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Yamareco

記録ID: 803992
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山滑走
白馬・鹿島槍・五竜

雪崩に流され生死をさまよった鹿島槍ヶ岳:鎌尾根〜南峰〜北又本谷;

2012年05月12日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
10:16
距離
17.1km
登り
2,523m
下り
2,517m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:58
休憩
0:05
合計
10:03
4:41
53
5:34
5:34
374
11:48
11:53
171
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
鎌尾根はいたる所にクレバスが出来、アイスバーンになれば滑落の危険性も高い、アルパインルートです。南峰には雪庇を切り崩して乗り上げる。南峰からのクライムダウンは降雪後のためかなりいやらしい下りであった。北俣本谷では右岸壁からの雪崩に流され300m滑落。装備も失わず、埋まらず、デブリの上を背中で流れた。轟々と鳴り響く雪崩の唸りは今でも耳を離れない・・・まだ生きて世の中に貢献しなさいと・・・の声に導かれ生還。
北俣本谷出会い
2012年05月13日 06:11撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/13 6:11
北俣本谷出会い
谷を詰める
2012年05月13日 07:01撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/13 7:01
谷を詰める
鎌尾根に乗る。傾斜はかなり急登。滑落は致命的。アイゼンピッケル、スキー担ぎで慎重に進む。
2012年05月13日 09:15撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
1
5/13 9:15
鎌尾根に乗る。傾斜はかなり急登。滑落は致命的。アイゼンピッケル、スキー担ぎで慎重に進む。
リッジが現れ、アックスでしっかり確保。ミスは絶対に許されない。
2012年05月13日 09:30撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
1
5/13 9:30
リッジが現れ、アックスでしっかり確保。ミスは絶対に許されない。
時には、雪壁をショベルで切り崩しステップを作り乗り越える。
2012年05月13日 09:30撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/13 9:30
時には、雪壁をショベルで切り崩しステップを作り乗り越える。
ここはかなり緊張・・・右サイドは断崖。慎重にサイドステップ。
2012年05月13日 09:52撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
1
5/13 9:52
ここはかなり緊張・・・右サイドは断崖。慎重にサイドステップ。
危険地帯を乗り越え最後の雪原を稜線に向かって詰めあがる。
2012年05月13日 11:08撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
1
5/13 11:08
危険地帯を乗り越え最後の雪原を稜線に向かって詰めあがる。
そして山頂・・・・
2012年05月13日 12:23撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/13 12:23
そして山頂・・・・
こちらは積雪期古典的ルート東尾根・・・
2012年05月13日 12:23撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/13 12:23
こちらは積雪期古典的ルート東尾根・・・
南峰からかなり厳しいクライムダウンで、鞍部稜線上で、スキーセット。さあ滑走準備。
2012年05月13日 12:37撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/13 12:37
南峰からかなり厳しいクライムダウンで、鞍部稜線上で、スキーセット。さあ滑走準備。
新雪が覆っている。
2012年05月13日 12:49撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/13 12:49
新雪が覆っている。
さあ滑走・・・・この後標高2450mから2100m迄、約3分間、標高差300m強、長さにして600m流される。生きているのが不思議なくらい。
2012年05月13日 12:49撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/13 12:49
さあ滑走・・・・この後標高2450mから2100m迄、約3分間、標高差300m強、長さにして600m流される。生きているのが不思議なくらい。
デブリが背中の下で響き、時に押しつぶされそうになり身体を浮き上がらせ、サイドのに逃げようとするが再び加速し始めまた流されていた・・・不思議にも装備は一切失わず、怪我もしていない・・・停止した時にストックが埋まり手が動かせないため、ショベルで片手で堀返した。起き上がった後のデブリは延々と続いていた。
2012年05月13日 13:41撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/13 13:41
デブリが背中の下で響き、時に押しつぶされそうになり身体を浮き上がらせ、サイドのに逃げようとするが再び加速し始めまた流されていた・・・不思議にも装備は一切失わず、怪我もしていない・・・停止した時にストックが埋まり手が動かせないため、ショベルで片手で堀返した。起き上がった後のデブリは延々と続いていた。
さらば北俣本谷・・・・生きていることへの感謝・・・・生かしてくれた力に感謝・・・・
2012年05月13日 14:04撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/13 14:04
さらば北俣本谷・・・・生きていることへの感謝・・・・生かしてくれた力に感謝・・・・
愛する人の元へ帰ろう・・・・
2012年05月13日 14:07撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/13 14:07
愛する人の元へ帰ろう・・・・

装備

個人装備
Atomic Suger Dady15cm TLT Speed スキーアイゼン シール ダブルピックストック(BDセルフアレスト) ビーコン ショベル ゾンデ 無線機 12本爪アイゼン

感想

デブリが背中の下で響き、時に押しつぶされそうになり身体を浮き上がらせ、サイドのに逃げようとするが再び加速し始めまた流されていた・・・不思議にも装備は一切失わず、怪我もしていない・・・停止した時にストックが埋まり手が動かせないため、ショベルで片手で堀返した。起き上がった後のデブリは延々と続いていた。

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コメント

大変なめにあわれたのですね
ケガ一つなく生還。
信じられないくらいですね。
2016/2/5 18:55
Re: 大変なめにあわれたのですね
コメントありがとうございます。自分で招いたミスです。危険なコンディションをわかっていながら、後に引かずに突っ込んでいった結果です。教訓になりました。雪があればどこでも雪崩れますね・・・
2016/2/7 18:01
お疲れ様。
今日はお疲れ様でした。お陰で楽しくそして貴重な時間を過ごす事が出来ました。ありがとうございました。
また諸々の役割から離れての「JUNDrさん」としての一面を垣間見る事が出来ました。「山」を生きる事の一部としている点で共感を覚えました。
北海道の学生時代にちょっとだけ齧った、山スキーや沢登りのレポート読ませていただきます。
ではまた次の機会を楽しみにしています。
2018/7/29 19:39
Re: お疲れ様。
再会でき嬉しかったです。最近はあまり限界を目指す山行が無くなりましたが、自分なりに考えながら歩いています。また、何処かの山で会いましょう❗
2018/7/29 19:53
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