焼岳
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- GPS
- 08:40
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,403m
- 下り
- 1,386m
コースタイム
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 8:40
天候 | 晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース全体 ・中の湯登山口より膝上の積雪あり。 ・この日の登山者は僕たちと単独2名の計4名のみ。 ・1972ピークまでは先行者2名のトレースを辿り、 1972ピークで先頭になった後はラッセルでした。 ●中の湯登山口〜新中の湯登山口 車道歩き。九十九折の除雪された車道を歩きます。 カーブごとに数字がつけられていて7号カーブを通過すると中の湯温泉旅館が現れます。 中の湯温泉旅館の脇が中の湯登山口となります。 中の湯登山口から旅館に裏手に回り九十九折の車道を直線的に進み、 11号カーブまでショートカットすると新中の湯登山口へと至ります。 ●新中の湯登山口〜下堀沢出合 新中の湯登山口からはしばらくは車道沿いに斜面をトラバースしていき、 尾根の末端から急登します。 高低差120〜130mほど登ると傾斜は緩み、1972ピークまで樹林帯のルートを リボンやテープ類を拾いながら進みます。 1972ピークを過ぎると登山道は平坦になり、 やがて広場と呼ばれる視界が開ける場所へと至ります。 広場を過ぎてひと登りすると南峰から伸びる尾根に乗ります。ここが下堀沢出合となります。 ●下堀沢出合〜焼岳 下堀沢出合からは南峰から伸びる尾根を高低差およそ400m登ります。 標高2190m付近に雪庇の崩落箇所があり、ここの吹き溜まりを通過する際には、 胸〜顔付近まで潜りました。 山頂直下は岩場になっていて岩と岩の隙間に落ちないように進む必要がありました。 北峰へは南峰から伸びる尾根の途中の進みやすいところから谷筋に入り、 コルまで詰めていきます。谷筋は膝上〜腿ラッセルが続きますが、 比較的重い雪だったため沈み込みが少なくラッセルしやすい雪質でした。 この日は谷まで降りて雪質を確認した上で雪崩リスクは少ないと判断し、 北峰を目指しましたが、南峰の斜面はずっとイヤな感じで、 雪崩れるとしたらこの辺りが発生地点になりそうな気がしました。 コル付近は噴気口からの火山ガスが絶え間なく噴出しており、 風向きによってはもろに直撃するので注意が必要です。 自分たちはコルを経由せずに稜線に乗りましたが、途中で噴煙に巻かれることも。 北峰へは稜線を東側から回り込みますが、直下は溶岩が堆積した岩場となっているため、 雪で隠された岩の隙間に嵌まってしまうと股までズッポリ。 東側斜面は切れ落ちているので注意が必要です。 |
写真
感想
「今シーズンって雪山らしい雪山に登ったっけ?」と問いかけたくなる今日この頃。
「北アだったら雪があるかなぁ」ということで
日帰り可能で人が少なさそうな焼岳へと向かいました。
例年よりは雪は少ないながらも、1972ピークより先は終始ラッセル。
頭を真っ白にして少しずつ前に進んで行くあの感覚が甦りました。
標高2190m付近の吹き溜まりで胸から首までズッポリ嵌り、藻掻いて何とか脱出。
北峰までは谷筋を詰める必要があるのですが、
この調子だと谷筋は雪が深くてピークを踏めない可能性&雪崩リスクがあると感じ、
まずは尾根筋を南峰まで辿り、コルまで下って北峰を目指すルート取りに変更します。
しかし、南峰からの雪の付いた急峻な岩場の下りは登攀用具なしでは難しくて断念。
積雪期限定の南峰に登れたからまぁよかったのかな、と思いながら下山開始しますが、
物足りなさを感じてしまい、雪の様子を見るため途中で谷筋まで降りてみると…、
「あれ?意外といけそう」という手応えを感じました。
いったん下山に傾くと気持ちのネジを巻き直すのがなかなかタイヘンですが、
時間もまだあるし、天気も良いし…せっかくなので行ってみることにしました。
komemameも渋々後からついてきました(笑)
膝上〜腿ラッセルで高低差およそ200mをもう一度登り直して北峰に到着。
いやぁ〜よかったよかった。
ここのところ、山から足が遠のいていました。
行きたい気持ちの一方で、天気が悪そうだ、、と毎回早起きができず。
そんなんで、私の中に占める山濃度はどんどん薄まっていったのでした・・・
で、週末何をしていたのかといえば、
昼くらいまで寝て、ぐだぐだしていると
あっという間に夕方で、頭がはっきりしてくる夜がくると
こんどはお酒を飲み飲み、またぼんやり眠くなって寝る…
そんなダメ生活を送っていました。
これでは、一気に老けてしまう!やばいやばいーーー、と、
ほんとにお尻に火がついて、やっとこ重くなった腰をあげました。
やっぱり山を歩くと気持ちがいい〜!
行ってよかった!
焼岳さいこーだった。
今シーズン雪山っぽい雪山を歩けていなかったけど、
さいしょからいい感じの雪がいっぱいでテンション上がったー。
でも実は途中、雪が深く道がないため、
北峰まで行けないかも、、、と断念しかかりました。
ほかに二人いた登山者の方も「もう無理」と、下りてしまって、
私も「もういいっかー」と降りる気満々でした。
ところがdanyamaはというと「行ける!行ける!」と
どんどん先に進み、私が「もう行きたくないよ」と思っているうちに
小さな米つぶくらいの大きさになっちゃって、
あっという間に引き離されてしまいました。
もう降りようと思って、また登ろうと気持ちを戻すのって、
早起きと同じくらい辛い。。
でも、真っ白い斜面にうごめくdanyamaの姿を眺めていたら、
意外と山頂まで遠くないかも、、って思えて、
私も遅れること15分、ようやく再スタート。
歩き出してみれば、久々のラッセルちょー楽しかった。
疲れて、クタクタにはなるけれど、自分で道をつけていくこの感覚、
やっぱりうれしいもの。
山頂に立てたときは充実感いっぱいでした。
帰りはだいぶ暖かくなって、
やや雪が重く、アイゼンだんごでなんどもコケました。
さらに下の方は雪がしゃりしゃりと溶けかかって、まるで春の山のようでした。
今シーズン最後かな?雪山をちゃんと味わえてよかったです。
それにしても、もはや山を取り上げたら、私はダメ人間になる…
それがわかったので、山行きは永遠につづけないとなぁ。
それって、はっきり言ってしんどいけど、
いくつになってもしゃんと背筋を伸ばしていたいから、
行けるうちは頑張っていこうっと。もちろん楽しみながら。
おしまい
danyamaさん、komemameさん、はじめまして
3週間前に焼岳北峰を目指したPinball_1957です
雪の量が増えていますね。ラッセル大変だったと思います
しかもスタートが中の湯温泉の下のゲートからとは・・
南峰で物足りず、谷筋へトラバースして進み、北峰を目指されたのは凄いです
お二人の経験と力量が窺えます
自分が到達できなかった二つの頂の写真を楽しませてもらいました
お二人のレコを参考にさせていただき、来シーズンにでも再挑戦します
ありがとうございました
Pinball_1957さん
はじめまして、komemameです。
Pinball_1957さんの記録見させていただきました。
ラッセル、、ホントたいへんでしたが、
今シーズンどこも雪が少なくて、
まともにラッセルしてなかったので、
思いっきり、ラッセル三昧で大満足でした
Pinball_1957さんはあとほんとにちょっとだったんですね。
今回私はdanyamaに引っ張ってもらったようなもので…。
すっかり帰る気満々で、「もう北峰いいっ」ってなっていたので、
山頂にたてたのは、まったく自分の力ではないですね〜
それにしてもこの日の晴れた焼岳、最高でした
こちらこそ、コメントいただきありがとうございました。
焼岳レコ楽しく見させて頂きました
月一山屋の私が言うのも申し訳無いのですが、やはり週末は山でしょう
週末の山が有るから毎日の仕事も頑張れるような気がします。
それにしても一度下りかけてからまた登り返すのは凄いですね
私などは絶対にその気持ちの切替は出来ないです
ただ、写真を見ると確かに雪崩そうな斜面で時間的にもちょっと嫌な感じでしたね?
ベテランdanさんだからできる判断で、素人が突っ込んで行ったら無謀と言われそうですね。
山屋さん
こんばんは〜
ですよね!週末の山があるから、仕事頑張れますネ
なのに、なのに、、山をサボっていたもんだから、
ここ最近はなんとなく仕事もはかどらないような・・・感じでした。
あらためての登り返し、私は最初の一歩がなかなか出ず、、
danyamaから15分も遅れてのスタートとなりました。
この15分間、悩んで、悩んで・・・、いろんなこと考えました。笑
この斜面、写真だとイヤな感じに見えますが、
実際にはけっこう安定しているように感じました。
私の視点なので怪しいものですが、、
今回、danyama判断に乗っかってよかったです〜
写真91のkomemameさんの笑顔が今回の山行の全てを物語っている感じがしました。
ラッセル、お疲れさまでした
yama_poundさん
こんばんは。
91番、拾っていただきありがとうございます
yama_poundさんおっしゃるように、
今回はこの写真ですべてが説明できる感じです〜
ほんと、うれしいたのしい一日でした!!!
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