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Yamareco

記録ID: 820426
全員に公開
山滑走
氷ノ山

扇ノ山〜氷ノ山 山スキー 加藤文太郎がたどった路

1986年03月21日(金) ~ 1986年03月25日(火)
情報量の目安: A
都道府県 兵庫県 鳥取県
 - 拍手
hotaka その他1人
GPS
99:45
距離
39.6km
登り
2,299m
下り
2,046m

コースタイム

1日目
山行
3:50
休憩
0:00
合計
3:50
13:00
230
鳥越
16:50
天神池小屋
2日目
山行
5:40
休憩
2:10
合計
7:50
6:30
50
天神池小屋
7:20
7:30
40
コズッコ分岐
8:10
8:20
30
8:50
10:00
10
10:10
10:20
110
12:10
12:20
30
12:50
13:10
70
14:20
C1140南東コル
4日目
山行
0:00
休憩
0:00
合計
0:00
7:10
320
C1140南東コル
4日目
山行
7:30
休憩
0:30
合計
8:00
12:30
12:40
50
P1077
13:30
13:40
80
林道合流
15:00
15:10
0
桑ケ峠
15:10
氷ノ山越え下
5日目
山行
8:00
休憩
2:20
合計
10:20
6:30
80
氷ノ山越え下
7:50
8:00
110
9:50
10:00
10
10:10
11:30
60
12:30
12:40
90
14:10
14:30
90
16:00
16:10
40
16:50
ゴール地点
天候 曇り→雪→晴れ
アクセス
利用交通機関:
バス
河合谷高原にて
2016年02月29日 13:20撮影
1
2/29 13:20
河合谷高原にて
小ズッコへの登り。ブナの疎林の樹氷が美しい。
2016年02月29日 13:19撮影
2/29 13:19
小ズッコへの登り。ブナの疎林の樹氷が美しい。
大ズッコピークからの展望。
2016年02月29日 13:22撮影
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2/29 13:22
大ズッコピークからの展望。
扇ノ山頂上の避難小屋の展望台から。(昔の頂上小屋は屋上が展望台でした)
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扇ノ山頂上の避難小屋の展望台から。(昔の頂上小屋は屋上が展望台でした)
青が丸に向かう。静寂の中、ブナの疎林をぬってすすむ。
青が丸に向かう。静寂の中、ブナの疎林をぬってすすむ。
P1040の手前のポコを望む。
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P1040の手前のポコを望む。
稜線上で休憩。尾根ぞいの道はルートが狭く、ブッシュもあり、あまり快適ではない。
稜線上で休憩。尾根ぞいの道はルートが狭く、ブッシュもあり、あまり快適ではない。
P1077。尾根上のブッシュで難儀する。
2016年02月29日 13:41撮影
2/29 13:41
P1077。尾根上のブッシュで難儀する。
4泊目のテント場(氷ノ山越え下の台地)
2016年02月29日 13:42撮影
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2/29 13:42
4泊目のテント場(氷ノ山越え下の台地)
氷ノ山越え途中から見る赤倉山。ここまでの朝一のラッセルはしんどかった。
氷ノ山越え途中から見る赤倉山。ここまでの朝一のラッセルはしんどかった。
氷ノ山越えから氷ノ山を望む。
2016年02月29日 13:49撮影
2/29 13:49
氷ノ山越えから氷ノ山を望む。
すんばらしいブナの樹氷と青い空。
2016年02月29日 13:50撮影
2/29 13:50
すんばらしいブナの樹氷と青い空。
こしき岩と頂上を望む。
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こしき岩と頂上を望む。
氷ノ山頂上まであとわずか、最後の斜面を登る。
2016年02月29日 13:51撮影
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2/29 13:51
氷ノ山頂上まであとわずか、最後の斜面を登る。
頂上で記念写真。右の黄色い建物は尼崎工業高校の小屋(現在はない)
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頂上で記念写真。右の黄色い建物は尼崎工業高校の小屋(現在はない)
三ノ丸からの氷ノ山
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三ノ丸からの氷ノ山
広大な斜面とブナの樹氷!
Wonderful !!!
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広大な斜面とブナの樹氷!
Wonderful !!!
ブナの疎林を快適に下る。
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ブナの疎林を快適に下る。

感想

2015年の8月に20数年ぶりに扇ノ山に登り、その時、大学の卒業記念にたどった扇ノ山〜氷ノ山の山スキーの山行が懐かしく思い出されました。
過去のヤマレコでもこのコースを山スキーで辿った記録はないようなので、30年前の記録ですが、自分の記録用としてアップします。
この、扇ノ山〜氷ノ山を結ぶ稜線は加藤文太郎が昭和7年3月20日〜22日に歩き、途中、遭難直前になったところです。
但馬出身の私としてはぜひ辿りたかったコースです。

*このコースの扇ノ山〜氷ノ山間は滑走を楽しめるような斜面はないため、純粋に滑走を楽しむ方にはNGなコースです。

行動記録
1日目:3月21日(金) 天気 曇り
岩見からバスで鳥越に到着。鳥越は雪景色。林道は除雪されている。c550mの平地まで林道を歩き、左の尾根に取りつく。ツボ足でスキーを引きずる。脛ぐらいまでもぐる。気持ち良い樹林とをc747.7の尾根まで登り、そこでシールを付ける。旧雪の上に20僂曚匹凌契磴のっている。まっしろな高原を登る。いささか疲れて天神池に到着。池はまだ真っ白。積雪は1mくらいあるだろう。天神池小屋に泊まる。ガラス戸ですきま風が寒い小屋だった。

2日目:3月22日(土) 天気 曇り
曇天。雨は降らなかった。小屋からまっすぐに樹林を主稜線へと登る。主稜線は伐採されて特徴のない白い斜面。小ズッコ小屋への尾根と合流するとブナ林の登行となる。ブナに樹氷がついて美しい!快適なのぼりでかなりトレースもついている。8時50分扇ノ山頂上着。かなたに大山もみえる。
小屋は半分ほど埋まっていたがドアは簡単に開いた。中でお茶をわかし、天気図を書く。小ズッコ小屋から3人のパーティがやってきて仏ノ尾に行くそうだ。天気も下り坂だしこの小屋で半日沈殿という気もあったが、それもだるいので行けるところまで行くことにする。
頂上から少し戻って、樹林の中を滑走。最高の気分!左寄りに下っていくと、あっという間に峠に到着。ふたたびシールを付けて登る。畑が平一帯は県境に帯状にブナ林が残り、その中を進む。中の丸への登りはブナがよく残り、とても良い感じ。青が丸へは尾根を忠実にたどる。P1153を過ぎると東にセッピの名残が現れはじめる。青が丸は急登。上部は少しクラストしていた。青が丸のピークは何もない寒々としたピーク。縦走中の2人パーティーに会う。ここまでもわかんの2パーティーに会った。連休のせいか人が多い。青が丸からはなだらかな尾根を快適に下る。C1140の下りで相棒のS氏が尾根から転げ落ち5mほど斜面を落ちて木に引っ掛かって止まった。疲れも出たので少し早いが、ここのコルまで降りて、ツエルトを張る。風当たりの弱い好サイトであった。夕刻から雪が降り出す。

3日目:3月23日(日) 天気 雪
朝から雪降り。9時の気象図で沈殿に決める。行動できなくもないが、無理にする必要もない。せっせと休みなく降り続く。東京では南岸低気圧の大雪でさんざんなようだ。昼間は2回除雪。夜の12時の除雪の後、雪はやんだようだった。

4日目:3月24日(月) 天気 晴れ
期待通り晴れ。私のビンディングののワイヤーが切れてしまった。アイゼンバンドで代用して固定する。
雪はおとといの夕方から60cmほど積もっており、ツボ足だとひざを超えるラッセル。しかしスキーだと足首程度で楽勝。樹林のなだらかな尾根をゆく。トレースもなく、朝日の中を行くのは最高の気分。樹氷も美しい。雪庇もそれほど気にならない。P1057を過ぎたところから尾根は細くなり、左は雪庇、右は灌木でうっとおしい。いささか消耗してP1040着。P1077の手前のポコからは、痩せ尾根+急斜面+雪庇+ブッシュでドツボの登りとなる。スキーを外して登るがブッシュにひっかかり、股までのラッセルとなり難儀。かなり時間をかけてようやくP1077。
P1077からは緩やかな斜面を快適に滑り降りる。コルから1分の下りで林道にでる。
尾根沿いを縦走予定ではあったが、疲れもあり、林道上を行くことにする。林道は風もなく暑い。黙々と歩く。氷ノ山越えの登りは伐採斜面の始まる直前、植林から取り付く。少し登り広い斜面を行く。雪は腐っていて思い。登りきると平坦な樹林の台地に出る。氷ノ山越えは意外に近く見えたが気持ち良い樹林に誘われサイトとする。
風もない穏やかな夜であった。

5日目:3月25日(火) 天気 晴れ
朝、曇ってているが次第に晴れてくる。氷ノ山越えへ向けて斜面をジグザグに登る。雪が崩れやすくなかなかはかどらない。途中でスキーを脱ぎ、ツボ足で腰までのラッセルでひたすら直登する。稜線に出ると雪が締まっている。赤倉山の岸壁が美しい。主稜線はスキーを付けて快適に登る。樹氷と青空のコントラストがWonderful!
こしき岩は東を巻く。頂上付近はクラストしていて少し緊張する。
頂上は広い。かなたに扇ノ山が見える。快晴。三角点付近は土が出ていた。
頂上でココアをわかす。東尾根から登山者が登ってきた。ゆっくりとくつろいだ後、シールをはずし、滑走開始。あっというまに大斜面を滑り降りてしまう。雪は重い。三の丸へはなだらかな登り。ハノ字でのぼる。広い斜面はガスったら方向を失ってしまう所だ。三の丸には避難小屋もある。
三の丸からは南西の広い斜面の右手の樹氷のついたブナ目がけて一気に滑り降りる。気分良好◎。あとは快適なブナの疎林をゆるやかに滑り降りる。ところどころにツアー用の標識もある。灌木が目立ち始めると雪はくさってうっとおしくなる。やがて林道に出た。林道は新雪でトレースが消えており、くさった雪はすべらず、意外とはかどらない。堀についたときはぐったりであった。堀からは除雪されたロードを戸倉まで歩く。
ぐったりと充実して戸倉山荘についた。 ビールで乾杯!!

以上

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