谷川岳 馬蹄縦走 テント泊

- GPS
- 36:29
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 2,745m
- 下り
- 2,740m
コースタイム
- 山行
- 8:04
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 9:01
| 過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
写真
これ美味しいんです。
埼玉の地ビールです。
苦労して3本担いできました。
こいつ担ぐためにワカンを装備から外しました。
優先順位間違ってます。
ごめんなさい。
でもほんと美味しいんです。
許して。
この手前で、なんと人に出会いました。
日帰りで馬蹄やられていたhirotieeeさんでした。
まさか人に出会えるとは思ってなかったので感激です。
hirotieeeさんの歩く姿にエネルギーをいただき感謝です!
でも、先に行ってもらったhirotieeeさんに追いつけませんw
置いて行かないでー。
でも感謝です!
感想
3週連続の谷川岳。
今回は奇跡的に連休が取れたので馬蹄型縦走をテント泊で。
天気予報はイマイチで、日帰りにしようか、そもそも違うエリアに行こうか悩んだが、これを逃すと今季の馬蹄型縦走も雪上テント泊もチャンスがないと思い決行。
稜線上のルート状況は、先週、先々週での山行でおおよそ予測できていたので装備をぎりぎりまで減らすがザックの重さは25圈
2日間かけてゆっくり歩けばなんとかなるだろうと思ったが甘かった。
白毛門までは順調に進むが、このあたりで背中のザックの重さに後悔が始まる。
避難小屋を利用すれば、テントやら担ぎ上げる必要もないのだし、ましてやビールなんてもってのほかなんですけどね。
後悔してももう遅い。。。
朝日岳よりも向こう側からは引き返す選択肢もなく「もう行くっきゃないなー」と心を戒めホワイトアウトの谷川稜線をひたすら歩く。
ジャンクションピークから清水峠までは下りだがきつかった。
視界不良の中何度もルートミスをして、時間と体力と精神力を浪費。
白崩避難小屋が見えたときは嬉しかった。ほんと。
当初はもう少し先まで行きたかったが、リスク回避と気力体力の温存でここで幕営。
苦労して担ぎ上げたビールを思う存分味わう。
星空なし。
夜通し風と雪がテントを叩きつけたが熟睡。
目が覚めたら素敵な風景が待っているだろうと少しだけ期待していたが、これも甘かった。
視界真っ白。
日没までの下山を考えると寝坊気味に起床したが、そもそも視界不良なのであまり気にならない。
朝食を済ませテントを撤収して2日目スタート。
相変わらずルートを見失ったりクラックに落ちたりしながら、早々と体力と気力が疲弊する。
もうどこを歩いてるのかもどうでもよくなる。
だって何も見えないんだもん。
茂倉岳まで登り返したあたりで限界を感じ始める。
あー、ザックを放置したい。
ともかく、きつい登り返しはもうないので進む。進む。進む。
進まない(笑)。
もうふらふら。
一ノ倉岳から先の雪庇が大きく張り出していそうな稜線を、今の判断力と体力とでは安全に乗り切る自信がなかったのでトラバース気味に進む。
かすかに見える左手の稜線を確認しながらそろそろルートに復帰しようと地図とコンパスで確認していると、神様が現れました。
「こんにちはー。」
なんと、日帰り馬蹄をされていたhirotieeeさんでした。
こんな状況のなか、パワフルに歩くhirotieeeさんの姿に息を吹き返しました。
感謝。感謝。感謝。
先に行ってもらったhirotieeeさんにはどんどん離されましたが、誰かが先を歩いているという気持ちだけでどれだけ安心したか。
オキの耳・トマノ耳も無事に通過。
下山は、馬蹄正規ルートの西黒尾根を安全に下る自信もなかったので、肩の小屋で小休止。
小屋では、写真を撮るために小屋泊するというグループに暖かく迎え入れて頂き、ここでもエネルギーチャージ。
小屋を離れて天神尾根を下山中、ガスが晴れてきたではないですか。
いまさらですけど。
結局、展望は2日間の稜線歩きでは得られず、下山しながら姿を見せた谷川岳を恨めしそうに拝むのみで。
なんとか無事下山。
あーーーーーーーーーーーーーーー、きつかった。
終始コンパスを握りしめながら歩いたのは初めてでした。
5〜10分おきに方向を確認しないと怖くてこわくて。
ザックの重さと小刻みなルート確認とで歩行スピードは亀並みでしたが、足への疲労感はその分なかったかな。
甘い期待を少しだけ抱いていた展望は得られませんでしたが、いい精神修行にはなったのではないでしょうか。
コメント
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hiro9002


















はじめまして。
bicycleと申します。
いやぁ、凄まじいレコに感嘆し、ついコメントさせていただきました。
非常にハードで危険な内容ですが、常に冷静さを失わないhiro9002さんに大拍手。
冬季でしかも悪天候の馬蹄にビール(笑)
しかもわかんを犠牲にって…(;´д`)
本当、ご無事でなによりでしたね
景色は残念でしたが、ある意味じゃ生涯の記憶に残る山行だったのではと思います。
巻機山まで縦走されたかたは、ご無事だったのか気になりますね(O.O;)
お疲れさまでした!
bicycleさん、コメントありがとうございます。
冬季の谷川岳馬蹄テント泊はいつかやってみたいと思ってました。
天候はイマイチでしたがチャンスはこのタイミングしかないと思い行って参りました。
ビールは許してください。
僕にとってテント泊の醍醐味なので(笑)
それでも危険回避には気を使っていたんですよ。
お互い安全確保しながら思う存分山を楽しみましょう。
まさかあのコンディションで山行を続行していたとは畏れ入りました。
笠ヶ岳避難小屋でやる気のない姿(笑)を見せてしまい申し訳なかったです。
私は仮眠をとった後に引き返しました。bicycleさんも心配して下さってありがとうございました。
気分が少し落ち込んでいたのですが、このレコを見て元気でました!
hiro9002さんの今後のご活躍を楽しみにしています。
sincostanさん、コメントありがとうございます。
笠が岳避難小屋ではお世話になりました。
天候は良くなることはあっても悪くなることはないと読み、続行しました。
sincostanさんのことを、あの後どうしたかなぁなんて思いながら歩いてました。
また谷川岳に足を運んでください。
今度は天気の良い日に(笑)
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