美し森P→出合小屋→川俣尾根→権現岳→天女山→甲斐大泉駅
- GPS
- 27:40
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,345m
- 下り
- 1,651m
コースタイム
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 6:46
天候 | 1日目:晴 2日目:曇後晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・川俣尾根はトレース無し ・権現岳山頂下に傾斜のきつい箇所あり(ステップは切ってある) |
写真
感想
この日は数年ぶり2回目の権現岳。コースは川俣尾根経由で登り、天女山を経由して甲斐大泉へ下りるというもの。
1日目
まずは小淵沢駅からジャンボタクシーで美し森の駐車場ゲート前まで移動し、7000円弱。パーティの人数が多いので1人千円ちょっとで済むのはありがたい。運転手の話によると少し前に雪が降ったが最近は暖かく、降った雪は融けてしまったとのこと。実際ゲート付近には雪はなく、スパッツをつけずに歩き始める。
しばらくは林道歩き。天気もよくポカポカと暖かい…というかむしろ暑い。1時間ほど歩いたところから道が険しくなり、渡渉を繰り返し、堰堤の横のハシゴの昇降を繰り返して出合小屋に到着。ベテランの方が時間がかかると脅すので、もっと時間がかかると思っていたが、思ったより呆気無く到着して拍子抜けした。
出合小屋には既に先客がおり、満員の模様。殆どが荷物をデポしてどこかにアタックしていると思われたが、数名寝ている人もいてお邪魔をしてしまったようだ。小屋を偵察した後、小屋前で軽く腹ごしらえし、スパッツをつけていよいよ川俣尾根へと向かう。取り付き点を物色してみたもののトレースらしきものは見つからず、あまり先に行くと別の尾根に入ってしまうので適当なところから取り付く。まずはリーダーが雪深い急登のラッセルに挑む。リーダーはアルパイン志向の山行でならしているだけあって、セカンドの私も追いつけないほど(私がだらしないのもあるが…)のパワフルな登り。交代を申し出るのも憚られる。ひとしきり登ったところでいよいよ交代。無駄の多い荷物(体についた肉も含め)を背負った体はすぐに悲鳴を上げ、汗は吹き出し、息は上がる。セカンドの交代しますという優しい言葉であっさりと先頭を譲り、以降パーティメンバで代わる代わるラッセル。ここでも人数の多さがありがたいと再認識するとともに、忍耐強くラッセルをするベテランたちの姿に己の未熟さと根性の無さを痛感させられた。急登が一段落したところでワカンをつけて先に進む。ワカンの効果か、雪質の変化か大分楽にはなったものの、急登はやはり苦しく早々にギブアップ。リーダーからは意地の悪いところで交代するなぁとチクリとやられて反省。
初日は2,300m付近で幕営する。地形図で見た感じよりテント適地のスペースはなく、二張のテント設営のための雪ならし作業は面倒だったが、シャベルが4本あったので思ったより作業は捗った。途中、斜面にテントのポールを落としてしまうというアクシデントがありヒヤリとしたが、幸いそれほど下に落ちなかったので事なきを得た。テント設営後、日が落ちるまでの少しの間、外で軽くビールを飲んで、あとはテント内で宴会。ビール、ウイスキー、ワイン、日本酒などの酒類と豊富なつまみで腹が膨れて、ご飯はかなり多く残ってしまった。
2日目
前日の朝から晴れという予報に反し、起床後どんどんガスが出てきた。稜線に出る頃には晴れるだろうと期待し、5時過ぎにテントを撤収して出発。明け方なので雪も締まっているだろうと、アイゼンをつけて出発したのだが、これが大きな誤算。踏み固められていない稜線ではズボズボと足が埋まり、昨日と同様ラッセルに苦しむ展開で始まった。昨日同様リーダーが先頭なのだが、セカンドでついていくのも苦労、メガネが曇ってトレースも見えない。途中で曇りを吹こうとしたところで手を滑らせて、メガネが滑落。すぐ停まると思ったメガネはスーッと滑り落ちていってしまった。まだ夜明け前で見つけるのは困難だと半ば諦めていたが、後続メンバが数m下まで探しに行ってくれ、見つけ出してくれた。数mとはいえ無駄にラッセルをしてもらって申し訳なかった。その後はメガネはポケットにしまい、裸眼で進む。さらに途中からは先頭でのラッセルはおろかセカンドでも登るのに苦しんでいるのを見かねたベテランが、magmagoonさんが前だと渋滞するから、後ろからついてきてと戦力外通告。もはや足手まといにしかなっていない自分が情けない。
苦労の末、ようやく三ツ頭の少し先で一般縦走路と合流し、小休止。ここで朝つけ忘れていたコンタクトを入れる。それほど強くないとは言え、風のある稜線でコンタクトを入れるのは一苦労。しかも普段つけないでかいソフトレンズなので、なかなかうまく入らない。かじかむ手で何とか両眼にコンタクトを入れたところで出発。ロープを持ったメンバー以外はザックをデポして空身でアタックする中、コンタクト装着に手間取って行動食を摂る間もなく出発する私は念のため食料、カメラなどをザックに残してアタック。流石にここから先はトレースバッチリで歩くのに苦労はない。山頂まで結局ガスが切れることはなかったのは残念だが、一応登頂。一箇所だけ急登に段がつけられた箇所は緊張したがそれ以外は特に問題なかった。
登頂前後のこかで軽く行動食をつまみたかったが、その機会もなくすぐに踵を返す。天候も回復しなかったので、ザックの中のカメラも肥やしにしかならなかった。荷物をデポしたところで軽く休憩をとりたかったが、風がない所まで降りようということで、デポした荷物をパッキングして下山開始。三ツ頭の少し先の樹林帯に入ったところで休憩を取ってようやく生き返る。そこから先も長い道のりで、特に天女山から下山した後の駅までの道のりが苦痛だった。(天女山からの下山できちんと確認せずに降りたため、無駄に遠回りをしてしまったのも原因の一つだが)
とにかく色々と反省の多い山行だった。減量、荷物のスリム化は大きな課題だ。
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