寒河江葉山・素晴らしき残雪の稜線
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- GPS
- 06:48
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 949m
- 下り
- 943m
コースタイム
- 山行
- 6:12
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 6:50
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■葉山荘まで完全に除雪されています。 ■葉山荘から先も除雪されていましたが、葉山市民の森方面へは車両通行止めです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■百万ドルのドウタン付近は稜線が狭く、岩が露出しています。 ■所々雪庇が落ちていて、クラックも発生しています。 ■特に大ツボ石付近はクラック多発で要注意。 |
写真
感想
今年は雪が少なく、3月下旬にすでに葉山荘まで除雪されているという情報・・・「これは葉山に行かねば!」と狙っていたのですが、先週の日曜日(3月27日)は仕事が入り、快晴の空を恨めしく思いながらデスクに向かっていました。そして今週末こそ絶対に葉山だ!と気合が入ったものの、当初の天気予報は曇り/雨。雨じゃちょっとなぁ・・・と思っていたら週の後半になり何とか持ちそうな感じになってきた。で、行ってきました葉山。昨年は葉山市民荘から尊仏平経由でピストンしたので、今年は違うルートで登ってみようと"百万ドルのドウタン"経由で行ってみました。
葉山市民荘の駐車場からすぐに通行止の看板を抜け、市民の森方面へしばし車道歩き。ヘアピンカーブを過ぎて道が真っすぐ伸びた辺りで斜面に取り付いた。最初は緩やかな雪原。地形図に引いたライン通りに左右の谷形を避けて尾根形を上る。尾根に乗り上がり少し辿ると傾斜が緩みP1211〜P1220とピークを越える。”百万ドルのドウタン”は咲いているところを見たことはないが、素晴らしい枝ぶりだった。この手前から木々の間に見え隠れするP1278はやけに急な斜面に見えた。その基部まで来るとそれほどではなかったが、アイゼンを着けピッケル片手に取り付いた。登り切って雪庇を避け西側を巻き気味に進む。広い稜線となり眺望を楽しみながら、小ピークを越えて緩やかに進む。先にいくつかのピークが連なり馬蹄形を描いている。小僧森はP1358に隠れているが、大僧森〜葉山本山〜奥の院と確認できる。P1358へは再び急登。傾斜の向こうに烏帽子岩を見て登る。ピークに上がると素晴らしい景色が待っていた。市街地から見てもそのピークが確認できる小僧森〜大僧森〜葉山本山〜奥の院。量感のある鉛色の雲がその迫力を一層浮き上がらせている。標高の割にアルペン的な景色に圧倒される。気付くと小僧森の左に月山のたおやかな山腹。山頂付近は残念ながら雲に隠れている。尊仏平からのトレースを併せ、小僧森へと向かう。
今年は雪が少ないとは言え昨年2週間あとに登った時よりは多い。やはりどんどん気温が上がるこの時期の2週間は大きいのだろう。小僧森の急斜面に多少クラックはあったが昨年よりも登りやすかった。小僧森から一旦下って大僧森に登り返し。大僧森からまた下って大ツボ石へ登るが、昨年は融雪が進んで夏道を辿ったり、藪漕ぎを余儀なくされたところもまだ雪が覆っていて楽に通過できた。大ツボ石から葉山本山まではクラックが多発していて西側から巻いて登った。この先融雪が進めば藪で巻くことも困難となりクラックの上を通過せざるを得なくなるのだろう。そんなことを考えながら進んでいくと標柱が見えた。着いた〜葉山本山だ。でも最終目的地はこの先のピークである奥の院。比較的元気なのでそのまま先に進む。
葉山本山から再び下って奥の院へ登り返す。葉山はこのアップダウンが堪えるのだ。これを帰りもこなさなければならない。そしてついに赤い鳥居が目の前に。横を通って奥の院。風が強く社殿の裏で休憩した。月山は相変わらずその頂を曇に隠していたが、朝日連峰の白い稜線をかろうじて確認。蔵王から南へ二ツ森山、2週間前に登った番城山もそのシルエットを見せている。番城山のピークをそれと認識して見たのは初めてかも。座禅石〜P1388〜古御室山烏帽子岩〜P1217〜と続く葉山の稜線は否が応でも目を引く。いつか馬蹄形を繋いで歩いてみたい。。。
20分ほど休憩して下山開始。再び葉山本山、大僧森、小僧森と向かう稜線の先には神室連峰、甑岳、黒伏、舟形山、北面白山、大東岳、南面白山、山形神室、雁戸、蔵王。。。いつしか山形の山座同定も様になってきたか。
帰路はドウタン通り分岐で尊仏平方面に下った。広いブナ林を抜け、P1140付近で左手の尾根に降りすぐに右手の急斜面を下る。このルートでここが間違いやすいと感じた。降り立った鞍部からは谷形を辿るのが最短だが、大僧森尾根を確認しようとP1021に上がった。ちょうど大僧森と小僧森の間の谷をスキーヤーが滑走してくるのが見えた。さて肝心の大僧森尾根だが、一旦沢床に降りなければならず、もうこの時期は踏み抜きが怖そうだし、尾根の取り付きから200mは急登で所々地面が出ているようだった。雪がたっぷりあってしかも締まっていないとこの尾根を通って葉山はちょっと厳しいな。確認したところでP1021から尾根伝いに下り、途中から右手に見えるキャンプ場へ降り、駐車場へと戻った。
葉山の馬蹄形の稜線は素晴らしい景色で、もっと雪が白い時期に訪れてみたいと思うのだが、葉山市民荘まで除雪されないと日帰りでは無理。3月上旬頃はどこまで車で入れるのだろうか?来期に向けて情報収集だな。(TONO)
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