上北烏帽子岳(奥羽山脈最北端ピーク)


- GPS
- --:--
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 597m
- 下り
- 722m
コースタイム
登りは通常1時間半。
天候 | 高曇り時々日差し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良く歩かれた安全快適な登山道。 ただし国土地理院の2.5万、5万両地形図とも道が正しく書かれていない。 ◎琵琶野沢登山道は、記されている424を通る尾根ではなく、その2本南の小さい尾根。山頂の南、標高600mの平地に東側から上がる尾根にある。 ◎馬門温泉への道は△590の北尾根からスキー場のリフト終点までほぼ尾根上にあるが、地図には書いていない。「東北自然歩道」として、少し前に整備したようだが地図には反映されていない。 |
写真
感想
上北の烏帽子岳は、奥羽山脈最北の山頂で、東側断崖が格好いい山。津軽と南部の境にあるから、どこからも見える。だからテレビ局の電波塔全局分と通信アンテナが合計5基、山頂に立っている。一番ノルマルな登山道を野辺地の橋本さんと登った。
朝日を浴びて黄金色の山頂、ブナの黄葉でさらに明るい。琵琶野川林道は山頂の電波塔まで続いているが、登山道は標高200から沢沿いに西へキャンプ場を抜ける。
国土地理院地図の道のある尾根は廃道だそうで、今は山頂南の標高600テラスから東に伸びる小さな尾根にある道が一般的。
下の方はヒバの森、上半分はブナの森で、黄色の森。山頂直下のガンケ(崖)回りにきれいな紅葉がある。この山は山頂部は小さい山だが、山麓の樹林帯が広い。八甲田まで広がるブナ林が広く紅葉している。
唐突な山頂は、展望が抜群。北のアンテナ群さえ無ければ完璧だ。恐山方面がその陰になる。陸奥湾を展望するのは今月何回目か。今月はあちこちから陸奥湾を見下ろす。それぞれ良い。北の陸奥湾へは、奥羽山脈最北の斜面がなだれ落ちる。東のガンケは足元が見えない急傾斜で紅葉の海に落ちる。南遠くの八甲田は先々日の初雪を載せて輝いている。西は、遠くに岩木、津軽半島。この冬計画している、八甲田から三角山、折紙山経由の長い稜線が黄色にうずもれていた。山頂近くには雪が残っていたが、風がなく、時折日が射し暖かく、橋本さんとあれこれの山の話をたくさんした。
山頂付近には細く低いが長寿の青森ヒバが多く生えている。太さは腕ぐらいだが、100年、200年ものなのだろう。
下りは馬門温泉へ下る道。これも国土地理院の地図には途中が欠けている。途中、大きなカモシカが僕らを見ると、ギャアギャア啼きながらヒバの生える青く暗い急斜面へ逃げ込んで行った。
看板や腰掛けなどが時折ある、行政が整備した道の風情。10年程前、予算がついたのだろうという風化具合。それより以前の、スキーコースの標識番号板がまだ木に残っていた。こちらは昭和40年前後の雰囲気。この山も昔はスキー登山する人が多かったようだ。山の見かけによらず、スキーがとても快調そうだと思った。ブナが多く、斜面も快適そうだ。来る積雪期は是非、田代平の八甲田温泉から烏帽子岳までの大縦走を貫徹し、狩場沢の海岸まで滑り降りたい。
馬門温泉は立派すぎ高すぎで通過。帰りに浅虫温泉で、共同浴場松の湯に行く。350円。これまで浅虫では道の駅の階上にある新しい公衆浴場しか知らなかったけど、ああいうサービスエリアみたいなところはあまり趣味じゃない。もっと古くさい地元風温泉を探していたので見つけて喜ぶ。元湯に近く源泉掛け流し。浅虫に人が来なくなった問題は新幹線ではなく、海岸砂浜を潰して作った大野暮な4車線国道と、こういう温泉街らしい風呂が少ない(探さないと分からない)事だと思うなあ。
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