残雪の燧ケ岳 雪に覆われた静寂の尾瀬がそこにはあった


- GPS
- 11:40
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 1,556m
- 下り
- 1,553m
コースタイム
- 山行
- 10:01
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 11:33
天候 | 午前 快晴 微風 午後 薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<大清水〜一ノ瀬> 林道にはほとんど積雪無し <一ノ瀬〜三平下> ほぼ全区間残雪あり。雪に見え隠れした木道は踏み抜きに注意 <三平下〜長蔵小屋> 木道はほとんど露出していない。 <長蔵小屋〜長英新道〜御池岳> ピンクリボンテープ多し。尾根沿いなのでルートはわかり易い。熊の足跡有り。 <御池岳〜柴安> 勾配キツク、アイゼン・ピッケル必要。南面斜面なので雪は緩い。 <御池岳〜沼尻> ナデ窪は急こう配、滑落停止、グリセートが不可欠 <沼尻〜三平下> 木道はほとんど露出しておらず、湖岸沿いが歩きやすい。 標準コースタイム 13:35 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
スコップ
行動食
非常食
調理用食材
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
|
---|
感想
尾瀬の雪原の向こうにそびえる燧ケ岳が見たいと思った。
しかし、2週間前に挑んだ至仏山はガスに覆われ、
早朝の一瞬しか見ることはできなかった。
そして今日、燧ケ岳から見た尾瀬ヶ原、
そしてその向こうに見える至仏山は静かに迎えてくれた。
前日開通したばかりの大清水の駐車場に着いた。
私のレンタカー以外にはまだ車はない。
予想外であった。
開通後初めての週末、天気は快晴の予報だったので
数台の車があるものだと思っていた。
3時間弱の仮眠をとり、午前3時前出発。
仮眠中に増えた車は2台ほど。
やはり少ないようだ。
見上げる空には夏の星座・サソリ座が昇っていた。
満天の星、今日はいい天気になりそうだ。
途中まであった前日までのトレースは一ノ瀬を過ぎたあたりから消え、
ここから先は終始ノントレースとなった。
月明かりがなく、樹木に付けられたリボンテープが見つけられない。
GPSを頼りに三平峠を目指す。
この辺りでようやく空も白みだし、
木々の間から真っ白な尾瀬沼の雪原、そして燧ケ岳が見えるではないか。
三平下へ雪面を駆け下りて、沼の畔に立つ。
ここから見る景色は・・・・
何度も写真で見た風景だが、
こうして実際に見ると燧ケ岳の大きさに圧倒される。
独立峰独特の裾と稜線、その堂々たる姿は感動である。
そして氷結した沼に積もった雪はまだ融けておらず、
一面の雪原の風景を成しているのが素晴らしい。
終始、燧ケ岳を眺めながら尾瀬沼沿いに歩き、
長英新道を登っていく。
最初は緩い勾配から次第に傾斜を増していく。
やがて森林限界を越え、急こう配な斜面を登ると俎瑤澄
先ほどまで居た尾瀬沼を見下ろす。
その向こうには日光白根山の山容が美しい。
日光方面、那須方面のまだ真っ白い稜線が
青空の下に眩しく輝いていた。
俎瑤任亙‥膰側の御池から数名の登山者、
山スキーヤーが登ってこられた。
燧ケ岳の最高峰・柴安瑤愿个襦
50度はあろう急斜面を登るが南面のため雪は緩く、
慎重にピッケルを刺しながら登高する。
そして、念願の柴安瑤らの展望。
眼下に雪に覆われた尾瀬ヶ原を見下ろし、
その向こうには2週間前に登った至仏山。
さらには武尊山も遠くに臨める。
素晴らしい絶景。
例年よりはかなり雪が少ないようだが、
この時期でしか見れない風景だ。
あと2週間もすればGWに入り、
尾瀬にも沢山の人が訪れることだろう。
人の少ない静かな尾瀬を楽しめる最後の機会であった。
そしてこのタイミングでの晴天に巡り合えたことに感謝するのであった。
帰路はナデ瑤魴祺爾蠅掘⊂多から沼岸沿いを歩いて行く。
本当に静かだ。
鳥のさえずりさえも静寂を感じさせる。
これぞ尾瀬の大自然を満喫だといわんばかりである。
尾瀬の美しさはミズバショウがある季節だけではない。
雪のあるこの時期こそが本当の美しさなのだろうと思うのであった。
12時間近くに及ぶ山行ではあったが美しい景色に出会えたことで
思い出深い山行となったのはいうまでもない。
コメント
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tekapoさん、燧ケ岳お疲れ様でした。
ここのところ完全に尾瀬に憑りつかれてますね。
僕も一度行ってその魅力を十分理解しましたが、tekapoさんも同じ感じなのかな?
北陸からは遠いのでチョイチョイいける場所ではありませんが、また機会を伺いつつ次は燧ケ岳を滑ってみたいと思います。
尾瀬ヶ原の素晴らしい景色をありがとうございました。
そろそろ東京長期出張も終わりです。
それまでに少しでも関東圏の山を楽しもうと思い、
そして尾瀬に惹かれました。
でも人の多い水芭蕉の季節なんてまるで興味ありません。
GW前の人の少ない時期こそ、尾瀬の魅力、美しさを楽しめる時だと思い
この日を狙ってました。あいにく翌日の天気が悪い予報だったのでテン泊は断念しましたが、それだけが心残りですね。
今度はぜひ、山スキーで来たいものです。
◎ 12時間のロングコースお疲れ様です!
◎ 何時もながらの深夜?早朝?から気合いタップリが12時間は疲れたでしょうね! ^,^;
◎ 尾瀬ケ原はミズバショウの時しか行った事が無くて雪の尾瀬沼は初めて見ました。 tekapoさんのお墨付きだけあって奇麗ですね! 今直ぐにでも行きたく成りますね! でも50度の雪壁は無理です、、。 しかもスキーのトレースが有るなんて私の世界では考えられないですね。 ^,^;;
◎ 日本百名山の燧ヶ岳はまだ登って無いので雪が無い時に訪れてみたいと思います。
◎ 展望もスッキリ! そして次元の違う雪景色の世界も見れて努力は嘘つかないですね。 素晴らしいレコを有り難うございました! m(_ _)m
いつもコメントありがとうございます。
深夜からの歩行ですが、歩き出しは林道が多いので暗くても安心して歩けますが、
今回は途中から山道だったので、木々に付けられたリボンが見つかられず、
GPS頼りの歩きでした。でも深夜の歩きは緊張感があり、気合が入りますね。
水芭蕉が咲く頃は山ではありえない混雑だそうです。
そんな時期に尾瀬に行ってもなにも楽しめないことでしょう。
GW前のこの時期、人も少なく、真っ白い雪原がなんとも美しかったですよ。
なによりもその雪原からの燧ケ岳が最高に雄大で必見です。
5月中頃には大阪へ一旦帰れそうです。
またその時はご一緒くださいね。
tekapoさん、おはようございます。
燧ケ岳登頂お疲れです。
すご健脚に驚きです。
私は白尾山から指をくわえ燧を眺めていました。
ほゞ時間も同じ
ここからの燧も素晴らしいです。
昨年、テン泊で俎瑤泙播个辰慎録があります。
これからもご活躍ください
コメントありがとうございます。
この日はホントいい天気でしたね。
白尾山からの展望は尾瀬沼と尾瀬ヶ原に挟まれた燧ケ岳が見れるんでしょうね。
これもまた美しい風景でしょうね。
翌日の天気が良かればテン泊のつもりでしたが、いつかは果たしたいものです。
ありがとうございました。
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