GW山行その2 位山⇔川上岳(かおれだけ)ピストン 樹氷の縦走路をゆく。
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,074m
- 下り
- 1,070m
コースタイム
天候 | 快晴のち曇り 出発地点で気温0℃。夜のうちに氷点下まで気温が下がり、樹氷がたくさんあった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
前日はこんな感じでした。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-856235.html
(GW山行その1 倶留尊山(くろそやま)でイワカガミを観察する)
前日、様々な候補の中から位山を選び、登山口である道の駅「モンデウス飛騨位山」にやってきたが、後悔していた。それは気温が低すぎること、標高1050付近の道の駅で0℃。きっと頂上付近は氷点下に違いない。果たして登れるのだろうか、車はスリップしないか、無事に神奈川に帰れるんだろうか・・・と考えて夜を明かした。
携帯電話でいろいろ見ていて、位山だけなら道の駅からのコース(行動時間約5時間)が良いであろう、そして川上岳への縦走路を行くならば道の駅からではなくてダナ林道終点の登山口からであれば、位山まで1時間、そこから縦走路に入ることができる。
どちらのコースを選ぼうか迷い、結局縦走コースを選んだ。
朝は4時半には起床。トイレを済ませるが道の駅は霧。5時ごろ日の出、そして霧が薄くなったのを見て林道に入り登山口を目指す。みるみる霧が晴れていき、雲海が見えるようになる。
そう、飛騨高山は盆地なのだ。北には富山県との県境付近の山地、西には白山、東には北アルプス、そして南には位山や川上岳などの1500m以上の尾根がある。これが分水嶺、よって飛騨高山は盆地なのである。
まずは位山を目指し急登を行く。前日の足の疲れが一気に来る、太ももの筋肉の張りと昨日ひねったかと思われる右足首の鈍痛、登山靴を履けば収まったので「大丈夫だろう」と登ったが、とたんに筋肉は悲鳴を上げる、よってイブプロフェン鎮痛薬を天の岩戸で投入、しばらくすると痛みは消えのしのし歩き始める。
そしてほどなく位山、二百名山だ。高さは川上岳の方がはるかに高いが、やはり歴史的なことを鑑みここが二百名山として選定されたのであろう。それはよくわかった。
そして、最後まで迷っていた川上岳ピストンに・・・一気に躍り出た。本日、この縦走路で出会ったのは10人未満、ここを歩こうとする人は健脚な人が多いのであろう、大丈夫か?俺・・・。
困ったのは、かなりアップダウンが多いこと。登りでは「ああ、これ登るんだ・・」と思い、下りでは「ああ、これ登り返すんだ・・・」と思う。どっちにとってもダークになりながら歩いた。片道で10以上の無名峰を踏むことになる、そのピストンは足の疲労を誘い呼吸の荒さと体内から絞る汗、そしてのどの渇きを引き出す・・・。
また、花は少ない。ショウジョウバカマ、バイカオウレン、ウラジロヨウラクがほとんどであとはタケノコとスミレ(1か所)のみであった。
2kmを1時間のペースで歩くが、一向に川上岳は近くならない。
そして、2kmごとの表示がやけに遠く思えてしまう。
それでも、休憩を取りながら一歩一歩進めていく、何か棒が見えた。そこがピークだ。川上岳(三百名山)だ。
歴史的に霊山として奉られてきたわけではないが、高山市の南側を横切る分水嶺の中では一番の高峰である。無理をしてでもここに来ることができてよかった・・・と心からそう思った。
さあ、あとはピストンで位山に戻るのだ・・・しかし足の疲れは厳しい。累積標高差は700m台なのに、丹沢の大倉から蛭が岳までピストンしたような足の疲労である。前日の筋肉の疲れ、筋肉痛などの若干の炎症がのこっていたのであろうと思う。
這う這うの体で位山にもどる。ピストンで出会った人は10人程度だ。最後に出会った人は口がすごかった。もう午後であと少しで位山にたどり着こうとしているときに、「今から川上岳ピストンじゃ」というご夫婦、「難しいんじゃないですか?」というと、「何若造、俺らは地元のもんじゃ、ほら荷物持ってないじゃろう。普段は1時間で川上岳に行き30分で位山に帰ってくるんぢゃ!!」、それ以上は何も言わなかった。それにしても片道7.4kmの道、30分で行くのであれば時速15km、トレイルランで時速15kmってどうよ・・・。ロードでもサブ3くらいじゃないのか?とてもそんな人には見えなかったが・・・。
位山では名水を飲み、名水を汲んできた。後は車に戻るだけ。バイカオウレンとショウジョウバカマを撮影しながら、14時前に下山した。
筋肉痛がひどい、次の日ではなく降りた直後から筋肉痛が出ている。数字上は大したことないが、両足の太ももには相当な負荷がかかっていたのであろう、そしてもうこの時間では温泉に入れない、次の日は朝から別の趣味の会合なのだ、当日中に神奈川に帰らなくてはならないのだ。
高山から中津川に出て中央道で相模湖に出ようとするが岡谷の前で事故渋滞。しょうがないので、東海環状道から新東名に入る。そして東名と合流して御殿場で降りる、東名でも松田で事故6km渋滞抜けるのに50分、これでは御殿場で降りて乙女峠を越え箱根に行った方が早い・・・。ということで、何とか23時台に帰宅、次の日の趣味の会合は何とかなったのでした。
今回のコース、二百名山と三百名山を結ぶ屈指の名コースと思います。でも、私の脚力では両足に大筋肉痛というダメージを追ってやっと行けた道です。飯能アルプスの一番きつい所のピストンという感じでしょうか、今レコを書いている次の日の夜まで筋肉痛が残っているのは、日帰り鳳凰三山をやって以来です。
本当、しんどい道でした。どうしてこうなってしまったのかはわかりませんが、いい思い出になりました。
そして、次の日。こうなりました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-857741.html
(GW山行その3 午後から大船駅→白旗神社→伊勢山→藤沢駅)
コメント
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aideieiさん お疲れ様でした。。レコ拝見して、こんな良い日に登れて羨ましいです、最高の景色ですね
連日だと、筋肉疲労が早くなるような気がします、、。
春の山と、初春の山を楽しまれましたね
ここは、今度出張を引っ掛けて行ってみますかね、。
でも樹氷はないですね。。。
でわ また、、むっ
muttyannさん、コメントありがとうございます。
今回は2戦目でしたけど思ったよりもへばりました・・・。年末は6連戦とか普通だったのになあ・・・。でも、5月1日のレコをこれから作成する予定です。こんなになった次の日も歩いているんだ・・・。
2日は職場、そして飲み会から帰宅してこれを書いています。明日から3連休、足は微妙に痛みが残っているがチャンスがあれば・・・と思っています。
飛騨高山でレンタカーを借りることができたら、位山はおすすめです。林道終点登山口から1時間で登り50分で下れます、そして200名山です。
出張時にどうぞ、岩と伝説に浸ってやってください。
aideieiでした〜!!
aiさん
イワカガミちゃんの次はショウジョウバカマ!
aiさんの好みがだんだん分かってきました。
aiさんが筋肉痛とは珍しいですね。
自分では大丈夫と思っても連荘が堪えているのではないですか
GWの遠征、渋滞のことを考えると私にはやはりできないと思ったレコでした。
近場で「〇げ」してました!
hamburg
渋描き隊長様、コメントありがとうございます。
思ったよりも倶留尊山の疲労があったのでしょうか、知らず知らず足首をひねっていたのでしょうか・・・。冬には6連荘とか、昨夏も3連荘、5連荘当たり前だったのに、今回は2日目で足に疲れが来ましたね・・・(でも、次の日、別の趣味が終わってから歩いていますが・・・)
今回、渋滞はほとんどぶつかりませんでした、うまくかわしていましたね。そして1200km運転しました、いい旅だったかどうかはわかりませんが楽しめた旅でした。
隊長のレコは、これからじっくり拝見いたします。
aideieiでした。
aideieiさん こんばんは〜
こんないい日に 遠征 いいですねー
寒さが 苦手な私は 最近 まったりと 春の山にはまってますが 。
まだまだ 樹氷や 雪のお山が いっぱいで いいですねー
(私は 寒いの苦手ですが )
筋肉痛は つらいですね
温泉 とか入って マッサージがいいかも
(それは いつもの私か )
では いいGWを
tsuiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
今回は予定外の樹氷の山でした。数週間前には、夏山レコとして上がっている山でした。前日からの寒気の気まぐれですね。でも、それもよいのです・・・と思えた1日でした。
「天空の縦走路」という評判は確かでした、それはここにしかない景色でした。たくさんの人に歩いてほしいと思いますが、距離とアップダウンで行ける人は限られると思いました。でも、tsuiさんは行けます。ぜひ、レンタカーなどで体験してほしい縦走路と思いました。
今回は、時間の関係で温泉に入ることができなかったのも、筋肉痛を増大させた敗因と思います。温泉でマッサージできたら、その後の展開は違ったものになったと思います。
aideieiでした!!
今回も難読山ですね。
いさん?くらいやま?
かおれだけ……とは読みませんね、
さて二百から三百へとよい尾根筋ですね。
この時期に霧氷を見るとは、寒さが幸運しましたね
足の疲労感は、アップダウン(凹凸)が多かったからのように思いますよ。
半袖隊長
半袖隊長 コメントありがとうございます。
位山は(くらいやま)と読むようです。昔ここの木々が素晴らしく、朝廷から官位を頂いたことからこの名前がついたようです。確かに木々や岩など名山といえるものでした。
もし、行ったことがなければ訪れてうぇ欲しい山だと思いました。
aideiei@栃木でした。
aiさん、こん○×は(^o^)/ 遅コメ失礼です_(._.)_
aiさんが筋肉痛になるとは、よほどのだったんでしょうね。お嬢隊もhamburgさんと狭い里山をしましたが、思った以上に累積がありましたが、aiさんが筋肉痛になるほどでは…
GWだというのに稜線で樹氷が見れるなど、貴重な経験でしたね 今回でも充分見えたと思いますが、もし空気が澄んだ晩秋だともっとクッキリが見れたんでしょうね。
しかし、当日に帰って来て、また翌日とは…
mamepapa
mamepapaさん、コメントありがとうございます。
本当、疲れた山行でした。なぜだろうと今でも思っています。50m位のピークが10以上片道あるわけですから、足のスタミナを奪っていくのは当たり前、そして前の日にも歩いている。
でも、昨夏、冬には5連荘、6連荘歩いているのに・・・と自分をふがいなく思ったこともありましたが、様々なレコを見ると、やはりきつめのコースという認識がされているようです。
その後の3連休も3山行行ってきました(2つは観光山行ですが・・・)
結局GWは6山行ということで自分でも何とか納得しました。これから山行記録を作りたいと思っています。
aideieiでした。
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