メジャールートで山岳伝説と儀式を堪能(ミズヒ大滝、鍋割山)
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- GPS
- 06:57
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,044m
- 下り
- 1,020m
コースタイム
表丹沢県民の森-二俣(1.3km/60m/29分)
二俣-ミズヒ大滝(1.6km/170m/50分)
ミズヒ大滝-ミズヒ沢出合(0.4km/40m/10分)
ミズヒ沢出合-後沢乗越(0.7km/140m/31分)
後沢乗越-鍋割山荘(1.6km/470m/95分)
鍋割山荘-後沢乗越(1.6km/470m/82分)
後沢乗越-二俣(2.0km/280m/64分)
二俣-表丹沢県民の森(1.3km/60m/26分)
実測:
07:10表丹沢県民の森駐車場-07:31二俣-08:03ミズヒ大滝08:32-09:06後沢乗越-10:36鍋割山荘11:33-12:35後沢乗越-13:32二俣-13:57表丹沢県民の森駐車場
全行程11.5km/6時間47分
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は枠としては8台程度。それ以上は路上に並ぶことに。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・丹沢のメジャールートということで危険な箇所はほぼなし。 ・登山ポストは二俣にあります。 |
写真
感想
関東のメジャー山域、丹沢鍋割山より流れ出るミズヒ沢の大滝。
いつものごとく、仕事場で軽くmiyasan3と集合時間などの確認をしているときに「鍋割山ってどんなもんなの?」とのお言葉。山行記録からちょいちょいチョイスして見るとドンドコ沢よりは楽そう。メジャーなルート沿いですし、ついでにゲストを呼んでみることにしました。
4時に起きていつものごとく高速へ。今回のゲスト、ミスターT(以下ミスター)は「普段ならこれから寝る時刻」とのこと。
中野の出口を過ぎ、あれ?あ、そうか今日は東名だと気づく。3車線のおかげか渋滞知らずで駆け抜け、中井PAで休憩します。富士山も見えるし、いい天気になりそうです。
大井松田ICから狭い道をくねくねと移動、病院の前を通り過ぎます。何度か道端の藪と接触しながらたどり着いた駐車場ですが、すでに満車状態です!うーん、さすがメジャー山域は違う。仕方ないので枠外のスペースに停め、準備開始です。
服装はいつものfinetrack装備で防寒は雨具を兼用とします。水はかなり多めに2l、ザックはボッカも一応考慮してosplayの35l、足は固めにsportiva trango(+コンフォーマブル)にしました。
ほとんど傾斜のない広くて明るい林道を登り始めます。動きはじめなので意識してのんびり、体の調子を確認しながら歩きます。前を行く写真班の「魂」が入ったザックが重そうです。
二俣の木橋を越え、杉林の中をミズヒ沢出合へ。単独の方がミズヒ大滝へのルートを探してらしたのでご一緒することにしました。
踏み跡のしっかり残るルートをたどるとゴウゴウと音がし始め、拍子抜けするほどあっさりと滝前にたどり着きました。前衛にトイ状の流れがあり、左岸側の大きな岩を乗り越えて滝下へよじのぼります。
日が低いせいか、山肌と流れの明暗がきつく写真を撮るのにも苦労します。水量はかなりありますがおとなしい感じの素直な流れです。写真班は導入したての「魂」でパチパチとはじめています。ミスターは滝に興味が無いので流れで坊主頭を冷やしています。ひととおり撮り終え、当初の目的は達成しましたが、やはり少し物足りないので、富士山と紅葉を目指して杉林を登り、後沢乗越へ向かうことにしました。
今回のゲスト、ミスターは筑波はもちろん、庚申山、皇海山、日光白根、四阿山、前掛山などなど関東北部でそれなりの登山歴があるのですが挫折歴も数多く、口癖は「今日の山頂はここで許してやる」なので、様子を見ながらのんびり登ります。
メジャールートらしく広くて人が多い杉の並木を登り後沢乗越に到着しました。しかし枝峰に遮られ、富士山は見えません。
既にバテ気味のミスターに登る気があるか確認すると、意外や意外登る気まんまんの答えがゼエゼエと返ってきました。大丈夫かい。
ノッコシからはひたすら登る登るですがミスターのペースにあわせて登っているので楽チンです。
そのかわりどんどん抜かされます。
いくつかある、平坦部が近づくとミスターは「俺はニセピークにはだまされない!」とゼエゼエぶつぶつ言っています。
写真班は写真班で、紅葉も富士もナカナカ構図がとれずで少しでも良さそうな場面では「念のため」で撮り始めました。「行く手に滝も無いのに登るなんて初めてだ」とか。
最後の平坦部手前付近で「そろそろ頂上にしておく?」とミスターに確認していると山頂方面から颯爽と単独のご婦人が降りてらっしゃいました。装備としっかりした足取りからもかなりのツワモノと思われます。お話を伺うと前日に蛭ヶ岳に泊まり、鍋割山を経由していらしたとのこと。せっかくだから山頂に行ったほうがいいわよ、と励ましのお言葉をいただきミスターも復活します。
最後の平坦部付近で急に左手が開け、紅葉の峰の奥に白い冠が見えました。富士山です!ここぞとばかりに写真班がパシパシし始め、ミスターは少しでも動いていたほうが楽、とのことで先に行くことに。
紅葉に縁取られた富士山を何枚か収め、リンドウの咲く最後の登りでミスターに追いつきます。生垣のような立ち木の奥にソーラーパネルが見え始めました。山頂です!ミスターと一緒ではたどり着けると思っていなかったので(失礼)ボッカも無しでしたが名物をいただこうと山荘へ。それにしても人出の多いこと!
山荘の中でうどんの注文票を書き待っていますが、次々に人が訪れるため厨房はまるで野戦病院のような忙しさです。私たち3人分の次の待ちが合計15人分、まだまだ増えていくようです。
なんだか少し後ろめたい気分ではありましたが、熱々の名物を富士山の眺められる場所でズルズルといただきます。
人が多いためか山ガールも多いです。写真班がさっきから山ガールを眺めているので、何事かと思ったら「いいカメラだが使い方を間違っとる!」とのこと。女子カメラなんて流行もありましたから皆さん結構いいカメラ持ってるんですね。もしかして女子カメラと山ガールは結構関係が深いのかしら。
最初こそ良く見えていた富士山でしたが、ご馳走様をしてますます人でいっぱいの山荘から出てくると雲が出てきて覆い隠されてしまいました。
ミスターも休憩できたようですし、そろそろ下り始めることにします。
さすがメジャールートで、すれ違う人数が尋常ではありません。挨拶=「笑顔でなるべく覚えておいてもらおう」という単独行の癖のせいで顔の筋肉がひきつり始めます。
下りとなると息があがることも少ないので、続けて降りることとなりやすいのですが、そうなると案外長く感じるもので、またもミスターが「帰りたい」とか言い出します。今帰ってるところだよミスター!
二俣を越え、西山林道を戻ってくると、路上駐車が万里も続くかという勢いで伸びています。すれ違った人数を考えれば当然なのですが。
帰り道は大井松田と秦野中井の間で事故渋滞にあい、まったく動かなくなるというピンチがありましたがなんとか切り抜け、パスタを食べつつ反省会でした。
・ミズヒ大滝は登山道からも予想外に近く特に危険な箇所も無いのでお勧めできるのではという感触でした。
・山ガールなんて都市伝説(山岳伝説?)だと思っていたのですが、わんさといることがわかりました。
・どうやら秦野ではツキノワグマが出たらしい、ということを帰ってから知りました。
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