記録ID: 860925
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無雪期ピークハント/縦走
赤城・榛名・荒船
【表妙義縦走】中之嶽神社[S]→堀切→鷹戻し→東岳→中岳→中之嶽神社[G]
2016年05月03日(火) [日帰り]
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 04:15
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 663m
- 下り
- 662m
コースタイム
天候 | 曇りかつ、山頂は時々ガスる状況でした。 ただし、岩場や鎖等は乾いておりました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
利用した駐車場は中之嶽神社の駐車場となります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に危険なのは既知のとおりです。 ・鷹戻し ・ルンゼ25m2段 だけが危険個所ではありません。尾根筋はカリッカリに痩せており、人とすれ違うのも大変かつ、尾根の両脇は当然スッパリと切れ落ちており、落ちた場合は滑落ではなく墜落となる点にはご留意願います。 |
写真
【りべんじ】
本当は秋頃まで金洞山縦走はしない予定だったのですが、寝ても覚めても考えるのは金洞山縦走のことばかり...。
というわけで、中之嶽神社側から取り付き、中間道を経て堀切から金洞山縦走を狙いました。
本当は秋頃まで金洞山縦走はしない予定だったのですが、寝ても覚めても考えるのは金洞山縦走のことばかり...。
というわけで、中之嶽神社側から取り付き、中間道を経て堀切から金洞山縦走を狙いました。
【取り付き】
今回、装備がフル装備(60mロープ、ハーネス+ガチャセット)だったため、中間道を歩いているとちょっと視線が痛かったです。
そんな視線を受けながらさくっと堀切への分岐に取り付きました。
よーく写真を見たらこのルートは下り用扱いに...途中3つほどスラブがあるからですかね...
今回、装備がフル装備(60mロープ、ハーネス+ガチャセット)だったため、中間道を歩いているとちょっと視線が痛かったです。
そんな視線を受けながらさくっと堀切への分岐に取り付きました。
よーく写真を見たらこのルートは下り用扱いに...途中3つほどスラブがあるからですかね...
【険しい予感】
さて、堀切から鷹戻しを目指すにあたり、いきなり目につくのが可愛さのかけらもない岩。
丸の書いてある隙間を通るのですが、これまた狭い...ガチャ、ロープ等をひっかけてバランスを崩さないようにしなければいけません。
さて、堀切から鷹戻しを目指すにあたり、いきなり目につくのが可愛さのかけらもない岩。
丸の書いてある隙間を通るのですが、これまた狭い...ガチャ、ロープ等をひっかけてバランスを崩さないようにしなければいけません。
【トラバース鎖場】
この鎖場は写真のとおり、中間支点手前側上部から水が染み出しております。
あまり濡れ岩に耐性のない靴の場合は鎖に全体重をかけるぐらいでいいかもしれません。
ちなみに写ってませんが斜面下は長い滑り台になってますので、滑って鎖から手を放した場合、裏妙義側に長い距離ボッシュートです。
この鎖場は写真のとおり、中間支点手前側上部から水が染み出しております。
あまり濡れ岩に耐性のない靴の場合は鎖に全体重をかけるぐらいでいいかもしれません。
ちなみに写ってませんが斜面下は長い滑り台になってますので、滑って鎖から手を放した場合、裏妙義側に長い距離ボッシュートです。
【警告板】
記憶違いでなければ、最後の警告板だった気がします。
この先鷹戻しを突破し、ルンゼ25mを下るまでエスケープ不可となるため、ここで覚悟を決めるか、引き返すかを決めた方が良いでしょう。
記憶違いでなければ、最後の警告板だった気がします。
この先鷹戻しを突破し、ルンゼ25mを下るまでエスケープ不可となるため、ここで覚悟を決めるか、引き返すかを決めた方が良いでしょう。
【鷹戻し下部鎖場】
鷹戻し下部の鎖場です。
一発目からややハング気味の鎖場となります。
ただし、ステップがしっかりしており、難易度は思ったほどではありませんでした。
(というか最初ここから先が鷹戻しだとは気が付かなかった)
鷹戻し下部の鎖場です。
一発目からややハング気味の鎖場となります。
ただし、ステップがしっかりしており、難易度は思ったほどではありませんでした。
(というか最初ここから先が鷹戻しだとは気が付かなかった)
【鷹戻し下部梯子】
鷹戻し下部の梯子となります。
写真ではわかりにくいですが、結構な角度の梯子です。
乾いていれば問題はないですが、濡れている場合はかなりいやらしい感じになるかと...
この梯子を見て「あ、鷹戻しか」と思い至りました。
鷹戻し下部の梯子となります。
写真ではわかりにくいですが、結構な角度の梯子です。
乾いていれば問題はないですが、濡れている場合はかなりいやらしい感じになるかと...
この梯子を見て「あ、鷹戻しか」と思い至りました。
【小テラスから上を見やれば】
小テラスから上を見れば斜度は思ったほどではないんじゃないかなー、と思いました。(主観なのであてにしないように)
そしてここで後続が来ている"音"がしたため、大急ぎで登り始めました。ここで渋滞させると罪は重そうです(笑)
ちなみにステップはかなりしっかりしているため、思った以上に腕力を使わずに登れました。
小テラスから上を見れば斜度は思ったほどではないんじゃないかなー、と思いました。(主観なのであてにしないように)
そしてここで後続が来ている"音"がしたため、大急ぎで登り始めました。ここで渋滞させると罪は重そうです(笑)
ちなみにステップはかなりしっかりしているため、思った以上に腕力を使わずに登れました。
【突破】
鷹戻しを突破したところです。
本当は画面中央の看板あたりで一度写真を撮ろうと思ったのですが、後続がおりましたので抜けてしまいました。
次回のお楽しみということにしておきます...
注意点があるとすれば登り切ったあとのトラバースでしょうか。
ここで気を緩めて手を放す、ということは普通にありえそうです。可能であれば鎖にバックアップを取って移動するとよいでしょう。
鷹戻しを突破したところです。
本当は画面中央の看板あたりで一度写真を撮ろうと思ったのですが、後続がおりましたので抜けてしまいました。
次回のお楽しみということにしておきます...
注意点があるとすれば登り切ったあとのトラバースでしょうか。
ここで気を緩めて手を放す、ということは普通にありえそうです。可能であれば鎖にバックアップを取って移動するとよいでしょう。
【鷹戻しの頭から】
鷹戻しの鎖場を抜けて1〜2分もしないで鷹戻しの頭に至れます。
ただし、この鷹戻しの頭は順路上にあるわけではない点に要注意!何も考えずに進むと崖から落ちます。
写真は鷹戻しの頭から東岳、中岳を望んだ図です。
鷹戻しの鎖場を抜けて1〜2分もしないで鷹戻しの頭に至れます。
ただし、この鷹戻しの頭は順路上にあるわけではない点に要注意!何も考えずに進むと崖から落ちます。
写真は鷹戻しの頭から東岳、中岳を望んだ図です。
【いざ】
下り開始の様子です。
正直言えば、鷹戻しよりもここのほうが圧倒的に嫌でした。
何よりも鎖から先の下が全く見えず、下るときにバランスを崩しかねない箇所が多数ありました。
本気でロープ出して懸垂下降しようかと思ったほどです。
下り開始の様子です。
正直言えば、鷹戻しよりもここのほうが圧倒的に嫌でした。
何よりも鎖から先の下が全く見えず、下るときにバランスを崩しかねない箇所が多数ありました。
本気でロープ出して懸垂下降しようかと思ったほどです。
【下段下から見た図】
ご覧のとおり、3本あるうちの2本はアブミ状になっている鎖です。
この2本の鎖をつかんで下る場合、岩と鎖に手が挟まれ、痛い思いをする可能性が高いかつ、高確率でバランスを崩します。
※筆者はおもいきり手を挟みました。
このため、脱出に手間取るとどんどん腕力を消耗することになりますので、降りるときには十分注意した方がよいです。
ご覧のとおり、3本あるうちの2本はアブミ状になっている鎖です。
この2本の鎖をつかんで下る場合、岩と鎖に手が挟まれ、痛い思いをする可能性が高いかつ、高確率でバランスを崩します。
※筆者はおもいきり手を挟みました。
このため、脱出に手間取るとどんどん腕力を消耗することになりますので、降りるときには十分注意した方がよいです。
【斜面歩きもヒヤヒヤ】
ご覧のような斜面を巻くような感じで歩くのですが、でかい岩があったり、足場が不明瞭だったり、そもそも急傾斜だったりでむしろ鷹戻し、ルンゼより個人的には嫌でした。
ご覧のような斜面を巻くような感じで歩くのですが、でかい岩があったり、足場が不明瞭だったり、そもそも急傾斜だったりでむしろ鷹戻し、ルンゼより個人的には嫌でした。
【下から楽し気な声が...】
鬱々とした気分で激ヤセ尾根を歩いていると下から楽し気な声が聞こえました。
大砲岩が見え、たくさんの人がいるのが確認できました。
(腕を振っても気が付いてもらえず...当然ですが)
鬱々とした気分で激ヤセ尾根を歩いていると下から楽し気な声が聞こえました。
大砲岩が見え、たくさんの人がいるのが確認できました。
(腕を振っても気が付いてもらえず...当然ですが)
【急傾斜岩斜面】
写真ではあまり伝わりにくいですが、急傾斜な岩斜面を登るところもあります。
鎖等ないので、バランスを崩した場合は止まることなく落ちる羽目になるので、しっかりと三点を意識しましょう。
写真ではあまり伝わりにくいですが、急傾斜な岩斜面を登るところもあります。
鎖等ないので、バランスを崩した場合は止まることなく落ちる羽目になるので、しっかりと三点を意識しましょう。
【東岳下降】
渋滞させるわけにはいかないため、とっとと下り始めました。
が、この鎖場もなかなかの急傾斜。バックアップをしっかり取りながら下りました。
ステップ、ホールドはしっかりしてるので、難易度そのものは高くないでしょう。
渋滞させるわけにはいかないため、とっとと下り始めました。
が、この鎖場もなかなかの急傾斜。バックアップをしっかり取りながら下りました。
ステップ、ホールドはしっかりしてるので、難易度そのものは高くないでしょう。
【コブ岩】
ナイフリッジかと思った尾根ですが、ぎりぎり激ヤセ尾根の範疇でした。
道中コブ岩をしっかりと見据えることができます。
地元っ子と妙義慣れした人はあのコブ岩に登るらしいですが、自分はやめておきました。
ナイフリッジかと思った尾根ですが、ぎりぎり激ヤセ尾根の範疇でした。
道中コブ岩をしっかりと見据えることができます。
地元っ子と妙義慣れした人はあのコブ岩に登るらしいですが、自分はやめておきました。
【中岳の祠】
中岳に到着すると、こじんまりとした祠があります。
ここから先は西岳、星穴岳に行けるようですが、地図上から消えているルート=廃道扱いとなっているため、原則自己責任となります。
私は今回はパスしました。
中岳に到着すると、こじんまりとした祠があります。
ここから先は西岳、星穴岳に行けるようですが、地図上から消えているルート=廃道扱いとなっているため、原則自己責任となります。
私は今回はパスしました。
【中岳】
中岳の頂上スペースは意外と広く、6人ぐらいまでは収容できそうです。
事実今日はこの山頂に私を含めて6人ほどで休憩しておりました。
その間妙義山によく来られる方と再会(前回敗退時にもお会いした方)し、妙義山について貴重なお話を聞かせてもらうことが出来、楽しい時間を過ごしました。
中岳の頂上スペースは意外と広く、6人ぐらいまでは収容できそうです。
事実今日はこの山頂に私を含めて6人ほどで休憩しておりました。
その間妙義山によく来られる方と再会(前回敗退時にもお会いした方)し、妙義山について貴重なお話を聞かせてもらうことが出来、楽しい時間を過ごしました。
【西岳を望む】
中岳から西岳を望むとこんな感じです。
廃道扱いですが、ちゃんとした道はあるとのこと。
途中鎖ではなく、信頼できないロープを使うことになるそうなので、補助ロープぐらいは携行したほうがよさそうです。
中岳から西岳を望むとこんな感じです。
廃道扱いですが、ちゃんとした道はあるとのこと。
途中鎖ではなく、信頼できないロープを使うことになるそうなので、補助ロープぐらいは携行したほうがよさそうです。
【割と問題のピンクテープ】
中岳鎖場を過ぎて一度裏妙義側に下降する形となり、西岳の鞍部あたりを目指すのですが、このピンクテープめがけて馬鹿正直に降りて行かない方がいいです。相当不安定です。
中岳鎖場を過ぎて一度裏妙義側に下降する形となり、西岳の鞍部あたりを目指すのですが、このピンクテープめがけて馬鹿正直に降りて行かない方がいいです。相当不安定です。
【西岳へと至る道】
砕け散った注意喚起の看板と、切られてしまった侵入阻止テープ...ここから先は自己責任の世界となります。
※賛否はあると思いますが、行政が禁止しているということは"何かある"、と常に意識してほしいところです。
砕け散った注意喚起の看板と、切られてしまった侵入阻止テープ...ここから先は自己責任の世界となります。
※賛否はあると思いますが、行政が禁止しているということは"何かある"、と常に意識してほしいところです。
撮影機器:
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
靴
ザック
行動食
非常食
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
ハーネス
ヘルメット
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
ロープ
|
---|
感想
ヤマレコ上では3回目の妙義山、記録はありませんが実は4回目の妙義山になります。
今回の山行の3日前に妙義初の人と白雲山縦走コースを登ってたりします(笑)
さて、今回は前回敗退した金洞山縦走コースを登ってきました。
結果として無事に下山することが出来、ようやく表妙義山の"地図に載っている"バリエーションルートを走破することができました。
しかりやり残したことがまだまだあるかつ、裏妙義側も行ってみたいと思ってるので、ちょくちょく妙義山には来たいと思っています。
私にとってこの妙義山という山は非常に魅力的な山であり、道中の険しさもさることながら、なかなか味わうことのできないすさまじい高度感を有した景色、全身を使った山行が出来るのは特筆に値するところです。
それゆえに危険も多い山であり、いかにして自分を守るかを意識しながら妙義山登山を心掛けていきたいと思います。
個人的には、難易度問わず、すべての鎖場でバックアップをして登るのは正しい登山だと考えております。山にチキンレースをしにきているわけではないので...
以上、これまでの妙義山山行が参考となればと、思います。
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