大無間山〜テン泊荷でヘトヘト
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 2,207m
- 下り
- 2,199m
コースタイム
天候 | 1、2日目とも晴れ、但し夜中はずっと雨が降っていた |
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過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
午後9時 奈良自宅発〜R163〜名阪国道〜R1〜R23〜R1〜静岡〜県道梅ヶ島昭和温泉〜油島〜県道安倍街道〜大井川鉄道井川駅〜県道南アルプス公園線 〜5月3日午前7時 田代てしゃまんくの里駐車場到着 (途中3〜4回1回15〜20分くらい仮眠) 5月4日 午後5時40分頃てしゃまんくの里〜大井川(鉄道)沿い〜6時10分接阻峡温泉会館(入浴)6時40分〜川根温泉付近のレストラン パル〜道の駅川根温泉(車中泊) 5月5日 朝6時30分ごろ湯が入りだした足湯入浴 8時30分頃開店した道の駅で土産購入 〜大井川沿い〜9時頃近所のコンビニで朝食購入・食〜R1(金谷)からは往路と同じ〜午後1時ごろR23沿のかつやで昼食(ロースかつ定食)〜午後4時帰宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
踏み跡ははっきりしているので道を間違える恐れは少ないと思う。 登山口から小無間小屋までは比較的整備状況も良い。 小無間小屋〜小無間山山頂までは、P1〜P4の小ピークで50m〜100mくらいのアップダウンが続き、場所によっては岩や木の根っこで歩きにくい。特に小無間山への登りは急登でキツい。 小無間山〜大無間山までは展望はほとんど樹間しかないが、踏み跡はしっかりしていて気持ちの良い森林散歩 |
その他周辺情報 | 午後5時過ぎに下山だったので温泉と食事には困った。登山口すぐそばのオートキャンプ場に田代温泉と書いてあったが、あいにくキャンプ場の宿泊客が多かったようで宿泊者優先と断られた。 接阻峡温泉会館は入浴料400円で小さな地元客も多いお風呂だが、石鹸もシャンプーもあった。気持ち良かった。 川根のレストラン パルは、応対は感じのいい奥さんで、冷茶もおいしくて、ここでハンバーグ定食1080円を食べた。 道の駅川根温泉は日帰り入浴の時間が過ぎるととたん車の台数が減ったがトイレに近い場所は車中泊客(10数台くらい)が多かった。 道の駅の足湯は無料サービスで朝9時から夜9時と書いているが、夜はきっちり9時に終わったそうだが、朝は6時台からお湯が入っていた。 道の駅の売店は、朝8時半ごろから開店して、小さいながらも野菜、お菓子等々ひととおりそろっていて、ここで土産の用は足せた。またさすが静岡、新茶も含めお茶がたくさん置いていた。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
この3連休は当初、白馬大雪渓を登り、旭岳、白馬岳、小蓮華山を巡り、栂池に下りる計画をしていた。しかし4日に日本海を強い低気圧が通過とのことで、急きょ前日南アに変更することにした。
ザックにはすでに白馬用品がぎっしり詰められている。
とりあえず、スコップやテントの外張りなど、目立つのは外したが、十分な減量対策ができないまま、出発を迎えた。
2日夜9時自宅を出発
当日半日でも仕事を休んで余裕を持ちたかったがそれもかなわず
また疲れて夜も家を出るのがつい億劫で9時になってしまった
何度も眠たくなり、コンビニや道の駅などで3〜4回15分ほど仮眠して走った
3日
再度頑張って、3日の朝7時になって、やっと登山口のてしゃまんくの里に着いた
何台か、車が止まっている。もうすでに出発したのだろう
ここで1時間くらい仮眠を取った方がよかったのかもしれないが
パンをかじってすぐにスタートした
過去の記録から大無間山のポイントは崩壊地の通過のようだ
意外とあっけなく通過というのもよくあるのであまり気にせず歩くつもりだ
諏訪神社の鳥居をくぐり緩やかな植林の中を歩く
考えたらテン泊荷を背負うのは昨年のシルバーウイークから7か月ぶり
せっかく買った羽毛のシュラフも今回初めて使う
最初は登山道の状態もいいこともあって割とスムーズに登れた
しかしやはり重荷はこたえる、肩に食い込む
コースタイム2時間50分の小無間小屋までで4時間30分もかかってしまう
やはり久々の重荷と寝不足はキツイ
しかし実際ここからが本番、正念場だった
鋸歯という4つのピークの上り下りを繰り返すルートは
さっきまでの道と比べても整備状態は悪くて
更にみるみる体力を奪っていく
また途中で出会った3組4人の方々(2組3名は登頂したようだ)が
皆、崩壊地の危険さを話されて
そのテン泊荷で動けるか?と心配していただいた。
まあ、現場に行って行けるかどうか判断するしかないだろう
その崩壊地にたどり着くまでの鋸歯でダウン寸前だ
ようやく崩壊地が見えてくる
白馬の準備でせっかくアイゼンもあるので
念のため着けてみることにした
またザックの外にぶら下がる荷物はいったん中にしまった
トラロープを見ると下の方がぶらぶらしている
そら、スリングは役に立たない
とにかく砂の山に足を踏み出す
両方は切り立って落ちたら大変だなと思う
また崩れると聞いてるものだから
試し踏みしても自信が持てない
エイヤーと踏み出すと意外と崩れない
尾根を渡りトラロープをつかんで
一気に岩を登りにかかった
無我夢中であっという間に危険個所は終わった
五竜岳の雪山で一ノ髪という場所があったがあんな感じかな
積雪のブリッジだって渡るときは
必ず崩れないという保証はないし
渡れるときはこんなものかもしれない
このあとの小無間山までの登り300mはほんときつかった
最後はスローモーションのような歩きで
山頂に倒れこんだ
なんと9時間もかかってまだ小無間山だ
明日は、大無間山までの2時間半+下りの4時間50分だが
重荷だしとても標準タイムとはいくまい
もう疲れすぎで気持ち悪くてラーメンが食べられない
焼き餅とカップスパゲティーを食べてワインを飲んですぐ寝た
夜9時もう降りだしていた
夜のうちに止んでくれればありがたい
もし降り続けたら、崩壊地がどうなるかわからないから
停滞も考えておかないと、水の節約が必要だな
雨はどんどん強くなり、上空は風がすごい音だ
でもテントには風は届かない
ここでちゃんと靴の様子を見ておけばよかったが
もう起き上がれなかったので‐‐
4日
朝6時前まだ降ってる
とにかく出発の準備を始める
大無間山までのピストンはザックのふたの部分を腰に巻いてサブザック使用
荷物をまとめて朝ご飯を食べているうちに雨は止んだ
左の靴を見るとビックリ
雨がちゃぷちゃぷと入っていてとても普通に履けるもんではなかったです
仕方なくビニール袋を靴下の上にはいて靴を履きました
雨になるのはわかってたんだから中に入れておけばよかった
大無間山までの道は歩きやすかった
大峰台高を思わせる苔生した森が広がる
やがて日が差し青空が広がる、しっとりとした雨後の風景もいい
登山路の右側が明るくなっていたので出てみると
登山路の中で知りうる限り唯一展望が開けている場所だった
はるか北にそびえる南ア主戦級はまだ頭に雲を被っていたが
雨後の澄んだ空気に山々ははっきりとしていた
ほどなく大無間山山頂に到着
ここは展望はないが、テントならかなりの数張れそうだが
あの崩壊地がある限り多くの登山者は見込めないだろう
ガイドブックには1泊の山とあるが日帰りでぎりぎり登れるなら
あの鋸歯の通過を考えると
テン泊荷を持ってこない方がいいかもしれない
下山時の展望場所
思わず南アの山々に見とれゆっくりしてしまった
そして、そこを離れ、南側に目を向けると
そこには富士がいました。
思わず声をあげました
雨が空気の塵をすべて洗い落として
その山の色は紺色に近いはっきりとした濃い色に見えました
小無間のテントに戻った時、既に4時間過ぎてました
そこから昼食とテントをたたむのに1時間
いよいよ重荷を背負っての下山
やはりいきなりの小無間からの300m下りはきつかった
どの枝が信用できてどの石に足を乗せられるか
慎重に考えて下りました
崩壊地までたどり着いたらすでに1時間
標準タイムでは1時間45分で小無間小屋となっています
とても無理です
雨が降って崩壊地は土が固まっていました
やはり高所は怖いのでゆっくり進みましたが
崩壊はしないだろうという安心感はありました
富士山もその姿を見守ってくれました
P4〜P1は、あと登り4回、3回、2回、1回と数えて頑張りました
標準タイムを1時間超えてましたが
小屋に着いたときはうれしかった
まるで今回の山行が終わったような気分でした
小屋には今晩ここに泊まるという方がおられました
その方は鋸歯を重荷で超えるのではなく小屋をベースに
大無間までピストンするという考えでした
皆、いろいろ作戦をたてて登ってるんだな、と思いました
そこからは登山口までは道も格段にいいはずなんですが
もう疲れてしまって足が全然でなくて2時間半もかかってしまいました
最後、神社のわきのお水をいただいて帰りました
ほんとは元気あったら5日に寸又峡から朝日岳も登って帰ろうかなって
思ってたんですが、とてもとてもでした。
今も筋肉痛で大変です。でも渋くていい山登れて最高でした
※写真の山名間違ってるかもしれません、ご容赦ください
コメント
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2685さんお疲れ様でした。
私が小無間小屋に午後2時頃着いた時、昨夜小屋泊して山頂目指したが崩壊地で引き返し、下山支度されてる方と入れ替わりでした。
そんな時、小屋前を大きなザック担いだ2685さんが、すぐ崩壊地の話題に
下がっていたテンションが一挙にアップ!崩壊地は情報通りでした。
お陰で不安なく通れ楽しい山行になり、ありがとうございました。
sannketuさん、お疲れ様でした。
大無間山登頂できて良かったですね
単独行だとあの風景であきらめる人もいるんですね
私の拙い情報がお役に立てたのなら良かったです。
山での酒も美味かったのでは!
またお互い良い山行に恵まれれば良いですね
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