鳥海山(湯ノ台コース+千蛇谷)
- GPS
- 07:57
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 1,870m
- 下り
- 1,859m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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その他周辺情報 | 鳥海山荘 510円 |
写真
装備
個人装備 |
[スキー板/ビンディング/靴] MADSHUS:EPOCH/Burnt Mt. Designs :Lite Spike 3pin/Scarpa: T2 '13モデル
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感想
3日に鳥海山を吹浦口から登ってからは、冬型気圧配置となって2日連続で山は悪天候。いちおう祓川や湯ノ台まで行ってみたのですが、風雨やガスがひどくて登るのは諦めました。麓は青空も見えていたのですが、さすが鳥海山、だてに雪が多いわけではありません。
で、本日やっと晴天。明日はまた雨だそうで、GWのスキーはこれが最後になります。
もともとは湯ノ台から行者岳まで往復して終わりにする予定でしたが、最後ということでもうちょっと欲張ることにしました。具体的には新山まで登って千蛇谷を滑り、外輪山コースで行者岳まで登り返すことにします。
スタートは鳥海公園青沢線の最終融雪地点。この道路は除雪されないので、雪解け具合によってスタート地点が変わります。
今年は標高824m、荒木橋の700m手前まで。暖冬少雪ということで昨年より車で上がれました。
一方で雪解けは昨年より遅いので、上部は昨年よりはるかに雪が残っています。昨年は外輪山から心字雪渓ぐらいしか滑れませんでしたが、今年はいろいろ選べそうです。
まずは外輪山まで。
今日は宮様コースのある荒木川左岸尾根ではなく、右岸尾根を登ることにしました。左岸もまだ登れそうですが、ヤブがちょっとうるさそうです。それに今日は行者岳までまっすぐ続く雪渓を登るつもりで、その場合は右岸を登ったほうが有効そうです。
しばらく板を背負って車道を歩き、最初の大きなカーブで車道を離れてシール登行開始。
ここから車道終点まではブナ林で、ヤブはほとんどないのでスッキリ歩けます。
車道終点からは滝ノ小屋へ向かわず、マタフリ沢雪渓(貝型雪渓)を登り、さらに途中で中沢雪渓に移ることにしました。雪渓の間は筋状にハイマツ帯が延びており、途中でこのハイマツ帯を越える必要がありますが、数メートル程度なのでさほど手間ではありません。
ちなみに滝ノ小屋〜心字雪渓経由なら雪渓もつながっているはず。どこから登るかはお好みでいいでしょう。
ハイマツ帯を越えて中沢雪渓に出たら、あとはこの雪渓を行者岳まで詰めるだけ。他と比べ必ずしも広い雪渓ではありませんが、普通に滑れるくらいの広さはあります。
行者岳でシートラーゲンに切り替え、外輪山コースで新山へ。ほとんど雪が付いていないのでアイゼンは履かないことにします。
昨日までの雨で、外輪山上は一面に雨氷がこびりついていました。外輪山から谷に降りる岩場のルートも氷結しており、慎重に下る必要があります。
谷から新山までは雪の上をすんなり。風はまったくなく、3日前に暴風で苦労したのがウソのようにサクサク登れました。
新山で休憩後、千蛇谷を滑降。3日前もここを滑って相当楽しめたのですが、雪は少々重めでした。今日は絶妙のフィルムクラスト。思うがままに板が回り、3日前よりも快適に滑れました。
七五三掛のトラバースを終えたら、あとは外輪山コースで行者岳まで登り返し。登山道がかなり出ていましたが、よく整備されているのでテレマークブーツでも十分歩きやすかったです。2日間完全休養できたこともあり、さほど疲れを感じずに登ることができました。
1時間ちょいで行者岳。ここから湯ノ台コースの滑降です。
板の走らない雪質で、千蛇谷ほど快適ではありませんが、それでも十分に楽しめました。ただ、細いクラックがところどころに隠れているので注意は必要です。
ハイマツ帯を越えるところは、歩きやすそうな箇所を上から探し、往路より下のほうで横断することにしました。しかしこれは失敗。ハイマツ帯を横断したらそのまま斜めに移動し、さらにその先の雪渓へ移る必要があったのですが、それを忘れてました。横断箇所が下過ぎて、次の雪渓に移ろうとしてもすでにヤブに遮られてしまっています。
素直に登り返すべきだったのでしょうが、途中でヤブ地帯を突破すればいいやとそのまま滑降。しかしこのヤブが半端ではなく、短い距離ながら突破するのに相当苦労しました。
往路のコースに戻ったら一安心。車道終点からはブナ林を滑ります。
昨年のブナ林はヤニが滑走面にこびりつき、まったく板が滑らなくなりました。 芽鱗か花粉かわかりませんが、ともかく新緑が早いとこうなります。
今年は大丈夫。雪面はまだきれいで、心地良いブナの緩斜面をのんびり滑ることができました。
最後は車道を滑走。ところどころ雪は消えてましたが、道路脇の雪を拾って7割ほどは滑れました。
それにしてもさすがは鳥海山、暖冬少雪のシーズンにも関わらず十分楽しむことができました。それだけに、天候に恵まれず2本しか滑れなかったのは残念です。
コメント
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gankoyaと申します。
タイトルを見た瞬間、
なるほど! と思いました。
3日のような強風下では不可能ですが、
さすがの鳥海山、いろいろな楽しみ方をさせてくれるんですね。
機会があったら辿りたいと思います。
ありがとうございました。
gankoyaさん、こんにちは。
たしかに3日のような風では無理ですね。6日は風が弱かったのでチャレンジできました。
他にも3人パーティーが同じコースをたどっていたようです。
ちなみに荒木川の左岸を登るにあたっては、実はgankoyaさんたちの記録を参考にさせてもらっています。こちらこそありがとうございました。
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