娘(5歳)といっしょに。屋久島(6/百名山)荒川登山口-縄文杉-宮之浦岳テント2泊ピストン 3日目は大雨
- GPS
- 58:20
- 距離
- 42.8km
- 登り
- 2,733m
- 下り
- 2,733m
コースタイム
- 山行
- 8:47
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 9:50
- 山行
- 8:02
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 9:23
- 山行
- 7:14
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 7:34
天候 | 1日目 晴れ、2日目 晴れのち曇り 午後から雨、3日目 大雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
普通の登山コースでロープが数カ所ある程度。長い以外は特に危険箇所はなし。 もちろん雨の覚悟は必要だが、比較的滑りにくい岩質なので、油断禁物だが、割と歩きやすかった。 宮之浦岳 山頂直下の大岩では左へ進むこと。右は誤り。 |
写真
感想
娘の山友のご両親から屋久島へのお誘いをいただいて、登頂を検討。
山友パパは2歳児を背負っての行程になるので、全員が通常以上の荷物を担ぎ上げられるか、重量と体積、食料、日程を勘案し、娘とじっくり相談したり、事前のテスト登山を経て、最後におかあさんのお許しをいただいて実現しました。
ゴールデンウィークの飛行機、宿、高速船、レンタカーの調整を経て、雨と混雑覚悟で決行。じっくりとチャレンジしてきました。
【アプローチ編】
娘も大荷物を背負って、早朝の始発電車を乗り継ぎ、鹿児島空港へ。
飛行機が少し遅れて、予定の連絡バスはギリギリ間に合わず、1本遅れのバスで高速船乗り場へ移動。 浮上して海面をスーッと走ってくれるのですが、席が悪かったのか、クーラーが利かず暑さとエンジンの音と振動で、最後部の我々家族と、もう1家族だけ船酔いでやられてました。。。添乗されている船の担当の女性の方が扇いで風を送って下さったり、冷たいタオルを貸して下さったりと大変にお世話になりました。 大雨による荒天のため到着港も変更になりましたが、種子島を経由してようやく到着。
大雨の中、先に屋久島入りしていた、友人家族が港に迎えに来てくれていて、昼食。
まだ、胃の中が納まりきってはいませんでしたが、明日からの山メシ生活に備えて、しっかりと満腹にしてから、山情報と追加の携帯トイレなどの道具を買うために、山道具屋へ。
夕方には台風並みの大雨が上がり、青空も見えてきて、明日は晴れそう。
今夜は海辺の民宿。目の前が海できれいな建物でした。 ウミガメの産卵観察にも出向きましたが、今夜は海が荒れていて会えませんでした。
多少の雲はあるものの、あたりは真っ暗で、星がきれいで、緯度が低い分、北斗七星も低く南国の感じが出ています。
【登山編 1日目】
翌朝は暗いうちにバスターミナルへ出発。
途中で、朝食と昼食用のお弁当を受け取ります。さすが登山が活発な地域なので、まだ暗いうちからお弁当屋さんは混雑していました。
バスを待ちながら朝食を食べ、30分〜40分で登山口に到着。
改めて靴紐を締め直し、久しぶりに持ち出したGPSを起動。
橋を渡って、トンネルをくぐり、山岳電車の線路の枕木を踏みしめていきます。
早朝、無理をさせると午後に歩いてくれなくなるので、朝はゆっくりと歩きます。
テン場確保の先行隊と、子連れチームに分かれて、丁寧に進みます。
勾配は少ないですが、娘もザックいっぱいの荷物を背負っているので、予定より遅めの歩みです。
途中のウィルソン株、夫婦杉などを見ながらテクテク登っていきます。
休憩地点でザックを背負うときにベンチから立ち上がる際にバランスを崩して転んだようで、助けていただきました。 ありがとうございました。
念願の縄文杉、7200歳 を見上げて、 7200年前を想像しながら休憩。
さらにもうひと踏ん張りして、予定のテン場 新高塚小屋に到着。
山メシ食べて、少量のアルコールで乾杯。
明日のアタックに備えて、早く寝ます。。。
【登山編 2日目】
テン場が木道のような場所なので、皆さんの歩く足音で目が覚め、朝食を食べて、いざ出発。 と思って写真を撮っているとたくさんの猿がいます。 テン場には我々のテントだけが残っていますので、サルにテントを荒らされるのでは?と心配になり、食料などは缶詰を残して持っていくことにしてパッキングし直して、登頂開始。
登山地図ではコースタイム1時間50分の記載があるので、どんなルートなのかと案じていましたが、予定より全然速く通過できました。 誤植かも。。。
天気もよく、途中でサルに出会ったり、鹿に出会ったりしながら、豊富な水を飲んだり、屋久島独特の風景を楽しみながら進みます。
途中で、先月、丹沢の山小屋で娘の髪の毛を束ねて下さった女性の方にバッタリ出会って、お声がけいただきました。 よく覚えていてくださいました。 ありがとうございました。
やがて山頂に到着。山頂直下の大岩は左に進むのが正解のようですが、迷って右へ回りこんでしまいました。 間違える人が多いようでどちらにも踏みあとはありますが、左のほうが楽です。
360°のパノラマ展望を楽しみながら昼食を取り、再び、テントに戻ります。
いつものことながら、途中ゆっくりと歩きすぎて遅くなりましたが、無事にテントに戻り、夕食。 その後、ポツポツと降り出しましたが、そのまま就寝。
【登山編 3日目】
強めの雨音で目を覚ましましたが、下山日なので、ゆっくりと起床。 山小屋に泊まった人たちはほとんど出発済みなので、小屋に移動して朝食。 娘には靴の中がビショビショにならなければダメだよ〜と言い聞かせて、結構な雨の中をスタート。 下山日なのと、メンバーが多いこと、歩いている人も多いので、転倒などを除けば、割り切って雨を楽しみながら歩けます。 雨好きな娘は、尾瀬のときも楽しく歩いてくれましたし、今回も元気にビシャビシャと水たまりを踏みつけながら元気に歩きます。 他の山の雨と違って水たまりも泥水ではなく澄んだ水たまりですし、ここの地質上、滑りにくい石なので、かなり楽です。 尾瀬の至仏山のような石だったら、けが人続出でしょう。
さすがにテン泊の3日目の山歩きで少々飽き気味になったりすることもありましたが、2歳の山友が一緒だったので無事に楽しく下山できました。
【下山後のおまけ】
翌日は干潮時のみ入浴可の海辺の温泉に入り、定食屋で昼食(ちょっと残念だったかも)。 その後、大人500円のフルーツランドを5分で見学し、1切れづつ試食。急いで、先に帰京する友人家族を空港でお見送り。
その後、ソフトクリームを食べにいったら、娘が山でごあいさつをした女性2人組が覚えていてくれて声を掛けてくださいました。人気者だねー。
ソフトクリーム、ヨーグルト味が美味しかった(オススメ度 ★★★★)
明日のカヌーの準備、乗り場の下見。カヌーランチの買い出し、滝を見て、登山口で写真を撮って、宿に戻ります。
夕食時にビックリ。先ほどのソフトクリーム屋さんでお会いした女性たちも同じ宿でしたので、娘が、いろいろとお話しをしていました。
子供ながらに普通の山トーク。
最終日は目が覚めたらウミガメを見に行こうかと思っていましたが、少し寝坊して5時集合には間に合わないので、カヌーに専念することにしました。昼からは雨の予報なのですが、朝からポツポツと時々降ってます。
空を見上げて、天気図と相談して、急いで出発。
カヌーで上流を目指します。 といってもスタート地点は河口付近で、最初の瀬までです。 それでも雨の多い屋久島では水がきれいで、両岸はたくさんの滝が見えて、赤いカニや魚が見えて楽しいです。 行けるところまで適当に遡って上陸。
今回デビューの山メシ用のトースターでパンを焼いて、ベーコンとレタスのサンドイッチ。 ガスが足りなくてスープは飲めなかったですが、1時間ほどのんびり。 2杯目のコーヒーを飲んでからゆっくりと戻りました。
ほとんど雨にも降られずに楽しみました。(オススメ度 ★★★★★)
昼食は娘のリクエストの寿司屋に行きましたが、昼は出漁中で閉店。ガイドブックを頼りに第三希望の店に行きましたが、かなりガッカリ。
でも途中で立ち寄ったパパイヤの露店売りは、パパイヤが木になっているところを案内してくださったり、試食が超充実。前日の有料のフルーツランドをしのぐかも。。。 お土産を買いこみました。 (オススメ度 ★★★★★)
最後にジオラマ模型の展示を見て、ひなびた温泉につかって、空港へ。
大臣さんが来るとかで、車から荷物をささっと下ろして、飛行機を乗り継ぎ、帰宅。
【まとめ】
大満足な連休でした。
何度か転んだ娘の足には青あざが出来ていましたが、頑丈に育ってくれているようです。 縄文杉を見た感動よりも、2泊3日 荷物を持って 楽しんで山を歩いてくれた感動のほうがはるかに大きかったです。
下山後、あちこちで娘が「宮之浦岳登ったよ。」と言うと地元の人たちもビックリしてくれていました。 娘も一生懸命に頑張ってくれたので、一応、勝手に 自称 最年少記録としておきます〜。 もっと若い人が登っていると思いますが娘にはヒミツにしておいてください〜(笑)
旅で出会った皆さん、ありがとうございました。
九州地区ヤマレコをいつも見ている者です。
びっくりです!
後姿はまるでバックパックから脚が生えているような。(失礼!!)
とても5歳とは思えない歩荷力ですね。大げさではなく感動しました。
過去の記録もいくつか見せていただきまして、日々の成長がすごいなと、微笑ましいなと、幸せな気持ちをいただきました。
これからもがんばってください!
コメントありがとうございます。
アポロの宇宙飛行士のような生命維持装置のような感じですが、歩く分には全然問題なく、しっかりと歩いてくれます。
先日の雲取山レポートへのコメントでも頂戴いたしましたが、ふらつくことなくバランスよく歩いてくれるので、後姿を見ると惚れてしまいます。 (笑)
特に昼飯後はクライマーズハイなのか、ガンガン歩きますよ。
下りで段差が大きいと、ザックが閊(つか)えてしまって歩きにくそうですが、、、。
あとは脚力が付きすぎてきたのか寝返りの際のキックがスゴイです。
これからも楽しんで登りたいと思います。
道中ですれ違って元気とパワーを頂きました。
うちにも同じくらいの孫っちがいますが、自分の足で登山できるか不安で行けてませんが、娘さんの素晴らしい山歩きを拝見して感激しました( ≧∀≦)ノ
それにしても大きなザックを背負ってスタスタと歩く勇姿、頼もしかったです。
私のなかでは縄文杉以上に感動しましたよ😆
またどこかでお会いできたら嬉しいです(*^▽^*)
tochatokoさま
コメントありがとうございます
お孫さん、いきなりは難しいかと思いますが、子どもはドンドン成長してくれますので、少しずつでも遊んであげれば登ってくれると思います。
実は私も縄文杉よりも、娘の歩きっぷりと、社交性に感動しました。
どこかで見かけたら是非お声がけ下さい
3月に5歳になった息子がいますが、月とスッポンです。
うちの子は歩かせても道草ばっかり食うし、すぐに疲れたと言ってグズグズして、とても長距離は歩けません。他の遊びのほうがいいと言って、なかなか山についてきてくれません。
それに比べて娘さんは、大きな荷物を背負ってガンガン歩いてる 凄すぎです。
どういう教育をすれば娘さんのような子供が育つのでしょうか?
とりあえず、rxv11051さんのレコを息子に見せて発奮させることにします。
yamatabiさん
コメントありがとうございます。
もちろん、うちの子もも最初のうちは同じでしたよ〜。
子どもにとっては「山」自体が新しいフィールドなので、草、落ち葉、石、花、虫のような、大人にとっては何でもないものに興味を持つのは当然と思いますし、普段と違う環境なので、全然前に進みませんでした。
特に教育というようなことは何もしてあげられていませんが、始めのうちは近所の公園、山も同じコースを何度も通って不安も取り除いてあげるようにしながら、ゴールを目指さずに途中で戻ってきていました。
(危険箇所や通過の邪魔になるような場合を除いて、)嫌がるのを無理に引っ張ることだけはしなかったつもりです。立ち止まったら一緒に10分でも20分でもそこで一緒に遊んで、前進・登頂は来週以降のお楽しみとしました。
「大人の登山は山頂がゴール」ですが、「子どもの登山はフィールド全部がゴール」だと思うので、始めのうちは立ち止まったり、引き返したり、よそ見をすることが大事なのではないかと思います。
やがて、そのうちにこのルーチンが染み付いたのか、自分からその先の「発見」を目指してドンドン歩くようになってくれたようです。
確かに、子どもさん連れの場合、無理やり歩かせているのを見かけることもありますが、「きっと次からは嫌がってしまうよなぁ。。。」なんて思います。
基本的には大人の世界なので、同年代の子どもさんと一緒に歩けると、より楽しめるのではないかと思います。
他にも気にかけている点はありますが、一般的ではないので、また別の機会にでもつぶやきます〜。
そもそも、こんなに登らせてよいのかどうかわかりませんが、グズッたりしないのだけは褒めてあげたいです。
ぜひ、親子でじっくりと山を楽しんでくださいね〜。
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