佐渡・ドンデン山〜金北山
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 1,490m
- 下り
- 1,720m
コースタイム
- 山行
- 2:40
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 2:58
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
船
帰り)横山→両津港(新潟交通)、⇒新潟港(佐渡汽船ジェットフォイル)、⇒新潟駅(新潟交通)、⇒〈上越新幹線〉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
アオネバの登りおよび神子岩からの下りで、登山道が随所でドロンコ状態となっていて歩くのにちょっと苦労する。 神子岩からの下りで栗ヶ沢分岐を過ぎると倒木や崩壊箇所などがあり、登山道は多少荒れている。 |
写真
感想
今回は佐渡、1泊2日でドンデン高原から主山脈を縦走する山旅だ。岩崎元郎氏による新日本百名山にドンデン山があり、一番のお目当てはシラネアオイ。佐渡の観光案内を見ると「あふれるほどの花の島」とある。期待を抱いてでかけた。
新幹線、フェリー、島内バスを乗継ぎ、午後1時過ぎにスタート点のアオネバ登山口に着く。初日の前半は縦走路のある稜線までのアオネバの登り、後半は尻立山を中心にドンデン高原を巡るルートだ。
アオネバの登りでは、まずは新緑の渓谷沿いで清々しく歩ける。落合という所を過ぎると山道に入り、雨上がりのせいなのか、所々で道全体がドコンコ状になっていて、足元を気にしながら歩くハメになる。
道の脇にはオオイワカガミやスミレなどがが目立ちはじめるが、シラネアオイは未だそこそこという感じだ。
後半のドンデン高原では尻立山の登りからは視界に海が入り、一気に開放感が出てくる。そして今宵の宿となるドンデン山荘に着くと山荘前からは素晴らしい大展望、佐渡のくびれにある両津港を中心に海を隔てて新潟の山々や頸城山塊、そしてはるかに北アルプスの峰までが見渡せる絶景が待っていた。
2日目、まず、山荘近くのシラネアオイの群生地に行く。昨日のポツポツとしたシラネアオイを見てきたが、ここはまるで違う。一面に密生しているのが凄い。正直、度肝を抜かれる思いだった。
この後、稜線の随所でシラネアオイを見かけることになり、それはそれで素晴らしく本州であれば十分に花の名山で通るが、ここを先に見てしまうとどうしても稜線上のは多少物足りなく感じてしまうほどだ。
さて、金北山への縦走路を進もう。花はシラネアオイに終わらない。ニリンソウやスミレなどどこにでもいそうな花でも密度が半端ではない。今まで見たことがないような一面にびっしりという感じだ。
そしてエチゴキジムシロやカタクリもまるで絨毯のように密生して咲いている。特にカタクリは金北山まで、まるでカタクリ・ロードと言えるくらいのずっと続く多さにちょっと驚く。
花鑑賞とともに、海を眺めながら尾根を歩くという楽しみがある。今回のような強風下であっても、とても気持ちよく歩けるのが嬉しい。海を見ながらの山歩き、これはなかなか得がたいものだ。
佐渡の最高峰の金北山は日本300名山に数えられているが、頂上は旧軍事施設に覆われ、頂上らしさは殆どない。しかし南側は眺望がきき、両津湾から国仲平野、真野湾の展望が楽しめる。この日は前日ほど澄み切ってはおらず、遠くは霞んでいた。
頂上で眺めを見ながら昼食をとって、いよいよ下りになる。一般的なルートの白雲台ではなくバスが通る横山を目指すことにした。標高差1000mを超える下りになる。
下り道でも花々は健在だ。チゴユリやユキワリソウが加わる。
神子岩からの下りはまたしてもドロンコ道が続く。雪解け水が登山道に吹き出している感じでアオネバよりも状態が悪いようだ。最後はバスの時間を気にする時間との戦いになった。
「あふれるほどの花の島」は誇大広告ではなかった。佐渡に行くには少々大変だが、出会える密度の高い花と海を見渡せる展望のよさで、行った甲斐のある山旅になった。
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