KOBE六甲全山縦走大会
- GPS
- 13:44
- 距離
- 44.2km
- 登り
- 2,864m
- 下り
- 2,809m
コースタイム
天候 | 晴れ時々くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
前泊のため、須磨浦公園までホテルから送迎バス 宝塚から自宅近くの駅(JR) |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所等は特にありませんが、縦走大会のため予想どおりの大渋滞でした。 ゴール地点の「ナチュールスパ宝塚」で入浴。 |
写真
感想
いよいよ、本番を迎えました。
初参加の「六甲全山縦走大会」。
前日から神戸入りし、あっせんのホテルへ宿泊しました。
弁当が3時30分に配られるため3時前に起床。
長い一日の始まりです。
身支度を整え、時間に弁当を受け取り、急いで食べチェックアウト。
4時発の送迎バスに乗るため、早めにと思っていましたが結局、5分前。
最後のバスに乗り須磨浦公園に向かいます。
4時30分に須磨浦公園に到着。
すでに、道路の歩道まで行列ができていました。
最後尾を目指してどんどん歩いていくと、須磨浦公園前の信号から100m付近でやっと最後尾を発見。
急いで、列に続きます。
ここまでにもうおそらく1000人くらいは並んでいるんだろうなという感じです。
さいわい気温はあまり寒くないので、じっと待っていてもそんなに着込む必要もありませんでした。
30分が経過。
スタート時間です。
が、なかなか列は動きません。
ようやく動き出しましたが、結局スタート地点が見えてきたのは、30分を過ぎてから。
5時35分チェックポイントを通過し、いよいよ長い一人旅の始まりです。
列に従い階段を黙々と登ります。
この行列、結局須磨アルプスを降りるまでは続くことに…。
そしてまた、菊水山ののぼりで渋滞です。
ここまで、市街地以外は予想通りの大渋滞です。
渋滞渋滞で、当然自分のペースで歩けませんし、ゆっくりゆっくり、歩いては立ち止まり、立ち止まっては歩きの繰り返しで思うようには進みません。
でも、これのおかげで後半に体力を温存できた面もあったように思います。
人の流れに身を任せという感じで菊水山、鍋蓋山まで過ぎていきました。
菊水山ではチェックポイントで印を押してもらい、少し休憩と思いましたが、おなかがすきつつあるのに、お弁当は大龍寺で配られるため、そこでまた食事の時間が必要になるため、ゆっくりしたい気持ちを抑え、行動食を口にし、軽くストレッチをしてから先を急ぎます。
ここでは、係員の人が「今このペースでここにみえる方は、宝塚ゴールは20時から20時半くらいだと思います。これからまだ摩耶山、六甲、東六甲と先がありますのであんまりここでのんびりと休憩しすぎないように」と、先を急がせます。
とにかく、私は昼食弁当の大龍寺を目指して、さっさと菊水山を後にしました。
菊水山を下り、鍋蓋山を登り返します。
やはりのぼりはなかなか足が進みません。
やはりここまでの疲労の蓄積が足にきいています。
なんとか、鍋蓋山に登りきり、そのまま下りに入ります。
先を急ぎ大龍寺へ。
大龍寺山門前で配られる弁当を受け取り、やはり弁当というだけあって持ち歩くには少々厳しいので、とにかく腰を下ろし、急いで弁当を食べ切ります。
ようやくありつけた昼食なのに、かなり義務的に食べてしまうのがなんだか悲しい気もしますが、そこは時間との戦い。
すべてを完食し、疲れた体をストレッチし、先を急ぎます。
市ケ原で水分補給し、第二の難関、摩耶山への道を進みます。
何度かトレーニングし、分かってはいますが、のぼりは足が止まってしまいます。
とにかく、一歩一歩足を進め、なんとか掬星台に到着です。
チェックポイントで印を押してもらい、ホットレモンをごちそうになりました。
疲れた体に甘くあったかい飲み物は、しみわたります。
ここまで、こればあと半分。
登りもある程度先が見えてきて、少し気持ちもほっとします。
と、いうものの六甲まではもう少しのぼりが続きます。
思うようになかなか足が進まずゆっくり歩いていると、やはり同じように進む参加者の足取りは同じように重く、みんななかなか抜くでもなく同じようなペースで進んでいきます。
ようやくドライブウェイに出ると、足取りもだいぶ楽になり、ハイペースっていうほどではないですが、足を進めることができました。
すると、見えてきました。
六甲山郵便局、甘酒サービスです。
以前参加した友達から、「時間が遅くなってしまって甘酒にありつけなかったので、それが心残り」と聞いていたので甘酒サービスが見えた時には、ちょっと心躍ってしまいました。
ホットレモンもそうでしたが、甘くあったかい甘酒は、疲れた体にしみわたり本当に贅沢なひと時っていう感じでした。
こんなサービスをしてもらっている六甲山郵便局のみなさんに感謝です!
「がんばってください!」という声に見送られ、先に進みます。
すぐに記念碑台に到着です。
以前2回ほどこのコースをトレーニングしましたが、いづれも須磨浦公園から記念碑台までという行程だったので、ここから先は一日で歩く距離としては未知の世界です。
ただ、記憶の中にここから先は、ものすごい上りというのはそうなかった気がしていたので、なんとか惰力ででも宝塚までたどり着けるかなという漠然とした思いがありました。
ゴルフ場の間を抜け、みよし観音に向かって歩いていると、前から来たいかにも観光客のおばさんに、「しんどそうやなぁ。疲れてるみたいやから、これあげるは。頑張って!」と声をかけられ、お菓子のゼリーをいただいてしまいました。
見ず知らずの人のこんなあたたかい気持ちに感動、感謝しつつも、よっぽど疲れた顔をして歩いていたんだなぁと、少々反省してしまいました。
人とすれ違う時は、特に笑顔で、と心に誓ったのでした。
そこからガーデンテラスを過ぎ、またドライブウェイを進みます。
ここから先は、ドライブウェイと尾根道のどちらをあるいてもいいですよ、となってはいましたが、人の流れは明らかにドライブウェイでした。
ほんの一部縦走路を歩きましたが、やはり最高峰もカットし、ドライブウェイを一軒茶屋まで進みました。
ここで最後のトイレということだったので、トイレを済ませ、東六甲縦走路分岐点のチェックポイントへ急ぎます。
トンネルを超えると最後のチェックポイントです。
ここでは、番号を付けられ受付を済ませます。
ちなみに番号は「1127」番。
縦走大会のガイドブックには、順位ではありませんと書いてありましたが、おそらく通過した順位でしょう。
ここから先は、宝塚の街まで、ほとんど山の中。
時間も16時30分に近づき、日もだんだん傾きもうすぐ、暗闇になる気配です。
ここで荷物をきちんと整理し、ヘッドライトを準備しいつでも点灯できるように装着しました。
あんまりゆっくり休憩するようなところもこの先はないので、行動食も口にし、パンパンになってきているふともも、ふくらはぎを念入りにストレッチし、気持ちを新たにスタートです。
分岐点を過ぎ山へ入っていくと、トレーニングでも何回か滑りそうになったところでやはり滑りそうな気配を感じ細心の注意を払って通過します。
やはり、初めて歩くような人たちは、滑っていました。
一見、滑るようには見えないところでも、地面が粘土質で滑りやすくなっていたり、逆に砂地で滑りやすくなっていたりするところがこの辺りは多くあるようです。
「トレーニングをやっておいてよかった」とここでも思いました。
5時を過ぎると、やはり山の中はかなりの暗さになり、ここでヘッドライトを点灯です。
ライトを頼りに、といっても前を歩く人もおり、それなりに迷うこともなく黙々と歩いていきます。
しばらくすると大平山の舗装道路へでました。
やはり唯一の休憩できそうな場所ということもあり、この舗装道路周辺で休憩している人も結構みえました。
舗装道路を進み、再び山道へ。
ここで、黙々と進んでいて「はっと」気づくと周りに誰も人がいません。
舗装道路のところまでは結構人もいたのに…。
前後、どこにもライトの光が見えません。
「道を間違ったか?でも、分かれ道のようなところはなかったはずだし。でもさっきまで人がいたのにライトも見えないなんて。少し止まってみようか。人の気配は聞こえないか。」とかかなり不安になり、立ち止まって人の気配を探ってみます。
しかし、こんな時に限って人の話し声も聞こえないし、ライトも見えません。
しばらく立ち止まって考えていると、はるか後ろのほうにかすかなライトの光が動いています。
光が見えてきたということは、近づいているはず。
だから、道は間違っていないだろうと、かなり不安なままですが、人の踏んだ道が続いているようなのでとにかく前へ急ぎます。
この速さで歩いていればそのうち前を行く人に追いつくはず。
暗くて怖いという気持ちがどんどんペースを速め、ライトを頼りに歩いているとは思えないスピードで先を急ぎました。
ただ、この辺りは本当に真っ暗で、こんなこともあろうかと用意していたいつも山で使うLEDの小型のヘッドライト、プラス、少々重いですが、明かりが大きいLEDのヘッドライトとふたつを装着。
本当の足元と少し先とを照らすようにセットしたので、スピードを落とさずに歩くことができました。
そうでなければ、周りに誰もいなくなったとき暗すぎて、スピードは半減してしまうように思います。
そんなこんなで、道を間違っていたということもなく前を行く人に追いつき、後ろについて歩いてしまいました。
塩尾寺が近づくと再び、やってきました。
渋滞です。塩尾寺手前2キロくらいは、完全に止まってしまうというほどではないですが、渋滞していたように思います。
50数キロ歩きてきたのに、やはりここでも、人はたまってくるんですね。
とにかく渋滞に従い進んでいくと、ようやく塩尾寺に到着です。
ここからは、急坂を下る舗装道路で足にはかなりこたえますが、気持ち的にはゴールが見えています。
はやる気持ちを抑え、走ることは禁止なので、速足でどんどん進んでいきます。
そして、ついにゴール受付のライトアップされた看板が見えてきました。
出発から13時間12分。
感動のゴールです!
最終のチェックポイントで受付を済ませ、完走の認定書と記念品をいただきました。
感動のゴールといっても一人黙々と歩いてきて、この感動を共有する人がいないので、完走してすごくうれしいのにテンションが上がりきらない自分がいて、なんだか複雑な、仲間と完走を喜び合う参加者の皆さんを見ていると、少々さみしい気がしてしまいました。
でも、この大会のために、何度か神戸に通いトレーニングをしたことが報われ、この長い縦走路を一人で歩き切り、目標を達成したという達成感はとても大きく、本当に感動です。
そして、いろんな面で自信を持つことができました。
といっても、ボランティアの方をはじめ、いろんな人々の応援、声援があったからこその完走なので、関わったすべての人、そしてこのヤマレコでいろいろアドバイス、コメントしてくれた方々に本当に感謝です。
そして、最後はお決まりの祝杯。
といきたいところでしたが、思ったより早く到着できたことで、汗を流し、疲れた体をまず温泉で温めたいという思いが勝り、まず「ナチュールスパ宝塚」へ。
そこで、ゆっくり汗を流し、温泉にのんびりつかり体をほぐしました。
さっぱりと汗を流したところで、改めて駅前の中華料理店で、一人祝杯です。
本当においしいビールと餃子をいただきました。
ゆっくりくつろぎ、ゴールの余韻に浸りたいところですが、翌日はいつものように仕事。
帰りも2時間以上の道のりなので、早々に切り上げ、帰宅の途についたのでした。
終わった瞬間は、「もう一人ではこんなしんどい大会には参加しない。」と思いましたが、なんだか少しやみつきになってしまいそうな気配も感じつつ…。
本当にやってよかった、素晴らしい経験でした。
タイムを見ていると、うちの女性陣たちとほとんど同じようなタイムで進んでいますわ
ぼくもあちこちでサポートしてたから、どっかですれ違ってたかもね
感想の続き、楽しみにしてます
そうだったんですね
参加は、副隊長さんと3号さんということだったので、女性の二人連れを見ると「もしかして…?」とか思いながら歩いていましたが、姿が分からないので、結構妄想してました
yahoo8さんとももしかしたらどこかですれ違っていたかもしれませんね
また、感想の続き、ぼちぼち書きますので見てやってください
yahoo8さんは、余裕だと思いますが、23日は頑張ってくださいね
同じく渋滞にハマッていた者です・・・
なのでお気持ちがよーく分かります。ややフラストレーションたまりそうになるのを、体力温存とか、自分に言い聞かせるしかないですもんね!
4:30着でも先客が1,000人近いとは
恐るべし!
後半の感想、読ませていただきました。
ほんとうにお疲れさまでした。
やはり一人のゴール後は、読んでてこっちも悲しくなってきますね
うちの副隊長なんかは、ちょっぴり感動の涙を見せていましたわ。
ちょうどQ-chanがゴールした時間に、僕は副隊長を迎えに公園に到着しましたわ。(それから1時間待ちましたけど)
きっとすれ違ってますね。あと鵯越駅や掬星台、山頂付近でも。(バイクでウロウロしてました)
Q-chanがわかっていれば「おめでとう」の一言もかけてあげられたのに残念です。(って俺はそんなキャラじゃないですけど)
その後の は十分に付き合えますけどね
まっ、一人は一人で、別の感動もあったことでしょう。
ひとの優しさに触れることができたとか・・・(うちの姉御も100kmのとき言ってたよ)
とにかくゴールできて、良かった良かった
おめでとうさん。
来年は俺たちが出た100km挑戦したら?
もっとすごい感動に浸れるかも?
俺は絶対に二度とでないっすけどね
さっ、次は俺が頑張ろ
なんせペーターも一緒だし・・・
そのあとのと&が楽しみだぜ
お疲れ様でした!
菊水山の係員のコメントを私達も
聞いていました。
記録をみるとガーデンテラス辺りから
時間差がついてゴールでは約1時間
遅れになってますね!
来年までに鍛えなおします!
yahoo8さん、ありがとうございます
そのお気持ちだけで本当にうれしいです
大会当日はプロフィールに使っている写真とザック以外は同じスタイルをしていたので、先に宣言しておいたらよかったですね〜
付き合ってもらえたのに
来年は、100kmですか〜
興味はありますが、これこそ一人で歩くのはつらい気が
ともかく、yahoo8さん、ペーターさんとともに23日は、頑張ってくださいね
& と が待ってますから
所用があり、応援には行けませんが、遠く三重から応援しています
TakaSyuu さん、お疲れさまでした
そうですね〜。
途中まではほぼ同じ感じで歩いているので、たぶんすれ違ってますね
写真を見ていると、なんか見たことあるような姿があるような気がします
私ものぼりがかなり苦手で足が進まないので、その辺を鍛えなおさないとダメですね
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