〖動画付〗嵐山〜観空寺谷〜錦雲渓〜高雄・西明寺&高山寺〜御経坂峠〜平岡八幡宮〜嵯峨野〜嵐山(紅葉狩り)
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- GPS
- 08:45
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 486m
- 下り
- 482m
コースタイム
天候 | 快晴、昼からは晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
嵐電・嵐山駅(http://randen.keifuku.co.jp/map/13.html) JR・嵯峨嵐山駅(http://www.jr-odekake.net/eki/top.php?id=0610704) 京都バス・清滝バス停(http://www.kyotobus.jp/) 西日本ジェイアールバス・山城高雄バス停[神護寺最寄]・槇ノ尾バス停[西明寺最寄]・栂ノ尾バス停[高山寺最寄]…京都駅方面より運行 (http://www.nishinihonjrbus.co.jp/other_bus/takao-keihoku_information.html) 京都市バス・高雄バス停[8系統]…四条烏丸方面より運行 (http://www.city.kyoto.jp/kotsu/busdia/hyperdia/menu174.htm) 清滝の地区は自動車に対して行き止まり構造なので、これより奥に車が通り抜けることは出来ません。そのため駐車場に必ず止めてください。駐車場は、京都バスの清滝バス停より更に奥、清滝の中心部・金鈴橋東詰にあります。行った限りでは平日500円・土曜日800円・休日1000円です。 栂ノ尾の栂尾山高山寺下にある駐車場は、11月の日中(8-17時)は有料です。普通車1回800円です。有料時間帯以外は無料開放されています。 紅葉シーズンになり、高雄神護寺前の国道162号から高雄橋方面の降り口(西明寺・神護寺方面)は、歩行者専用道路として、一般車乗り入れ自粛の形で通行規制がされていました(パトカー・警官あり)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●観空寺谷 この経路は、要注意かも…パークウェイをアンダーパスする付近の嵯峨野側は、ほとんど道がわかりません。運良く遭難はしませんでしたが、踏み跡があまりなく、判断がつきにくいです。アンダーパスの清滝側は、急な下りと崖のような斜面が続きます。大きな石がごろごろした区間もあり、歩くのには注意が必要です。また、一部分はえぐられて道が変形しています。1箇所はとても狭くなっていました。あまり、人が通っていないようなので、野生生物にも注意は必要でしょう。 ●錦雲渓(観空寺谷への道との出合い〜高雄) ここは、特に危険なところはないでしょう。洗い越しがあるので、ぬかるみなどは注意です。もしかしたら、「かわらけ」が頭上から降ってくることがないこともないかもしれませんので、近くを通る際には念のためご注意を。 ●国道162号線(高雄〜平岡八幡) 御経坂峠の付近を除いてあまり歩道がありません。道は狭くカーブが多くて見通しが悪いため、車の往来、特に大型車とバイクには要注意です。この経路途中にも、きれいな紅葉が何本もあります。 ●平岡八幡〜後宇多天皇陵 いきなりきつい坂から始まり、住宅街を抜けます。一番奥には、有名な占い師の家なのか道場なのかがあります。細○という苗字のあの人です。と、国道を歩いている最中に出会ったご老人が仰ってました。表札にも書かれているし、セキュリティもあるので、多分事実でしょう。この邸宅を最後に山に入り、下りになります。あとは、下り一辺倒。下りきると天皇陵です。 ★拝観料 ★最寄バス停 高雄山神護寺:500円 山城高雄(JRバス)・高雄(京都市バス・終点) 槇尾山西明寺:500円 槇ノ尾(JRバス) 栂尾山高山寺:400円 栂ノ尾(JRバス) |
写真
感想
今日も早起き、って7時だけど。よし!昨日は神護寺でタイムアップだったので、今日は残りの二山を制覇するぞ!というわけで、出かけてきました。昨日、通称:すーさんに出会ったため、いい紅葉が見れるところがあるらしいルートを執ることにしました。
○嵐山は、ささっとパス!
昨日より約1時間早いスタート。昨日より明らかに太陽の光がいい。渡月橋の写真だって、ほらこの通り。絶対昨日よりきれいなはずです。今日は、嵐山地区は基本的にパス。たったたったと先を急ぎます。そりゃぁ〜、知らない道を行きますから、けれども残りの2つの寺も行きたいから。端折れるところは端折らないと。けど、ついつい野宮神社で長居をしてしまいました。どうも、紅葉時期に撮った覚えがないもので。結構時間を使って、シャッターチャンスを待ったのですが、前にかぶられ次々と人が往来し、もうどうしようもない。や〜めた。というわけで、先を急ぎます。
○未知の経路・観空寺谷
どういう経路をとってもよかったのですが、鳥居本へ行く道まできたら東へ行こうということで。それまでは、半分だけ観光気分を兼ねて。地図を見れば、なんだか大回りなのはわかるのですが、他に目ぼしいルートがなかったもので…大覚寺に寄るかどうかは迷ったんですけどね。東へ歩いていくと、やがて清滝道とぶつかります。それを渡って次の道を左折、北に進みます。一気に視界が開けてきて、のどかな雰囲気になっていきます。何度か地図を確認しながら、次第に目的の谷へと近づいてきます。「こい茶屋」というお店の脇から林道が始まります。入って左手にある空間で、キャンプをしていた人たちがいました。さらに深いところへ歩を進めると…「バサバサバサッ!」モノは何かは確認できませんでしたが、多分、多分ね、鳥だと思う。そう思うことにするっ!薄暗く、何をしているかよくわからない、人の気配があまりしない空間です。さらに歩いていくと、お墓を発見。ここには、きれいな紅葉が植えられていました。写真に収めることはしませんでしたが、ここの墓地は、いわゆる直方体のアレではなくて、地蔵のような形をしています。お墓の辺りでは背後につかれたりしてビクッ!お墓の奥にある三叉路は、そのまま左前方へ直進。さらに深くなっていきます。この間、キャンプ民族を除いて付近住民のような人が2名いましたが、道を往来する人は、自転車1名のみ。その彼も、折り返して戻ってきました。なぜ?と思いながら先に進むと…通せんぼをするように横倒しになった倒木が。そりゃ、自転車は無理ですね。屈んでくぐらないと通れないもの。立ち入り禁止とは書いていなかったので、くぐって先に進みます。だんだん不気味さを増す空間。何が出てきてもおかしくない雰囲気。いや〜な雰囲気に包まれたその場所で、ついに立ち止まらなければならない事態が。横を流れていた川(水はない)がついに目の前を横切り、そして目の前で二手に分かれた。地図を確認しても、そもそも川の表示がこんなに奥まで続いていない。深くえぐられた溝が正面から今来たばかりの下流方向へ、そして急坂を登るようにして進むのが、正面を横切って左へと続いている。さぁ、どっち?というか、道がない。橋もない。手がかりもない。地図は、だらっとまっすぐ進んでいるので、正面右へと進んでいくことにしました。ただ、川のような溝から離れないように、それに沿って…しばらく上がっていくと、川が急に浅くなりなくなった?これで左側に越えられる。ちょっと先を見に行こう。運良く、赤テープも発見し、少し進むと、高架道路が見えました。これで、清滝に出られる可能性が出てきた…
○観空寺谷を越えて
パークウェイをアンダーパスし、その先には…ありましたありました。えらく急な下り坂、しかも溝みたいになっている上に、その中にはごろごろと大きな石が。歩きにくいし、グネりそうだし、石ですべりそうだし。こんなところで野獣が出てきたら、無理だなぁ。逃げもできないな。背中の鈴だけが鳴っている。他に聞こえるのは鳥の鳴き声くらい?というような静かな空間、はるか頭上に行ってしまったパークウェイを走る車やバイクの音がだんだん遠ざかっていきます。九十九折を過ぎ、細い山道を抜けていくと、ところどころが削られて足の置き場が狭くなっています。丸太に足を置くのも心許なく、置いたら崖にまっさかさま?なんてことも思いながら、できるだけ土に足を置いて先に進みます。だいぶ高度を下げてくると、水の音が聞こえ出します。何とほっとするものでしょう。清滝川のせせらぎです。遠くから人の声もしてきます。やっと、いつものところだ。予定していた出合いにたどり着き、川原へいって休憩です。
○錦雲渓もささっとパス!
昨日も通ったこの場所、基本的には流していきます。今日は、このあと二つのお寺が控えていますから。あんまり時間を費やしてはいけないのです。すでに時は11時を回ってしまい、2つのお寺に残された時間は3時間ほど。いつものように、この季節の高雄出発タイムリミットは、15時30分なのです。えらく人の多いグループともすれ違い、いつもとは違う雰囲気を垣間見ながら、高雄を目指します。この、高雄の入口にある紅葉が結構きれいで、時間的にも日が当たり、より輝きを増しています。ついつい足を止めて…なんてしていましたら、一人の紳士がお声をかけてくれました。ちょっと写真の雑談をして、さぁ今日の目的地へ行きましょう。
○西明寺
高雄橋を抜けて、石段を上がらずに川沿いの道を行くと、朱の欄干の橋が現れます。指月橋という、槇尾山西明寺の入口に当たる橋です。夏場にはなかった小屋が橋の向こうにあり、ここで拝観料500円が徴収されています。せっかくの機会なので、私も入ってみます。ここも人が多い多い。できるだけ人を外して撮影するのですが、これは本当に一苦労です。目立たないところで背景と同化してもらうしかありませんね。正午を回り、日差しもちょうど降り注いで暖かく、そしてなにより紅葉を輝かせてくれます。お寺だというのに、建物そっちのけで紅葉ばかり撮っていたような…けれど、本堂に上がらせてもらって、縁側というかそこに座ってみると、なんだかほっとするような、時間の流れがありました。庭の紅葉に山の紅葉。秋という色は、いろいろな物語を奏でてくれそうです。ほんと、神護寺に比べればはるかに小さな空間ですが、結局1時間ほど居ました。残りは2時間半、そろそろ余裕を持って出発。
○高山寺
西明寺から歩いて10分ほどで高山寺の表参道に来れます。ここの石段を登り、入口で拝観料400円を支払います。高山寺では、三脚の使用を禁じています。ここのところ、ずっと使っていませんでしたが、背中に差したまま入るのもいかがなものかと思い、拝観料徴収係の青年に、「三脚不可って書いてあるしこのまま入るのもなんなので、もしよかったら預かっておいてくれますか?」と伺いましたら、快くOKしてくれました。2本の三脚を背中から下ろして預けます。身軽になって再出発です。高山寺は、森の中の木で覆われた空間といったところでしょうか。うっそうとしているわけではなく、中は比較的開けていますが、かといって空は開けていない。木々に包み込まれたような感覚です。この時間になってくると、徐々にうす曇りも混じってきます。少しばかり太陽の光が足りなくなったり、また太陽が射してきたり。目で見るのと写真で見るのとは大きな違いですが、赤の紅葉は写真でも結構映えますが、黄色のもみじはなかなか写真ではうまく写ってくれませんね。ほんときれいなんですよ?その空間が黄色く色づいたような雰囲気になって。ぐるりと反時計回りで一周して、金堂にやってきました。ということは、裏から来たってことになりますが。ここで、中国人女性2人組に声をかけられました。駐車場で集合になっているけれども、道を知らないかと。裏参道があるのは知っています。ただ、初めてきて表参道から入ったのでわからない…「あるのは知っているのだけれども、いま回ってきた中では、それらしいものを見なかったしわからないです。」と正直に。ただ、「迷うくらいなら、もと来た道から国道を歩いていかれたほうが確実ですね。」と言っておきました。そうするしかなかったので。というわけで、いったいどこに裏参道があるのだろう。ぐるっと回って確認することにしました。あらあら最初のあたりに通っていた国宝の近くに案内板がありました。あらまぁ、壁沿いに伝っていくと裏参道に出るのね。最初通ったときには、誰も往来がなかったので、きっと入っちゃいけないところくらいにしか思ってませんでした。確かに、壁の向こう側には裏参道の拝観料徴収小屋が。もう、今度は案内できますよ。それにしても、戻ってきてから思ったのですが、あの中国人2人組、二人とも馬鹿でかい三脚を堂々と使っていたなぁ。使っちゃいけないことをすっかり失念していました。大体ツアーできている人が多いのだから、ちゃんと旅行会社側から通達し、降りるときに持って行かさないなどの対策をしておくべきだと思うのですが…
○国道162号線・御経坂峠
高山寺を出、まっすぐ国道162号線を行かずに、いったん高雄橋のほうへ降りていきました。このときはまだ、清滝から帰ろうかと思っていたのですが…高雄橋の袂で高雄団子をひとつ頬張り、石段を登ることにしました。ちょっと、国道の峠越えを見てみよう。もみぢ家の脇から国道に入ります。歩道は、ありません。往来する車にバイク、バス。どれかに正面から突っ込まれるのではないかという、疑念と恐怖を少し抱きながらも進んでいきます。だんだん坂が急になってきました。標識を見ると10%。そりゃきついね、この坂。何度もカーブをしながら、パークウェイの入口をヘアピンで抜け、まだ先は続きます。ただ、この区間、紅葉が非常にきれいです。日に当たってたら、これはまたそそられる。バイクは要注意かもしれません。落葉して、雨でも降ったら、葉っぱでスリップしそう。御経坂峠に至る最後のカーブの終わりで、ついに東側に歩道がでてきました。ここまで15分とか20分とかその程度。これさえ抜ければ下り坂。しばらくいくと、急な下り坂とともに、ショートカットがあります。通学路なのでしょうか、平日の朝と夕方前に歩行者自転車専用となっています。国道は大きく西側へ迂回しているので、このまままっすぐ細い道を下りていきます。何より、排気ガスを吸わなくてすむ。これがいちばんです。ずっと進んでいくと、高雄学校前バス停付近で、国道に再び合流します。かといって、この先に歩道があるわけでもなく、また道の脇を進みます。
○平岡八幡宮へ
ずーっと下っていると、縁石に座っておせんべいを食べているおじいさまを発見。「こんにちは」と声をかけたら、「朝から歩いてるの?」と声をかけてらっしゃいましたので、少しお話を。福王子へ抜けるのではなく、そこの山を抜けていこうかと思ってるんですと話すと、「平岡八幡宮の鳥居があるところから入って、途中に細木数子の道場があって…」など、情報をくださいました。ありがたく頂戴いたします。だんだん日がかげってきたこともあり、話もそこそこに先を急ぎます。さらに下っていって、紅葉がきれいだなぁと中へ入っていったら、平岡八幡宮に脇から入っていました。しばし、休憩がてら散策。あまり長居はできないので、泣く泣く出発です。
○府道136号線で峠(?)越え
平岡八幡宮の鳥居ある交差点から山に入ります。いきなりの急坂。地図を見れば、このまま登っていけば抜けられます。奥へ奥へと進み、住宅街の最も奥に、細木数子の道場(見た目は邸宅のようでしたが)がありました。確かに、表札にも書かれていますし、物々しいことにセキュリティーサービスのステッカーも貼られています。この邸宅を最後に、住宅街は終わり目の前には木々が広がります。入っていこうと思ったら、見えてきたのは廃車。なんか変なことになっていないだろうなぁ…と思いつつ、恐る恐る入ってみる。都合2台の廃車の脇を抜けると、夕日が降り注ぎきらきらと輝く林の中でした。この落差に、思わずため息。細木さんよ、あなたがっぽり稼いでそこに邸宅を建てているのなら、そのすぐ傍にある廃車だとか、周りの環境に対しても少しくらい貢献したらどうだい?与えよ、されば与えられん。と思ってしまったのですが…
○後宇多天皇陵
不気味な廃車を脇に見ながら、まぁそこが峠だったわけですが、ずんずん下っていくとやがて竹林の中から嵯峨野ののどかな風景が垣間見えるようになってきました。あ、やっと知っている空間に戻ってきた、という安心感がでてきます。しばし歩き続けていると、右手に真紅の紅葉がある。しかも、手前はえらく整備されている。ここはなんだ?と思っていたら、見覚えのある宮内庁の注意書きが。あぁ〜天皇陵だ。天皇陵の本体を撮影するのは恐れ多いので、紅葉だけでも撮影させていただきます。しばらくすると、他にも見学者が数名。一人の紳士が私に声をかけてきました。今日は好天で人出が多そうだから、買い物帰りに少しだけ、人気の少ないここへ見に来たのだそう。一通りお話した後、帰り際、わざわざ車を転回させてから再び降りてきて、みかんをくださいました。ありがとうございます。嵐山へ戻る道中においしくいただきました。嵐山の中辻通りは、日が暮れても歩道からあふれんばかり、いや完全にあふれている人々の山。明日、よくてもこの週末を最後に、木々は冬へと一気に向かっていくのかな。
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