穂高デビュー。まずは前穂高岳に挑戦
- GPS
- 10:13
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,454m
- 下り
- 1,450m
コースタイム
- 山行
- 7:31
- 休憩
- 2:42
- 合計
- 10:13
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
重太郎新道の残雪は1か所。5mほどでステップあるためアイゼン不要 その他落石注意 |
写真
感想
梅雨の晴れ間、というかほんとに梅雨?と思いたくなる初夏の気候の中、重太郎新道を使って前穂ピストンを決行。
今季最大の連続急登を強いられた大変登り甲斐のある重太郎新道は、大迫力の穂高連峰を直近に見ながら、本格シーズンを前にほぼ独占状態の登山道を思い切り満喫しました。
【透明度100%の上高地】
沢渡バスタ6時10分発のバスに乗って上高地に到着。
新緑に包まれた朝の透き通った空気と、透き通った梓川、そして何より透き通った青空をバックに聳える雄大な穂高連峰を前に、これからあの頂きに登るのかと思うと、鳥肌が立ち身震いさえ覚えます。(実はシャツ1枚では寒かっただけです)
観光客もまばらで静けさの残る上高地を後に、先ずは岳沢小屋に向けて大変よく整備された登山道に歩を向けていきます。
新緑の中歩を進めるにつれ案内版の番号が「1」になったと同時に、前方に赤い屋根が一際目立つ岳沢小屋が佇んでいます。
そして同時にその後方に大迫力の穂高連峰がドンドンドン・・・と押し迫ってきます。山頂に行かずして既にここから絶景が始まります。
【疲労度100%、絶景120%の重太郎新道】
小屋前で小休止のあと、いよいよここから1000m弱の標高差を稼ぐ重太郎新道に取り付きます。しばらく樹林の中をジグザグに歩を進めると、いきなりの長梯子、岩場、鎖が次々と現れ標高を稼いでいきます。
振り向けば岳沢小屋はみるみるうちに小さく、そして前方にはどんどん近づいた(ように見えた)奥穂、ジャン、前穂、明神の急峻な岩稜帯。さらに目線の高さには遠く焼岳バックに西穂の急峻な稜線と、登山道半ばにて既に大迫力の絶景が広がり、満足度120%をいただきます。
雷鳥広場付近からは前穂の頂を視界に捉え、間もなくと思われたのですが、その大きさゆえに近くに見えたのでしょうしょうか。目測を誤ったようでここからも意外に急登が長かったのには結構堪えましたがようやく息絶え絶えに紀美子平到着です。
【疲労度0%、360度の大絶景】
ザックをデポして前穂山頂を往復します。山頂までの岩場はちょっと危険なところもあり、支点確保で慎重に攀じ登りやがて3090mの頂きをゲッツします。
先ほどまでの晴天度100%はなくなり、奥穂、ジャンの頂はガスで見え隠れしていましたが、遠く槍ヶ岳、常念、蝶の稜線、眼下の上高地、360度の大絶景をしばらく観賞です。
山頂まで急登の連続で疲れきった体もようやく回復したところで、下山開始の時刻が迫ってきます。午後曇り雨予想の天気予報どおり、南西のほうから雲行きが怪しくなってきていますので、下り危険帯の雨リスク回避のため名残惜しいですが急降下開始です。
幸い、岳沢小屋までは雨に会わず無事下山完了。小屋でちょっと休んだあとパラパラきましたが大事に至らず、上高地まで戻り長くきつかった山行きが終了です。
振り返ると疲れだけが印象に残ったものの、天気がもってくれたおかげで登山前半から大迫力の大絶景と3090Mの頂きから360度3Dを観賞できた大満足の山行きとなりました。
3000m級の日帰りは疲労度ハンパなく、難義する割りに山頂でゆっくりもできないので、何かとてつもなくもったいない思い払拭できず、沢渡行きのシャトルバスに乗車です。
今度はテン泊装備で奥穂、北穂をゲッツするぞっとの思い満々、気がつけば沢渡バスタに到着のアナウンスが聞こえました。
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