羅臼岳 知床連山に魅了される
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,445m
- 下り
- 1,438m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 7:30
翌19日に再チャレンジして、無事登頂することができました
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大沢の雪渓 朝の早い時間帯に通過し、先行者が少ない場合はアイゼンがあったほうが良い。山頂付近にも2カ所の短い雪渓がありました。 アイゼンが無くても対応は出来ますが、あったほうが楽に登れます。 ただし、状況は日々変わります。 |
写真
感想
当初の計画では雄阿寒、羅臼、斜里、雌阿寒を3泊4日でピークハントする予定でした。
しかし、あいにくの低気圧による悪天候で、結局登れたのは羅臼岳のみ。
大沢の長めの雪渓や頂上付近2か所の短い雪渓は結構斜度があり、結構、登りごたえのある山でした。それに羅臼岳のみならずサシルイ岳、オッカバケ岳、硫黄山へと続く稜線はつんつんと三角の連なりがとても恰好よく、ここだけを味わって知床連山を縦走するのもとても魅力的に思いました。
遠く本州の自宅で、羅臼、斜里、阿寒と3座ひとまとめにして考えていた自分を恥じました。
羅臼岳は他の山にはない緊張感を強いられます。
それは登山中にヒグマに出会ったらどうしようという緊張感。
前回の空木岳の山行でツキノワグマに遭遇しました。体長1mぐらいのコグマが横切ったけれど、まじかにみると野生の迫力があります。
今年はクマの出没で何かと世間が騒がしいし、ここはヒグマの生息地で、さすがに登山中にヒグマに出会ったらどうしようという不安がありました。
ヒグマの体格はツキノワグマの倍以上あると言うし、怖いだろうなぁと。。
18日の土曜日の夜、地の涯ホテルの駐車場の端に車を停めて、車中泊しました。
初日は銀冷水を過ぎて、大沢の雪渓のところで嵐のような雨風にさらされ、進むのを断念。撤退しました。
いったん下山して、斜里の町や斜里岳、オシンコシンの滝などの写真をとりながらドライブして再び地の涯ホテルの駐車場に戻って2泊目の車中泊。
シュラフは持って来ていたし、ホンダのFit だけに後席を倒すと何とか足を延ばして寝ることが出来て不都合は有りませんでした。
翌朝、再び羅臼岳を目指しました。
低気圧が停滞していて、晴れるとしたら今日だけ。せめて斜里岳と羅臼岳のどちらかは登りたかったので、前日撤退した羅臼岳へ再チャレンジすることにしました。
この日は前日とは違い、風がほとんどなかったのが幸いでした。
風さえ無ければ多少の雨でも山頂まで行くつもりでいました。
登山者名簿を見ると、先行者の方は3時台にもう登り始めているとのことで驚きました。自分は5時台なので先行者のクマ除け効果はもうないと思って、最初は時折、ピーピー笛を吹きながら歩き始めました。今の時期、ヒグマに出会うとしたら標高の低い、極楽平あたりまでだろうと思ったからです。
しばらくすると4時台出発の別の先行者の方に追いつき、少し安心しました。
大沢の雪渓に出ると、風も無く、見上げると青い空が広がっており、今日は行けると嬉しくなってきました。
銀冷水を過ぎて大沢の雪渓に出るのですが、ここで道が分からなくなる方が大勢いるようですが、登山道をそのまま進むよりも、思い切って雪渓に出て真っ直ぐ登るのが正解です。回り道をしなくて済みます。
名簿によると先行者が一人しかいないことになり、斜度も結構あるように見えたのでアイゼンを装着。踏み跡がほとんどない早朝ということもあり、アイゼンを装着して良かったと思いました。
羅臼平へ着くと三峰やサシルイ岳の麗しい姿が現れ、硫黄岳方面への縦走がとても魅力的に思えてきました。羅臼平のお花畑をはさんで反対側は目指す羅臼岳。山頂部にややガスがかかるものの青い空にそびえる山容は威風堂々たるものでした。
キバナシャクナゲが一面に群生するお花畑を楽しみながら山頂へ歩を進めると岩清水に到着。冷たい雪解け水で顔を洗い、振り返るとサシルイ岳をバックにキバナシャクナゲのお花畑がなんとも幻想的な光景でした。
山頂部には2カ所の雪渓があり、ここも出口が分かりづらいですが、無事通過して、岩場にさしかかるといよいよ羅臼岳の山頂が近くなります。岩場をこなして乗り越えて行くと羅臼岳の山頂。
あいにく山頂では物凄い風が吹いており、天気は良くなかったけれど、一瞬、ガスが晴れ、雨風もやみ視界が開けました。
眼下にオホーツク海や宇登呂方面の街並み、正面のサシルイ岳から硫黄岳の稜線を眺めることができて、国後島方面は相変わらずガスの中で見えなかったけれども、この一瞬の眺望で満足し、下山することにしました。
3泊4日で雄阿寒、羅臼、斜里、雌阿寒の4座を登るつもりで北海道へやってきたけれど、悪天候で登れたのは羅臼岳のみとなりました。
百名山の3座をひとまとめで一気に登ろうとして計画を立てて来ましたが、この羅臼岳が連なる知床連山は、ここの山域だけでも十分すぎる魅力がありました。
次に知床に来たならば、硫黄山から知床円別岳、オッカバケ岳、サシルイ岳を縦走し、羅臼岳でゴールする旅にして、この知床の山を存分に味わいたいなぁと思いました。
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