飯綱山〜策を弄したつもりが、人波に溺れる
- GPS
- 04:37
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 813m
- 下り
- 711m
コースタイム
天候 | 曇りほんの時々日差し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復: 戸隠中社=バス⇨長野駅(同\1,250) |
コース状況/ 危険箇所等 |
いずれも整備された登山道だが、西登山道の上部ぬかるむ |
その他周辺情報 | 入浴:戸隠 神告温泉(\600) 食事:戸隠は蕎麦屋ばかり |
写真
感想
日曜は天気回復しそう。でも、ここのところ山へのモチベーションは上がってこない。そこで、気分を変えるため、近郊ケチケチスクータハイクはお休みで、ちょっと遠征。ただし、週明けから酷しいロードが続くので軽ハイクで。行き先は北信五岳の一つ飯綱山。縦走する気が起きないコジンマリ独立峰なのがミソ。お初の北陸新幹線(といっても長野までですが)で贅沢日帰りハイク!
いや、北に来すぎてしまったのか。長野駅ではまずまずいい天気だったのに、南登山口でバスを降りると、ベタ曇りで飯綱の山体は上1/3が雲の中。まあ涼しくていいのですが。
登山口で降りたのは自分1人だけ(←ちょっと不安)。秋田のスーパーkだけじゃなく、丹沢でもクマに襲われたとか。壊れたクマ鈴は新調したものの、車も通らず誰もいない車道をテクテク行くと、左斜め後ろからガサガサッと!ビクッとしましたが、振り返ると単独山女子(山ガールという程ではないが小生よりはかなり若いご婦人)でした。そういえば、一ノ鳥居が駐車場だったか。やはり車の人が多いんですね。
車道終点の登山口周辺の路側には20台ほどのマイカー。こりゃお山は大賑わいだが、まあクマの心配は少ないかなと、熊鈴の音を止める。ただ・・・・、体が重い!自分よりやや年配のご夫婦にあっさり抜かれるは、先の単独山女子にも花撮影中追い越されたらちっとも追いつけない。その上、標高差たかが800m程で脹脛つり始める体たらく(汗)。
1800m付近より上は森林限界っぽく展望が開け、ガスも少しずつ上がってきた。高山植物も出てきて、気分も持ち直す。ところが、飯綱神社のある南峰頂上には学校登山の小学生の大集団(後で神告温泉で聞いた話だと130人とか)が休憩中。あわてふためき、とりあえず先に頂上へ。
頂上で考える。かの軍団が頂上でお昼にするのは必定。当初山頂でお昼にして瑪瑙山経由で下山するつもりだったが、大軍団と一緒にお昼はやだ〜。オマケに頂上付近は笹原で、花もないし・・・・。そう!南峰へとって返して食事にし、小学生達がお昼を終え下山するより早く出立すればいいんだ!下りを西登山道に採れば、南峰南面の草原の花も、もう1度確認できるし…。
小学生が頂上に到着し始めたのを機に、すれ違いに難儀しながら南峰にとって返した。南峰からは南方の展望が開け、後立も首から下は姿を見せた。作戦変更に満悦で、久々にのんびり昼食を摂った。
昼食後付近の花や虫を探索していると、登りで相前後していた単独山女子がいて、挨拶すると、直下の小屋の中を指差して
山女子「この中に天狗の面があるんですよ」
という。覗くとなるほど、社と人面の3倍位の天狗の面がある。
山女子「山頂下の神社は皆知ってますが、ここは気が付かない人も多いんです。」
odax「(手を合わせながら)この天狗様、何か謂れがあるんですか?」
山女子「詳しく知りませんが、この辺の山は天狗様を祀っているのも多いですよ。」
odax「ところで、天狗様の鼻、随分触られているようですね。」
山女子「ほんとだ、白くなってる!」
odax「天狗様も(図々しさに)鼻白んでるかも」
山女子「・・・・」
とそこに、小学生の声。しまった〜!小屋の中にいて気が付くのが遅れた〜!
急いで荷物を仕舞いザックを担いだ時はすでに半分以上が通過していました(小学生は特に調理するわけじゃないから、お昼も短いんですね)。
かくして、ドツボに嵌ってのろのろ尺取虫下山。おまけに南登山口方面に下山してほしかったのに、分岐点からも大群は西登山口に(涙)。泥濘がひどく、慣れぬ子供達(運動靴の子もいた)は転ぶ子も多く、全く進まない。そこで大変申し訳ないけど、ちょっとずつ先に行かせてもらった。小学生の団体の前に抜け出た時は、すでに400m程下った中腹の樹林帯でした(方向転換の目論見は大外れ)。
目いっぱい歩く時の半分も歩いていませんし、鳥も撮れずでしたが、まあ気分転換にはなったかな。北信州の山と森は、首都近郊の山と同標高でもやはり空気が違います。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
すみません、笑いました。捕らぬ狸の皮算用、とは意味合いが少々異なりますが、可愛い人たちに久しぶりの静かな山行邪魔されましたね('ω')ノそれもまた愉快だったとは思いますが、、、。鼻白んだお天狗様の「エクセレント」は何やら訳ありで。
ところで飯縄山頂でお靴を揃えて脱いでおかれたのは、まさかそこからダイビングのつもりじゃごじゃんせんでしたよね(*_*)
かがやき初騎乗、おめでとうございました
cahier41さん、コメありがとうございます。
いくら、“いい綱“でも、バンジーできる傾斜はありませんよ 。それに山頂の靴、小生のじゃありませんよ。いつも細君に怒られますもん、「脱いだら揃えて !」
小学生達があんなに早く引返してきたのは意外でした。「策士、策に溺れる」というのはありますが、お粗末過ぎて「策士」とも言えませんネ。そういえば、初乗車したかがやき、「佐久市」はノンストップで通過したような ・・・・。
天狗様の謎の”エクセレント"??。そうか・・・・ 、間をあけるとExcel、 Lento※(卓越、遅い)。渋滞にはまるわけだ!間をあけちゃいけなかったん ですね。
※“素晴らしい”のexcellentにはoはつきませんが
PS 今晩はcahier41さんより高緯度にいます。爽やかな今朝の左車窓に栗駒が優美な姿を見せていました 。
odaxさん、こんにちは。
静かな山歩きを好まれるodaxさんが学校登山の子供達と遭遇してしまうとは
虫の名前でも教えてあげれば凄いことになってしまうかも?
下山口の先にある有名蕎麦店に寄る為のコースかと思いましたが、それは私の場合ですね
天狗様、なにやら怪しい雰囲気が…。
中年男性のおびんずる様になっていそう
ⅿakoto1959さん、コメありがとうございます。
飯綱山に登ると決めた時には、お昼は”ツナ丼”と決めていました (親父ギャグ命 )。すると丼にはお椀でしょう!
でも、ただツナ缶ぶちまけたのみでは貧乏臭いし芸がなく、”いいつな丼”とは言い難い。そこで、ちょいとアボガドを加えてツナアボガ丼(←大して変わらん)!ただ、アボガドは手間を省くためサイの目に切ってタッパーで冷凍して持って行ったのですが、これは酸化して色が悪くなり失敗 でした。
下山口の有名蕎麦屋、ええ3時近いのに店外行列待ちでした。無論、今回行列は山 だけで飽き飽き していたので、静かな(流行ってない?)蕎麦屋へ(故に名前は伏せます )。
そばも悪くはなかったですよ。でもそれより、付け出しのマメ(写真 左上の小鉢)、歯応えがあって美味しかったな。小生初めてでしたが、鞍掛豆といって長野の特産みたいでした。また食べたいな 。もっとも、食いしんぼのmakotoさんはご存知かもしれませんが。
あれ、山 の話題なしのレス ?
odaxさん、今度は真面目に m(_ _)m
写真7の場所は「奥社ご参拝の皆様は、どうぞご自由に駐車下さい」と飯縄神社のHPに書いてありました。(ので、登山者用ではありません)
奥社御本殿は出ていますが、天狗面の祠については何も書いてないので飯縄神社とは関係が無いのかもしれません。
天狗と言えば高尾山薬王院のご本尊(飯縄大権現)様ですが、1375年にここ飯綱山から勧請されたそうです。
天狗様は除災開運、災厄消除、招福万来などの利益を施す力を持っていたことから戦国時代には戦神として崇められたようで、決して中年男性のおびんずる様ではございませんでした m(_ _)m
ここ飯綱山より信仰が始まった飯縄権現様にあやかり、何方かが天狗面を寄進されたのかもしれませんね。
何かに立ち向かう勇気が欲しい時、このお鼻に触れる事できっとその勇気が頂けるのだと思います
飯綱山は天気が良ければ360度の素晴らしい眺めがあるんですね!
美味しいお蕎麦とあわせて登山計画してみたいです。
鞍掛豆は大好きですよ
ⅿakoto1959さん、再コメありがとうございます。
なんと 、高尾山薬王院の天狗様の縁起は、ここ飯綱山でしたか。
小生、人文方面はからきしなんですが、ググってみると飯綱の天狗は八大天狗の一つで、かなり有名な天狗のようですね。
北信五岳では、黒姫や斑尾も未登なので、機会があればのんびりまた来たいな 。かなり遠方なので、がっつり山だけというより、ⅿakoto1959さんを見習って、食事や観光も愉しみながらね 。
お蕎麦ももちろんですが、今度は鞍掛豆も(お土産に)ゲットしたいですね 。
あれ、ⅿakoto1959さんも、鞍掛豆好物ですか。これ食べれば(戸隠の)蟻の戸渡りも天狗の様にすいすい行けるはずですよ!何せ、”くらかけ(駆け) ”・・・・
まさか北信までバニちゃんで と、まず交通手段を確認しましたが、になっていたので安心しました。
拙者は南登山口から往復しましたが、 7付近では駐車禁止だったと記憶しています。
カイエさんはやんわりとご指摘されていますが、 24も非常識な奴らですね
拙者であれば怒髪天を突き、靴を崖下に放り投げてやります
いや、少なくとも強制撤去させちゃうな
日曜日に小学生の団体だと、地元ではなく、林間学校?に来ている子供たちかな?
拙者も、先日、入笠山で同じような状況になるまいと、先手・先手で動いたのでお気持ち、よく分かります
でも、それだけ親しまれている素晴らしい山なんですよ。
長野市民の山ですから
天狗のお鼻は・・・山ガールとの会話、小学生に助けられましたね
オヤジギャグが滑って、1959さん路線に突入すると大変だ〜
半袖隊長
yamabeeryuさん、コメありがとうございます。
暑い・・・・、もとい熱い ですね〜隊長!
登山道入口脇の駐車 、あれだけスペースがあると、まあ停めたい気持ちも分からなくはないです。でも車道入口には、「登山口には駐車場はありません。一の鳥居跡に止めてください」の標識(件の山女子はこれを守ったんですね )。登山口にも「ここは駐車場ではありません」の看板も立ってるんですがね 。何時間も山 登る元気があるのに、何十分かの緩い車道歩きができないはずはないんでしょうが・・・・。小生は「あーあ 」と思ったに留まります。
頂上写真 の靴、実は頂上標識の直近に若い3人パーティーが寛いでいたのです。でも小心な小生には怒鳴る勇気はなく、根気強く(人が入らない様に)アングルを変えて撮って いると、気付いて本人達はどいてくれました(さすがに靴までどける配慮はありませんでしたが)。
隊長は”信長タイプ”、小生は”家康タイプ”、ですかね 。
ⅿakoto1959さんのコメの”中年男の賓頭盧様”、天狗にその意味があるのはもちわかります。ですが、山女子の前でその話は・・・・、ねえ 。返答に困る親父ギャグ(実話です)でオトすのが精いっぱいでした。
新幹線日帰り、たまにはいいですよね。
道中の景色も楽しめますし。
こちら、飯綱山は、少し手前の霊園に
毎年、お参りに行きまして、ちょいと
散歩がてら、手前の池からこの山を見てるので
馴染みがあります。上りやすそうな山ですが
けっこう、侮れないですね。
学校登山に向いてる山ですよね。
僕も、何度か体験がありますが
すれ違いになった場合の
こんにちは攻撃は、微笑ましいけど
さすがに、のどが痛くなります。
先読み策の失敗、オヤジギャグの
すべり具合など、いつもの変わらぬ
ご様子を、楽しませていただきました。、
komakiさん、コメありがとうございます。
なんと、この付近に血縁者の墓参に来られる?komakiさん、飯綱権現の天狗の血を引く者なのですか ?
飯綱山、いい(飯)やまです!本当は、もっと展望抜群みたいです。小生も北に見えたはずの頸城の山々 、見たかったな〜 !
なお、小生、学校登山をみるといつも思います。集団での自然の中でのレクリエーションの一環を、無下に批判はしませんが、山道(一列にならざるを得ないところ)では、子供達に対して先生の数は圧倒的に足りない 、目が届かないのでは。
また引率の先生が皆山のスキルがあるわけじゃないこと。今回も、先生自身も結構腰引けてたり、足元がおぼつかない方もいましたし、天候急変時 対応できるのかな〜。
他の登山者への迷惑というより、子供たちのためにも、くれぐれも好天 が約束される時のみ実施としてほしいものです。聖職の碑のような惨事はご免ですよね。
odaxさん、お久しぶりです。
飯綱山ですか、目の付け所がよいですな。戸隠の岩峰には、興味があって、そのうち行ってみたいとは思っていました。130人の人波、すごそうです。私の場合今年の全部の山行(10回)でもそこまでいっていないと思います。
先週は仕事で秋田から本荘辺りに行ってきましたが、雨で、鳥海山も全く見えず残念でした。登れなくても見る位はしたかったのですが。
雪が消えるとともに、山へのモチベーションが下がり、このところ山に行けずにいます。今週末も天気は悪そうなので、期日前投票にでも行っておいて、次週に備えるか、なんて思っております。
kyenさん、コメありがとうございます。
今回天候には恵まれませんでした が、下山途中やっと戸隠の峩々たるスカイライン を望むことができました 。戸隠〜高妻・乙妻は、新雪が来た晩秋に縦走しています(30年以上前ですが)。本院岳、西岳もいつか登ろうと憧れてましたね〜。今はもう、流石に無理ですがね〜 。
小生も昨日、梅雨の晴れ間の車窓から、栗駒、焼石の優美な山波眺めていました 。
130両の連結列車、単線の登山道仕様ではないですね。せめて10人以下単位のサブセットで引率行動し、広い集合場所でのみ一集団として合流していただけるとありがたいのですが・・・・。
こんにちは!!
多分混んでいなかっただろう
人に勧めた<本院岳・西岳>のトレイル 見たかったなあ
それにしても <わざわざ>特急使って
リンゴコフキゾウムシを撮りに
<混んだ>山に行かれるとは 思いも寄りませんでした
凡人には とても 想像いや太刀打ちできませんね
お疲れ様でした!!
今回は 山女子さんとの楽しい会話で油断したようですが
次回の静かな<策(咲)>も楽しみにお待ちしております
on-boroP
boroPさん、急登には程遠い(高度差/遠征距離)軟弱ハイクにコメありがとうございます。
新幹線でスーッと遠征。流石新幹線、速い・快適です。いつもなら、鬼の形相で耐えて山梨に到達している時分、ひと寝入りして寝不足軽減して 長野駅に立っていました。ええ、何度もの1コインスクータハイクで節約した小遣いの飛んでき方も超特急でしたが 。
そのCP疑問符?の遠征の成果が、リンゴコフキゾウムシだけというのでは、”虫好き”というより、”物好き”のそしりを受けそうですね。
それに、決して山女子さんとの会話に溺れた わけではありませんが、小学生の大波には難破寸前になりました 。それでも、チラ見えた戸隠や北アの山々 、少ないが高嶺の花々 にはそこそこ満足しました。
確かに信州は、日本最高の山岳県 です。が、やはりちと遠い 。
ただ、遠くに出掛ければいいというものではありません。神奈川の山河にもいいところはいっぱいありますよね。
ほら、昔からよく言いますもんね 、
「遠くの”信州”より、近くの”ユーシン” 」
・・・・・・・・あれ、ちと違った ?
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する