笛吹川水系 鶏冠谷左俣
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- GPS
- 09:49
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 2,248m
- 下り
- 2,209m
コースタイム
- 山行
- 7:57
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 9:40
天候 | 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
遡行グレードは2級 ナメ滝はじめ、沢全体的にヌメリ強し。 水温・・・最初はそうでもないが上流部は相当に冷たい 気温・・・低め。源頭では息が白かった。。 |
その他周辺情報 | 笛吹の湯 市外510円 |
写真
装備
共同装備 |
ツエルト(stk)
ロープ20m(stk)
バーナー(banda)
ガス缶小(banda)
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感想
東黒沢〜ウツボギ沢の2本遡行を企んでましたが、安心できる天候ではないので転進。沢筋の行動時間が長いので、雷雨予報の場合は無理できない。車中前泊が確定だったので、「そこそこの遠征、かつ天候リスクが小さい」という条件で奥秩父に転進。ヌク沢と迷ったが、いくなら大滝も登攀したい。持ってきたロープが20mのみだったので鶏冠谷に決定。このエリアも午後には雷雨の可能性があったが、谷川よりは確率低いので選択。沢は丹沢8連チャンだったので、久々のアウェーで楽しみ。
bandaとは初の車中泊。道の駅みとみで小宴会。快適さを気に入ってもらえたようだ。
翌日二人とも腹の具合悪くねとりインフォのトイレを7:40くらいに出発になっただろうか。
以後は快調に進む。自分としては「沢用筋肉」を温存しつつ進む。何かというと、つま先を使っての下半身への負荷のセーブだ。沖ビリ〜樅ノ木では調子こいてつま先を使って跳ねるように下降したため、後半に筋肉へのダメージ影響が出た。心肺能力は使わないのでその場ではつらくなく、ついついやってしまうのだが後半の影響が大きいことが最近分かった。なので雪山と同じく極力フラットフッティングで進んだ。おかげで最後まで筋力のキツさは表れなかった。
沢は相変わらずいい雰囲気。左俣の分岐までの注意は「ナメ連瀑の左岸巻き」と「逆くの字滝」。いずれもヌメリが問題になる。後者は前回スリップした記憶もあり迷わずスリング利用。先行したbandaは途中で静止摩擦力を超えゆったりズルズル落ちた。自分が止めたが、その後果敢にチャレンジしスリング使わず突破したのはさすがのメンタル。
二俣以降は、最初に12m滝。左壁を登れとのトポ。離れるほど容易になる。bandaがいってみたいとの事でリード任せる。ハイパーV忍ではちょいきつかった模様だがクリア。その後2本の滝は右岸巻き。バラが多いので、長袖長ズボンがいいでしょう。その後の核心の12m滝は左岸から巻く。踏み跡明瞭で外傾もなく危険は少ない。
以降はナメが多くいい感じだがとにかくヌメリがひどい。あまり癒されるという雰囲気ではなかった。1830m付近の二俣は左のトイ状に進んだが、水量少ない右俣の方が明るくていい感じであった。こちらの記録もあるのでどちらがいいかは不明。
水涸れ後は結構長い感じではあったが、大したシャクナゲ漕ぎも無く鶏冠尾根のトレースに合流。3年前の東のナメ沢以来か。鶏冠山自体は初登頂。途中山頂標がよく分からなかったが、第3岩峰ルートにあった。巻けばいいのにロープ使うか〜と安易に考え懸垂下降。ロープ短くて2ピッチ要し、時間がかかっただけであった。。以降キレ落ちたリッジを進み樹林帯へ。
最後に滑落事故に遭遇。付近をヘリが何度も飛んでいて、事故かなあ?と思っていたらその通りであった。ソロの方が急斜面を20mほど滑落した模様。たまたま居合わせた8人ほどのパーティーとソロ男性がヘリから降りた救助隊員をサポート中であった。我々も出来る範囲で支援。骨折に出血あったが最後はうまくピックアップしてもらえて安心した。ヘリ直下のローターが巻き起こす下降流は初めて味わったがなかなか凄くて驚いた。
鶏冠谷左俣。bandaに上越を教える予定ではあったが、ここはここで色々学べたかなと思える盛りだくさんな遡行となった。自分としては、前回の右俣で「ここはフェルトがいいかな」と書いてたくせにまたラバーで失敗(笑) 反省生かせてない。。
コメント
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こんばんは。
どこに行ったのかなと思ってましたが鶏冠谷でしたか。ヌメリには苦戦したようですがまずまず楽しめたみたいですね。
鶏冠谷は何度行っても楽しい谷だと思います。私は右俣2回、左俣1回、左俣三ノ沢1回の計4回入っています。
今くらいの時期だと葉が生い茂ってしまうのでやや薄暗く感じてしまうと思います。お勧めはやはり新緑と紅葉ですね。来シーズン以降の新緑の頃に左俣二ノ沢もしくは一ノ沢などにご一緒したいですね
東沢は興味深い沢が多いので時々遠征しに来て下さい。ヌク沢・西のナメ沢などいいですよ。簡単ではないですが、一番のお勧めは東御築江沢左俣です
PS 62枚目の写真は、一緒に東のナメ沢から詰めた一ノ沢だと思います。
yoshiさん、こんばんは〜
いい谷ですねここは。何度かツルっとなりヒヤヒヤしました。確かにちょいと暗い感じはしたかもしれません。とはいえやはりナメの多さは秀逸ですね。左の枝沢もよさそうな感じでしたね。難しそうな気もしましたが
62枚目はやはり東ノナメで詰めに使った沢でしたか。途中で左に逃げましたっけ。緑があると雰囲気違いますね〜
次はヌク沢を考えてます
こんちは。
上越プランはどうされたかな?と思っていましたが、こちらに転進でしたね。
この流域の雰囲気は私も好きで、stkさんと同じく毎年訪れたいと思います。
stkさんのフェルト靴は、すり減ったままでしたっけ?
gankoyaさん、こんばんは〜
ヤマレコやれてるという事はうまくいったという事ですよね? 無理なさらず冬頃の同行を楽しみにしてます
上越はかなり悩んだのですが、雷雨がくると出水が早いエリアを長時間歩くルートなので止めにしました。快晴の時に遡行したいルートですしね。
フェルト靴はすり減ったままです(笑) 練習・訓練ルートはハイパーV、本気ルート?の場合は、サワーシューズRSという使い分けになってきました。
そのヘリで運ばれた男性は、私の父です。。
滑落して動けなくなっているところを登山グループの方たちに助けて頂いたと聞きました。シャツの胸ポケットに入れて頂いたグループの方のご連絡先を、ヘリ輸送の際に紛失してしまったようで、どうしてもお礼を言いたく、先ほどヤマレコに登録して6/26に鶏冠山に行ったかたを探していたところでした。
父は腕の骨折、肋骨骨折でまだ具合が良くありませんが、27日には退院し自宅に戻っております。家族一同、助けて頂いた方たちに本当に感謝しています。
父が回復したら、このページを教えたいと思います
MrsFujiさん、こんばんは 初めまして。
そうだったのですね!27日に退院という話聞いて安心しました。腕が折れてる他に腰が痛いとの事で、頸椎とか後遺症が残るケガがないか気になってました。急斜面で岩も所々露出してる箇所でしたので、20mの滑落としては軽傷だったかもですね(そうは思えないとは思いますが)。頑丈だったのでしょう。
正直なところ、自分はお礼をされるほどの事はしてないのですよ
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