奥秩父/一ノ瀬川水系・竜喰谷
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 763m
- 下り
- 749m
コースタイム
バス停前の駐車場(仮眠)
7/19 5:00起床6:05=6:45一ノ瀬林道/石楠花橋先駐車スペース
7:09〜石楠花橋手前駐車スペースより一ノ瀬川本流に入渓
7:30竜喰谷出合〜下駄小屋ノ滝上8:52〜9:45二俣手前〜
12:20大常木林道13:00〜14:04三ノ瀬集落〜14:43駐車スペース
=丹波川温泉=鳩ノ巣駅下にて釜飯
天候 | 7/18夜 小雨 7/19 曇のち晴(気温低し) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2003年07月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
奥秩父/多摩川一ノ瀬川水系・竜喰谷(りゅうばみだに)を遡行してきました〜 この沢、なかなか優れものでした。 先々週行ったナメラ沢よりもナメは赤岩で美しく それでいて5〜10mクラスの滝がどんどん出現し 3級〜4級クラスの直登をしたり、高巻いたり、とまったく飽きさせません。 さらにさらに下山路の大常木林道は勾配もなくかなり整備されていて 僕の壊れ掛けた右足にもやさしい、すんばらしい沢です。 ※釣り人とのトラブルに要注意! 彼らの思想は「渓流釣りは一番最初に入った人のもの。(踏み跡でわかる)」 先の方で釣り人を見たら近づかないこと。巻いて追い越せるなら見つからない ように巻こう。近づいたり、先に行こうものなら大抵トラブルになる。 今回は話をうまくまとめたが、沢屋と釣り人の良好な関係はなかなか難しい。 特に群馬と山梨は釣り人のたちが悪いらしい(釣り人談)。 遡行グレード:1級 |
写真
感想
「梅雨が空けな〜い」先週の滝子沢に続き、前夜の奥多摩も車のウインドウには
水滴が涙のように流れ半分諦めモード。
しかし多量の降水予報はなく、小雨程度なら決行すべく意を決する。
狭い一ノ瀬林道は舗装されてはいるものの落石が目立つ。竜喰谷入渓ポイントの
石楠花橋周辺には3カ所ほど駐車スペースあり。橋手前の2カ所はそれぞれ
車3台程度、橋を渡ったすぐ先には7〜8台程度は停められる。
入渓ポイントは橋手前の駐車スペースから急下降する踏み跡だ。降りると一ノ瀬川
本流。膝くらいの渡渉で対岸に渡り少し上流に行けば竜喰谷の出合だった。
5m滝、4mCS滝、ナメ、8m滝といずれも3級程度の登り。
さて事前に情報は入手していたが、この水系は渓流釣り屋さんとのトラブルが
結構あるそうで、やはり我々も単独のおじさん釣り氏に怒鳴られてしまった。
釣り屋さんにしてみれば邪魔者以外何者でもない沢ノボラーなので仕方ないが
お互い趣味でやっているのだから理解、尊重し合う態度が必ず必要である。
「本日の釣果は?」などと聞き話が弾めば理解もし合える。
おじさん釣り氏に対し、先行を譲り(このため少々時間ロスしたが)、彼も
「15分したら遡行して構わないよ」と商談成立。
最後のお別れの時は先方から帽子をとった「ありがとうございました」の
挨拶を受け双方気持ちよくお互いの世界に戻っていく。
自分たち本位の感情だけで争ってはいけない。自然は誰の物でもないのだから。
核心のひとつの下駄小屋ノ滝(2段15m)。下段はほぼ階段状で問題ないが
上段はヌルヌルの外傾しているバンドトラバース。一旦3mほど上がり幹に
長いスリングをかけ、ちょっとA0気味にロープを伸ばす。う〜んおもろい!
そして最大の核心8m滝(これはどうやら階段状)+10m曲がりノ滝。
曲がり滝は本日水量が多く「ヒョングリ」しているため右岸を大きく高巻く。
ここは滝上部の岩場も合わせて高度差で30m以上高巻き一旦尾根の頭に出てから
下降する。以前遭った死亡事故はどうやらこの高巻きでルートミスしたものかも
しれない。
そこから上部も高さ5m、登攀グレード3〜4級程度の滝がどんどん出てくる。
それぞれの滝に個性がありとにかくおもろい。
沢の水量も少なくなり細くなって大常木林道が横切っている。(標高1520m地点)
その手前で沢は左右に分かれるが、どちらを遡っても林道にはしっかりした木の橋が
かかっているため見誤ることはないであろう。
これより上部は「遡行価値なし」とガイド集にも書かれていたが多分その通り。
笹が両側から沢を包み込み、おそらく源頭まで小さな流れの笹藪漕ぎに終始する
と思う。
大常木林道はエアリアには記載されていないが、下手な登山道よりもずっと広くて
歩きやすい。途中一般登山道と合流して三ノ瀬集落まで安心して降りられた。
あとは駐車スペースまで舗装道をのんびり30分も歩けば本日の沢登りは終了する。
緑はきれいだし、ナメは美しいし、滝は適度におもしろいし
釣り氏さんたちとの共存を配慮すれば超・お薦めの沢である。
後藤
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