大菩薩〜雲取(三峰神社のお札をもらいに行く旅)
- GPS
- 76:48
- 距離
- 38.6km
- 登り
- 2,570m
- 下り
- 3,611m
コースタイム
15:00大菩薩 長兵衛小屋テント泊
11月19日
5:45出発ー6:55大菩薩峠ー7:40フルコンバー8:23ノーメダワー9:49藤ダワー10:45丹波山 奥秋テント村泊 のめこいの湯でめし酒昼寝
11月20日
6:15出発ー8:32サオラ峠ー10:31三条の湯ー12:50三条ダルミ近辺で撤退ー1400三条の湯素泊まり
11月21日
7:25出発ー10:33鴨沢西バス停
天候 | 11月18日晴れ 11月19日晴れ午後から小雨 11月20日晴れ午後雪 11月21日晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
11月20日昼前から降り出した雪で積雪15センチくらい(三条ダルミ近辺) |
感想
むかしむかし山梨のあたりで三峰講という信仰が流行したという。村の代表者が、三峰神社へ山越え谷越え参り、かつていたと言われる日本狼の絵が描いてあるありがたいお札を手に入れて村へ帰るという旅を、毎年恒例の行事としてやっておったらしい。
今回はそのいにしえの人たちの信仰の旅を体験してみるというテーマで山旅に出ることにした。
1日目
本来、玄関を出てから全て徒歩で通すのが筋であるのだけれど、前回うちの裏山からスタートして大菩薩峠までを歩いたので、今回は奥さんに大菩薩の長兵衛小屋まで車で送ってもらい、テント張って焼肉とワインで独り宴会とする。
2日目
大菩薩峠を越えて丹波山へ。登山とお参り山旅の決定的な違いは、目的地である三峰神社へ最短距離で突き進むため、コース周辺にある眺めのいいピークや稜線には目もくれず、せっかく稼いだ高度も峠を越えたとたんドンドン下ってしまい、平気で町中の殺風景なキャンプ場に泊まってしまう。「ありがたいお札を手に入れる」という一点に集中して山を横断(横走?)していくというスタイルだ。
そういうわけで、丹波山で小雨の降り出しを合図にとっとと荷をほどき、テントにザックを放り込んで、のめこいの湯という温泉へしけ込んだ。時間はまだお昼を回っていない。予報では明日のほうが晴れだという。食堂のてんぷらそばをつまみにビール。半日のんびりして夕方にテン場へ帰り、自炊パスタと道の駅で買ったチーズをつまみにワインで独り宴会。
3日目
快晴の中出発。
三条の湯を過ぎたあたりで雹が降り始め、本降りの雪になる。高尚なテーマを掲げてスタートした今回の山旅は、怠惰な酒飲み旅行と化し、罰が当たっての悪天候。これはイカンと三条の湯へと引き返し、まさに極楽の湯につかり昇天。風呂上りに雪見酒と洒落込み、背負って歩いたワインも底をつき、小屋番さんを交えての清酒ワンカップ宴会に完全にテーマは忘却の彼方へ。
4日目
いつかまたお札をいただきに参ることを心に誓いつつ下界へ下る。拒まれたことで逆に聖地三峰に対する想いは膨れ上がり、もはや天竺に焦がれる玄奘三蔵法師のような心持ちで奥多摩湖駅行きのバスにゆられた。
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