谷川岳 西黒尾根~天神尾根 熱中症で行動不能に陥った女性の救助活動に立ち会い、ロープウェイ最終便に間に合わず登山道でごろ寝w


- GPS
- 56:00
- 距離
- 1.9km
- 登り
- 564m
- 下り
- 0m
コースタイム
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:00
天候 | 1日目、曇り時々晴れ頂上は始終ガス、2日目、晴れ、午後は稜線上はガスる |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
急登ですが危険個所は特になし、西黒尾根のクサリ場は数か所ですが 妙義山上級コースが大好きな私には何ともありませんでした。 ただここのクサリ場、ザック重量20キロではきつかった。 |
その他周辺情報 | ロープウェイで下山後、一の倉沢まで電気バス(片道、ガイド付き500円)で、 帰りは約3キロの道のりを歩きました。 |
装備
個人装備 |
蚊取り線香
|
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備考 | 当初、馬蹄型縦走2泊を予定していたので、食料を持ち過ぎました。 登山道でのごろ寝にはランタンと蚊取り線香が役立ちました。 |
感想
早くに出発はよかったが(馬蹄縦走2泊予定)
休み休み西黒尾根の樹林帯を抜けて、最初のクサリ場3か所を過ぎたところで
体力の限界w、そこでテント泊、馬蹄断念、ロープウェイでの下山判断。
夕方から雨でしたが深夜、外をのぞくと満点の星空が綺麗でした。
翌朝、素晴らしい雲海。山頂まで快晴で暑かったです。
11時ころ肩の小屋、冷えたビールと山バッジを購入し、トマ、オキの耳。
13時40に下山開始するも、ザンゲ岩の50メートル下の登山道で倒れている女性に遭遇。
肩の小屋宿泊のご夫婦と一緒に応急手当(マットを敷いてやり、水で脇の下を湿しながら若者二人も加わり風を送る。シートで日陰を作り、肩の小屋へ連絡。
警備隊に救助要請。もう少し下に降ろさないとヘリが気流の関係で近づけないとのことで、
マッチョな肩の小屋主人が天狗の止まり場付近までおんぶして降ろす。
30分後ヘリが到着するが、やはり気流が悪いらしく2,3回トライするが
ホバリングできず、戻ってしまう(おいおい、…涙が浮かぶ、そりゃないぜよ)
すぐに登山センターの方が現場まで登ってこられた。
その後警備隊の方も近くでヘリから降下したらしく合流。
肩の小屋のご主人は営業の為小屋に戻り、救助隊二人がもう少し下まで降ろして
待機、すぐにヘリは戻ってきて無事収容(よかった、よかった)
それにしても、肩の小屋のご主人のあの体力、スゴイな。
ザックを取りに戻り、下山再開だけどすでに午後4時。
ロープウェイ最終便まで1時間しかない、
こりゃとても無理、熊穴沢避難小屋で泊まろうと思うが、手持ちの水は
熱中症の方の手当てに使ってしまって無し。わずかドクターペッパーが半分のみ。
登山センターに連絡を入れ、水場を確認したがロープウェイ山頂駅がいちばん近い水場。そこまで降りてテント泊かなと思い歩き始めるが、またもや体力の限界w
登山道にザックをデポ、山頂駅まで水だけ確保の為歩き始め、デポ現場に戻った時は真っ暗け。テントも張る元気もなくカロリーメイトだけ水で流し込んでその場でごろ寝w 雨が降らなくてよかったです。
そして、星空を、流れ星を見ながら寝るのもオツなものですね。
反省点:
やっぱ水4㍑にビール3缶、テン泊装備、食料2泊分は重たいです。
もう少し切り詰めた装備計画が必要と思いました。
色々なことを想定するときりがないのですが、とにかく安全第一。
夏山は、晴れると気温も上昇、熱中症対策は必須です。
救助された方も、今回のことはいい思い出として生かし、
これからも登山を楽しんで欲しいですね。
私も充実した谷川岳の二日間でした。
救助に協力して頂いた皆様、今回の山旅で出会った方々、
(帰りにはベースプラザ下の道路で小熊に会ったよ、始めて熊見た、やっぱ真っ黒だったw)
楽しい谷川岳をありがとう!
コメント
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中々出来るものでは無い事を、。
自分ならどうしてたろうか?と思います。
山を嗜む1人として、「スタンディングオベーション」
コメントありがとうございます
その場で無我夢中でした。
時刻も時刻なので下山者は多くいたのですが、
たぶん本人が「少し休めば大丈夫です」とか言ったのではないでしょうか。
でも、炎天下の石ころだらけの登山道に横になって苦しそうにしていれば
それだけで緊急事態ですよね。ましてピストン予定の方ですから。
いかにその場の状況判断が大事かということが痛感させられました。
これからの山行への貴重な経験だと思っています。
何度もお礼を言われ「お名前は?」聞かれたのですが
そんなことより「明日は我が身」ですからね。
一緒に協力してくれたご夫婦も「お互い様ですよ」と言われていました。
まったく、その通りですよね。
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