鼻曲山−旧碓氷峠〜遊覧歩道で旧軽
- GPS
- 06:23
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 954m
- 下り
- 1,118m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・乙女コースは登山口にほとんど案内がない。長日向バス停から150mほど北の「ふれあいの郷」別荘地の道が入口(バス停前の林道ではない)。北東へ直進し、別荘地の端で遮断機を抜ける。林道状になった道を詰めると手書きの道標が現れる。小瀬温泉からは別荘地の上まで林道を迂回するとのこと(白糸ハイランドウェイは歩行禁止)。 ・数少ない道標の行先は鼻曲山より霧積温泉を指す物が多いが、山頂の向こうだから従えば良い。鼻曲山から旧碓井峠へも、大天狗のすぐ手前で「霧積温泉」の道標に従って右へ急降下する。大天狗は行き止まり。 ・鼻曲山周辺の急登部は雨でえぐれて溝になった部分が多い。クマザザが繁茂し、日当たりは藪漕ぎ状になるのでルート注意。 ・鼻曲峠で霧積へのルートと分かれる。この後、旧碓井峠までは留夫山の登り返しなどでアップダウンが続く一方、林の中で展望は効かない。旧中山道に出たら右折するとすぐ峠の茶屋街に出る。ここの見晴らしは妙義山などが良く見える。 ・旧碓井峠遊覧歩道は整備された4劼離魯ぅングコース。旧軽との標高差250mで、下りなら観光がてらにピッタリだが、サンダル履きはやめた方が良い。 |
写真
感想
浅間山と関東平野の大展望を期待して訪れたが、車で登れる旧碓井峠を除いて雲の中ばかり歩くことになってしまった。
アクセスのバスで“しくじり”をやった。alps165ことDr.エモンと旧軽井沢バス停で草軽交通草津行の急行バスに乗車。立派な観光バスタイプで、一緒に若者の団体ハイカーがぞろぞろ乗ったので座れないかと焦ったが、降りる人もいて首尾よく前の方に着席できた。小瀬温泉で男性ハイカー1人が降り、次だと身構えていたらDr.が「あ、長日向通り過ぎた!」と叫んだ。ただちに運転手に「長日向で降ります」と抗議。が、答えはなんと「これは急行バスなので通過です」だった。
しかし、旧軽バス停の表示には長日向も停まるように書いてある。その旨を必死で訴え、「バス停表記が間違っていた」ことを理由に特別に降ろしてもらえた。降りた所はふれあいの郷別荘地の前。結果的にちょうど良い場所で降りられたが、危ないところだった。非はバス会社にあるはずだが、他の乗客の皆様には臨時停車トラブルでご迷惑をかけて面目次第もない。どうかお許しを。
さて、降りたものの、登山口の道標等は一切ない。念のためバス停の方に戻ったら、北東に伸びる林道入り口に「鼻曲山はふれあいの郷から」との手書き看板があったので、改めて別荘地に入った。やがて遮断機のゲートがあり、道は舗装のない林道状に変わったが、勾配の緩いまま延々と続く。他の林道との交差部に「きりづみへ」と書いた手書き案内があり、そこからは登山道らしくなったが、本格的な登りにはならない。
右下から沢の音が聞こえ、下草をかき分けて歩くようになったころ、再び「きりづみ(と、オマケのように小さく鼻曲山)」の案内があってようやく急登が始まった。土嚢で整備した跡はあるが、道は溝状に大きくえぐれている区間が目立つ。所どころ下草が繁茂してルートが見えないほどだ。たまに棘のあるバラの仲間も道をふさいでいるので油断ならない。
上の方が明るくなって、やがて山腹から丸い尾根らしい所に出た。右手に木々の隙間があり、流れる雲の合間から近くの稜線が見え隠れする。さらに少し登ると人の声がして、最後にわずかの区間が傾斜40度ほどの直登となった。古びたロープが伸びているが、なんとか頼らずに稜線に出る。10人ほどの男女が休憩しており、すぐ右手が小天狗だった。そうとは知らず、いったん二度上峠方向に100mほど歩いてみたが、別の分岐に出たので引き返した。小天狗は本来、浅間山の展望が良いはずだが、辺りは白いガスに覆われてあいにく何も見えない。
混雑しているので大天狗まで移動して弁当にした。セブンイレブンで買った巨大な豚カルビお握り1個。もう一つ買った普通のお握りはおやつに回した。1個400kcalもあるので、山登りの時でもなければ食べ過ぎになってしまう。
食べ終わって次の留夫山に向かうべく道を探すが、ない。どん詰まりの岩の上にいた男女に聞くと、その先に道がありそうというので行ってみたが、10mで踏み跡が消えてしまった。こんなはずはない。コンパスを見ると南へ行くべき方角が東に振れている。引き返して仕切り直しだ。
実は、大天狗のすぐ手前に南西へ下る分岐があり、そこには例によって「霧積温泉」という行先が記されていた。群馬県の霧積へは本来、東寄りに下る筈だが、地図によるとここより南の鼻曲峠で道が分岐している。すなわち、ここでも霧積方面への道標に従うのが正解ということだった。
それしても、足元が見えないほど草が繁茂し、えぐれているうえに半端ではない急坂だ。何度かスリップしそうになりながら標高を下げていくと、やがてすっかりガスに覆われた森の中に入ってしまった。100mほど下ってようやく傾斜が緩み、やれやれと下草をかき分けていくと、数十人の団体登山の一行とすれ違った。この先もだいたい同じような道の様子だという。
ほどなく鼻曲峠で今度こそ霧積への道と分かれ、登り返しに挑む。2ピーク越えて右手に林道が見えた鞍部から厳しい登りで留夫山。木々に囲まれた山頂で、たとえ晴れていても景色のご褒美はない。それどころか、先ほどから小虫が顔の周りに付きまとい、おまけに斥候らしいスズメバチまでぶんぶん飛び回ってイライラする。
細長い1419mの無名ピークのあたりから道がなだらかになり、最後に100mほど下ると旧中山道に飛び出した。一瞬、どちらへ行くのか逡巡したが、Dr.が「あっちが熊野神社だ」と右を指し、ほんの1分で力餅屋の前に到着。あろうことか、雲は目立つものの辺りは夏の日差しに照らされて、先ほどまでの雲の中の道がウソのようだ。旧軽からの赤いボンネットバスが発着する熊野神社鳥居前の県境&分水嶺で一休みして、少し下った先の見晴らし台へ向かった。
水蒸気で霞みがちではあるものの、関東平野や妙義山の奇峰が良く見えている。本山行随一の景色が誰でも来られる旧碓井峠というのは悔しいが、何も見られないで帰るよりは良しとしよう。
茶屋の力餅とビールで休憩し、後は「碓氷峠遊覧歩道」なる4劼離魯ぅングコースを下るのみ。よく整備された歩道をペース良く下っていくと、何人か登ってくる観光客に出会った。中にはサンダル履きの若い中国人女性もいる。「遊覧」と名が付いていても基本的にはハイキングコースなので、高尾山を歩く程度の覚悟はさせておきたい。観光客には罪作りな名前の歩道ではある。
立派な吊り橋を渡ると道は別荘地に入った。しばらく行くと二手橋の峠寄りで旧碓井峠からの車道に合流。気が付けば旧軽のメインストリートを歩いていた。標高950m前後、風のない日当たりはさすがに軽井沢でも暑さを感じる。
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