記録ID: 941611
全員に公開
沢登り
奥秩父
和名倉沢(荒川水系大洞川)
2016年08月11日(木) ~
2016年08月14日(日)
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,686m
- 下り
- 1,694m
コースタイム
1日目
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 8:00
9:30
57分
三峰観光道路分岐
10:27
10:54
131分
和名倉沢入渓点
13:05
13:25
245分
弁天滝
17:30
ビバーク地
2日目
- 山行
- 7:53
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:53
9:46
49分
ビバーク地
10:35
10:35
75分
通ラズ入口
11:50
11:50
118分
2段40m滝
13:48
13:48
231分
船小屋窪出合
17:39
ビバーク地
3日目
- 山行
- 10:42
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 11:00
10:00
137分
ビバーク地
12:17
12:17
85分
3段25m滝
13:42
13:42
182分
二俣
16:44
16:50
13分
和名倉山(白石山)
17:03
17:15
225分
二瀬分岐
21:00
反射板跡地
4日目
- 山行
- 2:13
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:13
0:30
90分
反射板跡地
2:00
2:00
43分
埼大山寮
2:43
三峰観光道路分岐
天候 | 8月11日(木) 晴れ(たぶんだったと思う) 8月12日(金) 曇り 8月13日(土) 曇り 8月14日(日) 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
近くに道の駅『大滝温泉』があり、日帰り温泉があります。 |
写真
10:54 和名倉沢入渓
入渓点到着から27分、いったい何をしていたのだろう。入渓までグズグズしすぎだ、まったく記憶がない。これって、先行きヤバくネ。ビバーク道具一式も持ったし、とにかく行ってくるわ。ヤバかったら何処でも寝れるし、駄目だったらゆっくり戻ってくるだけの話だ。
入渓点到着から27分、いったい何をしていたのだろう。入渓までグズグズしすぎだ、まったく記憶がない。これって、先行きヤバくネ。ビバーク道具一式も持ったし、とにかく行ってくるわ。ヤバかったら何処でも寝れるし、駄目だったらゆっくり戻ってくるだけの話だ。
17:30 本日終了
疲れました。もう限界です。今日はこの辺でビバークします。これ以上突っ込むと良いビバーク地があるか心配になりました。時刻的にももう遅いし・・・限界限界。
それにしても、ここまでとは情けない。この先本当に大丈夫なのか・・・
疲れました。もう限界です。今日はこの辺でビバークします。これ以上突っ込むと良いビバーク地があるか心配になりました。時刻的にももう遅いし・・・限界限界。
それにしても、ここまでとは情けない。この先本当に大丈夫なのか・・・
9:46 二日目出発
(こんな時刻に出発とわ、お前は登山者失格だ。反省しろ)
まあ、よいでわないか。一人旅だ、何とかなるよ。固いこと言うな。でわ、二日目行ってきます。
(そのうち遭難するぞ)
(こんな時刻に出発とわ、お前は登山者失格だ。反省しろ)
まあ、よいでわないか。一人旅だ、何とかなるよ。固いこと言うな。でわ、二日目行ってきます。
(そのうち遭難するぞ)
10:35 通ラズ(多段の連瀑帯)
『意思と愛情とテクニックなのさ』35年前の私なら挑戦・・・しかし、私は沢屋でもなかったし、和名倉沢の存在も知らなかった。
(おまえはフィックスロープを見落として高巻きルートを間違えたくせに、無理無理)
『意思と愛情とテクニックなのさ』35年前の私なら挑戦・・・しかし、私は沢屋でもなかったし、和名倉沢の存在も知らなかった。
(おまえはフィックスロープを見落として高巻きルートを間違えたくせに、無理無理)
16:34 2段8m放射状の滝
あまり放射状には見えないが、水量が多いと苔の辺りにも水流があり放射状に見えるのだろうか。水流突破は厳しそうなので、ここもガイド本の通り右岸より高巻きました。
あまり放射状には見えないが、水量が多いと苔の辺りにも水流があり放射状に見えるのだろうか。水流突破は厳しそうなので、ここもガイド本の通り右岸より高巻きました。
17:29
前の写真と同じ滝。ドバドバというよりはザーという感じ。露出やシャッタースピードを意識して撮っているわけではないが、ドバドバというよりはこっちの方が私は好きである。すべてはデジカメまかせの全自動。(言い方古)
前の写真と同じ滝。ドバドバというよりはザーという感じ。露出やシャッタースピードを意識して撮っているわけではないが、ドバドバというよりはこっちの方が私は好きである。すべてはデジカメまかせの全自動。(言い方古)
17:39 情けネ〜
今日も時間切れです。焚き火のビバーク跡がありました。ここでビバークします。焚き火をしようと思いましたが、一人では『めんどくせ〜』。それよりは早くツエルトを張って中でコンロを焚いた方が暖まる。それにしても、この先の行程も長そうである。こんな所でビバークとは、情けネ〜。
今日も時間切れです。焚き火のビバーク跡がありました。ここでビバークします。焚き火をしようと思いましたが、一人では『めんどくせ〜』。それよりは早くツエルトを張って中でコンロを焚いた方が暖まる。それにしても、この先の行程も長そうである。こんな所でビバークとは、情けネ〜。
8:58 朝カレー
一日分の食料しかっ持って入らなかったので・・・まぁ、私にはちょうど良い分量か。あとは、バターピーとウイスキーで栄養補給です。朝からニッカ45度ウイスキーをストレートで飲んでいます。
一日分の食料しかっ持って入らなかったので・・・まぁ、私にはちょうど良い分量か。あとは、バターピーとウイスキーで栄養補給です。朝からニッカ45度ウイスキーをストレートで飲んでいます。
10:00 三日目出発
(おまえ、出発するには遅すぎる時刻だぞ)
固いこと言うな。まだ真直ぐに歩けるし、予備日だって二日残っている。この後行く予定だった豆焼沢はあきらめなくてはならないが、15日の地元六郷の花火大会まで、檜原村『ちとせ屋』の豆腐を買って帰れば、問題なし。
(おまえ、出発するには遅すぎる時刻だぞ)
固いこと言うな。まだ真直ぐに歩けるし、予備日だって二日残っている。この後行く予定だった豆焼沢はあきらめなくてはならないが、15日の地元六郷の花火大会まで、檜原村『ちとせ屋』の豆腐を買って帰れば、問題なし。
13:03
苔滝と云うか、全面苔が生えた中を水流が走っている。和名倉沢の途中から全面苔だらけ。神秘的な世界だ。私が入ってきた沢の中で、これほど苔の多い沢は初めてだ。来て見てよかった!!!
苔滝と云うか、全面苔が生えた中を水流が走っている。和名倉沢の途中から全面苔だらけ。神秘的な世界だ。私が入ってきた沢の中で、これほど苔の多い沢は初めてだ。来て見てよかった!!!
16:44 和名倉山(2036m)
3歩あるいては、ハアハア、ハアハア、ハアハア。また3歩あるいては、ハアハア、ハアハア、ハアハア。これではいつまでたっても抜け出せない。二俣から3時間もかけてしまった。やっと飛び出した尾根道も尾根道広すぎ、登山道が見つからない。とにかく左の方へ、和名倉山の方へ歩いて行けばそのうちに着くだろう。(今日もビバークか・・・もう食糧残ってないぞ。行動食の鳥のエサとウイスキーが少々)
3歩あるいては、ハアハア、ハアハア、ハアハア。また3歩あるいては、ハアハア、ハアハア、ハアハア。これではいつまでたっても抜け出せない。二俣から3時間もかけてしまった。やっと飛び出した尾根道も尾根道広すぎ、登山道が見つからない。とにかく左の方へ、和名倉山の方へ歩いて行けばそのうちに着くだろう。(今日もビバークか・・・もう食糧残ってないぞ。行動食の鳥のエサとウイスキーが少々)
17:03 二瀬分岐
ここから地獄の始まりです。(おまえの登山は歩き始めた時から地獄の始まりじゃ)二瀬尾根を下り造林小屋までは遅いペースながらもなんとか辿り着きましたが、『モ〜、いやじゃ。限界、限界』(そんなこと言うな。情けない)
*健全なら登山者なら問題ないさ。
ここから地獄の始まりです。(おまえの登山は歩き始めた時から地獄の始まりじゃ)二瀬尾根を下り造林小屋までは遅いペースながらもなんとか辿り着きましたが、『モ〜、いやじゃ。限界、限界』(そんなこと言うな。情けない)
*健全なら登山者なら問題ないさ。
2:43 下降終了
登山道にザックを投げ出し、それを枕に横になり、着の身着のまま眠っていました。30分、40分。誰かが見たら遭難者に見えたことでしょう。また立ち上がり歩き出す繰り返し。都合3時間も寝ていたでしょうか、愛車(動くホテル『紅一号』)に辿り着いた時には日付も変わり、これで私の和名倉沢遡行は3泊4日だな。これも想定内か。(あほか、おまえ)
登山道にザックを投げ出し、それを枕に横になり、着の身着のまま眠っていました。30分、40分。誰かが見たら遭難者に見えたことでしょう。また立ち上がり歩き出す繰り返し。都合3時間も寝ていたでしょうか、愛車(動くホテル『紅一号』)に辿り着いた時には日付も変わり、これで私の和名倉沢遡行は3泊4日だな。これも想定内か。(あほか、おまえ)
12:36 鳩ノ巣『鳩美』の蕎麦とカツ丼
遠回りして帰ろう、やっぱ『鳩美』の蕎麦とカツ丼は外せない。
この3日間で食したのはインスタントラーメンとインスタントのカレーライス、バターピーと鳥のエサ(シリカル)、ウイスキーを少々(600mℓボトルに残り少々)。小さくなっていた胃袋にはちょっとヘビーかな・・完食。いつもの『鳩美』の蕎麦とカツ丼で元気が戻ってきました。
遠回りして帰ろう、やっぱ『鳩美』の蕎麦とカツ丼は外せない。
この3日間で食したのはインスタントラーメンとインスタントのカレーライス、バターピーと鳥のエサ(シリカル)、ウイスキーを少々(600mℓボトルに残り少々)。小さくなっていた胃袋にはちょっとヘビーかな・・完食。いつもの『鳩美』の蕎麦とカツ丼で元気が戻ってきました。
おまけ:大田区平和花火の祭典
8月15日平和を願い、六郷で花火大会が毎年あります。これに参加しないと仲間外れにされてしまいます。多摩川の川風に吹かれながらのひと時です。
この多摩川のほとりで生まれ育って57年『いつかはこの川の最初の一滴を見に行ってみたい』と思ったのが、私が沢へ入って行ったきかけでしょうか。
*カメラを忘れたので昨年の写真を使ってしまいました。
8月15日平和を願い、六郷で花火大会が毎年あります。これに参加しないと仲間外れにされてしまいます。多摩川の川風に吹かれながらのひと時です。
この多摩川のほとりで生まれ育って57年『いつかはこの川の最初の一滴を見に行ってみたい』と思ったのが、私が沢へ入って行ったきかけでしょうか。
*カメラを忘れたので昨年の写真を使ってしまいました。
撮影機器:
装備
個人装備 |
ネオプレーン長袖シャツ
ベスト
ネオプレーンタイツ
半ズボン
沢用スパッツ
沢タビ
グローブ
雨具
ザック
行動食
地図(地形図)
トポ
ヘッドランプ
時計
ツェルト
カメラ
ロープ
ヘルメット
確保機
カラビナ
クイックドロー
スリング
セルフビレイランヤード
タイブロック
スワミベルト
ビバーク道具一式
|
---|---|
備考 | ブキを忘れた。 |
感想
『情けない、情けない、情けない、情けない、情けない、情けない』と何万回言ったところで、あの時は戻りはしない。山へ行こうと・・こんな記録では情けない。
『治れ、治れ、治れ、治れ、治れ』と何億回願ったところで、この肩の痛み、この腰の痛み、この膝の痛みは治らないだろう。
昨年とは違う、明らかに違う、昨年よりさらに腹が出てきたせいか、山へ向かうにはあまりにも情けない身体になってしまったものだ。日頃の不摂生か、トレーニング不足か。
普段の生活では何ら問題は無いのだが・・・
『あの頃の身体に戻してください』と神や仏にお願いをしたところで、『おまえ自身が悪いのだ。自分自身で何とかしなさい』と言われるだけだろう。
ならば、この情けない身体とうまく付き合っていこうではないか。
今回の和名倉沢遡行、2日かけても詰め上げ切れなかった。3日目も車までたどり着けず、日付が変わってしまった。記録的には3泊4日だろう。なんとも情けない。
でも、でも、かみさん絶対命令の檜原村『ちとせ屋』の豆腐を買って、15日の花火大会にも間に合って帰宅したので良しと云う事で。
鳩ノ巣『鳩美』の蕎麦とカツ丼も食べたし・・・
豆焼沢へ入れなかったのは残念だが、突っ込んでいたら・・・『ちとせ屋』の豆腐も買って帰れたか、花火大会にも間に合っていたか、微妙だ。
(それにしてもおまえは、歩きだす(出発時刻)の遅すぎ。早出早着きが山の基本だろう。登山不適格者とはおまえのことだ。遭難救助隊の人が聞いたら『登山をするの止めなさい』と言うだろう)
さて、次はどこへ行こう。
(懲りない奴だ)
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berninakeikoさん、ご無沙汰です。
大昔(ナント昭和40年代ですよ)、渓流釣りに入れ込んでいた頃、和名倉沢は出合いからほんの少しだけ覗いたことがあります。当時の和名倉山は伐採が凄くて丸裸に近く、和名倉沢出合い付近は倒木で埋まっているような状態でした。今は植林も進んだのか、随分きれいな谷ですね〜。
当時、大洞川本流は遡行が大変でしたが、今はどんな具合になっているんですかね〜?
いつもながらの渓谷でのソロビバーク、敬服します。(ワタシなどはオバケや幽霊が怖くてよ〜できません)さすが最年少8000m峰登頂者&ベル二ナOBですね。
(遡行速度には・・・往年の雄姿は見えませんでしたけど・・・
健康回復、体力増強はまず禁酒、禁煙からです。頑張って往年の体力取り戻して下さい。
f15eagle さんおはようございます。(てぇ、もう昼か)
沢用半ズボンやベスト、スポーツサンダル(高価なやつ)など高価な山専用用品を買って散財していたので山へ行く小遣いがなくなり、この4ヶ月間は山へ、沢へ入る良い時期を逃していました。ご無沙汰をしておりました。
昭和40年代の和名倉山は禿山だったのですか。そう云えば何かの本で読んだことがあります。今回の沢遡行で、錆びた太いワイヤー(径23mmくらい)を何本も沢の中で見ました。その当時の伐採倒木搬出作業の残骸だったのですね。
和名倉沢も今ではきれいな谷になっています。沢の上部で、若干の倒木に行く手を阻まれましたが、それも想定内のうちです。数ヶ所のゴルジュはあるものの、総じて明るい渓相の沢でした。とくに苔がきれいで、上半部は苔の上を水流が走り、苔むした絨毯の沢でした。
大洞川本流とその支流も良さそうな沢ですね。そのうち入ってみようと思います。
駐車場で会った若い釣師が『この辺りはプロのような釣師が根こそぎ釣って行ってしまうので、なかなか釣れない』と言っていました。
健康回復、体力増強を願いまずは禁酒、禁煙。
生まれ持った小生の性格では厳しそうです
ご忠告、肝に命じて頑張りたいと思います
berninakeikoさん、はじめまして。
遅いコメント失礼します。
和名倉山、学生時代に雪の多い時に行って以来行っていません。
こんなに苔の多い沢だったのですね!
和やかな人間味のあるレコ楽しませていただきました。
短パン、モンベルのですよね?
私のと色も一緒です。
すぐ乾いて丈夫でいいですよね。
今年は沢行かれないのかと思っていました。
歳のせいか、最近は簡単な沢にふらっと出かけるのが好きです。
kurosuke さん おはようございます。
山へ行っていたので返信が遅くなり m(_ _)m
奥多摩やその先の大菩薩、一之瀬川の沢も苔がきれいでよく行っていましたが、和名倉沢はそれ以上苔の多い沢でした。
以前は『ユニクロ』や『シマムラ』を着用していましたが、かみさんにねだってモンベルの短パンを買ってもらいました。武蔵小杉のモンベルへ行ったときオレンジ色の物がなく、いろいろ悩んだのですが、『やっぱりオレンジ』と取り寄せてもらい自宅へ送ってもらいました。ちなみに、メッシュベストもモンベルです。
近日、西丹沢の棚沢と大菩薩連嶺の釜入沢遡行の記録をヤマレコにUPします。
これからもお付き合いのほど、よろしくお願いします。
それにしても、この返信 kurosuke さんに届いているのかな???
パソコンのことはよく解らないです。
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