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Yamareco

記録ID: 96327
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積雪期ピークハント/縦走
丹沢

【丹沢大山((破線ルートを歩け))】<長過ぎたルートの結末>

2011年01月15日(土) [日帰り]
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GPS
08:01
距離
18.0km
登り
1,924m
下り
1,581m

コースタイム

7:37大山ケーブル麓バス停-7:52男坂-8:32阿夫利神社下社-9:14十六町目分岐9:23-9:31富士見台-9:52大山山頂10:00-北尾根-10:36西沢ノ頭-10:46ミズヒノ頭-11:0216号鉄塔-11:06境沢ノ頭-11:32一ノ沢峠-12:08県道-13:5212号鉄塔付近-14:13春岳山-15:33下社-ケーブルカー乗車
天候 晴れ時々くもり
過去天気図(気象庁) 2011年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
伊勢原駅の北口4番のりばから「大山ケーブル行」が出ています。
ケーブルカーは9時から運行。
帰りの時間は要チェックです。⇒http://www.ooyama-cable.co.jp/cablecar.html
コース状況/
危険箇所等
大山山頂トイレは凍結のため使用禁止。
下山後は、宿坊街に湯豆腐や猪鍋、鹿鍋など楽しめるお店がたくさんある。
温泉も然り。
容量制限があるので、大山山頂奥の院の写真からUPです。
(バス停からここまでの写真は省略。)
容量制限があるので、大山山頂奥の院の写真からUPです。
(バス停からここまでの写真は省略。)
脚立を越える。泥棒みたいw
脚立を越える。泥棒みたいw
16号鉄塔。
誰かが作ったブランコがあった。
誰かが作ったブランコがあった。
そしてまたここから大山に登る。
そしてまたここから大山に登る。

感想

※ハンディGPSの記録が途中できていませんでした。
 16号鉄塔あたりから正確な記録です。

午前6時前自宅を出発。
横浜で相鉄線に乗換え、
いつものように海老名でさらに乗換。
伊勢原駅で下車し、大山ケーブル行きのバスに乗る。
ハイカーは5名ほど。思ったより少ない。
まぁ、ケーブルカーの運行は9時からだから
少ないのも頷けるが。。。
7時半頃、終点大山ケーブルに到着。

バス停すぐの公衆トイレを借りて準備する。
今日も結構寒い。
特に膝上が冷える。
登り始めて体が温まるまで腰巻きが欲しいところw
大山は、三度目。

緩やかな坂の舗装路を歩いた後は
宿坊やお店が両脇に並ぶ階段を上ってゆく。
大山は、豆腐が美味しいので有名。
帰りに湯豆腐を食べるのも悪くないなと旦那さまと話す。
旦那さまは猪鍋という文字が気になるらしい。

宿坊街を抜けると、ケーブル駅。

始発は9時からなので、まだ動いていないのも承知。
登りは歩いて、帰りに乗ろうという計画。
なんせ、登頂することだけが今日の目的ではないので。。。

ケーブル駅を過ぎると、すぐに分岐がある。
男坂と女坂。
前回は女坂を通ったので、今回は男坂で登る。

あんまり女坂と変わらない気がするけどなぁ。。。

急な階段が多いかな。
でも息切れなく登ることができるのは自分でもすごいなと思った。
最近足腰に箔がついてきたように、心臓にも毛が生えてきたかwww

大山阿夫利神社の下社。
本社は山頂にあります。
中央に輪になった注連縄があり、くぐると清められるというので
くぐってきました。
そして参拝。

左脇の道から山頂への登山が始まります。

初めて大山を登ったときは、見知らぬ先輩登山者の方に
「初めてならあっちがいいわよ。」と道を教えてもらって
少し楽(?)をした。
まぁ、まだ山登りも始めて間もない頃だったので
楽ではなかった気がするけどww

この急な階段を見ただけで、気遅れしちゃいそう。。。

時計を見ると9時10分。
もうこんな時間かぁ。
今日の予定を考えると山頂には10時には着かないとなぁ。。。

十六丁目。楽な道との合流地点。

ここでシャリ休憩。おにぎりを一つずつ食べる。
寒いので熱いお茶が美味しい。

少し先の富士見台から富士山が見えた。
バックが青空じゃないのがちょい残念。

そしてヤビツ峠からの登山道との合流地点。
毎回思うけど、このあと10分って看板がかなり嬉しい。


午前10時前に大山山頂に到着。
山頂にはハイカーが5,6人だけいました。
富士山もちらっと見えましたが、ますます雲に同化してました。


奥の院に歩いていると、おじさんハイカーに
「どこから登ってきたんだい?」と訊かれたので
「男坂からです。。。」と応えると
「ほ〜っ、元気だなぁ〜。」と感心される。
たぶん、このおじさんたちはヤビツ峠から登ってきたんだろう。
楽だし速いもんね、ヤビツからなら。
元気っていうか、毎週山歩いてるなら大山往復ぐらいはなんてことはないんだけどな。

奥の院の側で、またシャリ休憩。
なぜかお腹がよく空きます。
でも今日はおにぎり3つしか持ってきてない。
そのうち2つはすでに胃の中。。。
まだまだこれから先があるので、ここではチョコバーを食べる。

さぁ、あまりここでゆっくりもしてられない。
今日の目的はここで終わりじゃない。
これから北尾根を下ってぐるっと縦走するのだから。。。
まだ全体の1/3ぐらいしか歩いてない。

午前10時頃、山頂を後にして 
大山北尾根にとりかかる。
北尾根はわかりにくいけれど、山頂トイレを通り過ぎて
電波塔の裏に歩いて行くとそれらしいトレースがある。

やはり北側というだけあって、、、雪が残ってる。。。
しかも結構積もってるし。。。
さらに下りだし。。。
凍結してたら危険だな。。。
軽アイゼン持ってくるべきだったかも。。。と思う。
ちょっと安易に考え過ぎてた。
冬はいつも軽アイゼン持ってないとダメだな。

少し歩くと目の前に脚立。
これを越えないとダメらしい。
冒険心くすぐられるw

雪道でしかも下り坂なので
安全のためにストックを出して転ばないように注意して歩く。
う〜、軽アイゼンあれば走って下れるのになぁ。。。

丹沢山地と富士山が見える。
痩せ尾根の上にも雪。
滑らないように慎重に歩く。
足の先に力が入る。

西沢ノ頭あたりに来ると、雪も薄れてくる。
歩くであろう尾根道を見えると楽しくなってくる。


大山山頂が遠くに見える。あそこから歩いてる。
16号鉄塔の真下を通る。
大山北尾根からの丹沢は結構かっこいいじゃんっ。

11:06 境沢ノ頭を通過。

11:06 県道に下りる道と一ノ沢峠との分岐。

いずれは県道に下りることになるのだけど、予定どおり一ノ沢峠に向かう。
県道に下りた方が楽なんだけどね。。。
この辺りで結構疲れてきていたので、もう県道に下りたいとちょっと思ってしまう。
が、、、頑張らなくちゃ。

下りばかりで足の先が痛くなってくる。
失敗。
今日は底の薄い登山靴を履いてきてた。。。

11:32 一ノ沢峠。

やっと一ノ沢峠。
今日の予定のまだ半分も来ていない。
それでも県道に出れることはちょっと救われる。
まぁ、その県道(舗装路)を歩く距離も半端ないが。。。
とりあえず県道に向けて下りてゆく。

やっと下まで下りてきた。橋がある。

雰囲気的には、もうこれで終わりな感じなんだけど。。。
いつもならそうなんだけど。。。
ここからもしばらく歩かないと帰れない。。。

県道に出るにはまた登り。。。

やっと舗装路に出る。
でもまだ半分にも達していない。
ここから4kmあまり舗装路を歩く。

下り坂で足の裏が痛くなっていたので、
平坦な舗装路はありがたい。
黙々と歩いてゆく。

これで帰れたらいいのだけど、
実は最後にまた大山に戻らなくてはいけない。
スタートした宿坊街で湯豆腐を食べるという目的もそうだけど、
帰りのバスがこの先ほとんどない。
このままずっと歩けばバス停のあるヤビツ峠に着くのだけど
ここから出ているバスが1時間に1本。。。
乗ってきた大山ケーブルからのバスの方が明らかに本数があるので
そこまで戻りたいのだ。

歩いているうちにお腹も空いてくる。
でもおにぎりは残り1個ずつ。
まだ半分の行程、しかもキツイ登りが先に残ってる。

この時点で持っていた食料。
* おにぎり2個
* チョコバー1本
* インスタントにゅうめん

にゅうめんはボンベ等出したり片づけたりするのに
時間がかかるのでなるべく食べたくない。
チョコバーも硬いので食べたい気持ちにならない。
最後のおにぎりかぁ。。。
今日は長距離になるってわかってたのに
どうしてもっとおにぎり買ってこなかったんだろうと後悔する。
最近短距離の山にしか行ってなかったので、感覚がおかしくなってた。

「どうする?半分まできたけど食べる?」
「うーん。。お腹空いてるけどもう少し我慢する。」
「うん。じゃぁ、食べたくなったら言って。」

こんな会話をしながら歩く。
県道なので時折車も通り過ぎてゆく。
「誰か親切な人、乗せてくれないかなぁ。。。」
なんて淡い期待を抱くけど、誰も止まってはくれない。


「好きで歩いてるんだろう」って思われてるよなぁ。。。


まぁ、好き好んでハイクしてるけど、、、、、、疲れてる。。。クタクタに。
この辺りの写真が無いのは、そのせいですw

2/3の地点でやっと最後のおにぎりを食べる。
冷たいおにぎり。
食べてすぐ出発。
時間がもったいない。
食べたので少しは元気も出る。

しばらくして大山に戻るために
道なき道を登ることになる。
出発してかれこれもうすぐ6時間になろうとしている。
心の中に
「もうこのままヤビツ峠まで歩いて帰りたい。バスなんて1時間ぐらい待ってもいい。」
という思いも過る。
疲れている上にこれからまた大山に登るなんて。。。
考えただけで萎える。
でもこの計画立てたの誰。

わたし。

あるハイカーが歩いた記録を辿るルート。
私が計画立てました。
はぁ。。。。
無謀な計画だった。。。
今年まだ始まったばかりだけど
今日のこのルート、今年で一番つらい山行になるかもしんない。

「このあたりから山に入らないと。。。」
旦那さまがGPSを見ながら言う。
道らしきものはないが、重機の入った跡が道のように上に伸びている。
でも‘立入禁止’となっている。

疲れきっていたけど、登る覚悟を決めて重機の跡を追う。
私たちが立入禁止のところを登ってゆくのを
下から見ているハイカーもいた。

けっして良い子は真似してはいけません。

あの人たちはヤビツ峠まで歩くのだろうか。
重機の跡は、途中で途切れて行き止まりになっているところもある。
GPSで方向を見ながら道なき道を登ってゆく。
なんとか先に見える尾根道に出たい。
あの尾根まで出れば、道は開けるはず。

もう疲れたとか、しんどいとかそういうのは忘れて
とにかく尾根道に出たい。

そしてやっと尾根道に出る。
どっと忘れていた疲れが押し寄せる。
過去、縦走&道迷いでつらい思いをしたことがあるけど、
それよりつらいかも?
今回はまだ泣いてないけど。
まだ先が長いってことだけで、つらさが倍増する。
まだまだ登らなきゃならない。
大山が嫌いになりそーっ。
山が嫌いになりそーってボヤいてしまう。
でも大山が悪いわけじゃないもんな。
無謀な計画立てた自分が悪い。ぐすん。
帰りの湯豆腐も、もうどうでもいいかもって思ったりもする。
とにかくもう帰りたいよ。

尾根道に出ると、人の踏み跡も少しある。
昔はよく歩かれていた道みたい。
今は鹿の通り道になってる。
鹿の糞がずーっと上まで続いている。
この鹿の糞に導かれて尾根道を登ってゆく。

途中、春岳山を通過。

14:15 やっと正規の道に合流する。
見ると、やはり登ってきた道は立入禁止になっていた。

私たちが登ってきたルートは途中行き止まりになっているので、
強行突破しないと下まで下りれない。
大山からここを下ろうと思う人はその覚悟と自己責任で。
(怒られても知らないよ〜。)

ここからヤビツ峠に下りた方が近い。
だけど私たちは大山に進む。
山頂手前200m地点まで登る。

疲労困憊。
困憊。
ストックをお年寄りの杖のようについて登る。
クタクタだ。。。
登るだけでは終わらない。
最後下らなきゃ帰れない。

30分以上かかって山頂手前200m地点の分岐に着く。
ここを通過するのは本日2回目になる。

足の裏が裂けそうな痛みが走る。
痛い。。。
それでも下らなきゃ。
ケーブルの最終運行は16時半。
それには乗りたい。
お腹もまた空いてきた。
朝からおにぎり3つとチョコバー一本しか口にしてない。

15時過ぎ。
まだ登ってきている観光客とすれ違う。
君たち、帰りどうするの?
ケーブルが止まると、麓まで徒歩だよ。
麓までけっこうあるよ。
声に出して言わないけど。

外国の観光客お1人さまともすれ違う。
今から山頂まで登ると早くて17時。
もう真っ暗ですよ。。。
山小屋、冬期休業中ですよ。
知ってるの?
声に出して言わないけど。。。
自分たちのことで精一杯だからーっ。

この急な階段を下れば、ケーブルカーが待ってる。

15:33 やっとケーブル駅に到着。
疲れた。。。ほんとに疲れた。。。
15:40のケーブルカーに乗って山麓駅までおりる。

2人とも歩きすぎて、足がどうにかなりそうだった。
それでもお腹もぺこぺこだし、頑張って戻ってきたのだからと
ケーブルカーを降りてすぐのお店に入る。
かんき楼というお店。


飲むぞーっ!
食べるぞーっ!!!


ビールも美味しいし、もう言うことなし。
疲れてるけど、すごく幸せな気分に浸れる。
「あ〜、、、幸せ。」
この瞬間があるから山はキツくてもやめられない。
嫌いになれない。
辛かったことは忘れないけど、山は嫌いじゃない。
大山だって嫌いじゃない。
だって、




美味しいし。猪鍋wwww



<おわり>


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