多良岳(名山「おかわり」山行)
- GPS
- 03:17
- 距離
- 3.5km
- 登り
- 413m
- 下り
- 418m
コースタイム
天候 | 曇り一時晴れ、のち時々小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口に登山ポスト・トイレなし。(金泉寺小屋奥にバイオトイレあり。)金泉寺までの苔むした石畳風の道は、雰囲気は良いのですが結構滑ります(特に降雨中や直後は要注意)。多良岳(権現峰)直下はロープ・クサリの岩混じりの急斜面、足場はしっかりしてますが、通過・スレ違い注意。多良岳‐前岳間は岩の多いヤセ尾根状ルート。要所にハシゴやロープありますが、多良岳までと比較してもハイカーは少なく、核心部(特に、ハシゴで登り降りする途中の展望岩前後)は通過注意です。 |
その他周辺情報 | 諫早郊外(本野地区:国道至近)に日帰り温泉「和スパ」あり。(ビジター大人700円、露天風呂・休憩スペース&食堂あり。) |
写真
感想
一昨日の経ヶ岳山行下山後、記録整理のため名山ガイドの300山リストを見ると、何と「経ヶ岳」の名前はなく、代わりに多良山系の歴史ある名山・多良岳の名前が…。当初は経ヶ岳踏破の後、稜線をプチ縦走して多良岳にも足を伸ばす予定が、経ヶ岳の登路の余りのしんどさと、下山後に愚息希望のハウステンボス観光の時間枠を確保するため、中山越経由の小回り周回としてしまったのでした。(ヤマレコの「ランキング」300名山リストが「経ヶ岳」となっていたこともあり、すっかり安心してました…。)
というワケで、九州最後の300山巡りにて、前代未聞のピーク登り残しが判明!さて、再度多良岳だけのために九州ツアーを組む気力も財力もなく、どうしたモンジャロノー、と最終日の行程表を唐津の宿で虚ろに眺めていると、朝から長崎観光、帰りの特急かもめは15:00過ぎなので、頑張って金泉寺直下までレンタカーを乗り入れれば、多良岳ピストンも可能では?
ということで、急遽最終日のスケジュール変更。長崎の宿に電話し、朝食を2時間繰り上げてもらい、朝06:20過ぎに早々スタート。観光客も疎らな浦上の平和公園+平和祈念像、爆心地をクィック見学の後、長崎駅で市内プチ観光のムスコを下ろし、午後の再会を約して一路多良山系へGo!高速を飛ばし、諫早郊外からは快適な舗装の林道を飛ばして、すれ違うハイカー各氏の車もないまま、カーナビの到着予想より30分近く早めに登山口到着。まずまずのスタートです!
午前9時過ぎから仕切り直しの多良岳ツアー開始、苔むすスギ樹林の登路を、歴史の重みなど感じながら、息が切れた頃に金泉寺到着。平成21年の再建だけあり、思ったより立派でキレイな本堂にて安全祈願の後、いよいよ本当の300名山ピークに向かいます。途中、石仏や役の行者像が両脇を固める石造りの参道は、この山の長い信仰の歴史を感じさせ、さすが300山の貫禄と風格、と自らの不明を恥じつつ、大いに納得。
多良岳山頂直下の梵字岩付近の急坂は、当方の信仰心や体力を試すような厳しさ。一昨日歩き逃した経ヶ岳からの縦走路に一瞬心の痛みを感じながらも、幸い、すれ違うハイカーも殆どなく、比較的スムーズに立派な社の建つ多良権現峰到着。無人の山頂でいつもの自撮り+セルフタイマー撮影の後、ダメ押しで「本多良」とも言われる三角点峰の前岳を目指します。この区間が意外にも本コースの核心部と言え、途中ヤセ尾根を辿りつつ、展望の良い岩場をいくつかよじ登って、30分弱でようやく前岳に到着。
小腹が空いてきて、ここで昼食弁当の予定でしたが、山頂のスペースが狭い上、朝から何とか持ってきた天気もぐずついて小雨が降ってきたため、チョコとゼリーで最低限のカロリー補給、そそくさと下山にかかります。どうも小生はこの山域と相性が悪いのか、はたまた余程心掛けが悪いのでしょうか…。ともあれ、多良権現峰までは快調に樹林+岩場の道を戻り、ここから先は一転して地元シニア登山者の一行、更に親子連れの大パーティとスライドします。さすが長崎県民に人気の山、と感心しつつ、「岩が滑るので気を付けて」などと声がけしながら、自分で転んでは洒落にならないので、慎重に歩を進めます。
結局、雨も上がった頃に登山口のあずまや到着。ここでお約束の頭部水浴びの後、昼食弁当を平らげ、再度林道を軽レンタカーで駆け下ります(林道の途中、「日本の名水100選」多良岳水源の森でペットボトルに水汲み)。ネット検索でヒットした諫早郊外の日帰り温泉「和スパ」でカラスの行水と着替えを済ませ、渋滞も殆どなく、予定より少し早めに長崎駅前に帰り着きます。充実のプチ観光を終えたムスコ殿とも無事合流、これにて波瀾万丈の九州名山ツアー完遂です。300山巡りもいよいよ残り僅か4座、うち3座は残雪期限定の難関でまだまだ気が抜けませんが、今回の「ピーク逃し」も教訓に、事前のリサーチと直前の現場状況確認を怠りなく!と自らを戒めた次第であります。今回、2座登頂に付き合ってくれた長男や、家族達にもいい加減愛想をつかされぬよう、早くこの酔狂な修業・巡礼の旅を終わらせないと…。
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