初テン泊で北八ヶ岳周回(北横、双子、縞枯、茶臼)


- GPS
- 27:12
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 1,369m
- 下り
- 1,370m
コースタイム
09:45 麦草峠
10:02 大石峠
10:14 オトギリ平
10:30 出逢いの辻
11:00 あずまや(〜11:08)
11:13 五辻
11:46 山頂駅(〜12:21)
13:10 北横岳ヒュッテ
13:27 北横岳南峰(〜13:30)
13:33 北横岳北峰(〜13:36)
14:33 亀甲池(〜14:36)
15:53 双子池ヒュッテ
10月10日
04:46 テン場出発
05:34 双子山(〜06:00)
06:26 テン場(〜07:24)
08:40 雨池(〜08:56)
09:53 雨池峠(〜10:00)
10:34 縞枯山(〜10:40)
11:22 茶臼山(〜12:00)
12:41 大石峠
12:56 麦草峠
天候 | 10月9日 雨のち曇り、夕方以降晴れ 10月10日 概ね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポストは麦草ヒュッテにあります。 ・危険個所はないですが、所々岩場で滑りやすい箇所あり。 (何度か転びました) |
写真
感想
8月にテント一式を購入して以来行けるチャンスを窺っていましたが、ようやく初めてのテン泊登山をすることが出来ました。
元々予定していたのは北アの常念〜蝶ヶ岳。しかし前線の通過がちょうど初日午前中に差し掛かってしまう予報、しかも事前に常念小屋に電話で様子を伺うと稜線上は台風でもないのに暴風が続いているとのこと。初めてテント張るのにそんなのじゃちょっとハードル高いよなぁ…と考えあぐね、結局第2案で計画していた北八ヶ岳の周回としました。
前夜は中央道八ヶ岳PAで車中泊。スタート地の麦草峠には早朝5時前には到着しましたが、着いたと同時刻位から予報通りの横殴りの強い雨が吹きつけてきます。このまま出発したところでロクな登山にはならないでしょうから、とりあえず前線の通過を待つことに。結局車内でまた寝ながら4時間待機し、9時半過ぎに麦草峠を後にしました。
初日に踏んだピークは時間の都合で北横岳のみ。山頂でも長居はせず、テン場のある双子池ヒュッテへと急ぎます。森の中の小さなアップダウンを経てようやく双子池へ到着・・・と思いきや。
なんと湖畔のテン場が折からの大雨で水没し、無くなっている!!
北横岳からの下山時にすれ違った方にも教えて頂いていたのですが、まさかここまでとは。幸い、小屋で受付をしたところ、小屋前のスペースで張って構わないとのことでした。こっちの方が水場も近いし結果的にラッキーだったということでしょうか。
初めてのテント。そこは限りなく自由な空間でした。好きなだけボーっと横になり、腹が減ったら食事を作り、暇つぶしに持ってきた文庫本を読み漁り、テントの外に出ては満天の星空を首が痛くなるまで見上げ、また横になって独り物思いに耽り・・・。ああ、こんな山の楽しみ方があったんだなと今更ながら思った次第です。夜間はかなり冷え込みましたが、Tシャツ2枚(長袖、半袖)、フリース2枚重ね、ダウン、そしてシュラフ(800#3)で暖かさはちょうど良い感じ。でもやはり熟睡できる環境とは言えず、寝たんだか寝てないんだかよく分からないまま朝を迎えてしまいました。いつかそのうち慣れて寝られるようになるでしょう。なんでも経験ですね。
夜明け前に双子山山頂を目指しひとまず出発。ご来光は残念ながら厚い雲に覆われイマイチでした。テン場に戻って撤収。そして再び出発。雨池峠までは再び北横岳を経由するルートと東側の雨池方向から迂回するルートの2つありますが、迂回ルートを選択。しかしこれがまた地味に長い登りだったりして決して楽でもありませんでした。その先、縞枯山までは今回のルート中一番の急登箇所。縞枯、茶臼の2つの山頂を経ての下山となりました。あっという間に2日間、終わってしまった感じです。本当に楽しい山旅でした。
やっとこさ実現した、長年夢だったテント泊登山。ここに辿り着くまで長かったなー。これからどのように展開してゆけるかは分かりませんが、少しずつ要領を覚えて楽しんでゆきたいです。登山に限らずですが、何でもすぐに目標が達成出来たり夢が叶えられる人も世の中にはいるのかもしれません。でもどうやら私はそういう星の下ではないようです(笑)。人生と同じくうまくいかないこと、遠回りしなければならないこと、色々ありながらもそれでも地道にノンビリ進んでゆければと思います。
コメント
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ようやく購入したテントを使う日がきましたね。
テント泊デビューおめでとうございます!。
当初の予定だった北アを変更して北八にして良かったのではないでしょうか。
(それは、私も知っている所だったからなのです!)
初日は雨の中スタートの様でしたが、テント場は風の影響もなくて良かったですね。
池のお写真はどこも水量が多くて、私が見た時と大違いでした。
あの時は逆に水量が少なくて、双子池の湖畔のテン場は広めで、まるでビーチのようでした。(ちょっと大げさかな?)
お写真のようにあれだけ水かさがあるなんて、まさに行ってビックリですね。
ryoさんのテン場での感想は、コメントを拝見しているだけでも、やっぱりいいな〜と、思いました。
初日の登山が終わって、残りの時間を山の中でのんびりと自由に過ごせるなんて、まさに登山の醍醐味なのではないでしょうか!。
私も首が痛くなる程、満天の星空を眺めてみたいです。
ああ〜うらやましぃ〜!。(ナゼ私にはテントが無いのだぁー!)
もう少し経験を積んだら、私も買おうかな?と、本気で思っちゃいました。
翌日は天気が回復して良かったですね。
縞枯山、茶臼山は私もまだ歩いた事は有りませんが、いつか行ってみたいと思いました。
普段の荷物よりも、かなり重量があって、八ヶ岳の岩の上を歩く事はしんどいかもしれませんが、それ以上に楽しい登山だったのではないでしょうか。
お写真や感想を拝見しているだけでも大変楽しかったです。
今回の北八ヶ岳テント泊、お疲れさまでした。
次回の登山も楽しみにしています!。
kazさん、どもどもです
北ヤツ、kazさんも登られてましたね。八ヶ岳の中では今回のこの一帯だけが私は未踏エリアでしたが、この2日間であらかた歩くことが出来、満足です。
双子池ヒュッテ、過去レポなどで調べた限りでもテン場があれだけ見事に水没する可能性があるというのはあまり載っていなかった(見つけられなかった)ので、現場に行ってからちょっとビックリでした。池の周りにはちょっと数m上がった草むらの中にテントスペースがあり、早めに来た方々はその辺にも張っていたりしましたが、私の到着時は時すでに遅くでした。でも張れる場所があって良かったです。
テント登山、ぜひともkazさんにもご体験して頂きたいです。奥様とならば荷物も分担できますしね
しかし八ヶ岳は何度来てもいいですねー。アクセス、景観、山の多さ(登山口の多さ)、難易度の幅の広さ、どれをとっても言うことなしです。小淵沢や諏訪南周辺ののどかな農道のドライブもいいものですね。
双子池情報をお伝えしたakanecoです。レコ拝見しました〜!
初テントだったのですね、熟練者に見えました(笑)私も今年雲取山でテントデビューしたばかりで、次はどこに行こうか思案中のところです。いずれ北八ヶ岳にもテント担いで行きたいなぁと思っています。
フォローさせて頂きました!よろしくお願いします(^ ^)
akanecoさん、こんばんは。ご訪問ありがとうございます。しかしヤマレコっていうのはこういうところが素晴らしいといいますかね、あの時は殆ど一瞬の一期一会のようなものだったと思いますが、こうしてその繋がりが続けられるのですからね。こちらこそ今後とも宜しくお願いします。
双子池ヒュッテ、教えて頂いた時でもマサカあそこまではと思いましたが、現場に着いて想像以上な状況にもう苦笑いするしかありませんでした
ryo555さん、こんにちは♪
連休前半の天気は悪かったので、山に行かれたのかなって気になってました!
無事、テン泊デビューされておめでとうございます(^^)/
いつもながら、長い距離を歩かれてさすがですね〜
我が家も、八ヶ岳でテン泊したいと計画はするのですが、今年の秋は思いがけないイベント続きで、なかなか山へ行かれてません(>_<)
でも、三連休は娘のお友達家族と朝霧高原でキャンプしてました☆
前半は悪天候でしたがだんだんと回復、2泊したのでゆっくりできました。
娘の相手をしないせいか、あまり動かず飲み食いし過ぎましたが(^-^;
山でもキャンプがしたい〜
もう寒くなってきたから今年は厳しいかな…
mamyさん、こんばんは。どもどもです
mamyさんご一家もぜひいつか八ヶ岳のテン泊をご体験されてみてください。私の知る限りでは青年小屋、キレット小屋、行者小屋、赤岳鉱泉、オーレン小屋、黒百合ヒュッテ、しらびそ小屋、高見石小屋などにそれぞれテン場があったかと思います。しらびそ小屋なんてリスが生息しててチョロチョロ小屋近くに来ては餌を食べたりして可愛かったですよ。朝霧高原でのキャンプも良いですねー。ノンビリできたのではないでしょうか。私ね、そういう家族でのキャンプとかを全く通過しないでここまで来てしまったので、テント泊って長年の憧れだったんです。ちなみにすっかり大きくなってしまった息子に「テント買ったからお前も山行く?」って一応聞きましたが、もはや全く興味ないみたいです
これからの晩秋の時期はテン泊も冬装備がないと限られてきてしまいますね。私は次回は早くても来年春以降なので今から待ち遠しいです。
ryo555さん、こんにちは
八ヶ岳テント泊、楽しくレコ読まさせていただきました。
満天の星と、独り物思い、読書、といいですね〜
満喫されている様子が、よく感じ取られました
自分、まだ八ヶ岳は未踏です。
計画は散々練るのですが、なかなか実現にいた出らず、って感じで今に至ります(そういう山って、結構ありませんか?)。
ので、数回行かれているryo555さんが正直うらやましいですね
なかなか車がなく、機動力足らずで難しいところではありますが。
この連休は、娘と涸沢のつもりでいたのですが、それも頓挫してしまいました⤵
ちなみに北アは、もう、稜線がいつ雪が降ってもおかしくない厳しい気象状況になってしまっているようですね
是非とも来年、常念に向かわれてくださいね
machagonさん、こんばんは。何分初めてのテン泊ではありましたのであれもこれもとザックに入れ過ぎてしまいやや膨らみすぎ気味ではありましたが、思い描いていた世界をやっと体感することが出来、とても嬉しかったです。
八ヶ岳は都心からのアクセスは北アルプスと比べ物にならないほど近いですし、南北どの山をチョイスしても一定の満足感が得られるルートばかりで、私にはとても合っている山域です。山を始めた最初のきっかけは富士山に登りたい一心でしたが、山の奥深さは八ヶ岳からいろいろと学んだことが多かったようにも思えます。なかなか思うように行きたい山に行けないジレンマはありますが、これからも身の丈に合ったチャレンジをしてゆきたいと思います。
ryoさんこんにちは
ほんと今年は晴れにあまり恵まれず、
私も変更に変更を重ねました。
計画の半分くらい変更しているんじゃないかと思います。(笑)
秋は特によくなかったですよね。
昨年は厄年だったので、特にひどかったですね。
今年は後厄なので、こんなもんかななんて思ったりもしています。(笑)
でも、変更してよかったなと思うこと多いです。
それによって、ステップアップの傾斜をゆるくしてくれることも
とてもありますし、
それで救われたかもな~なんて思うこともちらほら(汗)
北ヤツの青空の写真綺麗ですね!
毎日快晴だと、ありがたみを感じないこともありますが、
雨から晴れになったときの快晴はとても嬉しく思えます。
写真を見ていて、そんな気持ちになりました。
ちなみに私は朝霞のピンク色の写真が幻想的も好きでした。
cajaroaさん、こんばんは。
天候はもう8月中旬以降、全然でしたもんね。雨雲の合間を縫って計画を立てねばならず、皆さんヤキモキな日々が多いことだったかと思います。本来ならば落ち着いた登山が出来る一番良い時期なのでしょうが、今年はちょっと異様な状況だったかと思います。
でも本当にcajaroaさんのおっしゃる通りです。なんでも物事は隠された良い部分に目を向けないといけませんよね。ずっと青空が見えているとその有難みはなかなか実感できないものでしょうが、雲が巻かれて空の色が変わり、見えなかった遠景が見えた時の感動は何物にも代えがたいものだったりしますね。今回の2日目に見えた綺麗な青空は私の今年の登山では5月に八ヶ岳に登った時以来でした。とても懐かしい気もしました。
私の場合は何もかもがパーフェクトに終われる登山は年に1〜2回でもあれば良い方でしょうが、10回のうちのそんな1〜2回に巡り合える日を目指し、これからもせっせと登りたいと思っています。お写真お褒め頂き嬉しいです。ありがとうございます!
テントを買ったという日記を見てから、ryo555さんがテント泊するのを
心待ちにしていました
今は私はテント泊をするつもりはないんですが、数年前は憧れていました!
それで聞きたい事があるんですが、今回の荷物の重さは何kgでしたか?
背負って歩いてみて、今までとはどう違いましたか?
帰ってからのお片付けは、どうでした?
今回、テン場が水没というビックリな事もありましたが無事にテントを張り
中でゆっくりと寛いだり楽しまれている様子が伝わってきました
次回のテント泊登山も楽しみにしています
popieさん、こんばんは。今回はテン泊初めてということで、その初めてなりの気持ちをうまくレポで書けたらと思いましたが、多少でも伝われば幸いです
はい、順を追ってご質問のお答えですが、まずザックの重量は出発時に約15Kgだったと思います。水を入れない状態で自宅で計った際に12.5Kgだったのですが、プラスでハイドレーションに水を1.5リットル、昼食用に別のドリンクボトルに1リットル入れましたのでこれで15Kgですね。で、2つ目のご質問ですが、今回ザックを45から60リッターに新調したのですが、かなり体にフィットしたものを選んだこともあって、小屋2泊分で登る際のような負担と同じくらいに思えました。但し、あの北八ヶ岳の緩い登りでもガクンとスピードは落ちてしまいますし、私にとっては決して軽い重量ではないですね
片付けは、テントが増えた分はいつもよりやや時間が掛りました。まだ全部終わってません
ryoさん、今頃になって恐縮です(見落としていました)
長年のテント泊の夢、雨はあったようですが無事にかなえられたようで
おめでとうございます
自分はまだ八ヶ岳エリアは未経験ですが、
全体的には比較的ゆるやかな登りのようだったとはいえ、
テン泊道具一式背負っての登山は普段の山行と比べてどうだったのでしょう?
慣れてくれば設営・撤収もそれほど手間に感じないのだろうなと思いつつ、
自分はなるべく距離を歩きたいと思うので
テント道具担いでの登山はいったいいつになるのやらという感じです。
(飯豊山の無人小屋泊の際にシュラフ持参したのがいいところです)
テント泊で自分の時間を目いっぱい楽しんできた様子が伝わってきました
ichiさん、こんばんは。ご覧頂きありがとうございます。お互いコメントのやりとりは気楽にイキましょう
テン泊道具を背負ってのこれまでとの違い・・・そうですね、まずザックの重さを単純に比較するとおそらくこれまでで最も重い重量(今回で15Kg)であったことは間違いないですが、背中に圧し掛かる重量感というものは日帰り登山と比べて天と地ほどの差がある・・・とまでも言えないようにも思えました。これはザックを今回60リッターのにして安定感があったこと、歩いたのが激しい岩稜帯ではなく急登の少ない森を登り降りする北八ヶ岳だったこと、そして1泊分の装備だったことなども大きかったかと思います。それが今後、北アなどで数日の縦走をテン泊で・・・となった場合、どの程度負担として変わってくるのかは今はまだ何とも言えないところです(早く体感したいです
やはり重そうですね…でもバランスもン関係しているんですね。
「今後、北アなどで数日の縦走をテン泊で」「早く体感したいです 」・・・
うーん、ryoさん、ついに新しい世界に入っていきましたね
ichiさん、そうですね。あとやはり基本に立ち返る感じですが、ザックを背負う時にヒップベルトの部分を骨盤の中心部にするかしないかだけでも全然重量感が変わってきますよね(多くの方が骨盤のちょい上に乗せてますが、私は骨盤中央部の方が良いです)。この部分がどれだけ体にフィットするかで随分違うんだなということを、今回ザックを変えたタイミングで改めて感じた次第でした
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