草紅葉と大展望の入笠山(親子3代ハイク:パノラマゴンドラより往復)


- GPS
- 03:51
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 276m
- 下り
- 274m
コースタイム
天候 | 午後まで快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
要所に標識あり、特段の不明・危険箇所なし。(入笠湿原周辺では「山頂」「ゴンドラ駅」の道標が複数あり、所要時間も長短まちまちで、あまり当てになりません。ゴンドラ駅から湿原経由で山彦荘へ向かうと若干のアップダウンあり、林道・すずらん寮経由はフラットな砂利道で、下りは歩きやすいです。) |
その他周辺情報 | ゴンドラ駐車場より車で5分、水神の湯「ゆーとろん」:露天風呂、食堂、休憩室あり(大人800円、シニア半額〈要証明〉、ゴンドラ駅で50円引き券配ってます。。) |
写真
感想
10月半ば、関東周辺ではこの秋初めてと言ってよい素晴らしい好天が続きます。今週こそは、と目論んでいた紅葉ツアーを実行に移そうとするも、小生は実家近くでの老父母の行事対応(ハロウィーンキッズパレード!)支援というアウトドアとは無縁なイベントで貴重な土曜が潰れます…。やむなく、齢80半ばの実父、及びハロウィーンの助っ人として駆り出された我が長男を「ゴンドラで労せずして最盛期の紅葉と大展望が楽しめる!」と言葉巧みに誘い出し、翌日曜に我が愛車で実家を朝7時前にスタート。往路は中央道の相模湖・小仏渋滞もほとんどなく、早くも富士や南アの大パノラマに目を奪われつつ、9時半前には富士見パノラマのゴンドラ乗り場へ。
ちょうどこの日はスキーオフシーズンの目玉イベント、マウンテンバイク(MTB)のダウンヒル大会が開催中。ハイカーは疎らながら、ゴンドラにはMTB持参のライダーが続々乗り込みます。バイクで山頂駅から一気に麓へ駆け下るのも気持ち良さそう、などと妄想するうちに、あっという間に山頂駅到着。眼前には八ヶ岳の北端から南端まで、遮るもののない大展望です。「入笠山頂まで1時間」のまったりした案内標識に、ここでかなり満足していた老父も思わず「行けるとこまで行ってみるか」と腰を上げ、ハイキングコースへ足を踏み入れます。スキーリゾートのMTB大会の喧噪もすぐに聞こえなくなる中、深い樹林を一旦入笠湿原へと下り、山彦荘に着くと既に父はややお疲れモード。そば粉入りのドラ焼きで元気を付け、マナスル荘へ辿り着くと、峠の向こうには中央アの高峰が顔を覗かせ、父も「良い景色も見たし、ここらでそろそろ引き返すか…」と弱気の虫が頭をもたげます。
ともかくも、既にお昼時を過ぎ、まずは腹拵えとマナスル山荘別館へ。山菜そば+おでんで小生と長男は温まり、爺ちゃんは好物のソフトクリームでクールダウン。季節の変わり目の秋ならではの光景です。山荘のおばちゃんによれば、今年の秋は8月からほぼ毎週の雨続きでキャンセルも多く、今週やっと晴れたと思ったら紅葉も今三歩の「外れ年」の由。爺ちゃんは「ここで待っているから、親子で山頂へ行ってきては」と言いかけ、おばちゃんに「山頂まではキツイ登りですよね」と聞くと、意外にも「このルートは幼稚園の遠足コースで、子ども達も皆元気に登っていきます。高齢者も90過ぎのお婆さんが山荘に泊まり、午後と翌朝、2度山頂を往復してましたよ」との返事。この有り難いお言葉に老父も奮い立ち、「じゃあ、頑張って行ってみよう」と腰を上げます。普段から二つ隣の駅まで歩いて移動するなどウォーキングに勤しんでいる父ですが、岩場コースと迂回路の分岐点までで早くもかなり息が上がり、小生と息子で代わり番こに荷物を預かって元気づけながら、迂回コースをゆっくりと登っていきます。
山頂で好展望を楽しんだ下山者や追い抜いていくファミリーハイカーから励まされ、途中頻繁にプチ休憩を挟みつつ、コースタイムの2倍強で何とか山頂到達!小生としては5回目ぐらい、爺ちゃんも2回目の入笠山頂ですが、間違いなく史上最強の大パノラマ。眼前の八ヶ岳大伽藍から目を転ずると、南北・中央のアルプス軍団の背後には乗鞍・御岳、そして南アの左後ろには日本一の富士、と劔・立山以外の日本の高山がほとんど見えている感じです。山頂写真をしっかりカメラ&スマホに収めた後、風は冷たいものの日差しの温かい広大な山頂の一角で、コーヒー&スープを温めつつ弁当昼食に舌鼓を打ちます。
デザートまでしっかりお腹に収め、1時間近くのお昼休憩にすっかり満足した我々親子3代は、打って変わって快調にマナスル荘へ下山。時計は13時を回って、そろそろ帰りの中央道の渋滞も気になり始め、時間節約のため帰路はフラットな林道ルートにてゴンドラ駅方面へ。ムスコ達の思い出の詰まったすずらん寮を懐かしく眺めた後、最後の登り返しで息の切れた爺ちゃんも、途中ゼリードリンクをチャージして何とか無事に山頂駅帰着。嬉しいホットおしぼりのサービスにほっこりし、いつものようにゴンドラ駅で貰った割引券につられてゆーとろん「水神の湯」で汗を流し着替え。幸い、筋肉痛が心配だった爺ちゃんも、露天風呂でしっかり元気回復したようです。
諏訪南ICから中央道に乗ったのが15:30前、まずまずの早いスタートで甲府の先までは至極順調だったものの、さすがに久しぶりの好天の週末、しかも沿線の山々は紅葉真っ盛りとあって、大月手前からは半端ない大渋滞…。早くも「小仏から25km、通過に要2時間」という自転車より遅い移動速度の予告に嫌気がさし、カーナビの誘導に従って都留ICへエスケイプ。ここから久々の秋山街道抜け道トラバースのスタートです。途中から相変わらずの狭い山道を、中央道から脱出してきたせっかちなバイクや自家用車たちに煽られつつ、何とか1時間余で相模湖近くの県道に到達。ここで道路沿いの小洒落た中華麺・餃子レストランにトイレ休憩兼ねてピットイン。聞けば、先週も小仏前後50km近くの大渋滞に、抜け道指向の車が大挙して押しかけ、この山間の店にも道に迷ったドライバーを含め、10数家族が来店したそうです。
ここから先も何ヶ所かプチ渋滞には掴まったものの、さしたるタイムロスもなく、神奈川東部の実家に19:00過ぎ帰着。期待していた紅葉の方は今イチながら、秋の好天の下、80半ばの爺ちゃんを含め親子3代で大展望の山頂を満喫できたことは、今シーズンの良き思い出となりました。次は雪山の大パノラマをラクして楽しむべく、スキーツアーが待ち遠しい季節となりました。
satonaoさん はじめまして(^^♪。
いつも小生の記事に拍手を下さりありがとうございます。三百名山完登がもうすぐとは、すごいですね
おとといは、久々の良い天気に恵まれ、どこの山も絶好の登山日和だったようですね。この日は、中の岳からも富士山が見えました。入笠山もすごい展望だったようで何よりでした
小仏の渋滞は、何とかならないものでしょうかね。いつも、ここのことを考えると、この時期の中央道方面のお山は躊躇してしまいます
Atsumiyaさま、コメント有り難うございます。実はAtsumiyaさんとは、本年6月の三国山〜平標〜仙ノ倉山行の折、下山路の松手山ピークでスライドしています(貴殿は谷川からのロング縦走からのお帰り途上でしたね。バス時間を気にされて、出発を早められたのを記憶しております)。その後、貴殿の「ドM山行」や北海道ツアーに至る周到なご準備・家庭内「根回し」のご様子、更に山頂展望の緻密で丁寧なご描写など、ヤマレコ記事を興味深く拝見させていただいておりました。
百名山踏破、おめでとうございました。「燃え尽き症候群」に襲われることなく、早速200名山にチャレンジされているご様子、何よりとお慶び申し上げます。先週末貴殿が大展望を楽しまれた中ノ岳のような素晴らしいお山には、小生も勇んで出かけたのですが、200の先、300名山の領域に入ると、正直「何故貴重な休暇とコストを費やし、家族との時間を犠牲にしてまで、こんな田舎の地味な山に登っているんだろうか」と自問したり、地元のヤマラーの方に「東京からわざわざ○○くんだりまで来られるとは、余程酔狂な方ですね」などと好奇の目で見られたり、といった経験をしばしばされることになると思います。ともあれ、ご家族との関係も大事にされながら、楽しく充実した名山行脚を続けられることをお祈りしています。
先週踏破された中ノ岳〜大水上山〜丹後山の周回コースは、小生自身も機会があれば是非チャレンジしたいと思っていたルートで、早速「お気に入り」登録させていただきました。ただ、今度の週末も予報は今一つ、そうこうするうち今年の紅葉前線も更に南下が進んでしまいそうで、標高差1,700mの登降のハードさも含め、暫くは実行の機会もなさそうです…(涙)。雪山シーズンも近いですが、今後とも、貴殿のドM and/or 名山巡りの山行記事ご発信を楽しみにお待ちしております!
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