日帰り最難関?の百名山 平ヶ岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 1,745m
- 下り
- 1,745m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません |
写真
感想
今回は、日帰り百名山の最難関といわれる「平ヶ岳」へ登りました。
唯一の正規ルートである鷹ノ巣登山口からは、往復で20km以上、コースタイム12時間の長丁場です。
実はもう一つ、中ノ岐林道を送迎してもらうプリンスルートがあり、こちらは登り3時間、下り2時間とのこと。
ただし、中ノ岐林道は一般車通行止めのため、民宿のバスで送迎してもらうことが前提です。
私達は、もちろん鷹ノ巣コースで登りました。
鷹ノ巣の駐車場は20台くらい停められるようですが、私達が到着した4時半くらいでほぼ満車でした。
バイオトイレもありますが、男女1つずつしかないので人が多い時は行列になってしまいそうです。
朝ごはんを食べて、5時半頃出発。
もう薄らと明るかったので、ヘッドライトは使用しませんでした。
登山口〜ヤセ尾根
登山口からしばらくは平らな歩きやすい道です。
途中で橋を渡り(ここに水場マークがありましたが…水場なのかな?)、「すぐヤセ尾根です」の看板を過ぎると登り坂。
段々と視界が開けてきて、やがてヤセ尾根に出ました。
ヤセ尾根はそこまでガリガリではなく十分な幅がありますが、ザレていて滑りやすい箇所もあるので下りは気を付けました。
ヤセ尾根からは平ヶ岳の山頂は見えませんが、景色が開けるのでとても気持ちがいいです。
周り山々は紅葉と朝日とで真っ赤に染まっていました。
さらに天気は雲一つない晴天なので、絶好の登山日和にワクワクします♪
ヤセ尾根〜台倉山
ヤセ尾根から下台倉山までは、所々ロープがある急登。
滑りやすい道を登っていくと、まず最初のピーク下台倉山に到着しました。
ここから平ヶ岳山頂まで7.2km…まだまだ遠いです。
下台倉山から台倉山まではアップダウンを繰り返す尾根沿いの道。
ずっと燧ケ岳を眺めながらの稜線歩きです。
台倉山は三角点がポツンとあるだけの地味な山頂でした。
台倉山〜池ノ岳
台倉山から先は所々木道が現れます
途中水場がありますが、水たまりのようでちょっと飲みたくない感じ…
最後急登を越えると、池ノ岳(姫ノ池)に到着です。
そこは広い湿原地帯で、会津駒ヶ岳や尾瀬のアヤメ平のような感じ。
池塘と草紅葉の向こうには平ヶ岳の山頂が見え、思わず「おお〜!」とテンションがあがります。
池の周りにはウッドデッキのような場所があり、たくさんの人が休憩していました。
池ノ岳〜平ヶ岳
私たちもここでゆっくりしたいところですが、まずは平ヶ岳の山頂を目指します。
木道を山頂に向かって歩いていくと、道はいったん緩やかに下ってまた登り返し。
池ノ岳から30分ほどでとっても平らな平ヶ岳の山頂に到着しました。
山頂には三角点と標識がありましたが、木道はまだ先に続いています。
気になって行ってみると、積雪の観測をする電波塔?のようなものと、「通行止め」の看板の向こうになにやら標識がありました。
何の標識か気になりましたが、「通行止め」と書いてあるし木道も途切れてしまっていたので(踏み跡はありましたが)、諦めて戻ることに。
池ノ岳までは、たまご石経由で戻りました。
たまご石は…正直たまごというよりはじゃがいも?
もっとツルンとした石を想像していましたが、ちょっと違っていました(笑)
ちょっと残念なたまご石から、池ノ岳へ戻ってお昼ご飯。
風が強いので上着を着て、急いでパンとカフェオレを飲みました。
本当はもっとゆっくりしたいくらい雰囲気の良い場所なのですが、下りも長いので名残惜しいですが下山開始です。
帰りは来た道を戻ります。
でも、さすがに足が疲れてしまってペースダウン。
途中で足が痛くなってしまいましたが、なんとか明るいうちに駐車場へ戻ってくることができました。
その後は清四郎小屋で平ヶ岳の山バッジを購入。
バッジを買えるか心配していたkenboさんはご満悦でした。
平ヶ岳は途中に山小屋がないのでどうしても日帰りになってしまい、行程も長丁場になりますが、個人的には雲取山日帰り以上黒戸尾根日帰り未満といった疲労度でした。
今回は天気も良く、紅葉もとても綺麗で感動しました。
池ノ岳の周辺は本当に雰囲気が良いので、ここでテントを張ったら気持ちいいだろうな〜(緊急時以外は幕営禁止です。実際テントを張っている人もいましたが…)
あと「平ヶ岳」という名前から、平らな道が多い山かと勝手に思っていましたが、結構急登、急下り、アップダウンのある山でした!
昨年から気になっていた平ヶ岳。自宅から登山口までのアクセスが悪いことだけは認識していて、遠くにあるから登ることはないだろうと思っていました。しかし、先月に同じく自宅からアクセスが悪い会津駒ヶ岳に登った際に目にした観光案内板で「平ヶ岳登山口」の文字を発見し、登ってみたくなりました。
平ヶ岳は「日帰り最難関」と位置付けられているようで、少しビビっていました。でも、多くの方のレコを拝見すると、途中に小屋がない上に水場が怪しいために水をたくさん背負う必要があるだけで、あとは特に問題なさそうでした。
もっとも、いつも日帰りの時は重りとして5〜6Lを背負っているので水に関しては全く問題ありません。ちょうどテント泊装備のおかげで一年で一番身体が出来上がっている時期であり、kazuruさんも復帰してからだいぶ歩けるようになってきたし、今なら楽にクリアできると判断。距離や高低差については、雲取山の鴨沢ピストンに近いイメージで挑戦してみました。
関越自動車道小出ICを下りてからが長く、4:30に駐車場に到着すると、ほぼ満車でした。あれ?意外と人気がある山なのかな?
長丁場のため、少しでも早く5:00にスタートしようと思っていましたが、運転疲れと直前の超ハードな出張の疲れのためすぐに準備することはできず、5:00まで仮眠。準備をして5:35にスタートとなりました。
しばらく林道のような平らな道を進み、下台倉沢橋を渡ってヤセ尾根へ取り付きます。長丁場ゆえに、ペース配分に気を付けることを心がけました。
下台倉山までは急登で、ザレていて滑りやすい箇所や岩場を越えねばなりません。岩場はロープが設置されていて、特に問題なく通過することができました。ヤセ尾根といっても、北アルプスのように両側が切れ落ちてるわけではなく、道幅はそこそこあるので、下りで少し注意する必要があるかな?と思えた程度でした。
徐々に昇ってくる太陽が周りの山々を照らし、始まりかけの紅葉のため真っ赤に見えました。久しぶりの雲ひとつない青空で、スタート直後は出張疲れでイマイチだった身体が覚醒してきて、下台倉山までの急登も苦になりませんでした。
下台倉山から台倉山の少し先までは、樹林帯に出入りしながらの尾根歩き。前方には燧ヶ岳見え続け、テンションが上がるもアップダウンが続いて「いつになったら平らになるの?台倉山から先かな?」と思いながら進みます。台倉山は三角点があるだけで、うっかりすると通過してしまいそうでした。
台倉山から先は、期待もむなしく平らではなく、それまでとは緩やかとなるアップダウンが続き、この山域らしい木道が現れ始めます。陽当たりが悪いせいか泥濘状態の箇所が多く、木道も一部は滑りやすくなっており、注意が必要です。台倉清水では確認しませんでしたが、白沢清水の水場はみずたまりのようで、よほどのことがない限り利用したいとは思えませんでした。
本日2度目の急登を越え、姫池に到着すると、ようやくレコで良く見る風景が広がっていました。広い湿地帯に木道が続いていて、まるで会津駒ヶ岳のようです。ここでたくさんの方が休憩していましたが、まずは平ヶ岳山頂へ。
緩やかに下って登り返すことになり、この間20〜30分でそんなに大変ではありませんが、「平ヶ岳」の名前から会津駒ヶ岳の中門岳付近を勝手に想像していたので、イメージと異なりました。さすが日帰り最難関の山。楽をさせてはくれません。これにはkazuruさんはご不満のようでしたが…。
山頂には三角点と標識があり、ここでも多くの方が休憩していました。少し離れた場所に鉄塔のようなものが見え、そこに向かって木道が続いているので行ってみると、鉄塔ではなく簡易積雪深計でした。この先にも標識らしきものが見えましたが、通行止めとなっているため(明瞭な踏み跡あり)引き返しました。
まだ時間があるので、たまご石を見物して姫池へ戻ることにしました。たまご石まではアップダウンが続き、やはり平らなイメージとは異なりました。たまご石に到着すると、多きな岩がコロンブスの卵のように立っていました。「たまごと言うよりはじゃがいもだね」とkazuruさん。確かにその通りかも。
姫池に戻って、池塘などを眺めながら昼食にしました。スタートが遅れましたが、一応下山開始を予定していた12:00に下山開始。直後の急下降を転ばないように注意し、順調に進みましたが、台倉山の手前から徐々にkazuruさんのペースが落ちてきました。「もう一度急下降になる前に下台倉山で休憩しましょう」と提案するとホッとした表情に。事実、下台倉山では両足を懸命にマッサージしていました。
復帰してからそこそこ歩けるようにはなっていても、まだ体力・持久力は7月の白峰三山の時まで戻っていないな…。ゆっくり進んでも明るいうちには下山できるので、この先はペースを大幅に落とすことにして、ゆっくりゆっくりと下って、ゴールとなりました。
雲取山をイメージして挑戦した平ヶ岳。雲取山よりは歩きにくい箇所があるために、平ヶ岳の方が若干難易度が上がりますが、雲取山で小屋を利用しないで日帰りが可能なら、平ヶ岳は十分にクリアできる思います。
日帰り最難関のためか、黒戸尾根のようにトレランやスピードハイカーのような健脚者ばかりで、バンバン追い抜かれましたが、なぜに日帰り最難関?というのが正直な感想でした。個人的には、同じ百名山でも6月の黒戸尾根、8月の富士山のほうがはるかに辛かったです。
また、日帰りとテント泊の違いはあれど、今年の山行で一番辛かったのは9月の餓鬼岳と唐沢岳でした。これらと比べたら、平ヶ岳は楽な部類に入るでしょう。ただ、多くの方に共通している「登山口までのアクセスを含めれば日帰り最難関となる」ということに関しては、その通りだと思います。
最後に、平ヶ岳でのテント泊は…どうなのでしょう?控えた方が良さそうな雰囲気ではありましたが…。
kenboさん、kazuruさん、こんばんは〜o(^▽^)o✨
平ケ岳、行ってこられたのですね〜(≧∇≦)♥たまごというよりジャガイモ(笑)笑いました(笑)確かにっ!!o(`ω´ )o
自分も夏に行ったばかりなので、お二人のコメントに頷きながら、楽しく拝見しましたっ(o^^o)✨
や〜、平ケ岳、テント禁止なのがザンネンですよね〜(T ^ T)💦夕暮れの姫ノ池なんて、想像しただけでヨダレものです〜〜〜♥スペースの都合か、管理の都合か💦お泊まりの余地がないのが日帰り最難関の所以なのかしら、なんて、個人的に解釈しました(笑)あはは(笑)確かに、アクセスも最難関!!(#^.^#)★
chi-sukeさん、こんばんは!
平ヶ岳、アクセスは最難関ですがとっても雰囲気の良い山ですよね。
ほんと、テント泊禁止なのが残念です(>_<)
夕暮れの姫ノ池見てみたい〜!
たまご石は・・・あれ絶対ジャガイモですよね?
想像していたものとちょっと違ってました(笑)
chi-sukeさんに賛同してただけて良かったです♪
私たちが登り終えた時に姫池にテントを張られていた方(←!?)がちょうど下山するところで、ものすごく名残惜しそうにしていました。
水場が怪しいけれど、あの尾瀬のような雰囲気の中でのお泊りは最高でしょうね。
ジャガイモに共感されるなんて、女性の感性はやはり男性と違いますね。私は「ジャガイモ」と言われて「・・・」でしたから。
皇太子さまが登られた山は、道は程よく整備され、宿泊された山小屋は改築(特にトイレは綺麗に!)されていることが多いですよね。
それなら平ヶ岳も山小屋があっても良いのでは?とも思えますが、プリンスルート経由なら5〜6時間程度でクリアできてしまうとのこと。
確かにこの日もプリンスルートで登ってこられたツアーの方がいましたし、こちらも気になる道ではありますが、お金節約派の私としては宿代を捻出したくないので、次回登ることがあっても確実に鷹ノ巣スタートとなります。
アクセスの悪さゆえ、私にとって平ヶ岳は今後も「なぜに日帰り最難関?」の山であり続けることでしょう。
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