秋色の羽後朝日岳 大荒沢岳から藪漕ぎ往復
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,255m
- 下り
- 1,245m
コースタイム
天候 | 15日~晴れ(山上は曇り) 16日~秋晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
貝沢登山口〜沢尻岳〜大荒沢岳・・・広く刈り払いがされた、しっかりした登山道。 大荒沢岳から羽後朝日岳へは、踏み跡もほとんど無い密藪です。 |
その他周辺情報 | 近くに沢内銀河高原という立派な宿泊施設あり、日帰り入浴600円。 西和賀の「新そば祭り」というチラシあり、銀河高原からすぐの「母ちゃんの店 わがや」へ行ってみました。美味しくてお店の人の感じも良い農家レストラン。また行きたいと思います。 |
写真
感想
15日(土)、沢尻岳への登山道を登り始めて最初の休憩をとった時、メガネを落としたことに気付きました。ちょうど下山してきたご夫婦に、もしも見つけたら秋田ナンバーの車のワイパーの所に置いてほしいとお願いしました。下山後、メガネは無事ワイパーの所に。ヤマレコをご覧になることを期待して、この場を借りてお礼申し上げます。とても感じの良いご夫婦でした。ご親切にどうもありがとうございました。
愛犬をペットホテルに預けて、家内が一泊旅行に出かけるという。秋晴れ予報の週末、この機会を生かさぬ手はない。かねてから考えていた山行をやってみることにした。
羽後朝日岳にはこれまで3度登っているが、いずれも残雪期。グリーンシーズンに登るには、通常は部名垂(ヘナタレ)沢を辿る。たぶん沢登りとしては難しくはないのだろうが、一人で登るのはリスクが伴うだろう。そこで記録もある、大荒沢岳から藪漕ぎで往復するプランを考えた。焦らずじっくり藪漕ぎに取り組めるよう、沢尻岳山頂付近にテントを張って、翌朝挑戦するというもの。水場はないので、暑い時期は避けたい。
15日、愛犬をドッグランでひとっ走りさせてから、ペットホテルに預ける。たった一晩の別れだが、やはり切ない。無事に下山して必ず迎えに来るぞという気持ちが、いつも以上に強まる(大袈裟だが)。岩手県に入り、県道1号から沢尻岳登山口へ。テント泊装備・防寒着その他で50Lのザックは膨れ上がり、やむなくサブザックを胸側に掛けて歩き出す。水5L強と、山へご無沙汰していたせいでお腹に付いた脂肪が、やたら重い。メガネを拾ってくださったご夫婦の他にも、すれ違った方々に声をかけられたが、立ち止まることなく失礼してしまった。
登山道はどこでもテントを張れるかもというぐらい、広く刈り払いされている。予定通り沢尻岳まで登り、風が強い山頂は避けて、手前のスペースにテントを張った。
普段の日より5時間近くも早い夕食をとると、後は寝るだけ。ラジオの入りは悪くない。未明までそれ程寒くはなかったが風が強く、長くて眠れない夜だった。深夜に外へ出てみると、宵の口まで雲に隠れていた山々が、月に煌々と照らされて黒々とした姿を見せている。ヘッデンも点けずに山頂まで行き、和賀山塊の夜の光景を眺め渡した。盛岡の光の瞬きがきれいだった。
早朝、身体は怠いが切り餅でしっかり腹を満たす。風が強かったせいでフライシートに朝露は付いておらず、畳んでザックはデポ、サブザックで出発する。大荒沢岳までは良いウォーミングアップ。振り返ると、早池峰・薬師岳の右手から眩しい朝日が上がり、左前方の和賀岳が黒っぽい姿から刻々と赤く変わっていく。
大荒沢岳で藪漕ぎ用に身を整え、いよいよ羽後朝日岳へ向けて藪漕ぎ開始。空は青く晴れ上がり、風も収まって、目指す羽後朝日岳がよく見える。危険な箇所は特になく、間違え易い支尾根もないから、藪漕ぎ登山としては易しい方だと言えるかもしれない。あくまで晴れていればだが。背丈ほどの笹は密だが細めであり、かき分けて進むのにそれ程苦は無い。むしろ高さが笹と同程度の固い灌木が行く手を阻む。
鞍部から羽後朝日岳に向けて少し登ると、小さな岩場があった。そこは平らな岩棚となっており、唯一そして最高の休憩場所だった。そこから上部は、ツゲやハイマツ、シャクナゲなどの灌木も現れるが、目標が見えるから心は折れない。ついに山頂直下にある黄金色の草付きに達し、楽しいひと登りで羽後朝日岳の山頂に立った。
羽後朝日岳からの展望は、変化に富んでいて素晴らしい。特に北方の志度内畚(シトナイモッコ)に向けて半円形に伸びる稜線の東面・南面の壁。そして、それに囲まれて庭園のように平らに広がる生保内川源流部が印象的だ。残雪期とは異なる、緑や赤・黄の鮮やかな光景だ。
大荒沢岳に戻る途中、例の岩棚の上でのんびりと休憩。和賀山塊の核心部の一つ、マンダノ沢と主峰和賀岳の眺めを満喫した。
大荒沢岳山頂で藪漕ぎから解放され、沢尻岳でザックを回収。ブナなどの黄葉に包まれながら、のんびりと下っていった。二日目は沢尻岳でソロの女性をお見かけしたのみ。和賀山塊の秋は、静かで本当に美しい。
お久しぶりのレコ、テン泊でしかも藪漕ぎなんですね
笹薮はともかくハイマツなどの藪漕ぎは擦り傷作りそうで大変
秋色に映える和賀山塊の山々、素晴らしい眺めです
私にとってはなかなか近づけない羽後朝日岳
かくもさらりと登ってしまわれる方
もっともっと山への深い想いがないとなかなたどり着けませぬ
とても佳い山行でしたね〜
meikenさん、コメントありがとうございます。
さらりとなんか登ってませんよ
確かに、膝周りの生傷は凄いです
沢尻岳山頂付近の、私がテントを張った所の写真、見覚えありませんか。
そう、meikenさんがお嬢さんと腕を組んで踊った所に、
私は一晩泊まらせていただきました〜
kamadamさん、こんにちは
いつもレコ拝見させて頂いてます
「いつかは羽後朝日岳」と思ってますが、
大荒沢岳山頂の密な藪を見るだけで、
「あ、やっぱり道ない
藪こぎという選択肢は斬新です
往復4時間の藪こぎ
頭に入れておきます
次回も是非良い山行を
コメントありがとうございます
toppe1969さんのレコの写真の中に、自分の姿が写ってないかな・・と探したのですが(笑)
大荒沢岳から沢尻岳へ戻る際、当日のものと思われる足跡を見つけました。
大荒沢岳方向を向いていましたので、てっきり貝沢から入って根菅・高下岳方向に向かったんだな・・と思っていたのですが、下山してみると自分の車しかなく、「林道も歩いて入山したのかな?」などと思ったりしました。
toppe1969さんが高下岳方向から沢尻岳まで足を延ばして、また戻ったということですね
あの日は最高の秋晴れで、和賀山塊を歩けたのは幸いでしたね
その昔、藪漕ぎで羽後朝日を目指しましたが、鞍部にたどり着く手前で断念したこと2回…、自分の大きな身体が灌木に引っかかって大変でした。笑
水を担ぎ上げて、テン泊でなんて、素晴らしいです♪
tara-さんのようなベテランにお褒めを頂いてうれしいです。
tara-さんの時は暑い日だったのでしょうか。
今回は藪漕ぎをする上でも最適な条件でした。
平地の最高気温もたぶん20度を少し上回る程度だったでしょうし、藪に朝露が付いてなくてヤッケ等を着る必要もなかったです。身軽な格好でチャレンジできたことが大きかったと思います。
水も下山した時には、まだ半分の2.5L残っていました。
いろんな面でラッキーでした
kamadam さん、こんばんは。
そうでしたか・・・羽後朝日へ行かれましたか。
しかも大荒沢岳からあの藪を・・・
笹の藪はともかく・・・ハイマツなどの灌木の藪は・・・とても大変そうです。しかも往復ですと3措紊呂△襪里任呂覆い任靴腓Δ・・・
藪を抜けた後・・・黄金色の草付きはまた格別なものだったと思います。
羽後朝日岳の山頂から眺め、今まで見たことのない和賀岳の山容や生保内川源流部の・・・志度内畚への稜線・・・良いですね。
この山域は静かに山を楽しめます。
本当に良い山域だと思っています。
ご苦労さまでした。
750RSさんのレコのタイトル、「原生の和賀山塊」を私も堪能できました
天候など条件が良い時にこの山域に身を置くことができて、お互い良かったですね
健脚の750RSさんなら、日帰りで羽後朝日岳も十分可能なのではと思います。
十分な準備を整えて、条件の良い日に
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