【伊豆ヶ岳から転進】物見山・日和田山・多峯主山・天覧山【突然の思いつき】


- GPS
- 05:59
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 732m
- 下り
- 745m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
終了:西武線飯能駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況:北向地蔵付近泥濘。他は積雪もハイカー多いため踏み固められ歩きやすし。 登山ポスト:なし。 飲食店等:高麗駅付近少々。飯能駅周辺がベスト。 |
写真
感想
あらすじ
正丸峠・伊豆ヶ岳だけでは物足りなく思い、長らく行きたいと思いつつも、近すぎるがゆえになかなか行かなかった日和田山に行くこととした。
【清掃登山改め】正丸峠・伊豆ヶ岳【雪上演習】からつづく。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-99405.html
伊豆ヶ岳から戻ってきて電車に乗る。少しばかりウトウトしつつ、何だか物足りない、満たされない感が高まってきた。そこでこの辺りに他に何があるかと考えてみると、長らく行こう行こうと思いながらも全然行っていない日和田山がある。目的地を決めたら次はルートだ。私の場合、電車やバスをどこで降りてどこで乗るかというのは重要だったりするのでどんなルートがあるかウェブで確認する。日和田山-武蔵横手間のハイキングコースがあることを確認し、下車駅決定。ハイキングマップが駅に置いてあるのはわかっている。
武蔵横手駅を早速出発して、横手渓谷沿いの林道を上る。前年の春に同じ道を自転車に乗って高山不動尊及び関八州見晴台に行ったのだが、やはり歩きだと長く感じる。昼時ということもあって、パラパラとハイカーが武蔵横手駅方面に降りてくる。
杉木立の中に入ると並木がアイスシャワーの洗礼で出迎えてくれる。突然の思いつきと気まぐれで行き当たりばったりの行動をとる私がライスシャワーを浴びることはあるまい等とくだらないことを考えているうちに五常の滝に着く。
この滝は先ず立地が良い。滝と滝壺のために静かで小ぢんまりとした空間が用意されている。空間が閉塞的であるがゆえに落差は10m程度だと思うが、凛として堂々としているように感じる。雪のおかげか水量がある程度あったのも影響していよう。
滝から暫く歩いた所で、ついにゴミを発見。そういえば今日は清掃登山に来たのだったと思いつつ、いそいそとゴミ袋を取り出して、回収。道にゴミを捨てる輩の神経を疑う。街中で、空き缶を放置したり、煙草をポイ捨てする連中も同様。さて、本旨に戻ってどんどんゴミを拾うかと再度意気込んだところで、また雪が積もってきた。仕方ないので歩くのに専念する。土山集落から北向地蔵に抜けるが、この辺りは気温が上がってきたからか、多くの人が行き交うからかわからないが、ぬかるんでいる。要注意だ。ちょうど正午の頃合で休んでいる人もいるが、私はこの段階で昼食のことなどあまり考えていなかった。
物見山の手前で、山道が車道と交差する箇所がある。積雪が結構ある割には車の往来があったが、ここは北方への展望が開けているので要チェックだ。そして物見山にいたると、こちらは東側への展望が開けている。後に登る山々同様、都心のビル群、スカイツリー等明確に望むことができた。途中、自転車に追い抜かれる。山岳用の自転車なのだろうが、雪の上でも大丈夫なのだろうか?私は、雪道を自転車で走って、車の前にダイブしたことがあるので、心配である。
駒高集落は土山集落と違い、飲食店や展望休憩所がある。茶店を過ぎようとしたところ、道の脇のベンチに白い猫がいたので「よっ」と挨拶する。すると、猫は私のすぐ近くに寄ってきたかと思うと、仰向けになって体を左右にゴロンゴロンと振り始めた。「演芸を見せるから何かくれ」ということなのかと思ったが、私はトッポしか持っていなかった。猫はトッポは食べないらしい。仕方ないので先に歩を進めた。猫は暫くの間、私を見送っていたが、展望休憩所付近で遠くの山々を背景に蝋梅並木を取っているうちにどこかへ行ってしまった。
高指山付近はNTTの所有地らしいので軽くスルーして、最後に岩岩してきた登りを進むと日和田山に至る。この日はどこもかしこも展望がよかったのだが、日和田山も例に漏れず武蔵野の台地が目の前に広がる。岩場を下ると金刀比羅神社に至るが、社前からは西方の奥武蔵の山々に、南の巾着田、西武ドーム、都心ビル群等々が見渡せる。開けているだけあって、多くの人々が鳥居付近で休んでいる。
日和田山頂前面には男坂と女坂があるということは事前情報で把握していたので、男坂を目指して下る。しかし、確かに岩場が一ヶ所あったが、後は歩きやすい山道で拍子抜けした感じだ。水場まで降りてきたところでようやく違う道を降りてきたのだとわかる。本当の男坂は薄暗い森の中を最初は沢沿いに、あとは陽光が徐々に射し込んでくる中、上下に並ぶ岩の間を縫っていく。せっかく来たのに男坂を通らないのではもったいないので水場から男坂を神社前まで上り、また同じ岩場を下って日和田山を出る。水場には日高市が「ここの水は飲用水としては管理していません」といったことを書いている。飲むなと言うでもなく、煮沸して飲めと言うでもなく、ただ管理していないということである。
飯能に着いてから食事をとるつもりだったが、飯能まではさらに何時間もかかる。空腹のまま歩くのも士気に関わるのでコンビニで食料を調達。高麗川のほとりで昼食。ここで昼食をとるということは作戦を続行するということだ。
高麗駅から帰ることもできたが、何だか乗換が面倒臭く感じ飯能まで歩くこととした。
日高の、恐らく新興住宅地を抜けて多峯主山への登山道に入る。今まで歩いてきた住宅地を振り返って、ここも山の一部だったんだろうなぁと思う。
日和田山からそうなのだが、この辺りになると雪は全くない。そんなわけで山頂にも直ぐに着いたのだった。先にグループがいて「あれが筑波山」などとやっている。あちらは10倍ズームのカメラでよく見えるようだが、私は3倍ズームのカメラと肉眼で「ああ、あの辺りだな」とあたりをつける。新しいカメラもそろそろ考えておくか。
多峯主山から最後の天覧山と進むにつれて街が眼下に迫ってくる。天覧山では太陽の光量が落ちるなか、遠くに富士山をうっすらと見、近くに飯能の街並みを見るという不思議な感じを味わう。
天覧山の麓の能仁寺付近では蛍を観ることができ、飯能川原の花火大会の絶好のビューポイントとも考えられ、夏場は夜に天覧山を飲みつつ天覧山を楽しむこともできよう。
さて、今回は山行をはしごしたわけだが、前半戦で雪の中を歩いたり、跳んだり跳ねたりしたせいか、結構膝にきた。さすがに脚をフル活用するにはまだ時期尚早だったようだ。
当分の間は梅や桜観賞に専念し、然る後に、また、武甲山或いは棒ノ嶺はたまた三頭山に現れるだろう。その前に越生梅林と大高取山のコラボを図るかもしれない。
我が想像力尽きること無し。
〜おしまい〜
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