スリル満点!!華山長空桟道を歩く(南峰〜玉泉院下り)
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 2,371m
- 下り
- 3,563m
コースタイム
- 山行
- 6:17
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 6:44
天候 | 煙霧のち晴れ 山頂7℃くらい 積雪・凍結なし |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
天津航空 GS7990 エコノミークラス 所要 3:25 02:00 東京国際空港(羽田空港) → 04:25 天津濱海国際空港 T1 入国してターミナル移動、再度チェックイン 天津航空 GS7857 エコノミークラス 所要 2:05 07:30 天津濱海国際空港 T2 → 09:35 西安咸陽国際空港 T2 計 片道 6,469円 予約サイト http://jp.ctrip.com/ ーーーーーー 机场大巴(空港バス) 所要 0:40 終点下車 10:00 西安咸陽国際空港 T2 → 10:40 火车北客站(西安北駅) 計 片道 25元 現地カウンターで購入可 ーーーーーー 高铁(高速列車) G660 2等座 所要 0:30 11:12 西安北站(西安北駅) → 11:42 华山北站(華山北駅) 計 片道 74.50元 予約サイト http://jp.ctrip.com/ ーーーーーー 免费接驳车(無料シャトルバス) 所要 0:30 終点下車 11:50 华山北站 → 12:20 华山游客中心(華山ビジターセンター) 計 片道 0元 ーーーーーー 西峰索道专线巴士(西峰乗り場行きバス) 所要 0:30 終点下車 12:40 华山游客中心 → 13:10 大华索道下站(西峰ゴンドラ山麓駅) 計 片道 40元 售票大厅で購入可 +华山景区入場券 計 180元 售票大厅で購入可 ーーーーーー 大华索道(西峰ゴンドラ) 所要 0:20 全長4,211m 営業 07:00 - 19:00 13:35 大华索道下站 → 13:55 大华索道上站(西峰ゴンドラ山頂駅) 計 片道 140元 大华索道下站でのみ購入可 14時に西峰からスタートして南峰〜長空桟道〜東峰〜北峰と周回。北峰から玉泉院まで登山道(照明設備あり)を下った後、玉泉院の安宿に1泊しました。 华山风光客栈(Huashan Fengguang Inn) Yuquan Road, Huashan, 714200, China 計 1泊 81元 予約サイト http://www.booking.com/ ーーーーーー 2016/11/21 玉泉院与西安火车站之间的旅游大巴(高速バス玉泉院ー西安線) 所要 1:40 09:30 玉泉院 → 11:10 西安火车站(西安駅) その後兵馬俑へ 計 片道 28元 バス車内で購入可 帰国便もやはりCtripにて、奥旋航空の天津〜羽田片道を8000円で予約。西安〜北京間はエアチャイナ格安券を(+北京南〜天津の高鉄も)抑えておいたのですが、これが予想外の大雪に見舞われてキャンセル。振替便で翌日に脱出して何とか帰国しました。 その他、最新の詳細情報は下記サイトのGoogle翻訳が頼りになります。 http://huashan16.com/range/range また路線バスの運行情報は下記サイトが便利です。 http://xian.8684.cn <アクセスの注意点> ・ 機内持ち込み可32Lザックの中に全ての持ち物をパッキングし、そのまま華山に入った。 ・ 天津航空の乗継は羽田にて天津行しか発券出来ないので、天津で再チェックインが必要。 ・ 西安空港では西安北駅行きバスの行先が「火车北客站」と表示される。乗り場は6番。 ・ 華山北駅を出ると白タク運転手が大挙して話しかけてくるが一切無視。緑色車体で「免费」とフロントガラスに書かれた無料シャトルバスに乗ること。 ・ 空港バス、無料シャトルバス、高速バスはいずれも定刻が曖昧で、客待ちして満員に近くなると発車した。そのためタイミングが悪いと長時間待つことがある。 ・ 華山ビジターセンターの "售票大厅" では何が欲しいか、単程か往返か筆談で伝えること。今回のコース取りで単独なら「大门票成人票一张」と「西峰索道专线巴士单程票一张」でOK。但し西峰ゴンドラ乗車券はセンターで発券できないので、ゴンドラ乗り場にある售票处で「西峰索道单程票一张」と伝えればゲットできる。 ・ 雪に降られる可能性は考慮して滑り止めは一応持参した。下URLの製品は機内持ち込み可 https://www.google.com/#q=ezyshoes+通販 |
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂は西峰・南峰・東峰が標高2080〜2150m前後、北峰が1600m、山麓は400m前後。このうち西峰と北峰は山頂直下までロープウェイあり。長空桟道は南峰の肩に位置し、当初黒部水平歩道のような長いルートを想像していたのですが、実際のところ <長空桟道の状況> ・ アプローチは西峰ゴンドラ山頂駅から60分程度で簡単。高尾山をややタフにした程度。 ・ 長空桟道の全長は槍の肩〜穂先よりずっと短かった。空いていれば往復30分くらい。 ・ 荷物は預けるよう係員に指示され、強制的にハーネスを貸与される。20RMB。 という具合。が、 ・ 谷底まで70〜90°垂直に数百m切れ落ちていて、景色と高度感は噂通り凄かった。黒部水平歩道より狭い。 ・ 行き止まりの往復のみで、毎回すれ違いで片方が身体を外に投げ出してすれ違う。このすれ違いは際どく、桟道より出だしの鎖場の方が難しい なお、積雪すると通行止になると思われます。 下山コースですが、華山自体が禿げた花崗岩の塊なので土を踏む区間は見事に皆無で、堅い岩に刻まれた階段の登降を繰り返します。麓まで下ると標高差1700m、階段数にして6000段を超えるため、実は長空桟道より下山の方がハードです。 <下山ルートの状況> ・ 東峰〜北峰は標高差400m下降。急な階段が連続するものの横向きになる程ではない。 ・ 東峰〜玉泉院コースは24h開放。照明が等間隔に設置されて明るいがヘッデンは必要。 ・ 北峰〜玉泉院の途中にある千尺幢は梯子並みの急階段が連続、補助鎖あり。段数370。照明の色が赤青黄に変化する妙な仕掛けがあり、原色に切り替わる瞬間は目の錯覚で高度感が失われるため注意。 |
その他周辺情報 | <周辺情報> ・ 兵馬俑は入場料高いが見る価値十分あり。西安駅北側にあるバス乗り場から游5(306)で約1時間。 ・ 陝西歴史博物館はシルクロードに興味のある人なら必見。入場無料。西安地鉄2号小寨駅から徒歩10分。 ・ 西安鐘楼の近くに回民街があり、シークケバブ等のB級グルメ屋台が美味しい。23時まで賑わっていた。 <旅行情報> ・ 英語、日本語共に殆ど通じない。行=去 車=车 など簡体字は覚えないといけないが、筆談はかなり使える。 ・ スマホに百度地図アプリを入れ、西安と渭南を予めダウンロードしておけば怖いものなし。 ・ 飛行機国内線、高鉄、地下鉄全てに手荷物検査あり。人間渋滞を覚悟すること。 ・ 高鉄は全車指定席で外国人は自動券売機利用不可。それゆえ発券窓口でも大渋滞する。 ・ 順番に並ぶ慣習がない。割り込まれないよう間隔を詰め、ツンツン押す位の意気込みで。 ・ 旅券とトイレットペーパーは常に携帯すること。水道水のがぶ飲みは極力避ける。 |
写真
感想
中国五名山のひとつで、道教の聖地の中で最も険しいとされる華山。「中華」の華はこの山に由来するとか、西遊記の孫悟空がいたずらをした時に閉じ込められた等、様々な伝承がある山です。ネット上では奇险天下第一山(=天下一危険な山)の代表格として珍ルート「長空桟道」”Huashan Cliffside Path”が知られ、よく欧米バックパッカーのブログ等で紹介されていたので以前から気になっていました。11月後半に3連休がとれ、航空券が合計1万5000円しなかったので予約。ところが初日以外の天気は雨雪予報でダメそうだったので、思い切って到着初日に全部歩いてしまおうと思い、西峰ゴンドラを使うことにしました。
西安につくと雲は全くないのに、見通しが悪い靄がかった空。この日PM2.5が300μg/m3という(東京都心でも25μg/m3程度です)値を出しており、外出を控えるよう大気汚染警報が出ていました。まあ1日くらいなら大丈夫か。飛行機は定刻通り西安に到着し、空港バスにもすんなり乗車して11時前に西安北駅へ。外出控えのせいなのか、通常なら数十分並ぶ鉄道チケット購入窓口で全く並ばず、荷物検査もガラガラ。おかげで正午前に華山北駅に着いたのでした。
駅を出ると直ぐ、白タクドライバーが集団で執拗に絡んできます。広場をまっすぐ横切ってバス停に行くと事前情報通り「免費」と前面に書かれた無料シャトルバスがあったので乗車。GPS地図アプリで念のため位置を確認。バスは街中をジグザグ走るので最初かなり不安でしたが、終点は華山ビジターセンター前のロータリーでした。チケット売り場では運良く英語を話す窓口に当たり、色々聞くことができて良かったです。
長空桟道の写真ばかりで山全体のイメージが最初湧かなかったのですが、ゴンドラ上がってなるほど、と思いました。西峰、南峰、東峰、北峰どれも山自体は比較的小さいのですが、割れた石のようにスパッと山体のサイドが切れ落ちていて、仙境のような独特の景観。特に南峰〜東峰間から見える南側の岩峰は凄いです。登山道はお寺の境内のように整備されているので、ゴンドラを使えば老若男女誰でも(但し脚力はかなり必要です…!)ハイキング可能。長空桟道の感想は写真コメントに書きました通り。穂高縦走で高所恐怖を感じない方でしたら、絶景パノラマを欲しいままに楽しめます。
東峰から先は照明灯が整備されていて夜間登山が盛んという情報を入手していたので、好天ならば日没後も行動予定に入れていました。幸いスモッグも晴れて夜空には北斗七星も出現。北峰ロープウェイが19時まで営業していたので使えたのですが、折角なので歩いて玉泉院へ下ることに。凄まじい階段でしたが、色が変わる照明灯の鎖場など子供心に帰りたくなるようなアスレチックを楽しみました。日本人の山視点ではそんなの遊園地かという意見もあると思いますが、海外の山歩きってその国の文化や人の考え方も体感できるもので、オープンマインドで楽しむのが一番得るものが大きい、と個人的には思っています。
翌日以降は予報通り、霧雨が降り始めて天気があっさり崩れました。西安では2日後に東京に季節外れの雪をもたらすことになる寒気が既に入っていて、帰国便は大雪でキャンセル。30cmほど積もったと思います。思いがけず雪の大雁塔を観光することが出来、振り替えフライトの手続き等は中国語ちんぷんかんぷんで苦労しましたが、現地で色々な人に助けられて帰国することが出来ました。日本でも海外でも、人との出会いにはつくづく感謝です。
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