編笠山
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 1,190m
- 下り
- 1,190m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
雪山でのテント生活や冬装備に対する身体慣らしの為編笠山&権現岳を計画したのだが、例年より早く降雪があった為、適度な積雪のある雪山初めとなった。
●計画変更
観音平への林道が11/23に冬季閉鎖となった為、観音平口駐車場(旧森の駅小淵沢・八ヶ岳山歴史館駐車場)に駐車し、CT+1:20(車道歩き)への計画に変更した。
当日行ってみると駐車場が見つかず、それらしき場所は「チェーン脱着場」となっていた為、富士見高原スキー場からのルートに変更することになった。
本計画を立てるにあたり、
・案として富士見高原スキー場からのルートもメンバーに提示してあった
・偶然にも「直前の計画変更と安全性」について話し合っていた
ことが幸いした。
●富士見高原スキー場登山口〜樹林帯
登山口から10cm程度の積雪があるが、踏み跡は明瞭。
盃流し周辺で、初雪山のメンバーの歩行練習。
最後の林道横断以降は、積雪20cmかそれ以上。
八ヶ岳の雪は乾いており、ロングスパッツを付けなくても問題なかった。
●シャクナゲ庭園
徐々に斜度が増してくるが、基本的にアイゼンは不要(初雪山のメンバーはアイゼン着用)。
大岩乗っ越しの為、2箇所お助けスリングを出す箇所があった。
キックステップで気持ち良く登れる程の積雪だったが、初雪山のメンバーには厳しかったようで若干CTをオーバーしだす。
●山頂直下の岩場〜山頂
樹林帯を抜けると、いきなり岩場が現れ、山頂が目の前に見えた。
山容から予想していたが、蓼科山と同じ。眼下の景色がとても綺麗に見える!
しかし、この岩場が予想以上に悪かった。
岩の上には5cm程度の積雪があり、岩と岩の間は雪で埋まっているため、どこが岩でどこが空間か分からない。
加えて、所々にハイマツ帯があり、アイゼン装着組にとっては岩稜帯歩きや隙間への踏み抜きに相当な注意を必要としたようであり、予定の倍以上の時間を要してしまった。
冬靴に慣れていればアイゼン無しのほうが安全に思えた。
予定時間をオーバーしたが無事に編笠山山頂到着。
若干風は吹いていたが、晴天。
南(編笠山)から見た八ヶ岳は、真横一列に並んでいて、圧巻。手前の権現岳もかっこいい。
青空の下、「蓼科からだと手前から遠くに一列に見えたなぁ」などと思い出しながら雪に覆われた山々を眺めた。
●下山判断
しかし、悠長に景色を堪能してもいられなかった。
30分の出発遅れを差し引いても、ここまでで予定を2時間強オーバーしている。
明日の悪天は予想していたが、予報を確認したところ気温も高くなり降雨は濃厚であった。
雪山での雨によるリスク、下山ルート、雨の中での行動、メンバーの力量等を検討した結果、本日中に下山することとした。
唯一悩んだのは、日没までに下山出来るかどうか。
岩稜帯下山にどれだけ時間を要するか心配だったが、最悪でも林道のある場所まで下りられれば良いと思った結果の判断だった。
●下山
下山時の雪上歩行方法を教えたりしながら下山。
通過を回避しようとしていた盃流しも無事に通過出来、日没までに下山出来た。
SLや先輩と相談しながら色々決められたこと、雪に不慣れなメンバーを前後でフォロー出来たことが良かった。
当初目的としていた雪山でのテント生活は実施出来なかったが、全員無事に下山出来、予想以上に雪山を堪能出来たようだった。
3日前に歩荷したおかげか6人分の食料を含む装備も問題なく担げたのだが、、、ちょこちょこ忘れ物をしてしまった。(テントシューズとか、漏斗とか)
CLとしては・・・反省すべき点が沢山すぎ。。。
今後に生かしていかねば。
それでも、待ち望んだ雪山シーズン初めとしてとても気持ち良い山行だった。
<CLとしての反省点>
・情報収集の甘さ
・計画の甘さ(積雪があること、初雪山メンバーがいることを鑑み、今以上のCT予測を立てるべきだった)
・行動中の安全確保(注意を促すだけでなく、適切な場所でお助けを「出す」立場であることを理解し、実行すべきだった)
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