スリル満点! 硫黄岳⇒横岳⇒赤岳⇒地蔵尾根(展望荘泊)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,678m
- 下り
- 1,671m
コースタイム
6:08美濃戸口-8:50赤岳鉱泉-11:07赤石の頭-12:00硫黄岳-16:00赤岳展望荘
3月6日
8:10展望荘-9:26赤岳-10:22展望荘-地蔵尾根-10:22行者小屋-13:50美濃戸山荘-14:45美濃戸口
天候 | 3月5日 晴れ(稜線の風も穏やか) 3月6日 晴れ(稜線は強風続く) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
地蔵尾根の下り始めのナイフリッジ??
(向かって右側から吹き上げる強風で巻きあげられた雪、氷が尾根に積り続けて、絶えずトレースをかき消している。向かって左側には小さな雪屁まで・・)
感想
皆さん、お疲れさまでした。
1日目は最高の天気で終始周りの景色を楽しめました。
実は楽しんでる余裕はあまりありませんでしたが…
朝は冷え込んでいましたが、徐々に暖かくなり最高の山行になりました。
しかしながら横岳から赤岳までは厳しいものがあり、疲れた体に鞭打って集中してました。
2日目はつらかったです。夜中から物凄い風の音だったので小屋から出たくなかったのですが、皆さん行くので仕方なく出てみるとそれほど寒くは無かった。
でも、風は物凄い。強風のなか急斜面を登りますから余計な神経と余計な筋肉を使います。
何とか赤岳に到着して、阿弥陀にこだわるkaitoさんもさすがの強風で地蔵尾根を選択して戻りました。
地蔵尾根を少し下りると例のナイフリッジです。
先行者も下りていたのでそのまま行こうかと思ったけど随分と見た目に厳しい。ちょっと崩れると右に落ちて行きそうだ。左側は雪庇になっていて手をつこうものなら崩れそうだ。
左の沢に向かうトレース(足跡?)があるので回り込めるのではと見に行ったけどそんな筈は無く、ナイフリッジを行くしかなさそうです。
我々が迷っているうちに登ってきた人は帰って行き、後から下ってきた人も沢に下りてしまったそうです。
kaitoさんのロープで確保し一人ずつ下りて来ました。みんな無事に下りられて良かった~!
その後はそれ以上の危険箇所はある筈も無く順調に下山。大きな疲労と満足感を味わうことが出来ました。
もう、これ以上のところは行きたくないです。
正直、しんどかった。硫黄までは順調でした。硫黄から横岳の登りで足がとまりました。そして、横岳から展望荘まで疲れた身体に、これでもかと言うほど難所が続きます。
過去、数回縦走したコースですが、今回が一番レベルが高たった。今までは1月の厳冬期に行っていたので雪が少なく、ほとんど苦労した記憶がありませんでした。日帰りも楽勝でした。
数回にわたるトラバースがきついです。鎖や岩が出ていればなんの問題もないのですが、5,60度はありそうな雪面になっています。足元が崩れたり、滑れば、即落下です。一箇所だけ鎖のポールを使いロープを張りました。
翌日は赤岳を越え阿弥陀岳に行く予定でしたが強風為、断念。赤岳登頂後、地蔵尾根で下山することにしました。
地蔵尾根を下り初めて直ぐに、素晴らしいナイフリッジに遭遇。地蔵尾根も過去数回にわたり通ってますが、こんなナイフリッジの記憶はありません。5,6mでしょうか文字通りナイフです。
私の同級生Kは渡れないと言う。ここでまたロープを使いました。手前の岩場の鎖を支点に一人づつ渡りました。
この時、登って来た一人の方はここから戻っていかれました。と言うか、反対側に10分近く立ち尽くして先に渡るように合図しても動かず、その間我々も烈風の中動くこともできず待ち続けました。挙句、おもむろに戻っていかれました。私はあっけにとられました。彼には私達の存在など眼中になかったのです。
また、全員が渡り終えロープを回収していると上から5,6人の若者達が下りてきました。ナイフリッジを嫌い、沢に下り始めたので地蔵尾根はこのナイフリッジを越えて行くのだといっても、無理無理、レベル高過ぎといって平気で沢の方に下りていってしまいました。私には、未知の沢筋の方がよっぽどレベル高いとおもうのですが?無事下山できたのでしょうか。
いつか行かないと・・
でも、なぜか行けていなかった南八縦走。
ついに、その機会がやってきました。
・・・しかも雪の季節に・・・
んでもって、行ってみたら最高の天気!
美しい雪の山々を見渡せる幸せ!
ちょっと冒険心をくすぐられるスリルあり!
雪の南八、最高!
お天道さま! kaitoさんはじめ皆さん! ありがとうの一言です!
Kotsさん kaitoさん beingさん
横岳縦走おめでとうございます。
あなた方が縦走した前日に、横岳を歩いたonsenと言い
ます。
カニの横ばいでは、あなた方はコース通り、東側をトラ
バースしていましたが、私はその上を歩きました。
通過している時には全く気が付かず、ただの雪庇だと思
っていました。
横岳に登ってから、思えばあそこがカニ横ばいだったと
気がついた次第です。
そこのトラバースは、既にトレースはあったのでしょう
か?
もし、あそこに最初にトレースを付けたってことは、只
者ではありませんね
「お願い・・崩れないで・・」は解かります(笑)
あなた方のレポみていたら、まだ、そんなに経ってない
のに、もう行きたくなってきてしまいました
私にとって、三叉峰か石噂峰か定かではないのですが、
左側に切れ込んだ、だれかがつけた東側のトラバースが
一番怖かったです。
臨場感あるレポありがとうございました。
onsen♨
はじめまして、beingです。
>カニの横ばいでは、あなた方はコース通り、東側をトラ
>バースしていましたが、私はその上を歩きました。
>そこのトラバースは、既にトレースはあったのでしょう
か?
はい、トラバース、直登トレース(onsenさんがつけた?)の両方が既に付いてました。
まずは、安全そうな(?)直登ルートをkaitoさんに偵察して頂きました(笑)。
直登ルートの下りは急だということになり、仕方なく、恐る恐る平均台を渡るごとく東側のトレースをトラバースした次第です。
トレースがなければ?
正規のルートを知らなければ、トラバースなんて怖くてトライできなかったかもしれません。
ただし、onsenさんのように直登通過を強行できたかも怪しいものですが。
硫黄⇒赤岳のトラバース全般ですが、今は、新雪の様な雪の状態なのでピッケルが効かず、その分、崩れる場所に足を置かないように神経を使っていたように思います。
⇒今後気温が上ってくれば、それはそれで溶けて締った雪・アイスの斜面はもっと難易度が上がる気もします。ピッケルは効くようになるかもしれませんが・・
いずれにしろ、比較的余裕を持って行動できたのも、風もなく視界が良かったお陰でしょう。
お天道様に感謝です。
>あなた方のレポみていたら、まだ、そんなに経ってない
>のに、もう行きたくなってきてしまいました。
onsenさんの3月4日のレポ拝見しました。
えっ! ドクターストップでは? まさか?
凍傷、お大事にされてくださいね。
こんばんは。
はじめまして。
私も5日の午前中に赤岳~硫黄岳を縦走してきました。
トレースもばっちりで好天のもと縦走を楽しめました。
今回は好天と降雪直後でなかったことが縦走出来た要因でしたね。
日ノ岳ルンゼ(赤岳からだと登り)と鉾岳のトラバ-ス
は雪の状態が悪いと嫌ですね。この日は大丈夫でしたが。
硫黄の風も穏やかでしたね。
私も1月中旬に縦走しました。でも積雪の多くなる3月に
やりきれたのは自信になりました。きっと皆さんも同じ
思いではないでしょうか。
ここの縦走の成否は条件次第だとつくづく思っています。
はじめまして、beingです。
siriusさんの3月5日の赤岳~硫黄岳縦走レコ、拝見しました。
ひょっとして、すれちがっているかと思いきや・・
我々がやっとのこと硫黄にたどり着いた頃、既に随分遠くまで足を伸ばしていらしたんですね・・・(驚愕)
>私も1月中旬に縦走しました。でも積雪の多くなる3月に
>やりきれたのは自信になりました。きっと皆さんも同じ
>思いではないでしょうか。
>ここの縦走の成否は条件次第だとつくづく思っています。
リーダーのkaitoさんを除き、全員初めての縦走なので、無我夢中?(笑)
一つ言えることは、とにもかくにも実際に歩いてみられたことで、どのようなルートをとるのか自分の身体で覚えられたことは大きかったと思います。
それも晴天だったからこそ。
ルートや地形・山の位置を見渡し、確認し、振返ることができ、沢山の情報がINPUTできたのだと思います。(もし、あの日がガスだったら、自分がどこを歩いたのかすら、わかってなかったかも知れません)。
本当に、山って、行ってみないと解りませんね。
一回だけでなく、何度も何度も・・・
2月に、風が強いときに行ったことがありました。
2人で一泊目は赤岳鉱泉に泊まって、硫黄岳までなら暗いうちに歩けるので、4時くらいから歩いて横岳、赤岳を歩いて帰りました。
吹雪の中でした。ロープをもっていきましたが、いい支点もなく、時間がもったいないので、使いませんでした。
滑ったらやばいので、のどの渇きも忘れて、疲れも忘れて、とまると寒いので、座ることもなく、歩いていました。
今年は雪が多いので、まだまだたのしめますね。
kotsさん、beingさん、はじめまして。
kaitoさん、こんばんは。
日曜日は天気が良く絶好の登山日和だったようですね。
充実した縦走だったのではないでしょうか?
みなさんのガッツポーズの写真からも伝わってきます。
すばらしいチームワークで難所も安全に通過されている様子で、パーティ登山の強みを感じました。
私にはとてもとても、、、な世界ですが、お写真で楽しませていただきました
onsenさん、siriusさん、nagagutuさん、iwaさん、こんにちは。
今回はいろいろな経験ができましたが、一番は地蔵尾根のナイフリッジです。6日は風が強くトレースもすぐ消えてしまうような状態でした。
ですから、帰ってしまう人や沢に下りてしまった人の気持ちもわからないでもないです。
同行したkaitoさんも過去に記憶が無いそうですから、雪の量や質で状態は変わってしまうということですね。山は恐いです。
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