【遠征】金剛山(寒風の山中探索_金剛登山口〜かもきみの湯)
- GPS
- 06:50
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 746m
- 下り
- 1,038m
コースタイム
- 山行
- 5:52
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 6:50
天候 | 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【近鉄御所駅まで】かもきみの湯発 奈良交通バス |
コース状況/ 危険箇所等 |
若干危険なのは、往路のカトレ谷の梯子の辺り。初冬は落ち葉多く、下りは滑りやすい。 復路の伏見峠から西佐味の集落までは少し道迷いに注意が必要。 この日の全歩数31,744歩 |
その他周辺情報 | かもきみの湯 600円/人。JAF割引でレンタルタオル200円が無料に |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
---|---|
備考 | スニーカーでは、下りで爪先まで足が動いてしまって、歩きにくかった |
感想
大阪府最高峰の金剛山へ(最高地点は奈良県だが)。二百名山。奈良県との県境にあり、近畿地方から多くの人が登っているとのこと。近隣府民・県民の憩いの山のようなイメージを持っていた。
今回選択したルートは、「関西周辺 週末の山登りベスト120」(山渓)の「一般向き」ルート。
【登山口まで】
河内長野駅から南海バスで30分ほど行くと、登山口に着く。河内長野駅から出発してすぐに山に入ったことに驚いた。そこからは山間の集落を抜けるような感じで、徐々に山深いところへ登っていく。同じバスに登山客が10名ほど。
【往路(金剛登山口〜葛木神社)】
8:50 金剛登山口を出発。天気は曇り。寒いが、アンダーウェア、Tシャツ、クライムアーマーの3枚で。
はじめは、車も通れる舗装道を歩く。
土産物屋で左折し、橋の手前の車止めで右折する。この車止めでは直進しても良かったのは、写真のコメント参照。多くの人に親しまれている山の割には、案内板や標識が全くない。このルートがあまり一般的ではないのか?
9:25 カトラ谷入口(セト方面との分岐)では、結構迷った(先行者がセト方面へ歩いて行ったため)が、山旅ロガーのGPS(Google Earth使用)で現在地を確認し、地図と見比べて、カトラ谷へ向かう。しだいに道が細くなり、心細くなってくるが、沢(谷)に出たことと、ルート中の岩に赤い矢印のマークがあったことから、ようやく安心して歩き続ける。
カトラ谷からがようやく山歩き(沢だけど)。今回はスニーカーだったので、石を踏むと石のデコボコが足の裏に伝わってきて歩きにくい。
カトラ谷は、小さな滝が点在し、変化に富んでいて面白い。先行者も何人かいた。
9:55 水のある沢が終わると、一転して涸れ沢が始まる。踏み跡も薄く、先行者も後行者もなく、若干不安になる。山旅ロガーと地図で、山頂へ向かっていることを確認できたので、また進む。
涸れ沢に入ってから、勾配が急になる。特に最後は階段の登りが厳しい。
10:20 山頂広場に到着。けっこう人がいて、寒風の中、お湯を沸かしたりしている。生憎の霧のため、眺望は得られないが、涸れ沢の辺りでは降雨もあり得るような天候だったので、市街地に太陽が当たっているのが見えているだけましだと思う。
流石に寒いので、クライムアーマーを着る。
多数回登っている人の名前の掲示板を見たり、トイレに行ったり。掲示板の前に電光温度計は0℃だった。実際、細かい雪がちらついていた。
10:45 転法輪寺にお参りし、葛木神社へ向かう。途中、あまりに寒いので、ソフトシェルを着る。4枚。
舗装された道を歩いていくと、夫婦杉や福石、宝剣塔などが現れる。
10:55 葛木神社に到着。ここの裏手(社殿の奥)が金剛山の最高点(葛城岳)1,125m。神域なので、入ることはできないそうだ。
ツアーなのかサークルなのか、初老の10数名のパーティーがいて、かしましかった。
【復路前半(葛木神社〜イノシシ避けゲート)】
葛木神社も由緒正しい神社のようだが、下りにあった矢刺神社や不動明王も縁起のはっきりとしたもののようだった。
下っていくと、大和葛城山がよく見える箇所に出る。11:15。春にはツツジが満開になり、それは綺麗で、登山客で混雑するんだと、双眼鏡で眺めていた男性が教えてくれた。先週登ったら、閑古鳥が鳴いていたとも。
更に下っていくと、一ノ鳥居に着く。11:20。葛木神社への東からの参道を、逆行していることになる。
十字路になっており、ここでダイヤモンドトレールの道と合流する。
11:25 出迎え不動さんに着く。ここの不動明王の説明文で、「奥に一等三角点がある」との一文がよく分からなかった。
しかし、すぐに、「←第21経塚 ロープウェイ→」という分岐標識があり、第二十一経塚のところに、「一等三角点」と書いてあったので、見つからなかった一等三角点があるんだと思い、坂を登る。
登り切った奥には一等三角点(湧出岳1,112m)、手前には経塚と電波塔があり、過去と現在が同居していた。
11:47 展望台に到着。
南と西は雲が厚く、山はよく見えなかったが、東と北は山名の表示があってよく分かった。天気は、雨がパラついてもおかしくないような感じだった。
展望台を下りたところで正午を迎える。
10数名の登山客とすれ違った。こうしてみると、やはり登っている人はけっこう多い。
ダイトレを走っている人にも追い抜かされた。
12:05 ちはや園地では、一番近かったログハウスに入ったところ、薪ストーブがあり、冷え切った体を温める。しかし、外に出た時に凍えそうになったので、考えものかもしれない。
星と自然のミュージアムでは、金剛山の自然(鳥や木など)、天体観測、地質(古代からの成り立ちなど)が展示されており、なかなか楽しめた。12:40。
この頃から、天気は回復。
バーベキュー広場を越えると、すぐに風の森バス停への下り口がある。ここから、西佐味の集落へ向かう。12:45。
いきなり、踏み跡が薄くなり、下り口がしっかり書かれていなければ不安になりそうな道が続く。植林帯の中を涸れ沢に沿って下っていく。枯れ落ち葉が積もっており、歩きにくい(スニーカーだから余計に)。
ずっと下っていくと、第二十経塚の標識のある大岩がある。13:20。なかなか立派な岩。昔はここに石寺があったらしい。
だいぶ体が温まってきたので、ソフトシェルを脱ぐ。
更に下ると、車道に出る。ここを左へ行き、高宮廃寺へ。
13:40 一本道の突き当たりに廃寺跡との標識がある。解説板には、建物の礎石などがきれいに残っているとあったが、辺りを見回しても、それらしきものはない。標識の左右に道があり、試しに両方の道を奥まで歩いてみるが、何もない。
標識に戻って、帰りがけに左の奥を見ると、史跡だと表示する石柱があり、そこには礎石が残っていた。13:58。
車道に戻り、また下る。
イノシシが田畑を荒らすのを避けるためのゲートが出てくるので、開けて通る。14:10。
【復路後半(イノシシゲート〜かもきみの湯)】
ここからは、西佐味の集落。ようやく下山した感でいっぱい。のどかな田んぼの光景が広がっていた。集落は、金剛山の麓の斜面に広がっており、向こうの奥の方には、大峰山脈が連なっている。
ずっと下っていくと、家も多くなってくる。
時間が予定(15時頃にかもきみの湯)より遅れていたので、急ぎ足で高鴨神社へ向かう。
14:55 高鴨神社に到着。それほど大きくないが、全国の鴨神社(加茂神社)の総本社らしく、威厳を備えていた。
ここから、急ぐ気持ちを抑えながら、かもきみの湯を目指すが、田んぼの中の道が入り組んでいて、なかなか幹線道路へ着かない(歩行ログ参照)。
また、幹線道路では、車がハイスピードで走る中、車道の脇を(歩道がないので)車に接触しないように気を付けながら歩くこととなる。
15:50 ようやく、かもきみの湯へ到着。16:32発の近鉄御所駅行きのバスに間に合うように、急いで温泉に入る。
【まとめ】
今回は、アウェイで、しかもヤマレコ先行者の記録をあまり読まずに行ったため、なかなか不安の多い山旅となった。
しかし、バス・電車の時刻に間に合うように着かなければならないというプレッシャーの中(いつもは車なので、あまり時間には拘束されていない)、それをクリアすることができ、また、登山ルートに標識のない(特にカトレ谷!!)中、道を間違えることなく、歩き切ることができた(電波の入っていて、Google Earthが使えてホント良かった…)。
その結果、終わった後、いつもより達成感が強かった。
またこうしたアウェイでの山旅にもトライしたい。
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