ルールを守ったらバリルート突入⁉【雲竜渓谷・沢ルート】
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- GPS
- --:--
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 748m
- 下り
- 699m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
・浅草→東武日光(東武鉄道) ・東武日光→清瀧神社(タクシー) ■復路 ・資材置き場→東武日光(タクシー※) ・東武日光→東京方面(東武鉄道) ※タクシーは、清滝神社までは入ってもらえる。ただ、会社や予約の有無、混雑状況によって、どこまで奥まで入れるか異なるようだ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山道の立入禁止について ヤマレコの"おすすめルート"だと、雲竜渓谷登山口駐車場より左手から入る『林道コース』は通行禁止で、正面の『ハイキングコース』が許可されているように書かれている。だがゲート入ってすぐ『稲荷川第10上流砂防堰堤』の渡り口に『ハイキングコースの全面通行禁止(崩壊のため)』とあり、本当はどちらも通行禁止。 ※ヤマケイオンラインの記録によるとこの看板は以前から存在しているようだ。 通らないことにはたどり着けないので、みんな『林道コース』『ハイキングコース』どちらかを選択して通行しているのが現状(グレー)。 ■”おすすめルート”は中級〜上級者向けなので注意 ヤマレコの"おすすめルート"には日向砂防堰堤を高巻いた後、そのまま歩きやすい所を見つけて『上流へ遡る』との記述があるが(地図の赤いトレースラインも林道に上がらず、沢を遡行している)、この通りに進むと洞門岩直下のどこかで、崖登りをしなければならなくなる。 10本爪以上のアイゼンとピッケルは必須で、初心者にはかなり危険。中級〜上級者でも帰りにここを下るのは避けたい感じだ。 日向砂防堰堤の広場で進行方向左手の岸の道路から林道に上がり、林道コースに入った方が安全である。 (日向砂防堰堤⇄洞門岩 区間の林道が通行禁止なのかは不明だが、ハイキングルートから入った人のほとんどはこのルートを辿るようだ) どのルートを取るにせよ、安全第一で事故を起こさないようにすることが肝要だろう。 今年は去年の2倍の登山客が訪れ、日光署と地元遭対協が、雲龍の氷瀑で事故対策として救助訓練も行なったようだが、そもそも通行禁止の矛盾が登山者を危険な方に誘導している側面を感じるので、安全な道が示されることを願う。 ------------------------ 〜沢ルートの解説 ■ 清滝神社 → 雲竜渓谷登山口駐車場 車道歩き。特に危険はない。 ■ 雲竜渓谷登山口駐車場 → 日向砂防堰堤(高さ50mの超巨大堰堤) ・ゲートをくぐって進行方向右の岸に渡る堰堤の脇に、そのまま進行方向左の岸を進むトレースがあるので、そのまま進む。 ・その先一つ目の堰堤までは平坦な河原歩き、だがその次までの堰堤への道は急斜面のトラバースとなり、ちょこちょこと小さく高巻きをする。 ・2つ目の堰堤はハシゴがあるのでそれを登る。登ったところには鎖がある。 ・3つ目の堰堤は渡渉し右から高巻いて、そのままハイキングコースまで登ってしまう。このあたりの道は崩壊していないので危険はない。 ・5つ目の堰堤『日向砂防堰堤』(高さ50m近くある超巨大ダム)は右から高まく。高巻きの頂上付近は足場が悪いので注意。トラロープがある。 ■ 日向砂防堰堤→洞門岩 ・堰堤を超えたところにあるかなり広い広場を上流方面に歩く。 ・何度か渡渉を繰り返して遡行すると谷が狭まってくる。これ以上いけないところまで沢を詰めると、左の崖(傾斜60-80度くらい)を高巻くトレース付いているので、20mほど這い上がる。10本爪以上のアイゼンピッケル必須。 ・谷底から這い上がると洞門岩の広場に出る。 ■ 洞門岩→雲竜瀑 ・洞門岩から雲竜瀑への道は、右手の沢ルートと左手の林道ルートに別れる。 ・ここからの沢ルートは渡渉が二箇所、ちょっとした急傾斜あるものの、さほど危険はない。 ・燕岩から雲竜瀑に向かうには高巻くため、10本爪以上のアイゼン及びピッケルがあった方が良い。 ■ 帰路について ・洞門岩直下の崖を下るのはかなり危険なので、林道コースで登山口まで戻った。 ※右岸、左岸は川が下る方向に対して左右なのでこのレコでは進行方向に対し、左右という表記に統一しました。 【追記】 雲龍渓谷のおすすめルートは削除されたようだ。日々状況は変わるかもしれないが、執筆時点の状況が正確に反映された、そして安全なおすすめルートに改善されることを望む。 |
その他周辺情報 | ■日帰り温泉 ・日光ステーションホテルクラシック 700円 JR日光駅駅前。東武日光駅より徒歩2分 |
写真
装備
個人装備 |
ドライレイヤー
ベースレイヤー
薄手フリース
ソフトシェル
ハードシェル
インサレーションジャケット
ダウンジャケット
タイツ
ズボン
ゲイター
靴下
インナーグローブx2
アウターグローブx2
ネックゲイター
ニット帽
サングラス
雪山用登山靴
アイゼン
ピッケル
ストック
ヘッドランプ
ザック
地図
コンパス
時計(高度計)
スマートフォンGPS
予備電池
計画書
筆記用具
保険証
カメラ
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
テルモス
水筒
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共同装備 |
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ツェルト
|
感想
私はちょっと怪我をし、相棒が毎年恒例のぎっくり腰になった。
そこで比較的ハイキング的なコースはないかと、ヤマレコのおすすめルートをさがしていたところ、雲竜渓谷が紹介されていたのでそこに決定。天気もさほど良くなかったので、氷柱や氷瀑は天気に関係なく楽しめそうなところもポイントだった。
さて、登山口に着くと道が二股に分岐する。ヤマレコによると、林道は立ち入り禁止で、ハイキングコースに行くことに。しかしそこには「崩壊のため、全面通行禁止」という看板が・・・・
『逆だったのかな?』と戻りかけると、ツアー客に『もう行って来たのですか?』と声をかけられる。
『いや、全面通行禁止とあったので・・・』というと、首を傾げながら、そのまま通り過ぎて行った。
結局登山口まで戻ったのだが、林道コースの方はカッチリと『関係者以外立ち入り禁止』とあり、方向的にもヤマレコに書かれている立ち入り禁止ルートであることは間違いない。
『どっちもダメじゃん!!』
ふと、禁止看板の脇にトレースがあったのを思い出し、ここから行けばいいのかな?と入って行ったのが噂の『沢コース』
険しいという噂は聞いていたが確かに険しく、時間もかかった。途中トレースが消えかけていることもあり、プチバリエーションルートといった様相。
後で知ったのだが、この沢コースをゆく人間はほんの一握りらしく、9割は林道コース、1割はハイキングコースを辿るらしい。
ルールを守ろうとした結果、最も危険なルートを取ったわけで、正直者が損している感があったが、雲竜渓谷の氷柱は実に見事!その苦労を吹き飛ばすようなものだった、来てよかったなと心底思った。
冬の雲竜渓谷は人気のスポットで、個人・ツアーと多くの登山者が入っている。特に今年は去年の2倍の登山者が入ったのではないかと、タクシーの運転手さんが話していた。多い時で1日300人を超えるという。
それを受け、28日に日光署と、同市遭対協による救助訓練が雲龍瀑で行われ、栃木の新聞にも取り上げられたようだ。
雲竜渓谷自体立ち入りが禁止されている様子はないのに、どちらのルートも通行禁止という矛盾はどうにかしてほしい。それで事故が起こったりしたら本末転倒なような気がする。
多くの人が安全に、安心して訪れられるようになることを願うばかりだ。
【追記】
他の方がレコで書かれていたが、一般社団法人日光市観光協会のFaceBook(1/14投稿)では雲龍渓谷入山について
『入山される皆さんが、過信せずゆとりのある計画を立て、マナーを守り、安全で楽しい登山をされることを切に願います。』
とあり、入山自体、公的に受け入れていると見受けられる。
https://www.facebook.com/nikko1525/
初めまして cajaroaさん
レコ拝見しながらウンウンと頷いてしまいました
一昨日 雲竜渓谷へ行ったのですがしょっぱな取り付きで迷いました
安心なのは左林道ルート 正規ルートはプチバリの直進ルート
登山口で林道ルートは立ち入り禁止!とあり
ハイキングコースの直進へ行きましたが たくさん車停まっていたし あとからくるグループも何組かいたはずなのに誰も来ず、真新しい踏み跡なく
ハイキングコースの橋は崩落 立ち入り禁止
えーーーー
釜ッ沢下流砂防堰堤をしばらくジーーっと見つめ
結局振り出しに戻り林道コースへ行きましたが 帰ってからどっちが正しいのかレコ検索していたらcajaroaさんのレコ見つけて 同じように感じていた方いらしたんだと ちょっと安心してコメしてしまいました
この日 5組ほどガイドさん率いるツアーとすれ違いましたが みなさん雲竜渓谷入口まで林道歩きのようでした。
来年も訪れたいので お気に入り登録で参考にさせていただきますね
とてもわかりやすい情報 ありがとうございました(*^^*)
uutanさんはじめまして。
ほんとアレは迷いますよね(笑)
うちもuutanさんと同じように帰ってから、何が良いのか皆さんのレコを見たり、オススメルートを辿ったユーザーにどうしたのか聞きました(看板は見たけどヤマレコが指示しているので入っているようです。)
ヤマケイオンラインの記録を見ていたら、この看板はだいぶ前からあるようですが、なぜオススメルートにしたんだろ?
こちらは大変でしたので、結局林道コースが安全でよかったのではないのではないでしょうか?
もちろんプチバリエーションを求められるのであれば『沢コース』オススメです!(笑)
林道コースは展望台やトイレなどの観光施設があるので、行政としては本来こちらを通って欲しいのでしょうね、(私みたいなヤツの方がよっぽど非歓迎なような気がします)
私もリピートしようかと思っています!来年は改善されてるといいですよね!
cajaroaさん、 maamさん、こんにちは
比較的ハイキング的なコースといえども、このシーズン、もう低山でなく、毎週のように雪の本格的なエリアですね
大迫力でかつ荘厳で美しい氷柱も見事です!
やはり、技術と装備を兼ね揃えた者のみに許されるエリアで醍醐味なのでしょうね〜☆彡
日光エリア、自分、まだ未踏です
いつか、機会があったら訪れてみたいと思いました
ルートの禁止表示、整備してほしいですよね…
NO43の画像の「コロット」、気になるスイーツです
cajaroaさんのお怪我、maamさんのギックリ腰、大丈夫ですか?
自分、プチ故障が多いので、気になるところです
machagonさん
こんばんは!
プチVR&登攀がぎっくり腰に来たみたいで、
『ハイキングのはずだったのに!』と
おすすめルートに対する不満を聞きながら歩いていたのが、私的に問題でした。(笑)
ハイカーやツアーも入るような雪山ハイキングコース(沢コースでなければ)なので、初心者向きです。是非いつか、見に行ってください!
燕岩までであれば、林道を行けば、チェーンアイゼンでも行けます。
現状複雑な感じですが、1日300人も入山している状況で、しかも観光協会側は受け入れているようで、係員が危ないですからと林道コースに誘導しているという話もあるので、黙認なのでしょうね。
※ただ、縦走用の登山靴くらいないと、足がかじかむかもなので注意です。
コロットは高田馬場の地下鉄の出店で衝動買いしたのですが、都内に店がたくさんあるらしく、クレープなのに潰れず、値段もそこそこ手頃なので、よいですよ!
http://www.korot.jp
今回も素敵なレポ、写真も1枚1枚じっくり拝見しました。コッチ方面の山域はまだ全然分からないのですが、それにしてもこの氷瀑は凄いですね!ホント、神殿のようというかコロッセオのようというか。赤岳鉱泉のアイスキャンディくらいしか他の写真でも見た事が無かったのですが、圧倒的なスケール感で迫ってくるようでもあります。自然が織り成す造形美というのはやはり夏場よりも冬山の方がより強く感じられるのかもしれませんね。
ところでmaanさんのぎっくり腰もcajaroaさんのおケガもその後大丈夫でしょうか。寒い時期はどうしても体が冷えたままで中腰や前屈態勢をとるとグリっとやってしまいますね。早く治ります様、くれぐれもお大事にしてください。
ryoさんこんにちは
私も日光方面は2度目で、しかもこう言う場所は初めてだったし、非常に驚きでした。
八ヶ岳の氷瀑に講習会等で入ったことはありますが、ここまで巨大な氷柱や氷瀑を見たのは初めてです。
雲竜瀑の迫力は特筆すべきでアイスクライミングをやってる人がロープを二本つないでやっているところから推測すると高さの半分で50-60m,トータルで100m以上はありそうです。
初めて北アルプスを見たときも思いましたが、日本には想像もつかないような景色というものがあるのだなと強く感じました。
ケガのご心配いただきありがとうございます。2人とも故障は治ってきているのですが、無理をしないように気をつけたいと思います。
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