鈴鹿
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 546m
- 下り
- 332m
コースタイム
- 山行
- 3:20
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 3:40
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
遭難するってこんな感じなのかと思いました。
今回は、近鉄湯の山温泉駅で延期されていた新年会がお昼にあったので、午前中短時間で東海自然歩道を散策してみました。ここの東海自然歩道は高低差もなく、道も整備されているので雪があるといえども気軽に考えていました。先日の大雪からも2週間以上が経っていたしコースターム通りの約2時間を予定していました。ゴール地点にはいつもの日帰り温泉があり、宴会の前に風呂に入ってバスで移動する予定でした。
近鉄湯の山温泉駅を出発すると、途中湯の山乗馬クラブがあります。十分時間に余裕があったので少し寄って見ることにしました。ここには30頭ほどのいろいろな種類の馬がいて見ているだけで飽きません。乗馬クラブを後にして歩くとだんだん雪が深くなってきて、この間の大雪がいかに大変であったかがよくわかります。途中唯一出会った人も、一週間前にも同じルートを来たがそのときは腰ほども雪があったけど今ではすっかり様変わりほとんど雪がなくなった、と話されました。自然歩道がふつうの道のうちは雪が深くても道に迷うことなく足を取られながら苦労しつつも歩くことができましたが、道ではなくなり雪に埋もれた階段、坂道ありの遊歩道になるとどこがコースなのかがだんだん区別がつかなくなり、行っては戻り少し進んではGPSで確認して、だんだん進むペースが落ちてきました。一旦間違えたら登り返す体力が残っていないので慎重にくだり、なかなか一歩が前に出ません。GPSでは自分の位置は完全にルートをはずれています。ふと左の谷側 下方を見ると赤テープが見つかったので、ルートからは外れるとは思いながら赤テープの方へ進むとそれ以降その先はいくら目をこらしても目印の赤テープがありません。ここで完全に道を失ったと思いました。いまさら上に引き返して元の場所に戻る体力もありません。後から考えると、あの一つの赤テープが誤りだったのではないかと思います。それを無視してまっすぐ行っていたらルートを外れることはなかったと思います。家に帰ってから五千分の一の地形図で見ると「山と高原地図」とルートが違っており「山と高原地図」はルートが簡略化されて記載してあり、実は自分がいた場所はルートを外れていなかったことがわかりました。それでも藪漕ぎ、ラッセルをしながら赤テープ、標識、看板がないかと足がつりそうになりながら、倒木を超え、川を徒渉し進んでいくと、ふっと前上方20mほど先の方に自然歩道の”標識”があるではないですか。このときほど標識が神様のように見えたことはありません。幻覚であってくれるなと思いました。よく遭難したときに幻覚、幻聴を体験したという話を聞きます。これで生きて帰ることができると思いました。岩をつかみ崖をよじ登り何とかルート上まで這い上がることができました。その後もルートは雪に埋もれてわかりづらく、何度も道を失いましたが、ただGPSで方向だけは合っていることだけを確認して多少ルートを外れても大きくはずれることはなく何とかバス停まで戻ってくることができました。目の前に駐車場が見えたときは足は疲れ、あと10mが足がもつれてなかなか進みません。予定時間1時間50分に対して、3時間40分の行程。反省点は、二万五千分の一地図に記載されたルートは必ずしも正しくないこと、赤テープも同様に正しくないこと。東海自然歩道で道が整備されているといえども五千分の一か、せめて1万分の一地図を持参すること。今回は2時間の散策と思っていたので、ツェルト、十分な食料、飲み物を持っていなかったこと。良かったことは携帯電話の予備バッテリーを持っていて精神的に落ち着けたこと。
そしてまず単独行は少し控えようかと思います。
コメント
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kousukedon さん こんばんは
ベテランのkousukedon さんでも道迷いをやっちまいましたね。
常習犯の私が言うのもなんですが、やっちまった後の悔しさというか、ショックというかなんか嫌〜な気持ちが残りませんか?
ぶっちゃけ、その気持ちをいつまでも持ちことが大事らしいです。
昨年の遭難件数は約3000件、その内道迷い遭難が約40%を占めているそうです。
詳しい統計は定かでないですが、やはり雪山そして単独行はう〜んと確率が上がるでしょう。
原因はいろいろあるでしょうが、どんな低山でも雪のあるなしでは景色が変わってしまうということでしょう。だから雪山こ地図とコンパスは必携何でしょうね。(読図できなきゃどうしようもないですが)
それから、やはり複数の方と行動を共にした方がリスクは回避できるでしょうね。
冒頭にいいましたように僕は道迷いの常習犯です。
最近はいろんなセミナーに参加してもう一度自分の登山を見直しております。
結論としては、初めての山やマイナールートを行くときは単独行では行動しない。絶対に過信しない。そして道迷いした時の嫌~な気持ちを忘れないことでしょうか。
sugi-chanさん
そうなんです。やっちまいました。
このいや〜な気分を持ち続けることが絶対に大切ですね。
元々方向音痴で、イオンの中、駐車場でもしょっちゅう遭難していますので、道に迷ったら元に戻ることを心がけています。雪がこれだけルートをわからなくさせるというよい教訓になりました。
何とか無事帰ってこられたものの、そのまま日暮れになったらやばいことになっていたかもと思うとヒヤヒヤでした。今回のことを肝に銘じる意味も含めて少し詳しく感想を書きました。
今後は初心に戻って安全登山をしていきたいと思います。どこで道を間違えたのか、反省のため一ヶ月後ぐらいに雪がなくなってからジベンジする予定です。
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