白鳥山 - ここも試練と憧れ山姥ルート(正面尾根) -
- GPS
- 08:47
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,110m
- 下り
- 1,108m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 8:48
天候 | 曇りのち山頂で雪、麓で雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下部(どの辺までだったか忘れた)の雪はカリカリで藪多し。そのうち表面は柔らかくなるがすぐ下は固く、斜度があるところではスキーが滑った。真ん中あたりは歩き易くなった。 上部は視界が悪かったので細切れの滑走となったが、滑りは悪くなかった。藪が出始める中腹部からは急ブレーキがかかったり、ターンしにくい雪質。 |
その他周辺情報 | 朝日さざ波温泉(¥500)で入浴。浴槽から日本海が一望。 |
写真
感想
前週Souさんと白鳥山へ、北北西尾根から登って素晴らしい好天の山行だったが、その後「私も白鳥山行きたかった」と声が上がった。僕は僕で、もう一つの冬のルートである正面尾根が気になっていて、もう一度行っても良いと思い、今回の山行となった。友が友を呼び、拡大石川ミリオンピークスの山行でありながら、全員富山県人の7名の大所帯となった。男性陣5名がスキー、女性陣2名がわかん・スノーシューのミックス二乗パーティーである。気がかりは空模様で、昨日土曜日はまた好天に恵まれたが日曜日は下り坂。さてどうなりますか。
遅刻者なく7名全員が集合場所にそろい、初対面の人達もいることから簡単に自己紹介のご挨拶、そして出発。最初は駐車場所から真っ直ぐ伸びた、車一台幅位の道上を行く。標高330m、道が急に右に折れた所で左手斜面にトレースが上がっている。ここで地図見て思案したが、トレースを追って行くことにした。
緩い段々畑のような所から、尾根筋らしくなっていくと、やはり薮がうるさくなってきた。かんじき隊はさほど支障なく歩いているが、スキー隊は長い板をさばくのに手間がかかる。先週の北北西尾根と比べてどうかというと、薮の生え方は同じようだろう。こちらの方が急斜面で苦しいところは少ない。雪質的には先週よりガリガリ度は緩んでいる。しかしエッジの食い込まない急斜面も一部にあり、僕含めてクトーのある人はクトーを着けた。
標高720mで坂田峠から伸びている林道に出会い、標高800mで休憩。標高差でほぼ中間地点のここまで3時間かかった。hellbentさんが、足が張る(攣りそう?)とのことで単独行動を申し出た。ソロでのBCスキーは経験のある人だから大丈夫だろうと承認した。
その後薮は大分薄くなり、雪面も軟らかくなったがラッセルが大変なほどではなく、順調なペースになって来た。一方天気の方は、朝方からの曇り空が次第に暗くなり、遂に雪が降って来た。雨よりは良いよねと登り続ける。標高1000m以上は尾根がはっきりせず目標を迷いやすい地形となるが、前日のものだろう、スノーシューのトレースがしっかり付いていてこれを辿って行って間違いはなかった。視界が悪化しつつはあったが、標高1170mで栂海新道である北北東尾根に乗り上げると山頂の小屋が見つけられた。直線距離にしてあと600m。もう頑張るしかない。最後にkazumi_hiさんが素晴らしいラストスパートで皆をぶっちぎってゴール。続々と皆が続き、冬期入り口の2階窓から小屋に入り込んだ。
宴会山行ではないが、小屋内で煮炊きなどもできると知って用意して来たのがmierinとredsronさん。雪平鍋を担ぎ上げて作ったmierinの粕汁で温まり、redsronさんのチョコバナナ実演で見た目も味も楽しんだ。ビールもワインも登場して盛り上がる1時間強を過ごした。
さて帰りましょうと順番に小屋から出始めた時にhellbentさん到着。小屋で休んでから下ると言うので、それでは気をつけてと6人は出発することにした。この時吹雪気味で視界は一番悪く、慎重に登りトレースを見定めて下りていく。雪は軽くスキーは回し易い。ここで見通しが良ければ楽しいのになと思うが仕方ない。稜線を外れて下りて行けば視界は良くなって方向を定めるのに支障はなくなった。カンジキ隊は5分ほど先に出発していたが、標高1170mの辺りでスキー隊が追い付き、以後標高720mで林道に出るまで相前後しながら下りて行った。
林道から下の登って来た道は薮薮になって行くので、一緒に行ってもスキー隊が遅れることは目に見えていた。ここでスキー隊は林道通しで下りることを選択。スイーッと楽ちんに滑って行けるかと期待したが、入ってみると案外滑らず、えっちら歩く場面が多かったが、薮道に比べて楽なことは間違いない。林道のまま坂田峠には行かずにショートカット。途中沢越えが際どかったが皆さん肝を冷やしたかな。下に来るほど滑って進める場面が増え、登りルートと合流すればあと僅か、小枝散在の杉林だが快調に滑り降りて駐車場所に到着。てっきりカンジキ隊が先に戻ってると予想してたがそうではなく、スキー隊6人が揃うのに約5分、カンジキペアーはさらに約5分後に到着した。
あさひさざなみ温泉でゆったり温まり、hellbentさんの下山を携帯で確かめて一安心。天気と薮道では大変だったかもしれないけど、これも一つの冬山と納得なり、楽しんではもらえたでしょうか。
藪漕ぎは嫌いではないが、雪が硬かったり、ガリガリの上にうっすら雪がのって滑りやすかったりで登りにくかった。藪が薄くなると雪も柔らかくなって歩き易くなったが滑るにはパック気味でスキーがひっかかったり、急ブレーキがかかったりだった。
山頂付近は視界が悪かったので短め短めで滑ってきたが雪質は悪くはない。視界がきいていればもっとロングで滑れたと思う。
下山途中に林道をショートカットできないものか考えていたところ、Nishidenさんも同じことを考えていたようで林道から尾根をくだる。なかなかアドベンチャーなルートで、1人だったら行かないとは思うが結構面白かった。
登高5時間超は自分の浅いBC歴の中では最長である。そのせいか、小屋での昼食後に立ち上がろうとすると両内ももが攣った。最近よく攣るので気に留めなかったが痛いは痛いので何とかならないものか。
これから徐々に登高時間を伸ばしていこうと思うが、その分朝が早くなるのは問題だ(笑)
utchyさん、さあ、レッツゴー
Nishidenさん、スイスイと
ikazayさん、最後はご愛敬ですがきれいなフォーム
かねてから行ってみたかった白鳥山(^^♪
先週、souさんとNishidenさんが行かれたレコを拝見して、ますます行きたい気分に
そして、「あぁ〜、私も行きたかったなぁ」と、つぶやいてみたら
Nishidenさんがまた計画してくださって飛びつきました(笑)
Nishidenさん、ホントにありがとうございました。念願叶いました(*^-^*)
ワタシは今回はスノーシューで参戦。先週のsouみたいにサクサクと歩きたいなぁ〜と。
登りは雪が締まってて歩きやすかったのですが、下山時は雨で重〜〜い雪になり歩きにくかったぁ。
尻セードしようにも滑らないし(^^;)
白鳥山の避難小屋もじつは憧れていて・・・
小屋が見えたあたりから早くたどり着きたくてペースが速くなりました(笑)
・・・ただ早く休憩したかっただけ?のような気もしますが(^^;
小屋ではミエリンの超絶品粕汁! !温まって美味しかったーーーー。
極め付けはredsさんのチョコフォンデュ♪♪♪
ちょうどチョコレートが食べたいなぁ〜と思ってたところだったので(ホントに ! !)
なおさら嬉しくて美味しくて、一人でいっぱい食べてしまったかもです。スミマセン
今度ワタシも作ってみますね(*^-^*)ホントに美味しかった、とろけた〜。
海が見える白鳥山
上がれば上がるほど、海が広く大きく見えて感動
これ晴れていたら最高だったろうねぇ〜
また行きたいなぁ〜♪
企画してくださったNishidenさん、ご一緒してくださった皆さん
ありがとうございました ! ! !
栂海新道からの白鳥山は経験していたけれど、こちらのコースは初めて。。いや、記憶を辿ると冬山初体験の山の会で連れてきてもらったのがこのコースだった。しな谷ルートとまた違う尾根のルートで、その当時のテープが所々に残っていた。能の謡曲「山姥(やまんば)の舞台で山姥伝説があると聞いていたから印象に残っていたものの、実際歩いてみても以前の記憶は全くなし(^^:)
スキーのハイクアップを見ていると、自分にはとても真似できないと思った。
カリカリの斜面で方向変えるための板の回し方や、木々の合間を縫いながらの登り。ワカンでも機動力があるものの、滑りやすい場所やゴボってしまう場所が所々あり苦労した。前半戦を終えて、開けた場所に出るとそれまでより快適に歩け、左手に雪庇を見ながら小屋が見えてくると、キツいな〜と思いながらも頑張れました。
冬季使用できる白鳥小屋のおかげで、外は雨雪でも座って話しながら美味しいものを飲んで食べれて感謝・感謝!
自分にとっては2年前の大辻山以来のBCとハイクの合同山行。
それぞれのペースやルートがあるものの、一緒に楽しめることを再確認できました。
Nishidenさん、企画ありがとうございます。また時々お願いします!
hellbentさんとは小屋時間を一緒に過ごせず残念でしたが、終始マイペースを守り健闘、天晴れでした。
記録を紐解いてみると、盛んに山スキーに行っていた30代から10年以上、最後に行ってからはもう6年も経っていました(^^;)
それもよく東北の山に行っていたので、雪も豊富で乾雪で藪もそれほどありません。そんな山スキー久しぶりの自分にとって、藪漕ぎ、激登りの白鳥山はなかなかハードな山スキーになりました。
前半の藪の急登では固めの雪で、もうちょっと斜登高を長めに取ればよかったのにスキーを持ち上げようとしてテールが下がり必要以上の苦労をしてしまいました。実はクトーを持ってたのですが使い慣れないものを使うよりはそのままで良かったのかなと。
あと、なかなか休憩を取ってもらえず、追いつくとすぐに行かれてしまうのでもう少し短時間多頻度(1時間に5分程度でも)の休憩が欲しかったところです。
頂上小屋では、 mierin の粕汁に驚き、 redsron さんのチョコフォンデュにさらに驚きました。僕も皆さんに提供できるような得意技を何か一つ持ちたいと思います。
無理な体勢で内転筋がつり始めて、もがき苦しみ、芍薬甘草湯を持ってこなかったことを後悔しましたが、他の人もつって苦しんでいたので安心しました(^^;)
遅れて来た hellbent さんを残して下りるのに一抹の不安はありましたが、結果的に無事下山出来て本当に良かったです。ベテランでも何があるか分からないので。
下山時は視界がイマイチでしたが、Nishiden さんを見失わないようにと必死で着いて行きました。
下りの滑り自体に恐怖はなかったのですが足がつりそうで踏ん張りが利かず、なかなか思ったように滑れませんでした。ショートカットをようやくクリアして林道に出た時はホッとしました。あとは足を騙し騙しかばいながら何とか下山。
その後のさざなみ温泉の極楽だったこと(^-^)
単独ではなかなか難しい山スキーの山行。皆さんとでなければ行けませんでした。どうもありがとうございました!
まずは皆さんにご心配をおかけしましてすみませんでした。
アイスバーンでのスリップの連発で太腿がパンパンになり、このままいけば攣るのも時間の問題となり、ペースダウンを余儀なくされました。
まぁ、だましだまし進めば何とかなるだろうってことで、ストレッチしながら何とかピーク到着できました。
小屋で入念にストレッチして何とか下りの余力は復活し、小屋から出てみると雪が雨に変わっていました。そのせいかガスは切れだし、見通しはずい分良くなりました。しかし、雪はストップスノーに変化し、下りも修行へ。あ〜太腿辛〜っ(涙)。
皆さんが下る際、Nishidenさんから途中の林道が早いよとアドバイスを頂いていたので、とにかく林道に出るまでの辛抱ってことでこなしていき、何とか林道へ。おー、よかった。林道にトレースが!!
林道のトレース沿いに順調に下っていくと、ショートカットのトレースに。沢沿いのトラバース、なかなかヤバそうでした。ここをクリアすればショートカット完了。雨の林道を耐え忍び、何とか16:00ゴール!!
クルマに置手紙があり、皆さんは温泉へ。redsさんの携帯へ帰着の連絡を入れ、ワタシは帰路へつきました。
「試練と憧れ」。ワタシにとっては白鳥山がそれになりました。いつの日か晴れ渡った白鳥山へ…。その為の試練なんでしょうね。いい経験になりました。
新潟県境付近の山にはほとんど縁がなく、ましてや冬季で白鳥山BCの誘いを受けて、さて何処にあるのやら・・・状態でしたが、参加させていただきました。
女性陣は面識あるものの、nishidenさん、redsronさん、utchyさん、hellbentさんは初めてでしたが、薄明かりの中簡単な自己紹介後出発。
スタートごはしばし林道歩き、直後の取り付き後はヤブヤブ・・・・何処まで続くのやら、当初はスキー登行でしたが、女性人のワカン、スノーシュウが上り良さそうで、履き替えてみるものの今度はスキーが木の枝に引っかかり一長一短で思うように行かないものです。
やがてヤブも薄れスキーに履き替え以後は快適に登れました。
山頂小屋は快適で、なにやらいいにおい、mierinさんの粕汁が冷えた体と、単身赴任の胃袋に沁みました。デザートはkazumiさんお手製のキューィジャム乗せチーズケーキ、極めつけはredさんのチョコバナナでしたが、内転筋のストレッチをしている間に・・・・トホホ、みなさんご馳走様でした。
ハードな山行時に時々発症する、内転筋の痙攣、なんでかなと以前から思っていましたが、今回お仲間が2名いらして少し安心???
補強トレーニング、メンテ考えてみよう。
冬季単独行はリスクが大きいと感じていますが、nishidenさんの的確なルートフィティングには大いに刺激になりました、又の機会があればと思っています。
楽しい山行ありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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皆さん、こんにちは。
ボクも行きたかった・・・。ボクはLINEやらないので、LINEで盛り上がるのは、やめてほしいものです(嫉妬)。IMPの掲示板を使いましょう!
しかし、これ、食べレコじゃん!ミエリンさんの豚汁、目茶目茶うまそー!レッズさんのチョコフォンドューはパクらせてもらいます。
ニシデンさん、次回の白鳥はいつですかね?(冗談ですよ)
クマ
kuma-san、おはようございます。
ビューティーペアとNishidenさんがいるといつも食卓に華が咲きます。
チョコフォンドューは弱火でも時間が経つと焦げ臭くなるので火加減の調節ご注意。
kumaさん、souさん、koueiさん、こんばんは
雪質も重なって思っていたより手ごわかったこのルート。
藪を抜け、尾根を辿り、それぞれの足並みで小屋に辿り着いたのがちょうどお昼 何もかもが美味しかったです
どうやら白鳥山=宴会小屋のイメージになりそう
また機会があったら一緒にお願いします。
1週間の間に降雪もあり、ラッセル山行かと思いきや下の方は前回と似たような状況だったんですね(´・ω・`)
小屋でのランチは豪勢で羨ましいです^〜^
kazumiさんが白鳥小屋見て駆け出した気持ちわかるなぁ(笑
大所帯PTでお疲れさまでした
前々日の雪はどうやら新潟県境あたりではそんなでもなかったようです。富山県(大品山)は新雪がフカフカだったのですが、こちらは堅めで上部も雪煙をあげて、というわけにはいきませんでした。とは言うものの、ワイワイガヤガヤで楽しかったですよ。
皆さん こんばんは
クマさんではないですが僕も行きたかった。皆さん続々と鳥山行達成していますね。僕は1年遅れて猿でまだ鳥は達成していません(T_T)
山頂に避難小屋があるのはいいですね!宴会楽しそうです。僕も3度目の白鳥希望です!(半分冗談)
今回は白鳥山に行けなくともkoueiさんはあちこちでBCを楽しんだり挑戦したりしてますねぇ。その行動力、体力がうらやましいデス。3度目は周回?かな(笑)
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