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Yamareco

記録ID: 106107
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積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳(阿弥陀岳)

2011年04月17日(日) [日帰り]
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GPS
09:59
距離
14.6km
登り
1,405m
下り
1,405m

コースタイム

05:37美濃戸口〜06:23美濃戸06:23〜08:20〜行者小屋08:51〜10:17中岳のコル10:28〜11:08阿弥陀岳山頂11:35〜12:36不動清水12:36〜13:15御小屋山13:33〜14:58諏訪神社15:05〜15:35美濃戸口
天候 快晴!しかもほぼ無風
過去天気図(気象庁) 2011年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口(500円/日)
コース状況/
危険箇所等
■登りは行者小屋からアイゼン、ピッケルを装着。下りは御小屋を過ぎた辺りでアイゼンを外す。

●美濃戸口〜美濃戸
雪はほとんどなくなっている。

●美濃戸〜行者小屋(南沢)
南沢に入ったとたん、登山道は溶解と凍結を繰り返しツルツルに。美濃戸からアイゼンの装着が必要。
が、アイゼンを付けるのが面倒なので、ツルツル滑ったり、尻餅をつきながらも何とか耐える。
その分、時間を食ってしまった。
標高が上がるにつれて、雪は腐り気味に。それに従いアイゼンなしでも普通に歩けるように。
午前中のためか多少道を逸れてもそんなに踏み抜くことはなかった。

●行者小屋〜中岳のコル
文三郎尾根との分岐から程なく進むと中岳沢の最下部にデブリが。夏道は危険なので東側の尾根を進む。
ところどころでトラバースあり。雪質は北斜面のため程よい固さ。

●中岳のコル〜阿弥陀岳山頂
八ヶ岳最大斜度を誇る斜面。落ちたら止まるかどうか微妙な感じ。
ただでさえシンドイのに稜線上はかなり雪が腐っていて、油断しているとズルズルと崩れてしまう。
一歩一歩足場をつくりながら登る必要あり。間違っても東側に落ちないように気を遣いました。
山頂直下によじ登らなければならない岩場あり。

●阿弥陀岳山頂〜不動清水
山頂から摩利支天までは雪庇あり、痩せ尾根あり、トラバースあり、ハシゴありと、
距離は短いながらも危険箇所のオンパレードです。
御小屋尾根に入ってからしばらくはそこそこの斜度の下りが続く。
不動清水を過ぎてからは、ゆったりとした下り道に。

●不動清水〜御小屋山
比較的ゆるやかな下りで歩きやすいが、ちょっと目印が少なめ。

●御小屋山〜諏訪神社
御小屋山で美濃戸口と舟山十字路にルートが分かれるので美濃戸口方面へ。
美濃戸別荘地を通って美濃戸口に抜ける予定が、なぜか諏訪神社(御小屋)に出る。
心当たりは、途中二手に道が分岐するところを間違って進んでしまったらこと。
というのも、不動清水を過ぎた辺りから卒塔婆のような標識がリボンと一緒に現れ始め、
御小屋山を過ぎるまでは正しく導いてくれていた。
なので、これに従って道を選んだのだが、この卒塔婆が曲者で、
どうも卒塔婆は諏訪神社の目印だったらしい。リボンも一緒にあるからなおさら。
今から思うと、道を間違えてからは、卒塔婆とリボンはかなり頻繁に目印としてついていたが、
道自体はとても不明瞭な感じだった。
美濃戸口に着いたと思ったらそこは神社だったので愕然。
疲れと相まって思わずヘタヘタとその場に座り込んでしまった。

●諏訪神社〜美濃戸口
最後のチカラを振り絞って、林道を進み別荘地に突入。遠回りしてようやく美濃戸口に到着。
駐車場のおっちゃんに、反対から帰ってきた自分の姿を見て「どうしたの?」と尋ねられた。
迷った事情を話すと「阿弥陀からの帰りは迷いやすく、よくそんな話を聞く」とのこと。
行者小屋到着。
赤岳。今日はいい天気。
赤岳。今日はいい天気。
阿弥陀岳。風もなさそう。
阿弥陀岳。風もなさそう。
文三郎尾根との分岐を右に曲がり中岳沢から阿弥陀岳方面へ。
文三郎尾根との分岐を右に曲がり中岳沢から阿弥陀岳方面へ。
中岳沢。デブリが見える。
中岳沢。デブリが見える。
東側の尾根を進む。
東側の尾根を進む。
長いトラバース。
長いトラバース。
途中で振り返ると横岳と硫黄岳が。
途中で振り返ると横岳と硫黄岳が。
太陽が出てきた。どんどん暑くなって雪も融け始める。
太陽が出てきた。どんどん暑くなって雪も融け始める。
デブリ。
急登は四つん這いで。
急登は四つん這いで。
中岳のコルに到着。手前に中岳、奥に赤岳。
中岳のコルに到着。手前に中岳、奥に赤岳。
中岳のコルから富士山。
中岳のコルから富士山。
八ヶ岳最大傾斜を登る。
八ヶ岳最大傾斜を登る。
落ちたら止まるかどうかは微妙。
落ちたら止まるかどうかは微妙。
稜線の雪は腐っている。油断してるずり落ちる。
稜線の雪は腐っている。油断してるずり落ちる。
あと少しで頂上。
あと少しで頂上。
頂上標は雪に埋まってる。これはたぶん違うやつ。
頂上標は雪に埋まってる。これはたぶん違うやつ。
さて、360度の大展望を。まずは権現岳。
1
さて、360度の大展望を。まずは権現岳。
そして赤岳。
お隣は横岳。
さらに硫黄岳。
富士山、ズドーン。
富士山、ズドーン。
そして、アルプスシリーズ。まずは南アルプス。
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そして、アルプスシリーズ。まずは南アルプス。
そして、中央アルプス。
そして、中央アルプス。
最後に北アルプス。360度、すべてがバッチリ見えた。
最後に北アルプス。360度、すべてがバッチリ見えた。
細い雪稜の先に摩利支天。
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細い雪稜の先に摩利支天。
摩利支天を越えて振り返る。
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摩利支天を越えて振り返る。
下界は暑い。

感想

●いつも「カッコいい!」眺めているだけの阿弥陀岳を目指すことに。
●土曜日は風が強そうだったので、日曜日に行くことにした。それが正解。快晴だけでなくほとんど無風。
●山頂で写真を撮るときに、グローブを脱いでも痛くならず、そんなところにも春を感じる。
●2月〜3月は多忙と震災で、山行の頻度が落ちてしまい、体力も落ちていて、登りも下りもかなりペースダウン。最後はクタクタに。しかし、登り甲斐あり、難所ありと満足度の高い山行だった。
●何より良かったのは、余震がこなかったこと。阿弥陀岳の急斜面で揺れたらと考えるとゾッとする。
●帰りの中央道が大渋滞。震災後、全体的に道路が空いているように感じていたが、1ヶ月を過ぎるとそろそろ普段通りに戻ってきているのか。日曜の上りの中央道はダメ。
●おそらく来週以降は、かなりベタベタになってしまうのでは。そういう意味では、この山行が今シーズン最後の雪の八ヶ岳になりそう。

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コメント

danyamaさん、はじめまして。
行者小屋前の長イスで準備をされていたのが、danyamaさんでしょうか?
私はdanyamaさんより遅れて行者小屋に到着し、テーブルの前のイスに腰掛けてウィダーインゼリーを飲んだり、スパイクを外し、アイゼン装着の準備をしていたsatoyamaと申します。
私に近い位置にいた方や、テーブル越しにいたお二人とは言葉を交わしたのですが、danyamaさんだとしたら、お話ししたかったですね。
阿弥陀は夏に登った時でも、八ヶ岳最大斜度といわれるように怖さを感じたものですが、この時期に登られるとは驚きです
阿弥陀の写真はたくさん撮ったので、danyamaさんが小さく写っているかもしれません。
昨日は最高の天気でしたね。
何はともあれ、お互い無事で何よりでしたね
2011/4/19 0:03
satoyamaさんはじめまして。
satoyamaさん

コメントありがとうございます!

長イスに座ってましたdanyamaです。
satoyamaさんは緑のアウターを着てらした大柄な方ですよね?
出発する直前だったのでお話できなくて残念でした。

それにしても日曜日はほんとに最高の天気でお互い良かったですね。
八ヶ岳、今シーズンは今回の阿弥陀で最後かなと思ってますので、
またどこかの山域でお会いできることを楽しみにしています!

※山以外の趣味が犬って書かれてますが犬種は何ですか?
こちらはイタリアングレーハウンド(2歳半、♀)を飼ってます。
たまに山に連れてってます。
2011/4/19 19:37
やはり、danyamaさんでしたか。
パソコンで阿弥陀岳を拡大すると山頂に人影が見えました。
時間からすると、danyamaさんかもしれませんね。
それにしても、阿弥陀は凄すぎます

犬はいっぱいいますよ
Mシュナウザーが3匹、豆柴とポメラニアンが1匹の計5匹います。
イタリアングレーハウンドなら、軽快に走れるので、山へ連れて行けますね。
以前は八ヶ岳周辺の人があまり来ないコースをノーリードで一緒に歩いたりしましたが、
一番年長が11歳となり、残念ながら平坦なショートコースしか行けなくなってしまいました。
犬と登るレコも楽しみにしてます
2011/4/19 22:50
うわぁ、いっぱいですね!
satoyamaさん

多種多頭飼いなんですね。
しかも5頭も!
スゴすぎます。

犬連れ登山の最高峰は今のところ金峰山(2599m)です。
後半の岩場はちょっと引き上げたりしながらでしたが。

イタグレは寒がりなので、
もっと季節が良くなったら連れて行きたいと思ってます。
2011/4/22 14:15
プロフィール画像
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