北ア・高瀬川西沢〜水晶岳



- GPS
- 80:00
- 距離
- 38.4km
- 登り
- 2,621m
- 下り
- 2,623m
コースタイム
/16 発(730)30m飛瀑下(????)捲き終わり(????)泊(1745)
/17 発(740)二俣(830)稜線(1230)真砂分岐(1250-1300/1540-1600)⇔水晶岳(1415-20)湯俣温泉泊(1920)
/18 タイム無し
過去天気図(気象庁) | 2005年09月の天気図 |
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アクセス | |
ファイル |
(更新時刻:2018/09/01 08:52)
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感想
三度目の高瀬川行で、ついに本命の西沢へ。
高瀬ダム対岸からはその存在を容易に確認することができながら、ダム湖に封印されて以来遡行したという話を聞かないこの沢、その内実や如何に?
入渓までのアプローチにはダムの右岸を採用し、ヘツリと藪トラバースでクリアした。憧れたダムへの注ぎ込み地点の平地で、まずは一服。。。どうやらボートでの入渓者が居るらしく、人為的秘境という程の場所ではないようだ。初日はこの沢特有のモノを感じる事も無く幕となった。
明けて核心部入り口まではトントンと進んだ。が、件の連瀑帯はおいそれと取り組める地勢ではなく、当初はピッチ途中から右岸に渡ろうと目論んでいたのであったが、右岸尾根への取付きも一筋縄ではいきそうにもなく、過去の記録以上の溯行はできなかった。連瀑の中身は傾斜強くまた節理の少ない花崗岩の大滝で、どうにも手が出せなかった。高捲きに丸一日費やすなんて、ここは黒部か台湾か? 核心の長さは左程の事はないものの、壁の立ちは相当だ。結局計11ピッチと二度の懸垂にしてようよう沢床に戻れた有様だった。
三日目は人気無い清潔な沢を淡々と溯り、稜線に出ると我々は三者三様に行動して湯俣温泉に集合した。手掘りの天然温泉に浸かり、煌々と照る満月を肴に酒を飲み、焚火を囲んだ。
帰途、川九里沢下部に立ち寄り大滝を眺めて多少の溜飲を下げた。
帰宅翌々日何と、ぶなの会の三浦大介氏のパーティーが我々の二日後に西沢に入渓したとの情報が入る。彼らは右岸に移って連瀑帯を捲いたとの報で、悔しい反面あのようなマイナーな沢に目を向ける溯行者が存在した事を正直嬉しく思った。
<溯行図あり>
【追記】2019年の今になって、稜線からたったの75m標高差の上り下りをせず野口五郎岳を手中にしなかったことを後悔する羽目になるとは。
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