阿蘇・高岳・東尾根 花咲く道
- GPS
- 04:30
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 679m
- 下り
- 495m
コースタイム
天候 | 降水確率0%の超快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし ただし月見小屋付近と砂千里ガ浜付近は濃霧時、迷います |
写真
感想
この連休は、必死の努力をしたが、3連続は不可能、前半は、1日半が可能なので黒岳に登ってそのまま坊がつる、翌朝は早朝の弾丸帰宅予定で28日の深夜から計画準備を進めるが、29日の朝、やっぱり断念。
この3連休の山行を一度は断念するが、2週間前「もう一度、日の尾峠のヤマザクラの花が見たい。」とのコメントの願いを叶えるために、そして以前から念願だった「行儀松コース」を歩く、さらに「タラの芽をはじめとする山菜採り」という3人のそれぞれの夢をかなえるために夢のような(?)企画(かな〜)。まあ、この季節、山を歩くのはとてもうれしい。
日の尾峠からの東尾根は、初めて歩くルート。「バリエーションがないあまり面白味がない道」という印象からずっと敬遠し一度も歩いたことがなかった。今日のメインエベントは、行儀松コースなのだが、歩いていない道は、結構うれしい。
登山口に「安全のため古い残置ザイル撤去」の文字に少し緊張感が走る。
途中、こちらにもヤマザクラが咲き乱れる。なんかいい。5分ほど歩いた時、無線機の雑音がひどいので、ザックを下しスイッチOFF。再度歩きだす。
快適な道で色々な花が咲き乱れ、振り返ると、2週間前に登った根子岳西峰が大迫力で迫って来る。
こちらの高度が上がると、その根子岳の背後から、連休中に行く予定だった祖母・傾の稜線が浮かび上がってくる。「皆さん、よい山旅を」とエールを送る。
だんだん険しくなった道で、大変な事にハッと気付く。「ストックを忘れた…。」
無線機のスイッチをOFFにした時、忘れた。
こんなことは初めてで、よっぽど疲れモードなのだろう。こんなことからも結果的に黒岳縦走の1泊を断念してよかったと思う。ここ2週間、部署も変わり年度初めの立ち上げで超ハードワークの日々、直前まで準備もできないほど色々あって…
携帯で西峰班に「帰る時、回収してね。」と連絡。これで行儀松まで行ける、それにしても携帯のバッテリーも危ない。
このルートですれ違った登山者は1名のみの静かなルート。でも高岳東峰に登ると、そこから先は、たくさんの人で溢れ、東峰でもたくさん昼食風景が広がっている。その横を素通りし、まずは、天狗の舞台へ。ここは大好きな場所。ここから見る鷲が峰、虎が峰の迫力が凄い。たくさんの人がクライミングしている。それにしてもあの簡単そうな稜線をすたすた歩いている、あの時間の方が危ないんだよな〜、などとクライマーをしばらく見ていた。この岩場は、火成岩、というよりマグマが直接固まった溶岩そのものなので、岩が非常に脆く転落による遭難率も高い。
ここからショートカットして中食タイムの月見小屋へ。この天狗の舞台も眺めがいいので昼食場所候補だったが、イマイチ気が乗らない。天狗の舞台から小屋へ最短距離のコースを藪の中に突っ込み直行。
もともと道があった場所だが、今はもう強烈な藪こぎを強いられる。
大分県に比べて熊本は、道標も小屋も少ない、熊本で唯一大好きな小屋が、この月見小屋。とてもいい。明朝下山後のお迎え車が都合つけば、今夜はここで泊まる計画もあったが、結局、それもできずじまい。
こんないい天気に小屋の中はあまりにも陰気臭いので、その裏の高台で簡単な昼食。時間がない、まず、中岳、それから南に方向転換し、行儀松方面へ。
この高岳は、百名山で手軽に登れるので熊本では珍しく道標もしっかり整備されている。でも、このコースでもガスに巻かれて一歩踏み外すと大変な断崖絶壁がコースの横に口を開けている。
まあ、ここでプチ自慢すると「いつでも火口が直接見物できる場所は世界でも非常に珍しい。」らしいですが、地元民は、見慣れた風景に、どんなに暇でも行こうともせず、時に県外からきた親戚を(めんどくさそうに)案内する時くらいかな〜ここに来るのは。今日は、めちゃくちゃ県外ナンバーが溢れている。
ここで、不安が…。日没が7:00として、未踏ルートの藪こぎ道のリミット6:30と設定し、ここからうまく歩いて2時間半として、ちょっとでも道に迷うと日没となる。今回はヘッデンもあるし、1晩ビバークも乙なもの、でも予備バッテリー等のエマージェンシーキットはすべて持って来ていないという大失態。無線機を始め2週間前のままで、バッテリーも危ない、携帯も充電してない。近場の山を無意識にやっぱり山を舐めていると思う。
そのため一番危険な行儀松コースに備えて、途中から節電のためGPSも電源OFF。携帯もずっとOFF。道に迷い日没後にGPSも使えないなら怖い、さらにコンパス機能が故障したプロトレックを持って来てしまった…、準備不足による危険度は非常に高い。
やっと砂千里に下りる。よく「月面を歩いているようだ。」とコメントがあるが、熊本県人として見慣れた風景でも、その迫力と異様な風景には圧倒される。ずっと以前、冬にここでガスに巻かれ、方向を失い遭難死亡事故があった。火口見物に来て、「ちょっとそこまで」と歩いて道に迷ったのだ。観光地と山岳地帯が隣接している場所では、濃霧や雪などの環境のちょっとした変化で危険度は激変する。
ここは火山性ガスで草花も枯れ、濃霧時は、簡単に道を失う。荒涼とした風景が広がっている。
冷静に考えて、行儀松に下ってしまうと、2人をそんなに待たせるわけにもいかず、沢筋で迷って携帯も無線機も電波が届かず使えなくなると「遭難騒ぎ」になるのも恥ずかしいし、日没タイムも迫っている、「山は逃げない、またいつか。」ということで山頂広場まで車を回してもらって、何となく完了。
夜は、馬刺とビールと、もちろんタラの芽を中心とした山菜のテンプラで楽しい夕食でした。
結局、連休中は、これが最初で最後の山行になるかもしれません。
天気と仲間に恵まれ、ありがとう、です。
流石に活火山の山だけあって荒々しい山々ですね 。
岩場の頂上に人がいますが、北尾根ですかね。
ここもロッククライミングされる方が多いですが、事故も多いですよね〜。もろい岩場なのにコッワー!!
それにしても良い天気 ですね。この天気あと一週間欲しいです 。
3日から、きっとアケボノツツジ、ミツバツツジ、シャクナゲ、そしてムシカリと花が咲き乱れる縦走路、うらやましいです 。
来週の3連休は、結局1日もOFFがないような〜 、意図しなくても、簡単に詰まってしまいました、すぐに。それが分かっているので、せめて1泊、とも思ったのですが…。まあ、初めての道で楽しかったです。
GWが飛んじゃったんですか・・泣きたくなりますね
急な山行が多いということは、電源にしても何にしてもいつでも行けるように前もって準備をしておかないとちょっと大変ですね 。
私も急に山に行くと大体何か忘れますね 。
北尾根のピークは、鷲が峰と言うんですね 。
それと熊本時代はファミリー登山だったので、日の尾峠は近寄れませんでしたね。一度歩いてみたいです 。
P.S. ストックは無事回収されたのでしょうか?
はい、「回収完了 」の報告を受けて行儀松方向に進みました 。
「回収不可」だったら高岳ピストンとなる所でした
それよりも無線機の雑音、その後、気になって「スケルチのボリュームが動いたかな〜。」程度に最初は軽く考えていたのですが、実際には、すべてのボタンをロックして使っているので、その可能性はなく「いやな予感」を感じながらも、帰宅後調整してみましたが、改善が見られず、結局shopへ。店頭でも、自分がやった調整と同じことを一通りされて、「メーカーに送りますね。」「…しゅ、修理代の見積もりの連絡、お願いしますね。」と言うのが精一杯でちょっとショック。最も高かった最新機種で完全防水なのに意外と脆い。旧型はどれも元気なのに…。(すいません、愚痴シリーズでした。)
日の尾峠付近にはオオヤマレンゲも咲くそうで、「いつかは見てみたい。」と思いながら、いつまでも実現しません(いつものことですが)
いつも「どんなに疲れていても山から下りたらすぐヤマレコ」をモットーにしているのですが、さすがに疲れ果て、翌日、仕事を終えて夜にやっとUPしました。
文を読み返すと「誤字脱字」のレベルではない、「途中で気絶か?」レベルの文が並んでいるのにも妙に納得、いつまでも晒しておくのは恥ずかしいので、今、急いで訂正しています
重ね重ね「祖母・傾の自然とすばらしい仲間の山旅を満喫して来て下さい、そしてヤマレコ へのUP、楽しみにしています 」
阿蘇、大迫力レポート、祖母写真ありがとうございました
ストックよかったです〜
祖母傾きの計画は、113のせいで「飲み会」騒ぎになってしまい申し訳なく思っています。
westupさんを残しての山行きは残念ですが、無事帰ってこれる事を祈っていてください。
113さん、いよいよ目前ですね 。
アケボノツツジをはじめ、自然が待っていていますね 。
天気、アクシデントも含めて、すべてが山行の楽しさですね、そして、素晴らしい仲間
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