猿ヶ馬場山 〜 せせらぎ公園駐車場からピストン 〜
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- GPS
- 10:03
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,479m
- 下り
- 1,474m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・駐車料金500円。 ・営業時間は「8:00〜17:00」となっています。この日は7時前に駐車することができました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【駐車場⇔林道入口】 ◆であい橋を渡り、合掌造りの集落に入ります。そして、明善寺の南側の道を登っていくと、林道に入ります。 【林道入口⇔宮谷林道出会】 ▼まずはそこそこの幅員のある林道を歩きます。その後、道幅が狭い作業道を辿っていきます。最後は沢筋を登り詰めていきます。ピンクテープが一定間隔で木の枝に取り付けられています(が、あくまで目安で)。木の枝の落とされ具合から、進むべき道はなんとなく分かります。 ◆林道に入ってすぐと標高630m付近の分岐は、少し紛らわしかった。登りでは、共に左手の道が正解でした。 ▼砂防ダムのある谷の右岸で雪が崩れている所がありました。帰りには、朝落ちていなかった拳大の石がいくつか落ちていました。状況によっては、雪崩や落石に注意が必要です。 ▼登りでは標高1790mほどの地点でスノーシューを装着。下りでは舗装路に出るまで終始スノーシューを着用。作業道に入ってからは、ツボ足では、踏み抜き地獄でした。スノーシューを装着した状態での登りでは、10cmの沈み込み程度で済みました。 【宮谷林道出会⇔帰雲山】 ◆かなり疎らな間隔でピンクテープ等の印が付けられているにはいますが、期待しない方がいいでしょう。 ▼尾根通しのルートを辿る場合は、林道歩きは数百メートルのみです。 ▼BCの方達は宮谷林道をそのまま登り詰めるルートを取っていましたが、一定以上の積雪がある時期にこのルートを辿るには地形読みの力と的確な判断力がかなり必要となりそうです。沢筋ルートは雪崩のリスクもあり、一般の登山者は尾根通しのルートの方が無難です。 ▼尾根通しのルートで登る場合は、林道の西側の尾根に取り付き、尾根に乗ってからはひたすら尾根筋を歩きます。 ▼尾根に取り付く部分では膝丈ほどの沈み込み、尾根に取り付いてからは脛丈程度の沈み込みでした。 ▼林道西側の尾根には標高1100m弱の地点から沢筋を辿り、尾根の西側に周りこんで尾根に取り付かれる方が多いようです。自分たちは尾根の東側から取り付きました。積雪状況や雪質で取り付きの最適地点は変わります。 ◆標高1450mを超えると、ゆったりとした起伏を繰り返しながら、尾根は標高を上げていきます。スノーシューを履いた状態での沈み込みは30cm程度。かなり重い雪となり、沈み込みの深さ以上に、苦戦しました。 ◆標高1528mの標高点のある地点から帰雲山手前のコルまで標高にして20mほど下ります(帰路ではその分登り返します)。 【帰雲山⇔猿ヶ馬場山(山頂)】 ◆帰雲山から標高にして20mほど下ります(帰路ではその分登り返します)。 ▼標高1630m代の小ピークを避け、手前の鞍部から小ピーク先の鞍部まで北側の緩い斜面をトラバースしました。視界不良時は尾根筋を辿った方が無難かもしれません。 ▼オオシラビソノ平付近でBCの方達のトレースと合流し、そのトレースを使わせていただきました。地形読みが適切に行え、的確なルート取りをできる方達のようで、今の自分では真似できないようなルート取りで非常に勉強になりました。特に、標高1690m代で沢を横切り、沢の右岸(北側)を登り詰めて、最短距離を辿っていますが、地形と地形図を読み切れればこそ。ここは沢の左岸(南側)の尾根を登り詰め、沢筋を迂回していく予定でした(もっとも、視界不良の時はこのルートの方が無難です)。 ◆山頂付近は平坦気味な地形で広々としており、視界不良時は要注意です。 |
その他周辺情報 | ★国道156号線は雪崩の危険があるとのことで17:30〜7:00の夜間通行止め。 ★大白川温泉しらみずの湯で入浴していく予定も、残念ながら臨時休業。 ☆「ひだ荘川温泉 桜香の湯」で入浴。 ・貸しタオル付きで大人700円。 ・かなり混雑していました。 |
写真
妙法山から北北東に延びる白山北縦走路が走る尾根、そしてその奥に連なる笈ヶ岳や大笠山の山列が美しい。未踏の縦走路、未踏の山々なので、いつか歩いてみたい。(u)
感想
猿ヶ馬場山。
何とも個性的な山名です。
雑誌に掲載されていた記事だったのかヤマレコに上がっていた記録だったのかは覚えていませんが、そのインパクトある山名を一目見て、すぐに色々と調べてみました。
300名山(の一つ)で、飛騨高地最高峰の山。
白山山系や北アルプスの絶好の展望台。
山頂付近は無雪期は藪に覆われてしまうことから、積雪期に登る山。豪雪地にある山のため、厳冬期ではなく、雪が締まって登りやすくなる残雪期の3月から4月によく登られている山。
せっかく調べたのだし、いつか登ってみようと思い、残雪期に登る山のリストに入れました。
そして、この日は、太平洋側から離れるほど、天気が良さそうな予報。奥飛騨も青空が拡がりそうです。
そこで、猿ヶ馬場山に向かうことにしました。
距離と累積標高から判断して、三週間前に歩いた(木曽山脈)経ヶ岳とほぼ同程度の歩き応えを想定していましたが、予想に反して、経ヶ岳山行とは比べ物にならないほどのキツイ山行となりました。
標高の低い地点から積雪が深く、スノーシューの装着時間が長くなってしまったこと、そして標高を上げてから水分をたっぷり含んだ重い雪となり、一歩一歩にかかる負担がかなり大きかったことが原因でしょう。
経ヶ岳の時の方が積雪の深さはありましたが、軽い雪だったので、歩きやすさは数段上でした。
しかし、そんな苦行のような登りを終え、山頂に着くと、素晴らしいご褒美が待っていました。
そこには、雪化粧した奥飛騨の山々の大展望が拡がっていました。
そして、北アルプスこそ霞がかって展望がイマイチでしたが、白山山系の峰々は、息をのむほどの美しさ。
ぽかぽか陽気で、風もほとんど吹いていない状態で、一時疲れを忘れて、長閑な残雪期の絶景を楽しむことができました。
世界遺産の背後にそびえる飛騨の難峰。
駐車場のせせらぎ公園のゲートが17時に閉まるので、朝7時に出発すれば余裕かなと思っていましたが大変な山行になりました。
湿雪で20センチほど沈み込むスノーシューはとても重く、また、登山口の標高が低いのも理由のひとつです。
これまで300名山は200名山よりも簡単に登れてハイキング的かと思っていましたが思い違いでした。
この時期に山スキーでなく、スノーシューやワカンで往復するのは健脚向けです。
今年は雪が多いらしいので、4月になり雪がもう少し締まった頃に登る事をおすすめします。
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