雪の栂池から白馬岳 (白馬山荘泊)
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,629m
- 下り
- 1,625m
コースタイム
9:18栂池自然公園(ロープウェイ駅)-11:55白馬大池【昼食】12:25-14:36小蓮華山-16:56白馬岳-17:11白馬山荘【泊】
5月4日
7:43白馬山荘-8:03白馬岳-9:38小蓮華山-【耐風訓練(?)】-10:51白馬大池-12:22天狗原【昼食】13:28-【滑落停止&シリセード訓練(?)】-14:35栂池自然公園(ロープウェイ駅)
天候 | 5月3日 晴れのち曇り(稜線〜白馬岳は雪風) 5月4日 雪風のち晴れ(小蓮華の稜線は時々突風) |
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過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
そこからゴンドラ⇒ロープウェイ 往復3000円 ゴンドラ始発は8:00 ロープウェイ下り最終は15:40 |
コース状況/ 危険箇所等 |
*雪については状況はどんどん変わるので、ご参考まで。 自然公園〜天狗原 開けた雪原を行く。視界不良時コース外れないように。 天狗原〜乗鞍岳〜白馬大池。 引き続き、開けた雪原を行きます。視界不良時注意。 遮るものなく、風注意。 大池の雪は厚さ50センチ以上あったが、ドンドン薄くなり、近々横断不可になると思われる。 白馬大池〜小蓮華山 風があれば、稜線は寒く、突風にも注意。 耐風姿勢を取りにくいスキーの方は通過が困難な時もありそう。 小蓮華山に近づくほどクラストした雪に変わる。 小蓮華山〜三國境〜白馬岳 今後溶ければ、三國境以降の雪壁も氷化が進み、ツルツルに変わる可能性あり。 長野側の雪は雪屁の可能性あり(場所によっては毎年5mほど張り出しているそう)。道の見えるところはそこを歩き、見えないところも出来るだけ富山側を歩くよう。 視界不良時の通過注意。 突風にも注意。 |
写真
感想
当初、大雪渓を詰め白馬岳。翌日栂池に抜ける計画でしたが、直前に大きな雪崩があり、遭難者もでる状態でしたので安全の為、栂池からのピストンに変更しました。
ただ、栂池から一日で白馬山荘に至のは時間的にかなり厳しいです。朝一のゴンドラに乗っても歩き始めは午前9時頃になります。昼食時に30分ほど休憩をとっただけで、他にとりたてて休憩はとってません。それでも山荘着は午後5時過ぎとなりました。前日に栂池山荘あたりに泊まり早朝から登ったほうがゆとりをもって登れます。現実に本コースを朝一ゴンドラで登ったのは、我々の先に10人ほどの1パーティと後続に5人ほどの若者パーティのみでした。このパーティは山頂直下で一人が行動不能になりビバークしたようです。
技術的に困難なところはありませんが、三国境を過ぎると急な雪壁となり部分的には45°を越えるところもあります。高度感もそうとうなものです。あたり前ですが軽アイゼンやストックでは無理です。(山荘には軽登山靴の方もけっこういたようなので?念のため)
また、栂池、白馬大池間は広大な雪面を抜けたり、のっぺりとした尾根など変化に乏しく、視界不良時はルートファインディングが難しくなります。他の初心者向きの山に見られる親切な、人によっては目障りな赤旗などはいっさいありません。トレースもスキーヤーのものが縦横に走りあてにできません。(大池あたりまでは大勢のスキーヤーがいました)
三国境から先、急斜面の手前は二重山稜になってます。向かって右(西側)が正規ルートです。私は地形図から二重山稜を見抜けず左の尾根を進んでしまいました。途中で視界が開け間違えに気づきましたが、そのまま登った場合、ピーク上で雪庇の上に乗った可能性が大きいです。
この雪庇には十分な注意が必要です。尾根上はどこも平な雪面が続きますが東側はほとんどが雪庇です。
大池、山荘間は全く遮るもののない尾根が続きます。強風時はかなり厳しいものになります。我々は下山時、小蓮華を過ぎた辺りで強風につかまり、一時的に耐風姿勢のまま身動きがとれなくなりました。風に飛ばされたら、断崖をまっ逆さま。足を滑らせば、雪面を谷底まで滑落という状況でいつまでも耐風姿勢を続けるのは精神的にもきついです。
まあ、難しいことばかり書きましたが、天気が良ければ素晴らしいコースです。雪崩の心配もかなり低いです。
お友達のip-isobeさんが、ついにピッケルを買ったので、
先月、谷川にいったがイマイチ、ピッケル、アイゼンのありがた味がわからない。
そこで、今月はkaitoさんに連れだって、5月の白馬岳に行ってみた。
結果は・・・・
この時期の栂池〜白馬岳は、
春山残雪ハイキングから冬山縦走気分まで味わえる内容の濃いものでした。
山頂付近からの眺望は終始望めませんでしたが、
初めての白いライチョウ(♂♀)、
固く締まった冬の雪と雪壁、
張り出した雪屁、
稜線での耐風姿勢、バイカー(?)との遭遇、
滑落停止訓練、
シリセード、
雪原でのプチ宴会
などなど、
おかげさまで、盛り沢山の2日間でした。
*今回、馬の背付近で行動不能となり、ビバークする仲間を、
山荘や県警と連絡を取りながら、必死で救護するパーティーに遭遇しました。
他人事でなく、改めて、
・山での行動不能は生命の危機を意味すること。
・単独行のリスク。(リスクについて十分な準備と覚悟が必要なこと)
・緊急時の適切な対応、処置についての知識の重要性(命をつなぐ為の知識)
等について考えさせられました。
自分があるいは仲間が、同様の状況に陥ったら何ができるのか? 今の自分には何が足りないのか?
・・・・・・・・
経験豊かな皆さんとともに雪山を存分に楽しむ事が出来ました。雪山の連続するナイフリッジを乗り越えて・・・などは無理ですが、基本的な雪山の作法と言いますか、安全に対する基本作法を押さえつつ、山を楽しむ事を改めて学習しました。
また、厳冬期と異なり春先は登り口の気温は10°程度で登り始めますので、1〜2枚程度の上着でもOKです。手袋も熱いと感じました。でも標高3000mも上がると真冬の状態になりますので、それなりの用意が必要です。
無理と無謀を押さえつつも、カミさんの機嫌を伺いながら、楽しみたいですね。
皆さん有り難うございました。
お帰りなさい。
白馬に行っていたんですね。
来年は、大雪渓から登りましょう。
今年は、雪も多く地震で雪崩、落石も多いみたいですね。
iwaさん残念でしたね。だいぶ仕事がいそがしいようで。来年は是非参加してください。ただ白馬岳は行きませんけど。
皆さん、白馬岳登頂おめでとうございます。
どんな山でも簡単には行かないですね。
かなりの強風だったようで、無事に下りて来られて良かったです。
皆さんとは、いつお会いできるでしょう??
風は、赤岳の時より”痛く”なかったのですが、あの時より強かったように思います。
天気、風、雪の状態も変化に富んで、楽しかったです。
行事とぶつからなければ、是非またご一緒したいですね。
ビール持っていきます!
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