苗場山 中退
- GPS
- 13:47
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,209m
- 下り
- 1,201m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:30
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 8:05
天候 | 1日目:曇りのち晴れ 2日目:曇り時々雪のち風雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
踏み抜き、ヒドゥン落とし穴要注意 |
写真
装備
個人装備 |
ワカン
アイゼン(使わず)
酒
|
---|---|
共同装備 |
テント
スコップ
|
感想
4月から海外出張1年のbandaと「1年後会おう~」という趣旨でリクエスト通りテント泊雪山山行にいったが、「出張7月からになりました」(笑) と往きの車で聞いた。まぁそれならそれで、ラストは沢でもいこうか?
上越エリアを教えたくて、昨年いろいろ練っていたが沢は天候不順で行けず。積雪期の上越はじめとなった。谷川エリアはここんとこ多かったので、最近興味をもっていた苗場山へ。yoshiさん、gankoyaさんともに「よい山」という話をされていたので行ってみた。
初日はアプローチ移動が長くスタートは昼前。15〜16時に幕営地決めるつもりで進む。予想外にトレースが多い。スキー跡と手で編んだと思われるワカン。途中下りのスキーヤー二人組とすれ違う。小赤沢三合目登山口付近に7人組。どうもこのあたりの小屋だかを掘り起こす作業をされていて、その方々のワカン跡だったようだ。ラッセルのお礼をいい先へ進む。以降はスキートレースのみ。登山口付近からスキートレースと別れ東へ続く尾根へ乗るのだが、ここの取り付きで斜面下に大きな空洞ありbandaが落ちた。自分が進む際に足場を固めた段階で空洞につながる穴が出来、下が見えたため両手両足荷重分散し辛うじて通過。体重が自分よりあるbandaは落下。いきなり姿が見えなくなった。2m以上ゆうにあり脱出は困難を窮めるかと思ったが、尾根下側へ地下空洞がつながっていてそこから脱出。ロープ類は持ってきておらず、スコップで延々掘る事も想定したのでラッキーだった。この斜面はもう使えないので少し東側から取り付いてもらった。以降はこのやや痩せた尾根を詰めていく。雪は緩み遅々として進まない。1510mのやや斜度が緩んだ地点でどうするか考える。天候はよいが15:20を過ぎているし、これ以上いくと日も早く山に隠れそうなのでここでのんびりしよう。という事でテント設営。
食材は準備不足もあり軽量化無視でそこそこ持ってきた。アルファ米すらなし。レンジで作るタイプのごはんだ。15分沸騰加熱。ただこれで食べたカレーは旨かった。いつもついアルファ米のジップロック袋にカレーを突っ込むが、まずうまく混ざらないしパサパサ感は残る。やはり平な皿で食べた方がカレーは断然いいですね。ビールウイスキー焼酎をほどほどにして20:30には就寝。
翌日、目覚ましをかけたにもかかわらず寝坊。別に二日酔いでもないのに。行動開始6:30。当初夏道ルートを考えていたが前日眺めて「斜度が強すぎるな〜、尾根もよくわからんなぁ。雪崩も気になるなぁ」という事で、手頃なところから猿面峰から本峰へ続く尾根へ取り付いて辿るかな〜と、かなり漠然とだが考えていた。朝雪が締まっていれば大して時間もかからないだろうとタカをくくっていたがこれが大誤算。割と最近に雪が降った模様。しかも湿雪。。ラッセル地獄となってしまった。。地形図を見て分かる通り延々緩斜面が続き、深そうな沢筋を避けるが明瞭な尾根にもならないので風による氷化も皆無。10分交替で4時間弱ひたすらラッセルに明け暮れた。当初は最低コルを目指すも、雪深そうなところを避け尾根っぽいところを選んで進むとコースはやや南寄りに。天候は進むに連れて悪化。南岸低気圧で悪くなる予報はみていたが北部ほど影響が少ないと思いなんとかなるかと思っていた。結局はずっと降雪。途中薄く太陽が見える事もしばしばあったが、尾根に取り付くころには風も吹き荒れるようになっていた。事前に「尾根筋で天候みて決めよう」と話しており、1850mで撤退決断。かなり消耗した事と、この天候でモチベーション上がらず。ルートが明瞭な尾根筋でないためトレースがかき消されて見失うと、コンパス頼りになるため帰りもラッセルとなる恐れがあった。トレースを辿りとっとと降りる。往きと帰りの時間差に驚いた。たぶん1/5くらい。強風による落雪シャワーをたびたび浴びながらもテントまで帰還。まったり昼飯を食べ下山した。
ちょっと下調べが足りなかった気がする。冬期はどこを登るのが普通なのであろうか。ヤマレコでは夏道を辿ってるものがあり、それを辿ろうと思ったが壁がそびえている感じで、あまり行く気にはなれなかった。今回辿ったルートは浮力が無いと非常に厳しい。これからネットで調べてみようかと思う。
コメント
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stkさん、bandaくん、こんばんは。
このところ降雪があったみたいだったので、ラッセルに苦しんだみたいですね。
苗場山くらいになるとまだワカンでは厳しい時期だったかも知れません。4月中旬くらいまでは山スキーのレコが多いのではないでしょうか。
私が行った時は快晴で雪も締まっており、快適に「雪壁」を登りました。確かに急でロープを使っても良いかなと思うほどでした。
今回だとBCから猿面峰に登ってしまった方が良かったかも知れませんね。地形図を見る限り今回のルートは雪が深そうです。
PS bandaくんの渡航が7月に延びたなら、丹沢の沢でご一緒出来るかも知れませんね。
yoshiさん、こんばんは
どうも直前降雪がそこそこあったようです。上部の斜面で新雪の下の堅雪面があり弱層となっていたのが確認できました。
ヤマレコ見てあまりに記録が少ないので、おそらく適期ではないという事なのですかねぇ。猿面峰方向を最初は目指したのですが、小赤沢左俣?が、行く手を遮るようにあって、下って登るを嫌い今回のルートとなりました。でも地形図みると雪深そうなトコ辿ってる感じですよね。失敗。。
今年はこのエリアほんと雪深いですね。足拍子のレコもありましたがナイフリッジの発達すごいです。
おつかれさまでーす♪
怖いですね…。雪面に吸い込まれる感じで姿がなくなると…。
bandaさん…2m以上とは、お怪我はありませんでしたか (;´Д`A
ラッキーが続いてヨカッタです(;_;)
やはり、直前に降雪があったんですね♪キツイ、ラッセルだったと思います。いつもと比べると(去年は別として…)雪の量は変わらないと聞きますが、多そうですね。遅くまで雪稜を楽しめそう(^^♪
状況に応じた行動が良くわかります(*´ω`*)
危機回避流石です。。
teamJA20さん、こんばんは〜
この時期は踏み抜きが怖いですね。今回は踏み抜きというレベルではなかったですが。なにしろ自分がスノーブリッジみたいのに乗ってるわけですからね〜
ラッセルは山頂アタックを取りやめさせるに十分なダメージを主に心に与えてました(笑) まあ天候を考えると撤退で正解なのですが、ホント疲れましたね。
同じ日程で足拍子入られてましたね。きわどかったようですがリベンジおめでとうございます。自分も仲間と計画立ててましたが、何度かの延期。今期は行かないと思います。やはり状態悪いときは2人パーティが最速でよさそうですね。
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