角研山〜本社ヶ丸(4月なのに稜線は積雪50cmノートレース)
- GPS
- 07:26
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,149m
- 下り
- 1,156m
コースタイム
天候 | ガス、曇り、たま〜に晴れ間 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
高尾 5:43発〜大月 6:19着、 大月 6:23発〜笹子 6:35着 <復路> 笹子 15:32発~高尾 16:31着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<角研山北尾根> ・登山口付近は薄っすらと積雪あり。雪と濡れた落ち葉でヌルヌル滑る。 ・庭洞丸先の林道までの積雪は5〜10cm程度。 ・林道の角研山入口からいきなり積雪20cm程度になり、 ノートレースで登山道は辛うじてわかる程度。 <角研山〜本社ヶ丸> ・本社ヶ丸直下の岩場は慎重に。 ・積雪は50cm以上。吹き溜まりは70〜80cm以上のところもある。 <本社ヶ丸〜清八峠> ・岩場が多く、慎重に通過のこと。アイゼンをひっかけないように! <清八峠〜登山口> ・トレースもしかりしていて歩きやすい。 ・危険なところも特になし。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
昼ご飯
行動食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
|
---|
感想
今週末、土曜の天気は平地では終日雨。山はきっと雪。日曜の山行は月曜に疲れが残るので避けたいところだが、日曜は15時まで晴れで、15時以降は、曇り所により雨の予報。そこで、それまでに帰って来れ、歩き易い所という条件から、笹子より本社ヶ丸へ行くことにした。
ヤマレコのレポを見ると稜線にあまり雪は無いようだったが、前日までの雪で今年最後のプチ雪山も期待していた。
ルートは、笹子駅から清八峠〜本社ヶ丸のピストンか、角研山北尾根で角研山へ出て本社ヶ丸〜清八峠の稜線を歩く周回のどちらかにしようと思た。どちらにするかは笹子に行ってから雪の具合を見て、雪が多そうなら、トレースの多いと思われる清八峠〜本社ヶ丸のピストン。それほどでもなさそうなら、角研山〜本社ヶ丸〜清八峠の周回で、稜線歩きを楽しむと決めた。
笹子駅を下りてみると雪が降った形跡はなく、前日は雨かみぞれだったようだ。
これなら周回ルートで大丈夫だろうと、角研山登山口へ向かった。
ただ残念だったのは、少なくとも午前中は晴れの予報だったが、どんよりとした曇りだったこと。上へ行って晴れることを期待して登山を開始した。
このルートは尾根に乗るまでが急登で、前日の雪(?)・雨(?)と濡れた落ち葉でヌルヌル状態。滑って歩きにくいので、早々6本爪の軽アイゼンをはいた。
登山道は薄っすらとした雪から始まり、庭洞丸先の林道までは積雪5〜10cm程度でプチ雪道だった。ただ、すぐにガスが出てきて薄暗く、木には霧氷の花が咲いており、景色は真冬だった。気温は0度を少し下回る程度で、風もなかったので寒さは感じず、むしろ汗をかかないように注意した。
状況が少し変わったのは、交差した林道から先。取付きから積雪が20〜30cmになった。深くてルートがわかり難くく、見失ってしまった。GPSでルートを確認すると、正解は急登を避けるために回り込んでいたが、直登していた。しばらくして斜めに登るルートに出た。取付きから10分ほどすると勾配も緩やかになり、プチ雪道を気持ちよく歩くことができた。
問題は角研山手前500mの急登で、ある程度覚悟はしていたが、30cm前後の雪でペースは極端に落ちたが、稜線へ出ればトレースもあるだろうし、もう少しの辛抱と思い我慢して登った。
ところが、角研山へ出て愕然!...稜線の登山道はノートレース!!
しかも、雪がさらに深くなっている。杖を突き刺すと50cmくらい。平坦に見える吹き溜まりでは突然、膝上まではまり込む。それでも、とにかく鉄塔までは行ってみることにした。
登りでは、キックステップで登ったり、時々、足場を踏み固めたりりしながら、100mを10分のペースで進む。
天気予報では晴れのはずが、相変わらずガスの中で視界はせいぜい100m。無風で気温が低くないのは幸いだが、霧氷の雪爆弾は困りものだった。雪に近いみぞれの中を歩いているようなもんだ。
何とか宝鉱山BS分岐の鉄塔まで来たが、トレースのない深い雪道、ガスの中で視界なし、霧氷爆弾の三重苦に嫌気がさしていた。
ここで、帰るか、宝鉱山へ降りるか、やはり本社ヶ丸へ行くか考えたが、まだ10時で時間もある。本社ヶ丸へは、今のペースでも11時半から12時にはつけるだろうと計算し、進むことにした。
しかし、50cmのノートレースはしんどかった!
本社ヶ丸での昼食は行動食程度で済ませ、さっさと帰ると盛だったが、12時前に着くことができたので、いつものようにガッツリ昼食をとった。ただ、景色はほとんど真っ白で、時折、雲の隙間から隣の山が見る程度だった。
帰りの清八峠ルートの積雪は30〜50cmくらいだったが、しっかりしたトレースがあり、天国のように歩きやすかった。清八峠までは岩場の急降下が多く、慎重に歩いたが、林道の登山口まで1時間15分ほどでたどり着けた。もし、トレースがなかったら、ルートファインディングに苦労し、かなり時間がかかっただろうと思われる。
初めにラッセルした方に感謝、感謝!
結局、まだ右手に怪我の後遺症を抱え、軽めの山行をめざしプチ雪山のつもりが、思いっきり雪山になってしまったが、もう2度と行きたくないという気分になっていないのが不思議なところだ。
kojiroさん、こんにちは。
本社ヶ丸直登ルートは、まさしく「激」ですね。
もう一本、ヤグラの近くに上るルートもありますが、
いずれも無雪期でも大変なコースですから。
やはり、ここのところ数日おきに雪が降っているので、
尾根上の踏み跡も消えてしまうんでしょうね。
普通は清八峠のコースでピストンですね。
あそこは大体トレース付いてるようです。
私も2〜3年前、黒岳から縦走して清八山でトレースが出て安心した記憶があります。
下は殆どないのに、突然雪が増えるのは春山の特徴ですね。
でも、写真見ると笹子駅付近でも少し残雪があって、
「上は豪雪」のシグナルのような感じがします。
豪雪ノートレースの本社ヶ丸、周回成功はまさに時間の勝利です。
積雪予想の時は早くスタートするに越したことはありませんね。
yamaheroさん、こんにちは。
笹子から稜線へ登るルートとして、今まで、船橋沢からヤグラへ登るルート、石切山北尾根ルートと、今回の角研山北尾根ルートの3つを歩いたことがあります。一番印象が良かったのが今回のルートだったので行ってみました。
角研山直下の急登まで、一部苦労したところもありますが、傾斜も緩やかで比較的楽なルートでした。直下の急登も想定内でしたが、問題は稜線でした。稜線を歩きながら杖を突き刺すと何処も50cmくらいで、これがが想定外でした。
ヤマレコでレポを見ても積雪はほとんど無さそうだったので、30cm程度と思っていましたが、これが甘かったようです。
前日までの雪は、yamaheroさんの言われるように50cmあってもおかしくないし、ノートレースも当然のことと反省しながら歩いてました。想定していれば気合も違ったでしょうし、「天気予報通り晴れだったらなぁー」と無い物ねだりをしてました。
結局、撤退はいつでもできるので、稜線に出た所で頭をリセットして気合入れ直せば、ノートレースの稜線歩きをもっと楽しめたかな、と思っています。
時間に余裕を持っていたのは正解でした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する