石砂山・峰山
- GPS
- 03:39
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 763m
- 下り
- 773m
コースタイム
石砂山 09:10-09:20
伏馬田城跡 10:00-10:10
菅井下バス停 10:25
峰山 11:05-11:15
小津久バス停 12:00
東尾垂の湯 12:10
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
藤野駅 08:00-(神奈中バス)-08:15 やまなみ温泉バス停 08:19-(神奈中バス)-08:30 篠原バス停 (帰り) 東尾垂の湯 13:05-(送迎バス)-13:20 藤野駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
篠原バス停から石砂山へと登るルートは、篠原へのバスが休日は無いに等しいため、公共交通機関を利用して出掛けられるのはほぼ平日に限られています。 またゴール地点の小津久バス停も便数が少なく、平日でも朝9時頃の次が午後2時前という、スカスカなダイヤが悩みどころです。 ところが徒歩10分という至近距離には東尾垂の湯という日帰り温泉施設があって、藤野駅からの送迎バスが毎時1便程度運行されているのでした。 東尾垂の湯は食事だけの利用も可で、温泉に興味のない私のような者にも使いやすく、帰りの足は路線バスと送迎バスの両面待ちという設定で、今回の山行に臨みました。 石砂山の登り下りに関しては、ほぼ道標完備で問題のない道です(一部で指示標が地面に落ちていたりもしていましたが)。 ただし菅井下バス停から東海自然歩道に入った先で、峰山への道が分岐する地点には、特に案内は出ていませんでした。でも、この最初の分岐点さえクリアできれば、次の分岐点以降は頂上まで標識が導いてくれます。 峰山から小津久バス停(または東尾垂の湯)へ下るには、頂上からまず大鐘への道に入っていきます。 その後いくつもある分岐にも、きちんと道標が立っていますが、小津久という地名が最後の分岐点まで出てこないので、地図を持ち歩くなりして周辺にあるほかの地名も把握できる状況にしておかないと、各分岐でどちらに進むべきか悩むことになるでしょう。 また、飯綱神社までは概ね順調に歩けましたが、そこから小津久バス停までの最後の15分ほどは、不明瞭な箇所が多くなります。下草が濃い時期には道が見えなくなってしまうのではと感じました。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 |
感想
平日にもかかわらず、朝8時に藤野駅を出るやまなみ温泉行きのバスには、私以外にも5人のハイカーの姿がありました。
でも終点でその5人がいずれも東野行きに乗り継いでしまったので、篠原行きのバスは私がただ1人の乗客となりました。今日も静かに歩けそうです。
篠原でバスを降りて、広い道路を少しだけ奥へ進むと、すぐに右手に細い道が分岐していきます。
良〜く見ると、ここには分岐標識が一応は立っているのですが、指示標は広い道路の前後方向に出ているだけで、肝心の石砂山方向の指示標は、なんと外れて地面で落ちていました。
細い道に入ると、ほどなく左手の小川に架かる橋があって、今度はそこにきちんとした標識が立っていました。ここから、いよいよ山道が始まります。
登山道は最初に少し頑張って尾根まで登ると、しばらくは傾斜の緩やかな道が続きます。所々に東海自然歩道の標識が立つ、明瞭で歩きやすい快適な道です。
それが頂上直下で急坂に変わって、木段の連続で一気に高度を上げていくと、石砂山の頂上に到着となりました。案の定、誰もいない静かな頂上です。
展望は、南側に焼山とそれに続く稜線が見られて、東側には石老山の姿が間近です。本来ならばもっと遠くまで見渡せそうなのですが、今日は晴れているのに空気が淀んでいて、近場の山だけの眺めにとどまっていました。
石砂山を後にして南西方向に下っていと、最初しばらくの間は木段が続く道での急降下でした。そして鞍部で急に左に折れると、そこから先は緩やかな道に変わります。
やがて尾根上を進むようになると、右手にずっとゴルフ場を見ながらの道が続きます。このあたりですれ違った、やまなみ温泉までのバスで一緒だったご夫婦が、結果的に今日唯一出会ったハイカーとなりました。
その後に送電線鉄塔が立つ地点を通過すると、見晴らしが良い上に、周囲には平坦な草原状の地面が広がっていて、そこで休憩するのも気持ち良さそうでした。
次の分岐点で「伏馬田入口バス停」への道を見送って、右の「菅井」への道に進んでいくと、ほどなく「城跡」への道が左に分かれるT字路状の分岐点に出ます。
ここを左に折れると、杉が超密集して薄暗くなり、気味が悪いくらいの森の中で、通る人も少ないのか、道も少々荒れ気味です。歩きにくい道が木段の急登に変わって、それを登り切ると城跡に到着しました。
城跡といっても、その遺稿は全く残されていないようで、説明板や石碑がある程度。そこそこの展望はありますが、ベンチなどはなく、地面が荒れていることもあって、落ち着いて休憩するには不向きと感じました。
伏馬田城跡から菅井集落へ直接向かう道は、かなりの急斜面を下っていきます。でも実際は丹念にジグザグを描いた坂道だったので、楽に下っていくことができました。
ほどなく道路に出て、道なりに歩いて行くとバス道路にぶつかり、そこには菅井下バス停が立っていました。
菅井下バス停の西側では、東海自然歩道の標識に従って進みます。しばらく細い舗装道路を進むと、標識に従って右折した先で未舗装の林道に変わり、やがて鞍部状の地点に達すると、そこでは細いX字状に山道が交差していました。
左後方から歩いて来たとして、東海自然歩道は左前方に延びていきます。標識もこの東海自然歩道の前後方向しか示していませんが、右前方に伸びているのが峰山への道のようです。
歩き出した時点ではそのことに確信を持てていませんでしたが、少し進むとすぐに赤い色の標識が出てきて、進行方向を峰山としているのを見て安心しました。
峰山への道をさらに進んでいくうちに、細かな分岐点が何度も現れますが、それら全ての地点には、藤野町による分岐標識がしっかりと立てられていました。
しばらくはアップダウンの少ない道で快調に歩けますが、石砂山と同様に、頂上直下だけは木段ばかりが続く急登に変わります。石砂山への登りよりもさらに傾斜がきつく、かなり苦しい登りでした。
峰山の頂上はそれなりの広さがあって、樹林で囲まれた中で展望はないものの、小さな祠(古峯神社)やベンチなどのある落ち着いた空間です。この山についての歴史などが書かれた案内板も立てられていました。
峰山から小津久へ下るルートは、登山地図にも頂上の案内図にも描かれていません。当面は標識にも小津久という地名は出てきませんが、途中までは大久和や大鐘へのルートを進むので、「至る 大鐘・大久和」という標識に従って、北に延びる尾根道に入ります。
南側ではかなりの斜面を急登させられたのに対して、北側の尾根のなんと穏やかなことでしょうか。歩きやすい尾根を下っていくと、まずは右に大久和への道が分かれる分岐があり、それを見送って左手の大鐘ルートに入ります。
さらに進むと今度は左に舟久保への道が分かれて、ここは引き続き大鐘ルートを行きます。その直後で立て続けに現れる分岐点では、今度は右の大鐘ルートを見送って、左に折れる舟久保への道に入っていきます。
ここまでの3箇所の分岐点には、いずれも藤野町の分岐標識が設置されていました。
舟久保への道ると踏み跡はかなり薄くなって、時々ヤブっぽい箇所も現れるようになります。比較的明瞭な尾根を進みますが、支尾根の派生点では道の続きをきっちり見定める必要がありました。
400m圏のコブまで来ると、私製の道標が左への微かな踏み跡を「さつき学園 道悪い」、ほぼ直進する方向を「舟久保・小津久」としていて、ここで初めて目的地である小津久の地名を見たことになります。
地形図に記載されている414mピークの手前は短い急斜面となっていて、登り切ると先程と同じ体裁の道標があり、現在地を「ここは414m」と明記した上で、直進を「舟久保」、右折を「小津久」としていました。親切で有難い道標に感謝です。
右に折れた後はさらに踏み跡が心細くなりますが、尾根さえ外さなければ、ほどなく神社へとたどり着きました。「山と高原地図」が「飯綱神社」としているその神社は、コンクリート製の小さな祠だけの神社でした。
神社の先は、小津久バス停まで地形図で破線路が描かれていて、少なくとも過去には明瞭な道があったことが示されています。
ところが、下り口は分かりにくく、しばらくウロウロした末に、先程からお世話になっている私製の道標が立ち木にかかっているのを、ようやく発見します。
その標識は左を「神社」、右を「峯山」としているだけで、小津久方向の指示がないので、小津久方向から登って来た人に対して、ここが神社への分岐であることを示すためのものらしい。
そう思ってみると、この標識に正対する方向に、登ってくる微かな踏み跡が確認できました。
そこから先では、最後まで踏み跡が明瞭になることはなく、むしろ不明瞭といえる箇所のほうが多い道でした。
特に、やや薄暗い谷筋を通過する区間では道形が分かりにくく、下草が濃くなると辿るのが難しくなりそうです。迷わずに歩けたのは、時期に助けられた部分が大きかったのかもしれません。
小津久バス停まで下りきって、時計を見るとちょうど正午。路線バスは13:42まで来ないので、13:05発の送迎バスに乗ることにして、東尾垂の湯へと向かいます。
東尾垂の湯に着くと、平日にもかかわらず、駐車場には結構な台数の車が停められています。受付で念のために食事だけでの利用可否を尋ねてみると、やはり快くOKという答えが返ってきました。
券売機で食券を購入して、食堂に移動して料理が運ばれてくるのを待ちます。食堂は空いていましたが、ここは建物内の至る所で食べることができますし、厨房には次々と注文が入っていたので、食事の利用者もかなり多かったのでしょう。
今回はイチ押しの「薬膳うどんセット」を注文してみました。うどんといっても、そばの太麺といった感じで、喉ごしの良さはなかなかです。副菜のサラダも、フルーツソースがたっぷりかかったヨーグルトも、いずれも美味しくて満足できる一品でした。
最後に送迎バスを待っていると、隣接する温泉病院から、通院患者や関係者と思われる人たちを何人か乗せた状態でやってきました。両方の施設で送迎バスを共用しているようです。
13:05発については、東尾垂の湯の利用者で、温泉前から乗ったのは私1人だけでした。さすがに温泉が目的で来たのであれば、昼で帰ってしまうような人は少ないのでしょうね。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2009_01_03/mt2009_01_03.html#20090318
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