松田山・第六天
- GPS
- 04:00
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 781m
- 下り
- 949m
コースタイム
送電線鉄塔 11:50-11:55
あずまや 12:20-12:30
松田山(山頂付近) 12:35
第六天 13:20-13:30
高松山分校 13:55-14:00
最明寺史跡公園 14:25-14:30
新松田駅 15:15
天候 | 晴れ。ただし終始薄い雲が出ていて、薄日程度の時間も長かった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新松田駅 10:50-(富士急バス)-11:08 田代向バス停 (帰り) 小田急線 新松田駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
通常は登山の対象とされることがほとんどないと思われる松田山ですが、新・分県登山ガイド「神奈川県の山」などを参考に歩いてみました。 松田山だけでは物足りない感じなので、ついでに第六天という三角点ピークにも寄っています。 第六天への寄り道区間を除けば、ほとんど遊歩道と車道を結んで歩いているので、ある程度は道標を頼りにできますが、分かりにくい所もあるので地図持参でないと迷うこともあるでしょう。 また前半で歩いた「松田山みどりの風自然遊歩道」には、冬場だったからかもしれませんが、整備状況の悪い箇所もあって、雨後など滑りやすい状況下では要注意かと思われます。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 |
感想
新松田駅から乗った寄行きのバスを田代向で降り、中津川を渡って、川沿いの車道をしばらく南下します。やがて「遊歩道入口」という案内が見つかって、そこが「松田山みどりの風自然遊歩道」の始まりでした。
最初はまさに遊歩道といった風情の幅広の道で、「←最明寺公園」という標識も頻繁に現れます。しかし歩く人の少ない時期ということもあってか、進むにつれて道はやや頼りなくなってしまいます。
特に沢の近くでは、道が沢側に斜めに傾いた状態が続いて、しかも路面の一部が脆かったりするので、かなり歩きにくい状況でした。
道は比較的緩やかな傾斜のまま、送電線鉄塔の立つ地点まで登り詰めます。なかなか眺めが良かったので、そこで少しブラブラと過ごしていきました。
送電線鉄塔を過ぎて、急降下して沢を渡ると、その先に長い急登が待っていました。
黒土の急斜面を無理矢理に直登する形で、掴まれそうな樹木などの手掛かりにも乏しく、雨後などで土が滑りやすくなると、登るのも下るのも相当に困難になりそうです。
沢沿いの傾いた道といい、この急坂といい、この遊歩道を安全に歩くのであれば、コンディションの良い日を選んで来るべきだと思われます。
急登で200m近くを一気に登って、上にあずまやが見えてくると、ようやく長い登りからも解放されます。無人のあずまやでひと休みして、大いに乱れた呼吸を整えていきました。
あずまやを後にして、そのまま遊歩道を進んでいくと、松田山の最高点付近に差し掛かります。
そこで、少し遊歩道を外れたりして周囲を探ってみましたが、山頂とか最高点とかを示す類の物は何も見つけられませんでした。
収穫のないまま遊歩道に戻って、引き続き最明寺公園方面に進んでいきます。
しばらく進むと、明瞭なT字路に出ました。そこに立つ標識は、来た方向を「寄自然休養村」、左折して南下する方向を「最明寺公園」としています。
直進方向は何も指示されていませんが、良く歩かれているらしく明瞭な道です。高松集落まで通じているのが期待できそうだったので、その道へと入っていきます。
少し歩くと見晴台があって、眼下に最明寺公園や松田の街並みを見下ろし、その向こうに箱根の山々が連なる好展望地となっていました。
そして小さな標識が進行方向を「高松部落」としており、期待通りにそのまま進んでいけば良さそうです。見晴台の先では道が少し細くなりますが、それでも明瞭なことに変わりはありませんでした。
さらに進むと四叉路に出て、道標が前方を高松方向としていましたが、2つある前方の道のどちらを示しているのかハッキリしません。
違っていたら引き返すつもりで右側の道に入ったところ、結果的にはそれで正解でした。
その先にもまた紛らわしい分岐があったりしますが、すでに目的とする高松集落が見えていたことから無難に通過できて、ほどなく集落内の車道に出ました。
高松集落に出たところには標識があって、高松山への道はきちんと指示されていますが、単なる三角点でしかない第六天は、当然何も案内されていません。
ここからは、予め Google Maps で確認しておいた道筋通りに進んでいきます。
時折農家が点在する中を、コンクリートで簡易舗装された道で緩やかに登っていき、車道の終端まで登り詰めると、三角点があるはずのピークはもう目と鼻の先のようでした。
最後の最後だけ林の中に分け入り、道のない中を適当に少しだけ登ると、もう前方に赤テープが見えてきました。ピークの南側からは僅かな足跡程度しか見られませんでしたが、東西方向の尾根には踏み跡があって、それが赤テープでマーキングされているようです。
勘で目星を付けて一番高いと思われる地点に向かうと、三角点は分かりやすく地面から高く突き出ていて、すんなりと発見です。
藪っぽくて展望もほとんどなく、何の面白味もない地点でしたが、せっかく来たので、三角点に腰掛けて少し休憩していくことにしました。
第六天の三角点から、赤テープを目印に西へ下る踏み跡を追っていくと、すぐに車道に降り立ちました。僅かに左へ歩けば、そこが高松山への登山口でもある尺里峠です(現地の標識は、なぜかこの地点を「第六天」としていましたが)。
ここから高松集落へ戻るに当たって、敢えて最短経路から外れてクネクネと大回りする車道を歩き、その途中で高松山分校に寄っていきます。
分校は昔懐かしい木造校舎で、校庭も無粋なフェンスで囲まれたりしておらず、開放的で素朴な雰囲気の中に建っていました。校庭で切り株イスに腰掛けて、しばし童心に帰ってまどろんでいきます。
あとは集落の中心部へ戻り、先程歩いてきた山道に入って引き返していきます。
往路で少し悩んだ四叉路から、最明寺公園への近道ルートへと入ると、登山道に近いような状態の道が続いて、割と唐突に最明寺公園の池の前に出ました。
冬場の平日だからか、この公園にも人の姿はまったくありません。落ち着いた静けさの中、沢山あるベンチのひとつに腰掛けて、今日最後の小休止を取っていくことにしました。
最明寺公園から新松田駅までは、舗装道路を下っていくだけです。歩き始めると、「松田山みどりの風自然遊歩道」の標識を再び見ることになりました。
しばらく歩くと、自然館と新松田駅との分岐点に出て、ここを右に折れて新松田駅の道に入ります。遊歩道の標識は自然館を行先としていたので、標識とはここでお別れとなりました。
下のほうではみかん畑の中の農道となって、のどかな雰囲気になりましたが、特段の見所もない舗装道路を延々と下るだけの味気ない道なので、人によっては大いに退屈を感じるかもしれません。
長い下りをやっと終えて東名高速の下をくぐれば、やがて市街地の中に入っていき、新松田駅まではあとひと息でした。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2009_01_03/mt2009_01_03.html#20090128
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