津久井城山・榎窪山・草戸山・金比羅山
- GPS
- 04:39
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 741m
- 下り
- 674m
コースタイム
津久井城山 09:00-09:10
津久井湖城山公園 09:30
峰ノ薬師 10:20-10:25
三沢峠 10:45
榎窪山 10:50
草戸山 11:05-11:15
四辻 12:05
金比羅山 12:35
高尾駅 12:55
天候 | 午前中は気持ちの良い快晴。午後になってから雲が出始めたものの、早い時間のうちに下山したので、晴れている間に歩き切っています。 |
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過去天気図(気象庁) | 2009年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
橋本駅 07:55-(神奈中バス)-08:15 城山登山口バス停 (帰り) JR中央線 高尾駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
城山登山口バス停から津久井城山への登りは、途中で男坂と女坂に分かれますが、男坂は傾斜がきつくて、クサリに頼らないと登れないほどだったので、女坂を選ぶほうが無難だと思われます。 そのほかは一般登山道か車道がほとんどなので、問題となるような箇所はありません。 ただし草戸山から高尾駅方面への尾根道は、どこまでもアップダウンが続くタフな道で、かなり体力を消耗します。 また最後の金比羅山への道だけは、一般登山道を外れて民家のすぐ裏手を通ったりするので、通行時は住民に対する配慮が必要だと思われます。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 |
感想
今年の初詣は峰ノ薬師に行くことにして、その途中で未踏だった津久井城山に登り、帰路は東高尾の尾根を通ってJR高尾駅まで下るというルートを作成しました。
正月でも人出が多くなるルートとは思えませんでしたが、もし元日に賑わってしまうならばやはりそれは敬遠したく、1日置いた新年2日目に出掛けています。
バスを城山登山口で降りて、前方に見える城山方向に歩き出すと、すぐに登山道の案内がありました。
沢沿いに木道を進んでいくと、道はやがて男坂と女坂に分かれます。「山と高原地図」が登山道の赤線を引いているのが男坂に当たるようなので、ここは右に折れて男坂に入ります。
少し登るとすぐに尾根に出て、ここでも左右に道が分かれていました。城山は左ですが、標識が右を「じゅうべい山展望台」としていたので、寄っていってみます。
僅かに歩くとすぐに展望が開け、ベンチが2つ置かれた場所に出たので、そこが展望台のようです。冬の朝の澄んだ空気の中、都心方面がきれいに見渡せました。
なお、いくつかの標識がいずれも「じゅうべい山」と表記していたこの地点、城山の山頂に着いた時に見た地図だけは漢字で「十兵衛山」と表記していました。
登山道に戻って、狭い尾根筋を登っていきます。かなり急な傾斜の箇所も多く、手すり代わりのクサリが断続的に現れるようになりました。
はじめはクサリなど不要かと思われましたが、登るにつれて傾斜はどんどん増していきます。しかも足元が落ち葉で良く滑るという、時期的な悪条件も重なって、しまいにはクサリの手すりを掴みながらでないと進めなくなってしまいます。
一旦なだらかな区間を経て、再びクサリの続く斜面に取り付くと、今度はあまりの急坂で、いよいよクサリに頼り切らないと登れないという有様です。
ついに最後のほうでは、腕力ばかりをフル稼働して体を持ち上げる状況にまで傾斜が強まって、腕が辛くなってくる頃に、ようやくこの急斜面を脱することができました。
標高差わずか250mの低山で完全に舐めてきていましたが、この男坂は、短いながらも相当に厳しいコースでした。
急斜面を抜けた先で、左から合わさってきた女坂には、男坂のような厳しさはないと思われるので、普通は登り下りともに女坂を選ぶべきコースではないかと感じました。
急坂が収まると、以降は小刻みなアップダウンが続く中、随所で津久井城の遺構などを巡りながらの歩きとなります。
見所ごとに丁寧な説明標識も立っていて、古城跡を訪れるという目的で来ても楽しめることでしょう。
飯縄神社の建つピークを通過した後、南北への下山路が分岐する鞍部を直進して、ひと登りすると古城跡の広場に出ました。標識のようなものは見当たりませんが、ここが津久井城山の山頂のようです。
いくつかのベンチが置かれていますが、周囲は雑木に囲まれてあまり展望には恵まれません。途中にあったいくつかの展望地からは、丹沢の山並みや都心方面、相模湾などを見渡すことができたので、景色は頂上よりも下で楽しんでおくのが良かったようです。
城山を後にして、根本登山口へ下ります。鞍部の分岐点まで戻ったところを、「根本口」の標識に従って右折します。
するといきなり、広くてなだらかな、登山道というよりは遊歩道といった趣の道に変わりました。それまでのやや険しかった道との、あまりの急激な落差に驚いてしまった程です。
結局この、鼻歌を歌いながらでも歩けそうな道が麓まで続いていて、下り切ったところがきれいに整備された津久井湖城山公園でした。
津久井湖城山公園からは車道で津久井湖に向かい、湖を三井大橋で横断します。
三井大橋には歩道がありませんでしたが、幸いに車の通行がほとんどなく、特に危険は感じませんでした(なお現在の車道橋に並行して歩道橋を架ける工事が始まっていた模様です)。
橋を渡った少し先では、細い道を結んで、峰ノ薬師の表参道へと向かいます。
峰ノ薬師の表参道は、距離的には短いものの、地図を見ると終始等高線の密着した中を進むので、急坂を覚悟していました。ところが実際には、傾斜が緩くなるようにジグザグに切られた道がずっと続いていて、むしろ歩きやすいくらいでした。
時折初詣客とすれ違いながら登っていき、社務所の前に到着したところでも何人かの初詣客を見ましたが、期待通り全く混雑はありません。
社務所の横を抜けて薬師堂に直行し、簡単にお参りを済ませていきます。思っていたよりも、ずっとこぢんまりしていて質素な佇まいの峰ノ薬師でした。
参拝後、三沢峠を目指して薬師堂の横からさらに登っていくと、峰ノ薬師の奥ノ院に出ます。
場合によってはここでもお参りを、と思って来ていたのですが、コンクリート製のビルのような外観の四角い建物が素っ気なく建つばかり。
人の気配はなく、参拝客を歓迎するような空気が感じられませんし、あまり御利益を期待できるようにも思えなかったので、結局ここはスルーしました。
奥ノ院を過ぎれば緩やかな登りに変わって、4本もの電波塔が並ぶ一帯を抜けると、ほどなく三沢峠に到着です。
ここで道は五叉路になっており、「草戸山・榎窪山」の道標に従って右に折れて軽く登っていくと、目の前にあった高みがもう榎窪山の頂上でした。
展望はあまり良くないものの、ここが今日の最高標高点。ベンチも1つだけ置かれていたので、ここで小休止していくことにしました。
榎窪山で北に進路を変えてからは、木段での急なアップダウンを数回繰り返していきます。何回かある登り返しのうち、最も長い登りを終えたところが草戸山でした。
展望台を兼ねた休憩舎のほか、開けた斜面にはいくつものベンチも置かれています。休憩舎からは、今朝登って来た津久井城山とその奥の丹沢の山々や、眼下の城山湖の先に広がる都心方向の展望が楽しめました。
草戸山から先、最終的にJR高尾駅近くまで至る稜線上の道は、なんともアップダウンの多い道でした。
道は尾根を外すことがほとんどなく、どんな小さなコブでも律儀にいちいち越えていきます。しかもそのコブの数が多い上、規模は小さくても傾斜の急なものが少なくありません。
これといった特徴のない区間が長く続くことがありますが、そんな間もアップダウンは執拗に繰り返されるので、精神的にもやや長く感じるような道でした。
進むにつれて、左手の方角から拡声器で何かを叫び続けているような音声が次第に大きく聞こえてきます。どうやら高尾山ケーブルカーの駅前が混雑していて、交通整理が行われているようです。
高尾山は新年2日目でも相当な人出だと思われますか、甲州街道を1本隔てただけですぐ隣にあるこちらの尾根は、時折思い出したように人とすれ違う程度で、いたって静かでした。
左手眼下に、高尾山口駅周辺の建物などが樹間からチラチラ見えるようになってくると、やがて四辻に到着します。
ここで左に折れて高尾山口駅へ向かうのが一般的なルートなのですが、今日はこの稜線をそのまま北に進み続けて高尾駅まで向かいます。
四辻を過ぎてもアップダウンの繰り返しは収まることがなく、住宅地を前にしてそこに急降下して行くまで続きました。
そして住宅地の奥に降り立ってからは、登山地図のルートは住宅地内を進むように書かれていますが、今回は尾根の続きをそのまま進んで行きます。
この先は一般ルートではないので、少々分かりにくくなるのを想像していたところ、実際には「こんぴら→」と書かれた私製の道しるべが要所に出てきて分かりやすい道でした。ただし民家のすぐ裏手を通る区間が長いので、通行時は住民に対する配慮が必要と思われます。
民家の裏手を抜けて、住宅地内から登ってくる参道と合わさった後で、最後に石段を登れば、金比羅神社の建つ金比羅山の頂上です。
神社の小さな境内は、付近の住民と見られる何人もの人たちの参拝で、ちょっとした活気を呈していました。この土地の氏神様として信仰を集めているのでしょう。
金比羅神社で簡単にお参りした後、境内を抜けた先の木段を下って高尾駅へと向かいます。こちらの道も、ずっと私製の道しるべによる案内が続いていて明瞭です。
丹念に設置された木段を下り続けて、中学校の前で道路に出ると、そこに「金比羅神社参道入口」という標識が出ていました。そこから高尾駅までは、僅かな車道歩きを残すのみでした。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2009_01_03/mt2009_01_03.html#20090102
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